祝 愛馬エクストラシチー初勝利

まずは保護者のみなさん、愛馬の勝利おめでとうございます

 前回4月29日のディヴァインシチーの勝利は純投資馬としては、2004年3月14日エドワーズシチー号の初勝利以来、3年ぶりの勝利。また、無料提供馬も入れると2005年5月21日オペラシチー号の目黒記念GU制覇以来約2年ぶりの勝利でしたが、
なんと!それからたった2週間でまた勝利をもぎ取ってしまいました。

しかも、愛馬出走機会連続優勝!!でございます。(涙)

入会時には、正直シチーの馬ではまずないだろうと思っていました。

前回の優勝したディヴァインシチーは、GTクイズ馬というだけで購入したので、馬を見抜いて決めたわけではありません。しかし、今回のエクストラシチーは、私の理論である、安くて走る馬をカタログで入念に研究し、父や母はもちろんブルードメアサイアー(母父)や厩舎まで考慮に入れた結果、考えに考えて購入した馬ですので、その喜びもひとしおです。

とにかく嬉しい!

自分の理論が間違っていなかったことが証明できて嬉しいです。あとは新馬戦3着と気を吐いたフォレストシチーと先週調教で栗東坂路52秒台を馬ナリで弾き出したステップシチーの来週のデビュー戦で私の選び方が間違いなかったことを証明したいです。

 さて、私の話はどうでもいいので、エクストラシチーについてお話いたします。

●購入したのは当歳のとき

 2004年産募集馬カタログが同年末に届きまして(友駿ホースクラブはこんなに早く馬を購入しなければいい馬は売れてしまうのだ!はっきりいって幼すぎて馬体とか見てもはっきりとはわからない!)、私もあれやこれやと吟味したわけですが、まず最初に目についたのがエクストラシチーでした。父アフリートはダート馬ですが、その産駒は文句なく、毎年種牡馬ランキングのベスト10に入る大種牡馬です。前々からアフリート産駒を欲しいと思っていたところ、値段も38000円(総額1800万円)と手頃で(当時アフリートの種付料だけで500万円でしたから、安いと思いました)、しかも母アルテミスシチーは2勝馬母父ブライアンズタイムもブルードメアサイアーとして華やかではないものの、手堅い成績を収めていました。当時問題は新鋭の宮本博調教師がどうなのかということだけでした。

 ところが、宮本博調教師は凄腕で相馬眼もあり、現在の私の一押し厩舎の1つです。

●宮本博調教師の調教について

 今年の年初め固め勝ちでいちじは調教師の全国ランキング2位になった宮本博調教師(通称ミヤリン)。預託されている馬の血統や質をみるとこれはたいした腕前であることがわかる。

 エクストラを管理していただいて感動したことを少しお話させていただきます。

 エクストラシチーはデビュー前脚元に不安があり、最初の入厩は3歳になった年明けでした。その当時でもまだ脚は完璧な状態ではなく、他の調教師であれば、まだ様子を見ようという状態でありました。しかし師は「まだ脚元の状態は完璧ではないが、ゆっくりしているわけにはいかないので入厩して調教しながら様子を見ていきます。」ということで、半ば強制的にトレセンでの調教を開始した。

 もしこれで、骨折や屈腱炎でも発症していたら、非難轟々だったであろう。しかし、そのまま確実に治癒するのを待っていても未勝利戦は9月で終了してしまう。例えば5月ごろに完治して、7、8月に1度出走したとする。当然1度叩いた馬とは差があるので敗退。そのまま2、3戦で未勝利が終了して引退・・・というのではあまりにも悲しい。私の個人的な意見だが、大切にしすぎて未勝利終了に伴い引退というくらいなら、そこそこ治った時点で無理にでも運動をはじめ体を作っていき、故障のリスクはあるが、なんとか早期出走を目指すという考え方の方が悔いが残らない。宮本博師はまさにその考え方の人だと思う。関西の調教師は関東に比べて無理してでも鍛えようとする方が多い。「いや、それでは馬がかわいそう」という方は関東の中野渡厩舎あたりを選ぶべきだと思う。それはそれは慎重に調教してくれる。もちろん、私も完治していないものを無理に調教しようとするのはかわいそうだとは思う。しかし、走ることが宿命のサラブレッドは、引退と同時に過酷な将来が待っていることが多い。それらの方が余計にかわいそうだと思う。

 他の有名厩舎に比べて血統や質の劣る馬が多い宮本博厩舎が、これだけの勝ち数を伸ばしている背景には、こういった鍛えて育てる考え方があることは間違いない。

●宮本博調教師の騎手の選び方

 もうひとつ、宮本博師の評価できる点として、いい騎手を選んでくれることがあげられる。いい騎手といっても武豊や安藤勝己はほとんどない。しかし、中堅クラスの質の高い騎手を乗せてくれるところは大いに評価したい。主な依頼騎手は小牧太騎手、和田竜二騎手、幸英明騎手、石橋守騎手、安藤光彰騎手、佐藤哲三騎手などが挙げられる。これらはGTで毎回活躍しているというわけではないが、腕は確かである。

 へんに名前など聞いたこともない新人や厩舎専属のような若手に馬を預けないところを私は評価する。

 今回、エクストラシチーは3場開催の新潟遠征ということで、正直騎手が心配であった。ましなところといえば中舘英二騎手か安藤光彰騎手くらいしか思いつかなかった。ところが今回師が騎乗依頼されたのは、2年目と新人ながら今年ここまで21勝を挙げのりに乗っている北村友一騎手であった。水曜日の追い切りで最後の1ハロン反応が悪かったので、かなりトーンダウンしていた私であったが、木曜日の出馬表を見てかなりテンションが高くなった。若いが追える北村友一騎手。しかも減量騎手なので2キロの負担重量マイナス。これは二の脚の速いエクストラシチーにとってこれ以上ない選択肢だ。武豊騎手や安藤勝己騎手よりも今回は最適な選択であったと思われる。

 このように、勝ち数を増やすには、そのときそのときに応じた最適な騎手を選択することが必須であり、今回はだれがみても文句のない人選であった(終わってから言っているのではなく、昨晩がんばれシチー軍団のホームページに私ほっさんの名で書き込んであります)。

宮本厩舎のホームページが早速(12日の内に)更新されていました。なにせめでたいことですからね。興味のある方はここからワープしてください。
ただし、ここからも面白いので、また戻ってきてね。

●初出走は8着

 初出走は3月17日。中京ダ1000幸英明騎手でした。その週は新馬戦の最終週でしたが、師は新馬戦ではなく未勝利戦を選択しました。直前の追い切りも栗東坂路4F53.7−15.0と上がりを要してしまい、とても仕上がっているとは言えない状態でした。また、出走経験馬相手ということもあり、苦戦が予想されました。結果は経験馬相手にスタートダッシュで遅れを取り14頭中13番手を追走。上がり36.9の脚を使い8着まで押し上げるのが精一杯でした。

 これは追い切りの動きからも、経験馬相手ということからも仕方のない結果であると思われました。

●そして今日(5月12日)2戦目

 前走後馬房の都合で短期放牧に出された後、4本ほど時計を出し5月12日の出走を迎えました。今回も直前の追い切りは栗東坂路53.0−14.5と前走時よりも少しだけましですが、終いの反応は鈍く、まだ調子の悪さを物語っていました。ですから、がんばれシチー軍団のホームページでも、実に書き込みは少なく、寂しいものでした。

 しかし、15頭もいるにもかかわらず相手が弱い!(バロックシチーの保護者の方すみません) 唯一前走2着馬が1頭いるだけで、その馬とて前走7番人気で怪しいものでした。また、そのジョンコという馬の追い切りが、エクストラシチーにも増して悪い!!前走もダ1150でしたが上がり38.6(エクストラは36.9)も要している。しかも牝馬。もう1頭人気になりそうな前走6着のヤマニンキュリオも前走上がり39.0。しかもこれまた追い切りが悪いし、内にササっているし、他は全部前走7着以下か初出走!(実はこの内容をがんばれシチー軍団のホームページに前夜書き込もうとしたのですが、書き込みエラーではじかれました。)

 こういった恵まれたメンバーの中、騎手も素晴らしい人選でありましたし、私はかなり勝ち負けを意識していました。そして辛抱たまらずそのことを保護者の皆さんに知らせたくて、がんばれシチー軍団のホームページにも書かせていただきました。以前も述べましたが、自分のホームページだといつ更新したか怪しいので、私は良さそうな情報はレース前にがんばれシチー軍団のホームページにアップさせていただいております。

 結果は二の脚をいかして先頭に立つとそのまま先頭(ときどき2番手 1番人気のジョンコにときどきからまれる)を走り続け、直線で断トツの1番人気馬を競り落とすと後ろから脚を伸ばしてきた2番人気ヤマニンキュリオの追撃を振り切り堂々トップで入線。念願の初優勝を飾りました。

 ここだけの話、単勝複勝結構ゲットしました。最初11倍くらいだった単勝オッズが馬体重発表(なんとマイナス12キロ)から、どんどん上がって18倍を超えたので、これは買いだと思ったのであります。これで明日のGTで負けても安心。

●勝ち時計は平凡も・・・

 勝ち時計の新潟ダ1200 1分13秒5は平凡ですが、この馬の追い切りの状態、2カ月ぶりの出走であったこと、そしてまだ2戦目のキャリアを考えるとはっきりいってまだまだ伸びしろが一杯あります。

 ちなみに今日の古馬500万クラス ダ1200の勝ち時計は1分13秒0。はっきりいってエクストラは今日の内容から、調子が良ければこの時計は余裕でクリアできるでしょう。

 また、先週5月6日の古馬500万下クラスの同レースの勝ち時計は1分13秒4でした。5月5日の同ダ1200の高田城特別(500万下 ブラックシチーが1着降着になったあのレース)も1分12秒9で、今日の調子の悪いエクストラシチーの時計と0.6秒しか変わりません。

 ということで、新潟ダ1200では500万クラスでも十分通用すると思われます。ましてや古馬混合戦になると負担斤量が54キロで出れますから、圧勝なんてこともありえます。

●ハイペースでの逃げは強さの証明

 前回のディヴァインシチー同様、今回のレースはハイペースで、大抵前が崩れて(バテテ)差し馬が台頭するものです。それを終始ハナに立ち押し切るのですから、この強さは本物と思われます。事実ついてきていた圧倒的1番人気のジョンコは直線で急速に失速しました。あの馬の言い訳としては「展開が向かなかった」となるのでしょうが、展開が向いてないにもかかわらず押し切るエクストラシチーはかなりの能力を秘めていると思われます。
当日のエクストラシチー マチャさん撮影
がんばれシチー軍団ホームページより
左から北村友一騎手 宮本博調教師 マチャさん撮影
がんばれシチー軍団ホームページより

●レース後の北村友一騎手のコメント (5月14日加筆)

 「凄く気持ちが前向きな馬なんです。スタートをポンと出たのでそのまま先手を奪う形。突つかれてはいましたが、気持ちが入ってスピードにも乗ってくれました。直線に入ってからひと伸びしてくれたし、とてもいい走りでした。」(競馬ブックより原文そのまま)

 いやはや新人さんらしく謙虚なコメントで、初々しいですね。馬に勝たせてもらってような仰り方ですが、確かにエクストラシチーの頑張りや素質もありますけれども、すぐ後から断トツ1番人気馬に突つかれても気分よく馬を走らせてくれた北村騎手の好騎乗なくして完勝はなかったと私は評価しております。また、斤量54キロも大きかったと思います(とはいえいくら減量騎手でも腕がなければ勝てませんからね 確実に追えば伸びる北村騎手の腕があってこそだということは十分に理解しております。)。今後のご活躍を期待しております。

●専門誌トラックマンの論評 「」内は原文そのまま (5月14日加筆)

エクストラシチー (7番人気1着)
 「出脚が一変して一気にハナへ。行ってからは楽だった。4角では2番手のジョンコがついて行くのに苦労する感じ。余裕を持って追い出すと、アッサリ突き放してしまった。」
ほっさんコメント

 我らシチー会員は宮本師のコメントなどから、この馬の二の脚の速さは認識していましたが、トラックマン氏や多くの予想家は前走を見て、エクストラシチーがテンに置かれて勝負にならないと思ったのでしょう。独自の情報を持っている私たち会員の優越感に浸れる瞬間でした。

ジョンコ(1番人気4着)
「火曜入厩で馬体は維持。落ち着きもあり、スタートも前走以上には出た。2番手で手応えもあるように見えたが、いざ追い出すと勝ち馬に突き放されてしまった。相手が悪かったともいえるが、ちょっと物足りない内容。
ほっさんコメント

 強すぎてすみません。

●その他の騎手のコメント 「」内は原文そのまま (5月14日加筆)

ヤマニンキュリオ (2番人気2着 田中健騎手)
 「前走は伸び切れませんでしたが、返し馬では自分からハミを取り、雰囲気がとても良かったです。今日は勝ち馬が止まらなかったので届きませんでしたが、内容は良かったと思います。」
ほっさんコメント

 田中健騎手の乗り方は素晴らしかったです。ハイペースとみるや無理についていかず末脚にかけました。直線もしっかりと伸びていましたが、勝ち馬にハイペースで38.7で上がられてはこの馬の能力では少し届きませんでした。次はきっと勝てますよ。

●関西でみたい!

 私はほとんど京都よりの大阪に住んでいますので、ホームグラウンドは京都競馬場です。阪神でもいいのですが、目の前で愛馬の活躍を見たい!!前走も中京でしたし、今度は関西の中央場所で一線級と勝負して欲しいです。地方でなければ勝てないほどこの馬は弱くないと信じております。

●馬体の細化が気になります

 今回マイナス12キロということで、馬体重は422にまで落ちました。まだ、この馬の適重は私にはわかりません(師は馬体が絞れて良くなったとおっしゃっていましたが)が、また放牧ということになるのでしょうか。宮本厩舎は20馬房ですが、活躍馬が多いこともあり、なかなか馬房が空きません(2歳愛馬のプリムローズシチーは馬房がすかすかということで、牧場でたいして乗り込まれていないのにもう入厩だそうですが トレセンにいるのは嬉しいですが、なんだか複雑)。

 早く次走がみたいですが、さてどうなるのやら。

●主戦の北村友一騎手について

 現在でもそこそこの腕を持っている北村友一騎手が減量騎手(5月12日現在負担重量マイナス2キロ)というのは、非常にお得です。私は500万クラスでも平場を使うのであればまた彼に乗っていただきたいと思います。

 ゆくゆくは宮本厩舎といえば和田竜二騎手を多用しているので、その辺りを起用されると思っていますが、私は和田騎手も評価しているのでなんの文句もありません。

 ただ、北村友一騎手は間違いなく、今で言う松岡正海騎手や川田将雅騎手クラスには少なくともなると思うので、手の内に入れてもらって、ずっと騎乗していただいてもなんの文句もありません。もちろん競馬ですから失敗することもあると思いますが、腕は間違いないと思います。

●ディヴァインシチー、エクストラシチーに続け!シチーの愛馬たち

 私の純投資している他の馬2頭フォレストシチー、ステップシチーも、勝ちあがるだけの力は十分にあると思っています。フォレストシチーはここ2走は不振ですが、新馬戦16頭立ての3着は光ります。また、来週初出走になるであろうステップシチーは確実に追い切りの時計をつめています(詳しくはがんばれシチー軍団のステップシチーのスレをご覧ください。私が一人はしゃいで書き込んでいます。)。
 
 現在3歳馬しか持っていない私ですが、今年の目標の5勝まであと3勝。今日の勝利でかなり現実味を帯びてきました。

●最後に

 また、愛馬が勝利しましたらこのようなコーナーを設けさせていただきたいと思っております。あまりの興奮に書かずにはいられないのです。保護者のみなさんもきっと同じ思いだと思います。一緒に愛馬を応援し、一緒に盛り上がり、一緒に感動しましょう!

 よろしければ、5月1日に興奮の中書き込んだディヴァインシチー初勝利の記事がありますので、ご一読ください。

 最後までご愛読ありがとうございました。

2007年5月12日作成 同14日一部加筆

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