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各競馬場コース解説

札幌競馬場

●芝1000

 フルゲートは14頭。スタート地点は向正面の真ん中付近。最初の3コーナーまでは約200m。3〜4コーナーの緩やかなカーブを曲がり終えると、約260mの最後の直線が待っている。
 1000mは札幌コースの中では、馴染みが薄いマイナーな条件。施行レースが非常に少なく、わずかしか組まれていない。芝の短距離は1200mが主流なので、年によっては行われないことがある。行われる場合は、主に新馬戦や500万クラス。
 3コーナーまでの距離は短いが、枠順の影響はあまりない。フルゲートは14頭だが、外枠の馬でも良績を残している。
 スタートダッシュが速い逃げ馬、二の脚が速い先行馬なら枠順がどこでも問題ない。中団以降の差し馬は苦戦必至。勝率は10パーセント以下で勝つのは至難の業。
 また、サクラバクシンオー産駒が強いのも大きな特徴。芝1200mにも言えることだが、短距離のスペシャリストの血統を狙いたい。

有利な枠順 フラット
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 脚質、血統
種牡馬ベスト サクラバクシンオーが断トツ
連対騎手ベスト 横山典弘、田面木博公、藤田伸二、四位洋文、小林徹弥
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 58秒7 58秒8 59秒1
2歳未勝利 58秒9 59秒8
2歳500万 58秒1 58秒9
古馬500万 58秒1 58秒3 58秒9
古馬オープン 57秒4
 最近は使用されていないためデータは古い。

●芝1200

 フルゲートは16頭。各クラスで頻繁に組まれている距離で、札幌開催の番組の中心を担う。
 スタート地点は向正面の2コーナーから少し入ったところのポケット。最初の3コーナーまでの距離は約400mある。
 脚質的には当然ながら逃げ・先行馬が圧倒的に有利。
 問題は枠順。枠順には大きな特徴がある。札幌芝1200mは内枠が断然有利。出走頭数にもよるが、できれば5枠より内を引きたい。8枠はハッキリ不利で、すんなり先手を奪えそうな馬でないと厳しい。馬番で言うと10番以内がベスト。
 札幌の芝は函館に比べて降雨が少なく、晴天に恵まれることが多いせいか、耐久力に優れている。函館と同じ連続開催でも、馬場の痛みはそれほど激しくならない。開催が進んでも内外のトラックバイアスが極端にならないので、外から来る差し馬にはそれなりの力が要求される。

有利な枠順 内枠
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 脚質、枠順
種牡馬ベスト アドマイヤムーン、ディープインパクト、キングカメハメハ
連対騎手ベスト 秋山真一郎、吉田隼人、津村明秀、三浦皇成、池添謙一
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分11秒3 1分12秒1 1分12秒1
2歳未勝利 1分10秒8 1分11秒8
2歳500万 1分10秒5 1分11秒2 1分10秒6
2歳オープン 1分10秒7 1分12秒1
3歳新馬 1分10秒9 1分11秒6
3歳未勝利 1分10秒7 1分11秒3 1分12秒0
古馬500万 1分10秒2 1分10秒9 1分11秒8
古馬1000万 1分09秒7 1分10秒9 1分10秒3
古馬1600万 1分10秒3
古馬オープン 1分09秒0

●芝1500

 フルゲートは14頭。JRAで唯一組まれている距離で、札幌競馬場を象徴する特殊なコース。
 スタート地点は1コーナー横にあるポケット。約170m斜めに走り向正面に合流する。ちょうど中山芝1600mに似たようなコース形態になっていて、狙い馬のポイントも共通している部分が多い。
 逃げ・先行馬が有利。向正面の直線で1度ラップが緩みやすく、先行馬は息が入る。しかし、道中あまりペースが緩むとマクリ差しが炸裂する。
 要求される距離適性は、マイルよりやや短め。中山と違って平坦コースのせいか、1400mがベストの馬でも対応しやすい。
有利な枠順 6枠、7枠
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 枠順
種牡馬ベスト ハーツクライ、ディープインパクト、ゼンノロブロイ
連対騎手ベスト 横山典弘、池添謙一、三浦皇成、吉田隼人、勝浦正樹
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分31秒5
2歳未勝利 1分31秒0 1分29秒4
2歳オープン 1分30秒5 1分31秒0
3歳未勝利
古馬500万 1分29秒6 1分30秒7
古馬1000万 1分29秒0 1分30秒4 1分31秒0
古馬1600万

●芝1800

 フルゲートは14頭。スタート地点は正面スタンド前。ホームストレッチの半ば付近だが、最初のコーナーまでの距離は約180m。見た目以上に最初の直線が短く、いきなりレースの流れを左右する勝負どころになる
 各馬はなるべく早く1コーナーに飛び込みたいところだが、直線が短すぎて簡単にいい位置は取れない。2コーナーを過ぎて向正面に入ったところでようやく隊列が落ち着く感じだ。
 脚質的には逃げ・先行馬が有利。上のクラスになるほどテンの主導権争いはシビアになりペースは上がるが、それでも前が残るのがこのコースの特徴。穴を狙う場合は、人気薄の前残りを狙うのがセオリー逃げ馬の単勝回収率が極めて高い
 枠順は基本的には内がいいが、内で出脚が悪いとヘコまされて簡単に位置取りが悪くなるので諸刃の剣。
 
有利な枠順 2枠
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 脚質
種牡馬ベスト ディープインパクト、キングカメハメハ、アグネスタキオン
連対騎手ベスト 福永祐一、秋山真一郎、横山典弘、池添謙一、岩田康誠
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分52秒6 1分52秒8
2歳未勝利 1分51秒6 1分52秒5 1分53秒2
2歳オープン 1分51秒1 1分52秒3 1分54秒4
3歳未勝利 1分50秒7 1分51秒3 1分52秒1
古馬500万 1分49秒9 1分50秒2 1分51秒6
古馬1000万 1分49秒2
古馬1600万 1分48秒9 1分49秒9
古馬オープン 1分47秒6

●芝2000

 フルゲートは16頭。スタート地点は正面スタンド前の4コーナー奥のポケット。スタンド前の直線をフルに使いコースを一周する。競馬場全体をフルに使う癖がないコースで、最初の1コーナーまでの距離も約380mある
 枠の優劣はほぼフラットだが、多頭数になった場合の大外枠はガクッと成績が落ちるので注意
 このコースも2コーナー過ぎまでの前半の位置取りは大きなポイント。芝1800mほどではないが、逃げ・先行馬が有利だからだ。逃げ馬の連対率は20パーセント弱ある
 ここでも函館に比べて芝の状態が良好であるということが大きい。逃げ・先行馬がまとめて消えるシーンは少ない。差し・追い込み馬は、小回りのカーブをマクリながら進出できる器用さが要求される。また、脚質に限らず洋芝適性は必須。これは血統面によるところも大きいが、上がりがかかる馬場への対応が求められる。

有利な枠順 多頭数の大外枠のみ不利
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 脚質、洋芝適性
種牡馬ベスト ディープインパクト、ステイゴールド、ゼンノロブロイ
連対騎手ベスト 福永祐一、四位洋文、柴山雄一、池添謙一、宮崎北斗
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
3歳未勝利 2分03秒9 2分04秒7
古馬500万 2分02秒8 2分05秒1 2分05秒5
古馬1000万 2分02秒7 2分03秒0 2分04秒9
古馬オープン 2分00秒4 2分01秒6

●芝2600

 フルゲートは14頭。スタート地点は向正面半ば。スタート後、約160m直線を走ってから3コーナーのカーブに差し掛かる。
 組まれている番組は古馬の500万クラス以上が中心。未勝利戦がほとんどないので、前半からいきなり超スローにはならない。スタートからの主導権争いは見られる。最初のコーナーまでの距離が短いせいもあって、先行争いはすぐには収まらない。一周目の正面スタンド前に入ったところでようやく隊列が落ち着き、そこからガクンと1度ペースが落ちる。向正面3コーナー過ぎの勝負どころでペースアップし、各馬ロングスパート。しかし、スローの団子状態のまま最後の直線に入ることは少なく、力がない馬はついてこれずに道中で脱落してしまう。
 基本的には前に行っている馬が有利だが、逃げ切るのは難しい。洋芝での長丁場ゆえに、大変にスタミナが要求される。末脚は鋭さより持続力。
 枠順の有利・不利はない

有利な枠順 フラット
有利な脚質 先行
ポイント スタミナ、末脚の持続力
種牡馬ベスト ゼンノロブロイ、スクリーンヒーロー、ディープインパクト
連対騎手ベスト 吉田隼人、横山典弘、三浦皇成、四位洋文、津村明秀
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
古馬500万 2分45秒2 2分44秒9 2分45秒9
古馬1000万 2分43秒0 2分45秒8
古馬1600万 2分44秒2
古馬オープン 2分43秒4 2分44秒8

●ダ1000

 フルゲートは12頭。札幌のダートコースは高低差がほとんどないのが特徴。ローカルの競馬場は、一般的に平坦のコースと言われているが、実は函館や小倉はコース全体での高低差が少しある。札幌のダートこそが本当の平坦と言える。
 加えて、競馬場全体が少しタテに長く、半径が大きい。したがって、カーブが緩くて減速しにくい形態になっている。
 向正面左、2コーナー出口付近がスタートの1000mは、テンからのスピードの絶対値が問われることになる
 当然ながら逃げ・先行馬が断然優勢。行った行ったのケースも多く、単調なレースになりやすい

有利な枠順 外枠
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント スピードの絶対値
種牡馬ベスト サウスヴィグラス、サクラバクシンオー、スウェプトオーヴァーボード
連対騎手ベスト 勝浦正樹、三浦皇成、秋山真一郎、吉田隼人、小崎綾也
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分00秒8 1分00秒7 1分00秒5 1分00秒5
2歳未勝利 1分00秒5 59秒9 1分00秒2 1分03秒4
2歳500万 1分00秒2 59秒9
3歳未勝利 1分00秒4 1分00秒4 59秒8 59秒9
古馬500万 59秒6 59秒3 59秒2 59秒2
古馬1000万 58秒9 58秒8 58秒4
 

●ダ1700

 フルゲートは14頭。スタート地点は正面スタンド前右。最初のコーナーまでは約240m。中距離戦と言えども前半から激しい攻防。スタート後の500mがかなり速い
 コーナーのカーブが緩いオール平坦コースらしく、1〜2コーナーのカーブでも速度が落ちにくく、1ハロン11秒台を切るラップを刻むこともある。
 向正面に入り、そのあとゴールまでも一定の速いペースで推移。平均の勝ち時計が速く、高速決着に対応できるスピードタイプの馬でないと苦しい
 脚質は番手につけられる先行馬が最も有利。逃げ馬も悪くない。差し馬はコーナーでマクり、4コーナー出口までに好位に押し上げられるタイプでないとなかなか勝てない。
 
有利な枠順 外枠
有利な脚質 先行
ポイント 高速決着への対応、血統
種牡馬ベスト キングカメハメハ、ディープインパクト、シンボリクリスエス
連対騎手ベスト 横山典弘、池添謙一、三浦皇成、岩田康誠、丸山元気
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
3歳未勝利 1分48秒0 1分47秒5 1分47秒1 1分46秒7
古馬500万 1分46秒7 1分46秒1 1分46秒0 1分44秒9
古馬1000万 1分45秒4 1分45秒0 1分44秒4
古馬1600万 1分45秒2 1分45秒1 1分43秒7 1分45秒3
古馬オープン 1分43秒7 1分44秒4 1分42秒8

●ダ2400

 フルゲートは12頭。スタート地点は向正面真ん中付近。コースを約1周半する。
 現在は古馬500万クラスの平場戦でのみ施行されており、あまり馴染みがない条件。もともとダートの長丁場は番組が少ないが、近年は毎年1鞍は必ず行われている。
 長丁場だけに一定のラップで推移しにくく、まずは展開を読むのがポイント。テンからいきなりペースが速くなることはほとんどないが、どこで隊列が決まり、ペースが落ち着くかがカギ。
 早めに先行争いが決着すれば前に行っている馬が残りやすいし、ペースが緩むタイミングが遅れれば先行馬は苦しくなる。一本調子で雪崩れ込む馬には厳しい条件で、終いにピリッとした末脚を使える馬の方がいい
 近走、ダートの1700mや1800mで追い込んで届かず、惨敗しているような馬が狙い目
 あとは、馬の力もさることながら、騎手の手腕によるところも大きい

有利な枠順 フラット
有利な脚質 先行〜差し
ポイント 展開、騎手
種牡馬ベスト フジキセキ、マーベラスサンデー、シンボリクリスエス
連対騎手ベスト 宮崎北斗、丹内祐次、川島信二、古川吉洋、荻野琢真
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
古馬500万 2分35秒7 2分36秒4

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