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各競馬場コース解説

中山競馬場

●芝1200(外)

 フルゲートは16頭。2コーナーを回りきって向正面に入ったところがスタート地点。
 おむすび型をしている中山コースの山の頂上からのスタートで、いきなり約400mの間で約4mの勾配の下り坂になっている。
 したがって、テンから加速がつきやすく、勢いをつけたまま3〜4コーナーを回り、最後の直線を駆け上がる。
 短距離戦なので基本的には先行力が必要だが、逃げ切るにはかなりの力がいる。特にスプリンターズステークスを含む重賞・オープンクラスのレースで逃げ切るのは難しく、好位抜け出しがベスト。
 前に行けて、なおかつ終い踏ん張る脚が必要。
 最後に急坂があるので差しも決まる。

有利な枠順 フラット
有利な脚質 先行
ポイント 先行力と最後の踏ん張り
種牡馬ベスト ダイワメジャー、アドマイヤムーン、ハーツクライ
連対騎手ベスト 戸崎圭太、ミルコ・デムーロ、クリストフ・ルメール、田辺裕信
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分10秒7 1分11秒3 1分11秒3 1分15秒1
2歳未勝利 1分09秒9 1分10秒7 1分11秒1 1分13秒1
2歳500万 1分09秒4
2歳オープン 1分09秒3 1分10秒5
3歳新馬 1分11秒6 1分11秒0 1分11秒6
3歳未勝利 1分09秒9 1分10秒9 1分11秒8
3歳500万 1分09秒4 1分10秒0 1分10秒6 1分11秒1
古馬500万 1分09秒1 1分09秒5 1分10秒5 1分13秒2
古馬1000万 1分08秒7 1分09秒4 1分11秒1 1分11秒3
古馬1600万 1分08秒6 1分09秒2 1分10秒1 1分10秒6
古馬オープン 1分08秒6 1分09秒4 1分09秒9 1分10秒6

●芝1600(外)

 フルゲートは16頭。スタートは1コーナー横のポケット地点。阪神芝1600mと似たおむすび型のコースを1周する。2コーナーのカーブは阪神芝1600mほどきつくないので、コーナーリングでの不利やゴチャつきはそれほど生じない。
 2コーナーから向正面は下り坂。3コーナーから4コーナーにかけてはほぼ平坦で、310mの最後の直線に入る。ゴール前では、残り約200mで2m弱の勾配を駆け上がる急坂が待ち構える。
 
脚質的には、直線の入り口で、前の馬を射程圏内に捕らえる形が理想。さらに、急坂を一気に駆け上がるための末脚の爆発力が問われる。ただし、大外一気は難しい。逆に逃げ馬の前残りの方が期待できる。
有利な枠順 フラット
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 枠順、末脚の爆発力
種牡馬ベスト ディープインパクト、ダイワメジャー、キングカメハメハ
連対騎手ベスト トリストフ・ルメール、戸崎圭太、田辺裕信、ミルコ・デムーロ
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分37秒1 1分37秒4 1分37秒9 1分39秒8
2歳未勝利 1分36秒3 1分36秒8 1分36秒6
2歳500万 1分35秒4
2歳オープン 1分35秒5 1分35秒5 1分39秒9
3歳新馬 1分37秒2 1分37秒2 1分38秒7 1分39秒5
3歳未勝利 1分36秒0 1分36秒3 1分37秒3 1分39秒9
3歳500万 1分35秒5 1分36秒2 1分36秒6 1分38秒3
古馬500万 1分34秒9 1分35秒2 1分37秒8 1分40秒0
古馬1000万 1分34秒6 1分34秒5 1分36秒8 1分38秒4
古馬1600万 1分34秒1 1分35秒3 1分37秒1 1分37秒8
古馬オープン 1分34秒2 1分35秒0 1分35秒4 1分36秒2

●芝1800

 フルゲートはAコース使用時は16頭、Bコース使用時は15頭、Cコース使用時は14頭。スタート地点は正面スタンド前。ゲートが開いてすぐに急坂が待ち構えている。
 最初の1コーナーまでの距離があまり長くないため、スタート後のポジション取りがポイント。逃げ・先行馬が内枠を引いた場合はすんなり行けるが、外枠だと厳しくなる。
 1〜2コーナーでの攻防でレースの流れが決まる。ペースが緩めば前が残り、速くなれば差し馬が来る。ただし、重賞クラスになるとスローペースになりにくく、単純な上がりの競馬にはならない。
 一貫して淀みない前掛かりの展開になりやすく、後方からの追い込みも決まる。ただし、ベストの脚質は先行抜け出し。
 右回りのローカル競馬場の芝1800mに通じるコース適性が要求され、脚質を問わずこの距離で実績がある馬がよく走る。また、この舞台を得意とするコース巧者の馬が出現しやすい。
有利な枠順 フラット
有利な脚質 先行
ポイント コース・距離適性
種牡馬ベスト ディープインパクト、ステイゴールド、ハーツクライ
連対騎手ベスト クリストフ・ルメール、ミルコ・デムーロ、戸崎圭太
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分52秒4 1分52秒9 1分52秒2 1分56秒8
2歳未勝利 1分50秒7 1分53秒2 1分52秒4
2歳500万 1分48秒2
2歳オープン 1分50秒2
3歳新馬 1分52秒6 1分52秒0 1分54秒1 1分56秒2
3歳未勝利 1分50秒3 1分51秒5 1分52秒1 1分53秒4
3歳500万 1分49秒8 1分52秒0 1分52秒3 1分51秒3
古馬500万 1分49秒0 1分49秒8 1分50秒9
古馬1000万 1分48秒7 1分49秒4 1分49秒8 1分52秒8
古馬1600万 1分48秒5 1分48秒1 1分50秒8
古馬オープン 1分48秒2 1分49秒6 1分49秒5 1分51秒7

●芝2000

 フルゲートはAコース・Bコース使用時は18頭、Cコース使用時は17頭。スタート地点は4コーナーを曲がり終えたホームストレッチの右端。単純に芝1800mのスタート地点が200m右へスライドしたところで、同じように内回りコースを1周する。ゴール前の坂を2度越えるので、スタミナも要求されるのが特徴。2000mギリギリしかもたない馬にとってはやや苦しい。過去、皐月賞の好走馬が菊花賞でも好走しやすい一因は、こうしたところにもある。
 好位抜け出しができる馬か、馬群を割って差してこれる器用なタイプの差し馬を狙うのがセオリーだ。
 
少頭数の場合は、スローの上がり勝負となるのが必至。決め手のある差し・追い込み馬が中心となる。
有利な枠順 フラット
有利な脚質 先行〜差し
ポイント 末脚決め手、2000m以上の距離適性
種牡馬ベスト ディープインパクト、ステイゴールド、ハーツクライ
連対騎手ベスト クリストフ・ルメール、田辺裕信、戸崎圭太
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 2分05秒0 2分06秒7 2分07秒9 2分07秒6
2歳未勝利 2分03秒9 2分02秒9 2分04秒5
2歳500万 2分02秒4 2分04秒6 2分03秒6
2歳オープン 2分03秒4 2分04秒6
3歳新馬 2分05秒7 2分07秒4 2分09秒4
3歳未勝利 2分03秒5 2分03秒8 2分03秒9 2分07秒5
3歳500万 2分02秒6 2分03秒1 2分04秒6 2分06秒9
古馬500万 2分02秒0 2分02秒3 2分05秒9 2分05秒0
古馬1000万 2分01秒7 2分02秒2 2分04秒1
古馬1600万 2分00秒8 2分01秒8 2分02秒5 2分07秒6
古馬オープン 2分00秒9 2分02秒2 2分03秒8 2分05秒7

●芝2200

 フルゲートはAコース・Bコース使用時は18頭、Cコース使用時は17頭。春季開催(重賞競走を除く)時は16頭。芝2000mのスタート地点から少し右に移動したところからの発走。スタート直後から最初のコーナーまでの攻防は、芝2000mのレースとほぼ同じとイメージしていい。大きく違う点は、外回りコースを使用する点だ。おむすび型の中山コースをほぼ1周する。
 向正面の山の頂上から3〜4コーナー中間まで、非常に緩やかなカーブを通ることになり、各馬がスピードに乗りやすい。したがって、単純な直線だけの上がり勝負にはなりにくく、道中から一気にペースが上がって雪崩れ込むロングスパートの競馬になりやすい。
 また、内回りコースの芝1800mや芝2000mが得意でない場合でも、外回りの芝2200mは走れるという馬もいるので注意が必要だ。
 脚質的には先行馬が有利。あまり道中のペースが緩むと、マクリの馬が台頭することも。
 枠順の有利・不利はない。

有利な枠順 フラット
有利な脚質 先行
ポイント ロングスパート競馬への対応
種牡馬ベスト ステイゴールド、ディープインパクト、ドリームジャーニー
連対騎手ベスト クリストフ・ルメール、石橋脩、戸崎圭太
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
3歳新馬 2分20秒8 2分24秒5
3歳未勝利 2分16秒9 2分18秒5 2分19秒8 2分22秒8
3歳500万 2分15秒8 2分17秒5 2分19秒7 2分19秒2
古馬500万 2分15秒2 2分17秒2
古馬1000万 2分15秒0 2分17秒9
古馬1600万 2分15秒6
古馬オープン 2分13秒8 2分14秒1 2分17秒5 2分24秒5

●芝2500

 フルゲートはAコース使用時は16頭、Bコース使用時は14頭、Cコース使用時は12頭。スタート地点は外回りコースの3コーナー手前。1周目4コーナーを通過した後は内回りコースを1周する。
 各コーナーで息を入れながらの走りが可能なコース形態だが、実際には激しい消耗戦になりやすく、スタミナが問われる。スタミナに自信がない馬には苦しいコースだ。
 レースのポイントは、まずスタート直後の位置取り。スタート地点が真っ直ぐな直線でない上、すぐに右に回るカーブに差し掛かるので主導権争いはシビア。長丁場のレースなので、あまりテンからガリガリやり合うシーンは少ないが、できるだけ好位を取れる馬を狙いたい。
 近年の有馬記念を見ても分かるように、先行できる馬の方が圧倒的に有利。大きな穴が開く場合は、大抵人気薄の馬の前残りだ。差し・追い込み馬は、かなりの力がないと勝つのが難しい。
 枠順は逃げ・先行馬ならばできるだけ内枠が欲しい。
有利な枠順 フラット
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント スタミナ、先行力
種牡馬ベスト ステイゴールド、ディープインパクト、ハーツクライ
連対騎手ベスト クリストフ・ルメール、戸崎圭太、吉田隼人
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
3歳未勝利 2分36秒7
古馬500万 2分35秒7 2分36秒5 2分41秒0 2分39秒5
古馬1000万 2分34秒9 2分37秒3 2分36秒7 2分39秒1
古馬1600万 2分34秒7 2分36秒1 2分36秒2 2分42秒9
古馬オープン 2分33秒6 2分34秒0 2分42秒5 2分37秒3

●芝3600

 フルゲートは16頭。現在、JRAで施行されている最長距離のコース。年末に行われるG2のマラソンレース・ステイヤーズSでのみ使用されている。
 スタート地点は、芝1800mと芝2000mのスタート地点の中間あたり。内回りコースを2周する。
 コーナーを8回も回るコースで、基本的には道中のラップはあまり上がらない。1ハロン13秒台のラップがほぼ必ず連続で刻まれる。前半の最初の1周目は超スロー、後半の2周目の向正面から徐々にペースが速くなる。前半長い距離を走った後でも、最後は11秒台のラップを刻む末脚勝負になるため、スタミナが足りない馬は、ペースアップした際についていけなくなる。
 小細工が利くコースで先行馬有利だが、逃げ馬は不振。前半ペースが上がってしまうと、先行馬は苦しく、差し馬の餌食になる。
 おおまかな展開は決まっているが、道中の微妙なラップが勝敗に影響する難しいコースだ。
 枠順の有利・不利はなし。
有利な枠順 フラット
有利な脚質 先行〜差し
ポイント 豊富なスタミナ、器用さ
種牡馬ベスト アドマイヤドン、スウェプトオーヴァーボード、ハーツクライ
連対騎手ベスト ライアン・ムーア、蛯名正義、ヒュー・ボウマン、横山典弘
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
古馬オープン 3分46秒1 3分53秒8

●ダ1200

 フルゲートは16頭。向正面2コーナー奥の芝の地点からのスタート。芝コースから発馬の上、緩やかながら下り坂を駆け下りて3コーナーに飛び込むため、テンから加速がつきやすい。
 芝の部分を長く通れるため、外枠の方が有利と言われている。確かに実際に7〜8枠の成績は良いのだが、この要因はスタート地点だけの問題ではない。砂を被ったり、揉まれたりしないで先行できる点にもある。内枠の馬でもテンのダッシュ力が速く、すんなりハナを奪うことができれば、そのまま押し切れる。逆に内枠で先行できずに中団以降に置かれると、外から他馬に被せられて苦しくなる。
 ゴール前に急坂はあるものの、基本的には逃げ・先行馬が有利。3〜4コーナーを回り直線入り口で逃げ馬が後続馬を大きく突き放してしまうことも珍しくない。
有利な枠順 外枠
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント テンのダッシュ力、枠順
種牡馬ベスト サウスヴィグラス、キンシャサノキセキ、ゴールドアリュール
連対騎手ベスト 戸崎圭太、田辺裕信、内田博幸、三浦皇成、大野拓弥
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分13秒7 1分13秒6 1分13秒0 1分12秒6
2歳未勝利 1分13秒6 1分13秒3 1分12秒5 1分13秒0
2歳500万 1分12秒2 1分12秒4 1分12秒4
3歳新馬 1分13秒9 1分13秒2 1分13秒2 1分12秒9
3歳未出走 1分13秒5 1分12秒8 1分13秒3 1分12秒9
3歳未勝利 1分13秒5 1分13秒1 1分12秒7 1分12秒8
3歳500万 1分12秒5 1分12秒2 1分11秒8 1分12秒2
古馬500万 1分12秒4 1分12秒2 1分12秒0 1分12秒1
古馬1000万 1分11秒8 1分11秒4 1分11秒1 1分11秒1
古馬1600万 1分10秒9 1分11秒0 1分10秒7 1分10秒0
古馬オープン 1分10秒6 1分10秒0 1分09秒1

●ダ1800

 フルゲートは16頭。スタート地点はスタンド前の直線入り口。
 中山のダートコースは一般的に砂が重く、走破時計がかかる馬場でパワー型の馬が活躍しやすい。特に冬場は非常に時計がかかる。速い持ち時計よりも、コース適性重視。
 切れのある差し馬よりも、簡単にバテない先行馬を狙うのがセオリー。
 最後に急坂があるのでラスト1ハロンの時計がグッとかかるが、差し馬同士ではなかなか決まらない。
 ペース次第であるが、穴を狙うならば人気薄の馬の前残り。
 一方、雨が降って脚抜きのいい馬場になると、極端な脚質の馬の台頭が。行った行ったの展開や、外からの追い込み、マクリの馬が飛んでくる。
有利な枠順 外枠
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント コース・馬場適性、展開
種牡馬ベスト キングカメハメハ、クロフネ、ゴールドアリュール
連対騎手ベスト クリストフ・ルメール、田辺裕信、戸崎圭太、横山典弘
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分57秒7 1分57秒8 1分57秒2 1分58秒8
2歳未勝利 1分57秒6 1分57秒0 1分56秒9 1分57秒1
2歳500万 1分55秒8 1分53秒3
3歳新馬 1分57秒8 1分57秒2 1分56秒1 1分56秒7
3歳未出走 1分57秒0 1分57秒0 1分55秒9 1分56秒5
3歳未勝利 1分57秒1 1分56秒4 1分55秒6 1分56秒0
3歳500万 1分55秒4 1分54秒6 1分54秒5 1分54秒4
古馬500万 1分55秒1 1分54秒8 1分53秒8 1分54秒0
古馬1000万 1分54秒1 1分53秒9 1分52秒8 1分53秒2
古馬1600万 1分53秒0 1分52秒6 1分52秒1 1分52秒3
古馬オープン 1分52秒3 1分52秒5 1分51秒1

●ダ2400

 フルゲートは16頭。スタート地点は向正面の中間地点あたり。コースを約1周半回る。
 最初の3〜4コーナーまでにできるだけ前のポジションにつけられるかが、勝負のポイント。逃げ・先行馬が非常に有利なコースで、隊列が落ち着く1周目のスタンド前までに好位を取りたい。
 再びペースがあがるのは2周目の向正面の中間あたり。道中、ペースが緩みすぎると2周目の3コーナー付近で、早くもマクリに行く馬が出てくる。
 いずれにせよ、基本的には最終コーナーを先頭集団で回らないとなかなか勝ち負けには加われない。先行集団で最も強い馬が1〜2頭抜け出し、前に行っていてバテた馬を後方からの馬が差してきて2〜3着に突っ込むというのが一つのパターン。
 前に行って押し切れる人気馬と、人気薄の差し馬を組み合わせて馬券を買うのがおもしろい。
有利な枠順 フラット
有利な脚質 先行
ポイント 脚質、展開
種牡馬ベスト ステイゴールド、サマーバード、ハーツクライ
連対騎手ベスト 柴田大知、横山典弘、戸崎圭太、田辺裕信
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
古馬500万 2分38秒1 2分35秒7 2分36秒0 2分32秒8
古馬1000万 2分36秒2 2分35秒7 2分36秒7

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