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各競馬場コース解説

京都競馬場

●芝1200

 フルゲートはA〜Cコース使用時は18頭、Dコース使用時は16頭。スタート地点は向正面直線半ば付近。3コーナーにかけていきなり上り坂になっており、中山芝1200mとはちょうど対照的になっている。
 3〜4コーナーのカーブは内回りコースを使用。3コーナー入り口付近にある坂の頂上からは下り坂で、一気に駆け下りることになる。
 最後の直線は平坦コースで300m弱しかないため、逃げ・先行馬が圧倒的に有利。オーバーペース気味に飛ばした逃げ馬でも、そのまま残ってしまいやすい。
 時計も出やすく、予想の際には各馬の持ち時計に注意したい。特に差し馬は非常に速い上がりが要求される。
 枠順は基本的には内枠の方がいい。しかし、最後の直線が短いものの、ローカル競馬場よりはコースが大きいので、大外枠でも極端な減点材料にはならない。馬場状態によっても変わってくるし、揉まれない外枠の方がいい場合もある。
有利な枠順 内枠
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 先行力、持ち時計
種牡馬ベスト クロフネ、フジキセキ、アドマイヤムーン、ダイワメジャー
連対騎手ベスト 浜中俊、福永祐一、武豊、川田将雅、岩田康誠
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分10秒2 1分10秒9 1分11秒7 1分11秒4
2歳未勝利 1分10秒2 1分10秒4
2歳500万 1分09秒5 1分10秒1
2歳オープン 1分09秒2
3歳新馬 1分10秒9
3歳未勝利 1分10秒0 1分10秒3 1分11秒2 1分11秒5
3歳500万 1分09秒2 1分11秒2 1分10秒4 1分11秒6
古馬500万 1分09秒3 1分09秒6 1分11秒3 1分10秒6
古馬1000万 1分08秒8 1分09秒3 1分11秒1
古馬1600万 1分08秒6 1分09秒5
古馬オープン 1分08秒6 1分10秒3 1分09秒7 1分09秒9

●芝1400(内回り)

 フルゲートは18頭。春季開催(重賞除く)は16頭。スタート地点は向正面2コーナーのポケット。芝1200mのスタート地点から真っ直ぐ200m下がった場所になる。
 芝1400mの内回りは2歳、3歳限定の新馬、未勝利、500万クラスのレースのみで使用。上級クラスでは使われないため、あまりメジャーではないが、レース数は内回りの方が多い。
 3コーナーまで約500mほど距離があるので、1200mほど前半は厳しくならないが、キャリアの浅い馬同士のレースが多いため、展開は非常に読みにくい。
 一般的に前半が速くなり、後半の上がりがかかるのが普通。上がりがかかれば差し馬が来やすくなる。しかし、全体的な数字では中団〜後方からの差し馬は不利で、逃げ・先行の方が圧倒的に良績を残している。差し馬同士ではなかなか決まらない。
 
有利な枠順 中枠
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 先行力、前半の位置取り
種牡馬ベスト フジキセキ、ディープインパクト、ダイワメジャー
連対騎手ベスト 川田将雅、福永祐一、幸英明、浜中俊、武豊
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分23秒1 1分23秒9 1分26秒5
2歳未勝利 1分22秒9 1分23秒1 1分24秒0 1分26秒9
2歳500万 1分22秒3 1分22秒4 1分23秒3
3歳新馬 1分23秒5 1分25秒6 1分24秒7
3歳未勝利 1分22秒7 1分23秒2 1分23秒4 1分27秒4
3歳500万 1分22秒3 1分23秒1 1分25秒6
古馬500万 1分22秒1 1分22秒6 1分21秒7

●芝1400(外回り)

 フルゲートは18頭。春季開催(重賞除く)は16頭。スタート地点は向正面左、2コーナー出口付近。
 2歳、3歳のオープンクラス、3歳以上の500万クラス以上のレースで使用される。
 内回りコース同様に3コーナーまでの直線は長いが、3〜4コーナーのカーブが緩く、勾配がキツイのが特徴。この地点で加速がしやすく、4コーナーで外に膨れずに回れるかがポイント。
 また、最後の直線に向いてすぐに内回りコースとの合流地点があり、インコースにスペースができる。中団以降に待機している馬にとっては、ここがチャンス。逃げ・先行馬が4コーナーで外に膨れると、後続の馬はインコースを狙いやすくなる。もちろん、中団以降といっても馬群の内の馬でないと駄目。
 馬群の外にいる馬は、素直に外を回って直線勝負にかけるのが普通。外からの差しも十分に届く。
 馬場の内側が良ければ、当然逃げ・先行馬が優勢。全般的には、芝1200mが得意なスプリンタータイプの馬(特に先行馬)が強いコースだ。
 枠順は外枠が若干不利。
有利な枠順 内〜中枠
有利な脚質 先行〜差し
ポイント 4コーナーから最後の直線のコース取り
種牡馬ベスト アドマイヤムーン、ダイワメジャー、ディープインパクト
連対騎手ベスト 武豊、クリスチャン・デムーロ、浜中俊、秋山真一郎
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳オープン 1分21秒8
古馬1000万 1分22秒0 1分22秒7 1分22秒8
古馬1600万 1分21秒1 1分21秒8 1分23秒4 1分23秒4
古馬オープン 1分21秒5 1分23秒4 1分21秒5

●芝1600(内回り)

 フルゲートは18頭。春季開催(重賞除く)は16頭。スタート地点は向正面2コーナーのポケット。
 内回りで使用されるレースは芝1400mと同じで、2歳、3歳限定の新馬、未勝利、500万クラスのレース。
 スタートから3コーナーまで直線で、距離も十分にあるため、マイル戦にしては前半は落ち着きやすい。
 特に新馬戦などは、折り合い癖をつけてゆったり走らせたいと思う気持ちがあるため、上がり3ハロンの勝負になることもめずらしくない。
 3コーナー入り口の坂の頂上付近までにいい位置を取って脚を溜めて、直線での末脚比べとなる。ただし、新馬や未勝利戦では、後方に待機して強烈な末脚を使える馬はそれほど多くない。
 将来的には、差し、追い込み馬であってもデビュー直後は力の違いで先行できてしまう。したがって、数字上は逃げ〜先行での好走が最も多くなっている。

有利な枠順 8枠不利
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 最後の直線での末脚
種牡馬ベスト ディープインパクト、ゼンノロブロイ、アドマイヤムーン
連対騎手ベスト 川田将雅、福永祐一、松山弘平、四位洋文、浜中俊
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分36秒0 1分36秒8 1分38秒2
2歳未勝利 1分35秒7 1分37秒0 1分39秒5
2歳500万 1分35秒4 1分37秒9
3歳新馬 1分36秒8 1分37秒0 1分36秒9
3歳未勝利 1分35秒7 1分36秒6 1分37秒4 1分40秒0
3歳500万 1分35秒0 1分35秒4 1分37秒1 1分38秒0
古馬500万 1分34秒6 1分35秒6 1分37秒9

●芝1600(外回り)

 フルゲートは18頭。春季開催(重賞除く)は16頭。スタート地点は向正面の2コーナーのポケット。内回りのスタートより若干3コーナー寄りに位置する。
 3コーナーまで一直線で距離も約700mあるので、枠順の有利・不利はないと考えていい。ただ、「内側の馬を見ながら進められる外枠の方が競馬がしやすい」と言う騎手もいる。
 最後の直線は約400mあるので、4コーナーを回ってからの叩き出しでも十分に届く。
 マイルCSを中心に上級クラスのレースで利用される。
 広々とした癖がないコースで、全体的には人気馬の信頼度は高め。
 決まり手は多様。逃げ・先行で残せるのならばそれに越したことはない。しかし、上のクラスのレースになるほど中団以降からの差し・追い込みが決まりやすいのも事実。その際には、京都芝コース特有の非常に速い上がりが要求される。3〜4コーナーの下り坂で加速した勢いを落とさず、最後の直線の伸びに繋げる必要がある。このあたりは、どんな脚質でも求められることで、コース適性が非常に重要になる。
有利な枠順 フラット〜外枠
有利な脚質 先行〜差し
ポイント 京都芝コースの適性
種牡馬ベスト ディープインパクト、アグネスタキオン、サクラバクシンオー
連対騎手ベスト クリストフ・ルメール、福永祐一、岩田康誠、池添謙一
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳オープン 1分34秒7 1分37秒2
古馬500万 1分34秒6 1分35秒6 1分37秒9
古馬1000万 1分34秒7 1分35秒0
古馬1600万 1分34秒1 1分35秒1 1分35秒6
古馬オープン 1分34秒4 1分35秒4 1分35秒5 1分36秒8

●芝1800

 フルゲートは18頭。春季開催(重賞除く)は16頭。スタート地点は2コーナー奥のポケット。
 向正面の直線を目一杯使って行われる特殊なコースで、3コーナーまでの距離は約900mもある。
 新潟芝外回りコースの形態に近く、前半のペースは比較的ゆったり進む。先行馬が揃うと縦長の隊列になりやすい。
 コーナーが2つでホームストレッチの直線も長いので、当然時計が出やすい。ローカル競馬場の芝1800mとは、まったく別の適性が求められる。ロングスパートの適応力が必要で、1800m以上こなせるスタミナが欲しい。きさらぎ賞は、皐月賞や日本ダービーに直結する重要なレースとなっている。
 枠順の有利・不利はない。
 脚質的には、先行〜差しの好走が最も多い。しかし、3〜4コーナーの下り坂を上手にこなし、終いに切れる脚が使えるかが最大のポイント。追い込み馬もかなり活躍できる。
 逃げ馬は前半ペースを落としたいが、溜め逃げすると結局瞬発力勝負になってしまうので、思い切って後続を離した方がペースを幻惑でき、チャンスが出てくる。
有利な枠順 フラット
有利な脚質 先行〜差し
ポイント ロングスパートの適応力
種牡馬ベスト ディープインパクト、キングカメハメハ、マンハッタンカフェ
連対騎手ベスト 川田将雅、岩田康誠、和田竜二、浜中俊、福永祐一
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分49秒9 1分49秒7
2歳未勝利 1分49秒2 1分49秒5 1分49秒0 1分51秒4
2歳500万 1分48秒8
2歳オープン 1分48秒0 1分49秒1
3歳新馬 1分50秒6 1分49秒9 1分52秒2
3歳未勝利 1分48秒9 1分48秒1 1分50秒3 1分52秒1
3歳500万 1分48秒2 1分50秒1
古馬500万 1分47秒4 1分48秒6
古馬1000万 1分47秒5 1分48秒8 1分49秒9 1分50秒3
古馬1600万 1分46秒9 1分48秒2 1分49秒0 1分48秒6
古馬オープン 1分46秒9 1分48秒2 1分48秒9 1分49秒1

●芝2000

 フルゲートはA〜Cコース使用時は18頭、Dコース使用時は16頭。春季開催(重賞除く)はA・Bコース使用時は16頭、C・Dコース使用時は14頭。スタート地点は、メインスタンドの目の前。
 GT秋華賞の際には大勢のファンの歓声が飛び交うので、音や雰囲気に敏感な馬にとっては心配の種。
 スタートして間もなく1コーナーにさしかかるので、内枠の馬が有利に見えるが、外から被されやすいので良し悪しは微妙。先行馬でも揉まれない外枠がいい場合もある。
 全般的にはテンからペースはよどみなく流れ、厳しい流れになりやすい。ペースが上がればマクリ差しも決まる。
 最後の直線距離も内回りは328mと阪神よりも短いが、早めに各馬が仕掛けるため、4コーナーはゴチャつきやすく、不利も受けやすい。
 揉まれない競馬がベストだが、多頭数で外目に位置していると、コーナーリングで外に振られる懸念も。
 ローカル競馬場同様に、好位抜け出しの競馬ができればベスト。
 ペース・展開の読みが重要で、騎手の手腕が問われるコースだ。

有利な枠順 中枠〜外
有利な脚質 先行〜差し
ポイント 4コーナーの位置取り、コース取り
種牡馬ベスト ディープインパクト、キングカメハメハ、ハーツクライ
連対騎手ベスト 川田将雅、福永祐一、浜中俊、岩田康誠、武豊
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 2分04秒4 2分05秒7 2分08秒7
2歳未勝利 2分02秒9 2分02秒2 2分05秒3
2歳オープン 2分02秒7 2分06秒8
3歳新馬 2分05秒2 2分06秒3 2分08秒6
3歳未勝利 2分02秒8 2分03秒3 2分04秒3 2分05秒4
3歳500万 2分02秒5 2分03秒6 2分03秒5 2分05秒6
3歳1000万 2分01秒8 2分03秒1
古馬500万 2分01秒4 2分02秒9 2分02秒8 2分05秒3
古馬1000万 2分01秒0 2分00秒7 2分04秒5
古馬1600万 2分00秒5 2分00秒3
古馬オープン 2分00秒6 2分03秒2

●芝2200

 フルゲートは18頭。春季開催(重賞除く)は16頭。スタート地点は正面スタンド前直線入り口付近。1コーナーまでは約400mあり、そこまでに先行争いはだいたい決着する。メンバー的にも中長距離が得意な馬だけが集まりやすいので、乱ペースになることはほとんどない。
 前半はスローペースでゆったり進む。3コーナー過ぎの坂の頂上付近から一気にペースが上がり、外回りコース特有のロングスパート。京都向きの軽くて切れる末脚を持っている馬が突き抜ける。
 脚質は逃げ馬が少し苦しい。馬群が縦長になりやすいので、単騎で行ける可能性は高いが、力のある馬でないとなかなか残れない。むしろ脚質よりも距離実績・適性が重要。コースを問わず過去に実際に芝2200mで好走したことがある馬が信頼できる。
 枠順は内枠の方が優勢。この距離はフルゲートになることは稀だが、内枠の方がいい。
有利な枠順 内枠
有利な脚質 先行〜差し
ポイント 距離実績、決め手
種牡馬ベスト ディープインパクト、ジャングルポケット、キングカメハメハ
連対騎手ベスト 武豊、岩田康誠、浜中俊、福永祐一、川田将雅、藤岡佑介
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
3歳新馬 2分18秒2
3歳未勝利 2分15秒8 2分17秒1 2分19秒1 2分22秒2
3歳500万 2分15秒9 2分17秒8 2分19秒7 2分19秒2
古馬500万 2分15秒1 2分17秒9
古馬1000万 2分13秒9 2分16秒4
古馬1600万 2分15秒8
古馬オープン 2分13秒4 2分14秒4 2分15秒7

●芝2400

 フルゲートは18頭。春季開催(重賞除く)は16頭。スタート地点は4コーナー奥のポケット。1コーナーまでに一直線の約600mのホームストレッチを通過して一周する。感覚的には芝2200mに非常に似ている。
 枠順の有利・不利はない。
 芝2200m以上にテンから飛ばす馬は少なく、前半はスローペース必至。仮に道中に隊列が多少乱れても、勝負所の3コーナー頂上付近では馬群が固まるのが特徴。
 ラスト4ハロンの瞬発力勝負になり、良馬場ならば11秒台のラップが連発する。前半ある程度先行しつつ、なおかつ最後の決め手勝負に対応できるかがポイント。
 特に重賞クラスになると、好位抜け出し型の安定した競馬ができる馬が圧倒的に強く、極端な脚質の馬は中心に推しづらい。
 差し馬は、最後の直線の内回りとの合流地点でインを突けると大きく得することができる。
 少頭数の競馬が多く、波乱は起きにくい。
 配当的には穏やかになりがち。
有利な枠順 フラット
有利な脚質 先行
ポイント 安定したレース運び、瞬発力
種牡馬ベスト ディープインパクト、クロフネ、キングカメハメハ
連対騎手ベスト 岩田康誠、武豊、浜中俊、池添謙一、クリストフ・ルメール
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
3歳未勝利 2分29秒0 2分31秒4 2分31秒4
3歳500万 2分29秒0 2分28秒5 2分31秒5
古馬500万 2分27秒4 2分28秒1
古馬1000万 2分27秒0 2分28秒2 2分28秒3 2分31秒3
古馬1600万 2分26秒1 2分28秒3 2分30秒4
古馬オープン 2分26秒3 2分26秒3

●芝3000

 フルゲートはA使用時は18頭、B・Cコース使用時は16頭、Dコース使用時は14頭。春季開催(重賞除く)はA〜Cコース使用時は16頭、Dコース使用時は14頭。菊花賞や万葉Sで施行。オープンクラスのごく一部のレースでしか利用されないが、長距離特有の味わい深いコース形態で展開も読みにくい。
 スタート地点は、向正面の3コーナー手前の上り坂。スタートしてすぐに右へ曲がるカーブがあるので内枠が有利。
 主に菊花賞での話だが、多頭数のスローペースになると、馬群が密集して内に潜り込めなくなる。終始外々を回らされる展開は厳しい。
 3〜4コーナーにある下り坂は、ゆっくり駆け下りるのが鉄則。ここで折り合いを欠いてしまうと最後まで息が持たなくなる。
 ホームストレッチから1〜2コーナーまでは平坦で折り合いに専念。隊列が動き出すのが2週目の3コーナー過ぎの坂の頂上付近。
 外回りは直線が長いとはいえ、長距離戦で後方一気は厳しい。徐々に好位に押し上げて、直線入り口では逃げ馬を射程圏内に捕らえたい。
 スタミナに自信がある馬ならば、3〜4コーナーの下り坂を利して早めのロングスパートをかけてもいい。
有利な枠順 内枠
有利な脚質 先行
ポイント 3〜4コーナーでの位置、仕掛けるタイミング
種牡馬ベスト ステイゴールド、ダンスインザダーク、ネオユニヴァース
連対騎手ベスト 武豊、岩田康誠、酒井学、横山典弘
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
古馬1600万 3分05秒9
古馬オープン 3分06秒8 3分08秒7 3分12秒2

●芝3200

 フルゲートは18頭。春季開催(重賞除く)は16頭。スタート地点は向正面の中間点よりやや2コーナー寄り。外回りコースを1周半する。天皇賞(春)でしか使われない特殊なコースで、普段見慣れていない分、癖があると感じやすいかも知れない。
 まずは枠順だが、芝3000m同様に内枠有利。逃げ馬は多少外枠でもいいが、先行以下の馬はできれば内枠が欲しい。道中の距離が長く、最後の直線も長いが、距離ロスは後々響くことになる。また、4コーナー手前の勝負どころで馬群が密集するので、外目の位置にいると4コーナーで大きく外に振られてしまう。
 脚質的には逃げ・先行が有利。前がなかなか止まらないので直線一気は難しい。穴を狙うならば人気薄の逃げ馬の粘り込み。近年の天皇賞(春)、そして菊花賞の傾向として、逃げ馬の好走が特に多い。
 かつては1番人気の信頼度が抜群に高かったが、もはやそういう時代ではなくなってしまった。
有利な枠順 内枠
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 枠順、脚質、折り合い
種牡馬ベスト ステイゴールド、マンハッタンカフェ、ミスキャスト
連対騎手ベスト 蛯名正義、武豊
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
古馬オープン 3分17秒2

●ダ1200

 フルゲートは16頭。スタート地点は向正面の2コーナー出口。
 3コーナーまでは約400mあり、なだらかな上り坂になっている。
 芝コースと同様に3コーナーが坂の頂上で、3〜4コーナーの下り坂を経てから最後の直線勝負になる。
 ダートの短距離戦は、テンのダッシュ力と先行力が命。スタート直後から激しい先行争いになり、3コーナーを過ぎても収まらないことがある。直線が平坦コースなので、なかなか前が止まらない。道中4〜5番手につけ、直線入り口までに1〜2番手に押し上げられる形が最も理想。
 1頭あるいは2頭が飛ばして逃げ、4コーナー出口で2番手集団を少し離しているようだと、そのまま前が残りやすい。差し馬を本命にする場合は、展開をよく考えたい。
 枠順はできれば真ん中より内が欲しい。多頭数の大外は、差し馬以外は少し不利だ。
 また、京都のダートは時計が速いので、高速決着への対応力も問われる。
有利な枠順 フラット
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 先行力、高速決着への対応力
種牡馬ベスト サウスヴィグラス、ゴールドアリュール、キングカメハメハ
連対騎手ベスト 岩田康誠、武豊、福永祐一、浜中俊、川田将雅、幸英明
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分13秒4 1分13秒7 1分13秒2 1分12秒9
2歳未勝利 1分13秒7 1分13秒2 1分13秒9 1分13秒3
3歳新馬 1分14秒1 1分13秒9 1分12秒8 1分13秒7
3歳未勝利 1分13秒8 1分13秒4 1分12秒4 1分12秒9
3歳500万 1分12秒8 1分12秒1 1分12秒2 1分12秒3
古馬500万 1分12秒6 1分12秒3 1分12秒1 1分11秒8
古馬1000万 1分11秒9 1分11秒8 1分10秒8 1分11秒6
古馬1600万 1分11秒2 1分09秒9 1分10秒7 1分11秒2
古馬オープン 1分11秒0 1分10秒0 1分10秒1 1分10秒6

●ダ1400

 フルゲートは16頭。スタート地点は向正面2コーナー奥のポケット。
 2コーナーの引込み線は芝コースになっており、ダート1200mから200m延長した部分はほとんどが芝になっている。外枠に行くほど芝を長く走ることになるが、単純に外枠が有利というわけでもない。ほぼフラットと見ていい。芝も走れる馬に限り有利と言える。
 3コーナーまでの直線の長さはダートコースとしては非常に長い。1200mに比べて馬群は縦長になりやすいが、先行争いが緩くなることはほとんどない。
 逃げ・先行馬が圧倒的に強いコースで、信頼できる軸馬は好位からレースを進められるタイプ。穴を狙う際にも、差し馬よりも人気薄の逃げ粘りを狙う方が効率が良い。
 また、産駒的にも大きな傾向が見られる。フォーティーナイナーやアフリート、ジェイドロバリー、エンドスウィープといった軽いダートを得意とするミスタープロスペクター系の種牡馬が圧倒的に強い。
有利な枠順 フラット
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント スタート、種牡馬
種牡馬ベスト クロフネ、キングカメハメハ、フジキセキ、ハーツクライ
連対騎手ベスト 川田将雅、福永祐一、幸英明、岩田康誠、池添謙一
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分26秒9 1分26秒0 1分25秒6 1分27秒1
2歳未勝利 1分26秒6 1分27秒1 1分26秒4 1分26秒4
2歳500万 1分25秒4 1分24秒5 1分25秒6
3歳新馬 1分27秒2 1分26秒4 1分25秒8 1分26秒2
3歳未勝利 1分26秒6 1分26秒1 1分25秒9 1分26秒1
3歳500万 1分25秒5 1分24秒3 1分24秒5 1分26秒0
古馬500万 1分25秒4 1分25秒1 1分24秒6 1分24秒7
古馬1000万 1分24秒6 1分24秒1 1分24秒1 1分24秒3
古馬1600万 1分24秒0 1分23秒4 1分22秒7 1分23秒8
古馬オープン 1分23秒9 1分23秒9 1分23秒5 1分24秒7

●ダ1800

 フルゲートは16頭。スタート地点はスタンド前の直線半ば付近。1コーナーまでの距離は約280m。1コーナーに入るまでの位置取りが非常に重要で、ここで外を回らされると厳しい。1コーナーに入るまでに隊列が落ち着きやすく、縦長にはならないので、外枠を引いた馬(特に逃げ・先行馬)は不利だ。逆に1枠の逃げ・先行馬が最もベスト。単純に1枠の連対率は約20パーセントある。その他の枠は15パーセント以下。
 基本的には逃げ・先行馬が有利だが、展開や馬場状態次第では向正面で激しくレースが動くことも。ペースが速くなれば当然、差し馬にもチャンスが出てくるが、逆に遅すぎると外からマクられる。
 先頭、2番手で最後の直線に入った馬が、そのまま残りやすい。
 1800m好走馬も血統面で特徴があり、ブライアンズタイムやサンデーサイレンス、バブルガムフェローといったヘイルトゥーリーズン系が非常に強い。
有利な枠順 内枠、外枠
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 枠順、種牡馬
種牡馬ベスト キングカメハメハ、ゴールドアリュール、アグネスタキオン
連対騎手ベスト 浜中俊、岩田康誠、和田竜二、福永祐一、幸英明
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳未勝利 1分55秒6 1分53秒4
3歳新馬 1分56秒3 1分55秒8 1分54秒5 1分54秒9
3歳未勝利 1分55秒4 1分54秒7 1分53秒7 1分54秒0
3歳500万 1分54秒1 1分53秒4 1分52秒2 1分52秒3
古馬500万 1分53秒6 1分53秒0 1分52秒4 1分52秒0
古馬1000万 1分52秒5 1分52秒1 1分50秒9 1分51秒5
古馬1600万 1分51秒2 1分51秒3 1分50秒2 1分50秒7
古馬オープン 1分51秒1 1分51秒0 1分49秒9 1分49秒1

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