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騎手ランキング
障害通算成績 ほっさんの意見

●障害レースと騎手について

 1競馬場につき1節に2度あるかないかの障害レース。そのわずかな騎乗チャンスをめぐって騎手は全国を駆け巡る。しかもフルゲートは14頭。現状では、障害未勝利戦は毎回14頭の枠に登録が20頭や30頭となるなど、出走できるか否かも微妙なのに、障害レースに騎乗している騎手が少ないため、騎手の確保すら難しい。

 よって、確実に出走できる有力馬(前走2着や3着など優先出走権を持っている馬)に有望な騎手が乗ることが多く、その他の騎手は、除外されるかどうかわからない状況で、託された馬の依頼を引き受け、まずは出走できるかどうかが最初の飛越ポイントである。

●騎乗における、障害レースのリスクと補償と問題点

 障害レースにはその名のとおり、水豪や竹柵などの障害物が置いてあって、それを馬と呼吸を合わせて飛越しなければならない。失敗すれば、騎乗馬諸共大ダメージを受ける。脳震盪、肋骨や鎖骨の骨折、打撲など様々な危険が伴う。また、前の馬の飛越失敗による転倒などで、巻き添えで転倒してしまう場合もある。

 本当に障害レースを騎乗するということは、人馬ともに命がけである。では、賞金はどうかというと、確かに同じ未勝利戦でも、賞金の額はやや高い。しかし、レース数の少なさや、リスクを考えると安すぎる。

 また、騎手は騎乗して賞金を稼いでいくらの世界なので、負傷して騎乗ができないと、完全に収入がなくなってしまうことになる。

●障害免許について

 障害レースに騎乗するには、障害免許が必要である。最初から平地と障害両方の免許を持っている騎手がほとんどであるが、中には平地免許のみの騎手もいるし、嘉堂信雄騎手のように障害免許のみしか持っていない騎手もいる。

●障害専属騎手とまったく障害レースに出ない騎手

 障害免許を持っているからといって必ずしも障害レースに騎乗する必要はない。特に1流騎手になると、リスクの大きい障害レースの騎乗を避ける傾向がある。平地でそこそこの実績を残していて障害で一線級で働いているのは、熊沢重文騎手のみと言っても過言ではないであろう。田中勝春騎手や中館英二騎手は障害レースに騎乗したことはあるが、近年では平地で目覚しい活躍をしていることもあって、障害レースには全く騎乗していない。

 嫌な言い方をすると、平地ではあまり騎乗機会に恵まれない者や、あまり成績を残せない者が、騎手生命を賭けた最後の活躍の場として障害レースに騎乗している、そう言った感じの者も少なくない。もちろん障害レースの方が肌に合うからそちらを中心に、という騎手も存在することは間違いない。

●成績表における重賞のカウントについて

 障害競走が今のように整備され、グレード制が導入されたのはつい最近のことである。この表では、JRAの解釈と同じく、例えばグレート制導入以前の中山大障害を勝った騎手には、GT勝利数1回としてカウントしてある。

●2007年末障害通算成績表を見て

Sランクについて

 Sランクは、前年のランキングの6人に比べて2人減り、4人となった。脱落したのは、白浜雄造騎手と嘉堂信雄騎手の2名である。

 白浜雄造騎手は昨年52戦4勝(うち重賞2勝)と重賞2勝はお見事も、勝率がいかにも低い。嘉堂信雄騎手は昨年33戦するもわずか1勝。

 その成績を反映する形で、ワンランク下に転落しました。


 首位の横山義行騎手は昨年唯一の障害GTウィナーで、堂々首位を守りました。

小坂忠士騎手

 2006年、2007年とコウエイトライ号などで障害重賞を勝ちまくっている重賞ハンターの小坂忠士騎手はメキメキと頭角を現し、昨年の「B+」から「A−」まで上り詰めて来ました。今年も同様の活躍であれば、来年の「A+」昇格は確実でしょう。
 その他、下の方までじっくりと観ていくと、「この人も障害レースを走っていたんだ」とびっくりするような騎手の名前もみつけることができます。お楽しみください。


みなさんの発見や意見をお聞かせください

 よく観たらこれは追える騎手だぞ、この法則で並べたらどうかなどという発見などございましたら私も知りたいですし、どんどん掲示板にアップしてくださいませませ。

 みんなで大発見をしましょう。

2008年2月27日更新

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