フロアクラフト(リッチダンサーの10) 第28戦


キャロットクラブ出資愛馬第18号は、西園正都厩舎狙いの馬。

超一流の厩舎に対し、血統やラインナップの見劣る預託馬で同等の勝ち数を上げる技術はまさに本物。また、マージービートのように数を使ってくれることも嬉しい。

父はフジキセキでイマイチだが、母はデビュー前には評判の高かったホーカーテンペストを輩出。そのホーカーテンペストはフロアクラフト購入後に4勝目を挙げオープン入り。

そしてフロアクラフトも1勝馬ながら格上挑戦のスイートピーSで2着に入り優駿牝馬(オークス)GTへの優先出走権を確保。これは出資愛馬初の芝のGTへの出走で感動。しかも一生に一度しか出走できないクラシック!!

その優駿牝馬(オークス)GTでは明らかに格下なので17番人気とブービー人気だったが、見事な走りで5着と掲示板を確保。


その後北海道ではデコボコ馬場や重い洋芝に苦しみ2戦大敗だったが、本州に戻り500万、1000万クラスと連勝。

準オープン(1600万下)クラスでも牡馬相手に2着とクラス上位の走りを披露。その時の競馬ブックのスピード指数過去最高のSP86.7。そこからは重賞で9着、準オープンで8着、ハンデ戦の重賞で7着とひと息だが、昨年6月に1000万クラスに降級。

過去の実績から1000万クラスでは楽勝と思われたが、なんとなんと牝馬限定の自己条件でシンガリ負け。小回りのコースは苦手、開幕末期の荒れた馬場は苦手、大外枠で前に壁が作れずと敗因はたくさんあるものの、それにしても負けすぎ。

それでも主場に戻ると3着5着と上位の走り。そして掛かり癖から距離短縮してからは4勝目を挙げ、準オープンでも大外枠を回って距離ロスがありながら勝ち馬とタイム差なしの2着。その次のレースでも牡馬に混じってハンデ頭で3着と強い内容の競馬をしている。しかし何か1つ足りず6戦して準オープンを勝つことはできていない。

放牧明けの前走は道中は2番手の抜群のポジションで4コーナーでも手応え十分。これは勝ったと思いきや、追われてから頭を上げてしまってしっかりと伸びずに6着。

大型馬だし1度使われた上積みに期待したい。


前走後、無傷で大きな疲れも見られないということで在厩で調整され、次走は予定通り10月18日 東京12R 白秋ステークス 1600万下 芝1400m 混合 定量に出走!!

また愛馬グランデアモーレと東京で激突。前回の対決は共に良いところがなかったからなあ〜。

フルゲート16頭のところに特別登録数は24頭。水曜日の想定段階では23頭が出馬想定。信頼できるクラブ公式HPでも愛馬2頭共”除外の可能性有B”のジャッジで抽選。22分の18の当選確率の抽選に勝ち抜き無事出走確定!!


鞍上はデイジー賞以来の蛯名正義騎手を確保で激アツ。前走の浜中俊騎手と言い、なんだかフロアクラフトにとっては懐かしい騎手が続々登場しますねぇ。


3着/6番人気

行きたがるフロアクラフトにとっては前に壁が作れずに不利な外枠だったが、そこは世界の蛯名正義騎手が抜群の技術で抑え込み直線でもしっかりと脚を伸ばす。

一旦完全に抜け出し、あわやのシーンがあったが、最後は後ろの2頭に目標にされて僅差交わされた。

しかし、走破時計は優秀で、苦手な外枠で抑え込みながらの競馬、そして終始外々回って距離を走っている点など、非常に強い内容だった。

獲得本賞金もこれで460万円加算し、9930万円(付加賞除く)と目標の1億円はあと僅か。


レース回顧と時計の分析、レース後の蛯名正義騎手と西園正都調教師のコメントを掲載。

(2015年10月19日完結)

2015年9月25日立ち上げ

●前走後、無傷で大きな疲れも見られないということで在厩で調整され、次走は10月18日 東京12R 白秋ステークスを予定

 準オープンに再度昇格してから毎度強い競馬をしているものの、距離ロスがあったり、軽ハンデ馬に先着されたりと2、3、4、5、6着と勝ちきれない我らが愛馬フロアクラフト。

 常に上位の走りなものの、ワンパンチ足りない面は否めません。それでも恵まれれば勝てるだけの力があるわけですから、なんとか引退期限の来年3月までにあと1つ勝ちたいところです。

 放牧明けの前走は道中は2番手の抜群のポジションで4コーナーでも手応え十分。これは勝ったと思いましたが、追われてから頭を上げてしまってしっかりと伸びずに6着。大型馬ですし1度使われた上積みに期待したいところです。

 以下は9月23日に更新されましたクラブ公式HPフロアクラフトの近況報告です。

「実際に調教で跨っていても動きはしっかりとしていましたし、本当に状態はいいと思っていたんです。自信を持って送り出すことができたのですが、いざレースにいくと少しスイッチが入ってしまったのか、ちょっと行きっぷりが良すぎたような感じでした。最後まで頑張ってくれてはいるんですけどね。残念ではありますが、久々を叩いた上積みを見込むことができるでしょうし、次走での巻き返しに期待したいと思います。前回はレース中に脚をぶつけて帰ってきてしまったのですが、今回は無傷で大きな疲れも見られません。カイバもよく食べてくれていますし、体調も良さそうです。調教師からは東京の2週目にある番組が目標だと聞いていますので、これからまた少しずつ進めていきたいと思います」(渡辺助手)10月18日の東京競馬(白秋S・芝1400m)を目標にしています。
 
 ということで、前走後、無傷で大きな疲れも見られないということで在厩で調整され、次走は10月18日 東京12R 白秋ステークス 1600万下 芝1400m 混合 定量を予定されています。

 3走前の東京のマイル戦も着ほど負けていませんし、今回はベストな条件である1400mですから掲示板を目指したいですね。

これ以降は2015年10月14日に作成

●気になる特別登録表(10月18日 東京12R 白秋ステークス 1600万下)

特別登録表 10月18日 東京12R 白秋ステークス 1600万下 芝1400m 混合 定量

第1回登録完了馬 全24頭 フルゲート 18頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アイライン 松岡正海 53.0  9/05 長岡16下 新潟芝1600 14
アンジェリック 田辺裕信 55.0  8/15 新潟16下 新潟芝1400
エターナルムーン 木幡初広 55.0  9/26 セプ16下 中山芝1200 11 14 10 13
グランデアモーレ 藤岡康太 55.0  3/14 うず16下 阪神芝1400 11 11 15
クリノタカラチャン 55.0  8/30 朱鷺OP 新潟芝1400 12 10
ケイティバローズ 55.0  8/01 KB16下 小倉ダ1700 13 10
サクラプレジール 武士沢友治 55.0  3/15 中山GV 中山芝1800 14 16 10
サングラス 井上敏樹 57.0  8/01 TV16下 札幌芝1800 15 18
シンデレラボーイ 57.0  7/25 函館16下 函館芝1200 11
タガノザイオン 57.0 10/04 道頓16下 阪神芝1200 11
ダノンシーザー 石川裕紀人 55.0  9/05 長岡16下 新潟芝1600
テムジン 57.0  6/13 安芸16下 阪神ダ1400 15 14 10 11
トーキングドラム 丸山元気 57.0  6/14 多摩16下 東京芝1600
ナイトフォックス 田中勝春 55.0  9/21 仲秋16下 阪神芝1400 10 15
ブライトチェリー 江田照男 55.0  8/29 稲妻16下 新潟芝1000 10 16
ブラヴィッシモ 北村宏司 55.0  9/21 仲秋16下 阪神芝1400
フロアクラフト 蛯名正義 55.0  9/21 仲秋16下 阪神芝1400 10
ペイシャフェリス 55.0 10/03 秋風16下 中山芝1600 15
ボンジュールココロ 酒井学 55.0  9/05 長岡16下 新潟芝1600 11 13
マカハ 戸崎圭太 57.0  7/11 豊明16下 中京芝1400 13
マルタカシクレノン 57.0 10/04 道頓16下 阪神芝1200 11 11
マンボネフュー 大野拓弥 57.0  9/26 セプ16下 中山芝1200 16
ラッフォルツァート 柴田大知 53.0  9/20 瀬戸10下 阪神芝1400 10
ロノ 石橋脩 57.0  8/02 佐世16下 小倉芝1200 12 12 12

●気になる出馬想定表(10月18日 東京12R 白秋ステークス 1600万下)

出馬想定表 10月18日 東京12R 白秋ステークス 1600万下 芝1400m 混合 定量 フルゲート 18頭 想定数23頭
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アイライン 松岡正海 53.0  9/05 長岡16下 新潟芝1600 14
アンジェリック 田辺裕信 55.0  8/15 新潟16下 新潟芝1400
エターナルムーン 木幡初広 55.0  9/26 セプ16下 中山芝1200 11 14 10 13
グランデアモーレ 藤岡康太 55.0  3/14 うず16下 阪神芝1400 11 11 15
クリノタカラチャン 55.0  8/30 朱鷺OP 新潟芝1400 12 10
サクラプレジール 武士沢友治 55.0  3/15 中山GV 中山芝1800 14 16 10
サングラス 井上敏樹 57.0  8/01 TV16下 札幌芝1800 15 18
シンデレラボーイ 57.0  7/25 函館16下 函館芝1200 11
タガノザイオン 熊沢重文 57.0 10/04 道頓16下 阪神芝1200 11
ダノンシーザー 石川裕紀人 55.0  9/05 長岡16下 新潟芝1600
テムジン 57.0  6/13 安芸16下 阪神ダ1400 15 14 10 11
トーキングドラム 丸山元気 57.0  6/14 多摩16下 東京芝1600
ナイトフォックス 田中勝春 55.0  9/21 仲秋16下 阪神芝1400 10 15
ブライトチェリー 江田照男 55.0  8/29 稲妻16下 新潟芝1000 10 16
ブラヴィッシモ 北村宏司 55.0  9/21 仲秋16下 阪神芝1400
フロアクラフト 蛯名正義 55.0  9/21 仲秋16下 阪神芝1400 10
ペイシャフェリス 川島信二 55.0 10/03 秋風16下 中山芝1600 15
ボンジュールココロ 酒井学 55.0  9/05 長岡16下 新潟芝1600 11 13
マカハ 戸崎圭太 57.0  7/11 豊明16下 中京芝1400 13
マルタカシクレノン 57.0 10/04 道頓16下 阪神芝1200 11 11
マンボネフュー 大野拓弥 57.0  9/26 セプ16下 中山芝1200 16
ラッフォルツァート 柴田大知 53.0  9/20 瀬戸10下 阪神芝1400 10
ロノ 石橋脩 57.0  8/02 佐世16下 小倉芝1200 12 12 12

表中 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート18頭のところに現在23頭出馬想定されています。信頼できるクラブ公式HPでも愛馬2頭共”除外の可能性有B”のジャッジです。

これ以降は2015年10月16日に作成

●追い切り情報(10月16日更新)

前走前 9月17日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 52.8
3F 38.1
2F 24.4
1F 12.2
フルールシチー(古馬500万下)一杯を0.6秒先行0.1秒遅れ



10月8日 栗東坂路 良馬場 叩き一杯
1回
助手
4F 53.2
3F 38.6
2F 24.9
1F 12.2


10月15日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 53.9
3F 38.8
2F 24.9
1F 12.3
 10月8日、叩き一杯に追い切られました。来週は輸送がありますから、実質最終追い切りみたいなものですね。全体の時計も速く、何よりも終いまでしっかりと伸びていて素晴らしい動きです。
 デイリー馬三郎では”気配上昇B”と高評価です。
 以下は同日(10月8日)更新されましたクラブ公式HPフロアクラフトの近況報告です。
「カイバもしっかりと食べてくれていますし、体調面の問題はなくこの中間も順調に調整が続けられています。水曜日は坂路で普通キャンターを乗ったのですが、落ち着いてしっかりと走ることができていましたし、久々を一度使われたことで身のこなしも軽くなっている感じがしました。来週は3日間開催後で火曜日が全休の上、長距離輸送が控えていますから、今週が最終追い切りというぐらいのつもりで今朝坂路で終いをビッシリとやっています。もともとやれば動く馬ですが、さすがという走りをしていましたよ。これで来週はサラッと脚色を確かめる程度で十分でしょう。鞍上は、秋華賞の裏ということで関東の上位ジョッキーを当たったところ、蛯名騎手が乗ってくれるということで彼にお願いしました」(西園師)18日の東京競馬(白秋S・芝1400m)に蛯名騎手で出走を予定しています。
 ということでやはり最終追い切りのつもりでビシッとやったようですね。それにしても秋華賞の裏開催ですが、蛯名正義騎手を確保されたようですね。フロアクラフトではデイジー杯の悔しい2着以来ですが、実に頼もしい期待の大きな騎手です。決めて欲しいですね。

 10月15日、輸送がありますから馬なりで追い切られました。全体はゆっくりですが、終いは12秒3と鋭い伸びを見せ、いつものように良い動きです。予定通り先週しっかりと追い切っていますし、万全の状態ですね。
 私ほっさんの追い切り評価は「A−」です。特筆すべきほど凄い内容ではありませんが状態は良く、力は十分出せると思います。期待は大きいですね。蛯名正義騎手の剛腕で最後までしっかりと持たせて欲しいですね。
 以下は同日(10月15日)更新されましたクラブ公式HPフロアクラフトの近況報告です。
「今朝は坂路で追い切りました。先週の時点でかなりビッシリとやっていたので今日の追い切りはほとんど馬なりでサラッと。今の坂路は馬場が重たいため非常に走りづらく、時計も出にくくなっているのですが、それをものともせず駆け上がってくれていました。このくらいの数字を楽にマークすることができるあたり、状態のいい証拠ですし休み明けを叩いたことによる上積みも大きそうですね。東京の1400mという条件にも不足はありませんし、きっちりと巻き返してくれると思います」(西園師)18日の東京競馬(白秋S・芝1400m)に蛯名騎手で出走いたします。
 西園正都先生としてもかなり良い手応えのようですね。楽しみです。

●出馬確定表

出馬確定表 10月18日 東京12R 白秋ステークス 1600万下 芝1400m 混合 定量 出走数18頭
馬名 騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アイライン 松岡正海 53.0  9/05 長岡16下 新潟芝1600 14
アンジェリック 田辺裕信 55.0  8/15 新潟16下 新潟芝1400
エターナルムーン 木幡初広 55.0  9/26 セプ16下 中山芝1200 11 14 10 13
グランデアモーレ 藤岡康太 55.0  3/14 うず16下 阪神芝1400 11 11 15
クリノタカラチャン 嘉藤貴行 55.0  8/30 朱鷺OP 新潟芝1400 12 10
サクラプレジール 武士沢友治 55.0  3/15 中山GV 中山芝1800 14 16 10
サングラス 井上敏樹 57.0  8/01 TV16下 札幌芝1800 15 18
シンデレラボーイ 二本柳壮 57.0  7/25 函館16下 函館芝1200 11
タガノザイオン 熊沢重文 57.0 10/04 道頓16下 阪神芝1200 11
ダノンシーザー 石川裕紀人 55.0  9/05 長岡16下 新潟芝1600
テムジン 高田潤 57.0  6/13 安芸16下 阪神ダ1400 15 14 10 11
ナイトフォックス 田中勝春 55.0  9/21 仲秋16下 阪神芝1400 10 15
フロアクラフト 蛯名正義 55.0  9/21 仲秋16下 阪神芝1400 10
ペイシャフェリス 川島信二 55.0 10/03 秋風16下 中山芝1600 15
ボンジュールココロ 酒井学 55.0  9/05 長岡16下 新潟芝1600 11 13
マカハ 戸崎圭太 57.0  7/11 豊明16下 中京芝1400 13
ラッフォルツァート 柴田大知 53.0  9/20 瀬戸10下 阪神芝1400 10
ロノ 石橋脩 57.0  8/02 佐世16下 小倉芝1200 12 12 12

表中 騎手の太字は乗り替わり

トーキングドラム、ブライトチェリー、フロアクラフトと同じ仲秋Sで1番人気2着だったブラヴィッシモ、マンボネフューの4頭が非当選除外になりました。比較的強い馬が抽選で弾かれて随分とラッキーだと思います。

それにしても私のところは愛馬2頭共抽選突破。以前この2頭が一緒になった初音ステークスの時もそうでしたが、松田博資御大と西園正都先生のベテランのお二人は抽選突破率が高いですよね。何か実績制でもあるのでしょうかねぇ。何にしても愛馬の抽選突破は有り難いものです。

●東京芝1400mコース解説

 フルゲートはA〜Cコース18頭、Dコースは16頭。春季開催(重賞競走を除く)時は16頭。スタート地点は向正面真ん中付近。
 東京競馬場は、3コーナー手前で緩やかな昇り坂があり、3〜4コーナーにかけて下り坂になっている。しかし、傾斜角度はわずかなので、あまり神経質に考えなくていい。
  最後の直線は長いが、逃げ・先行馬が有利。前半にダッシュ良く好位をキープし、3〜4コーナーのカーブで息を入れて、最後の直線で二の脚を使うのが理想。
 特に条件クラスでは、先行力がある馬から入るのがセオリー。ただし、先行馬同士ではなかなか決まらず、後方に待機していた馬が最速上がりを使って2〜3着に突っ込んで来るケースが多い。
 上級クラスになると展開が厳しくなり、マイル戦もこなせるスタミナ量が必要になってくる。GUの京王杯SCは、マイラータイプの馬の方が強いレース。逆にスプリンタータイプの馬は苦戦傾向にある。
有利な枠順 フラット
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 先行力、マイルをこなせるスタミナ(重賞)
種牡馬ベスト ディープインパクト、ダイワメジャー、フジキセキ
連対騎手ベスト 福永祐一、横山典弘、蛯名正義、戸崎圭太、田中勝春
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分24秒2 1分24秒7 1分23秒8 1分26秒4
2歳未勝利 1分23秒8 1分23秒8 1分23秒6 1分25秒4
2歳500万 1分23秒1 1分22秒5 1分22秒9
2歳オープン 1分22秒6 1分22秒8 1分24秒7 1分25秒8
3歳新馬
3歳未勝利 1分23秒0 1分23秒3 1分24秒6 1分24秒9
3歳500万 1分22秒5 1分23秒1 1分24秒3
古馬500万 1分22秒6 1分22秒8 1分23秒7 1分24秒6
古馬1000万 1分21秒9 1分22秒7 1分23秒4 1分25秒7
古馬1600万 1分21秒5 1分22秒1 1分22秒4
古馬オープン 1分21秒6 1分21秒7 1分22秒7 1分24秒6

●騎手は蛯名正義騎手 ほっさん評価「S」

 今回のフロアクラフトの鞍上は2年半前のデイジー賞以来の蛯名正義騎手です。フロアクラフトは前走も2年半ぶりの騎乗となる浜中俊騎手でしたが、ここに来て懐かしい顔ぶれが並びます。いずれの騎手もトップジョッキーですし、そりゃもう期待は大きいですね。

 蛯名正義騎手は大ベテランですが、その腕は落ちることなく近年でも101勝、116勝、95勝、123勝、86勝、107勝と文句なく関東のトップジョッキーです。彼が地元関東で騎乗してくれて期待が出来ないはずがありません。

 フロアクラフトの騎乗は先述のデイジー賞以来の2年半ぶり2回目ですが、デイジー賞では2番人気のフロアクラフトで2着でした。ただ、結果的に勝ち馬はたいしたことがなく、勝てていたレースでしたし、その1勝を逃した事でその後随分とフロアクラフトの流れが変わることとなります。

 とはいえ、今から思えばデイジー賞はフロアクラフトの苦手な馬場でしたし、そういう意味ではよく勝ち負けまで持って来てくれたと言うこともできます。

 以前は13番人気の愛馬アイオロスシチーを優勝させていただいたこともありました。経験、腕っ節の強さ、判断力などいずれも超一流で、彼で負けたら仕方がないと思える騎手です。今回は蛯名正義騎手のエスコートで5勝目をゲットしたいですね。


 2015年10月16日現在、中央通算2372勝、勝率12.5パーセント、連対率23.6パーセント。GTは天皇賞秋(バブルガムフェロー)、ジャパンカップ(エルコンドルパサー)、有馬記念(マンハッタンカフェ、マツリダゴッホ)など23勝。またアパパネによる牝馬3冠がある。他に海外ではサンクルー大賞(エルコンドルパサー)。重賞は実に118勝。

 昨年(2014年)は中央107勝、勝率12.9パーセント、連対率22.6パーセントでGT4勝を含む重賞11勝と年齢が高くなっても輝きは色褪せていない。勝ち数では全国騎手リーディング6位だった。今年(2015年)はここまで68勝、勝率11.0パーセント、連対率20.5パーセントと通年よりは少し落ちている。10月16日現在今年は重賞を勝てていない。現在全国騎手リーディングの9位。



 蛯名 正義(えびな まさよし)は1969年3月19日生まれの46歳。日本中央競馬会(JRA)の美浦トレーニングセンターに所属している29年目の騎手である。騎手免許は平地競走のみ。現在はフリー。愛称は「エビショー」。同会の騎手・調教師であった蛯名信広は遠縁にあたる。夫人は元タレントでテレビ東京の土曜競馬中継(現在のウイニング競馬)の司会者だった石森かずえ(本名・一枝)。

 小学校の時、菊花賞をグリーングラスが勝利したレースをテレビ中継で見て騎手を志し、中学校から乗馬を始める。

 1987年に美浦の矢野進厩舎所属でデビュー。同期に武豊・塩村克己(引退)・合谷喜壮(引退)らがいる。デビュー初年度30勝を挙げ民放競馬記者クラブの関東新人騎手賞を獲得。

 重賞初勝利は1992年のフェブラリーハンデキャップのラシアンゴールド。ラシアンゴールドとのコンビで当時は中央交流競走の1つだった帝王賞も制する。

 1995年は七夕賞、中山記念を制していたフジヤマケンザンとのコンビで香港国際カップ(現在の香港カップ)に勝利した。

 1996年にバブルガムフェローとのコンビで天皇賞(秋)を制し、初めてのGT制覇となる。この時の騎乗は、同馬の主戦騎手であった岡部幸雄がタイキブリザードとのコンビでブリーダーズカップクラシックに出走する事による代打騎乗であった。

 1998年にエルコンドルパサーとのコンビでジャパンカップを制覇。自身2つめのGTタイトルを獲得。このコンビで翌1999年、フランスのサンクルー大賞を世界の強豪相手に快勝し、凱旋門賞では逃げ切るかというシーンをつくってモンジューの2着に健闘した。またウメノファイバーとのコンビで優駿牝馬(オークス)、エアジハードとのコンビで安田記念、マイルチャンピオンシップを制した。

 2000年にはアメリカ合衆国の東海岸地方への遠征を敢行。一方でファストフレンドに騎乗するため帰国し、帝王賞や東京大賞典を制した。

 2001年にはトロットスターで高松宮記念、スプリンターズステークスを制覇。さらにマンハッタンカフェで菊花賞や有馬記念を制し、またキャリア最多の133勝を挙げて最多勝利騎手、最多賞金獲得騎手の2冠を獲得した。この年の秋に年間1000勝に到達。

 2002年にはマンハッタンカフェとのコンビで天皇賞(春)を制した。

 中央GTタイトルは2002年のトウカイポイント(マイルチャンピオンシップ)以来勝ち星を挙げていなかったが、2006年12月10日の朝日杯フューチュリティステークスでドリームジャーニーの勝利で挙げた。12月22日には自身6度目となる中央競馬年間100勝を達成した。なおこれはこの年9人目の達成となり、年間100勝を達成した人数の史上最多記録となった。12月23日の有馬記念をマツリダゴッホ鞍上で勝利し、マンハッタンカフェ以来2回目の勝利を飾った。

 2007年2月、1500勝に到達。

 2009年12月13日の第61回阪神ジュベナイルフィリーズをアパパネで優勝し、JRAのGT競走通算14勝目を挙げた。

 2010年3月20日の中京第1競走・3歳未勝利にはバイブレイションズで1着となり、JRA史上7人目、現役では4人目となる通算1800勝を達成すると、4月11日の桜花賞をアパパネで優勝し、JRAのGT競走通算15勝目となった。なお、関東所属騎手による桜花賞の勝利は1985年の木藤隆行以来、25年ぶり。

 2010年5月23日の第71回優駿牝馬に桜花賞に続きアパパネに騎乗。直線、横山典弘騎手騎乗のサンテミリオンとの叩きあいの末、横一線でゴール板を通過。およそ10分ほど写真判定を行った後に蛯名、横山のGT初となる同着優勝を飾る珍事を起こす。ゴール板を通過した際に、当時サンテミリオンに歩があったと思っていた蛯名は、同着確定後のインタビューで横山と笑顔で抱き合い、「負けなくてよかったです。」と語った。

 2010年10月3日、凱旋門賞をナカヤマフェスタで2度目の2着。10月17日の第15回秋華賞をアパパネで勝利を収め、初の秋華賞勝利。加えてこの年の牝馬三冠を成し遂げる。なおアパパネは史上3頭目となる牝馬三冠馬となる。その活躍が認められ、東京競馬記者クラブ賞の特別賞を受賞した。この賞の特別賞には過去に野平祐二、サンデーサイレンス、岡部幸雄、横山典弘が受賞しているのだが、野平祐二と岡部幸雄は引退した年、サンデーサイレンスは亡くなった年にそれぞれ選出されているため、現役での特別賞への選出は史上2人目である。

 2012年1月21日、中山3RでJRA通算2000勝を達成(通算騎乗15913戦)。


 パチスロ好きで大の読売ジャイアンツファン。



 「エージェントに力があって有力馬が集まっており、全体の流れが良い。馬と呼吸を合わせるのがうまく、折り合いを欠くシーンはあまり見られない。「強引にマクッて止まる」という悪いイメージがついて回るが、最近はテンから終いまで丁寧に乗っている感じだ。栗東の厩舎で騎乗した時も注意が必要だ。人柄的には気づかいができて気さく。同期の武豊とは親友という間柄で、後藤浩輝とも仲が良い。コメントは自身の考えを端的に話すことが多く、わかりやすくて信頼できる。」(2012年上半期・佐藤祐樹元地方競馬騎手)


 ほっさん愛馬での成績 (16戦1勝)

 2006年 6月25日 アドリアシチー  3歳未勝利          福島ダ1700m 3着/4番人気
 2007年 6月30日 マイセンシチー  3歳未勝利          福島芝2000m 10着/9番人気
 2007年12月22日 アイオロスシチー 2歳新馬           中山ダ1200m 12着/5番人気
 2008年 1月19日 アイオロスシチー 3歳未勝利          中山ダ1200m 1着/13番人気
 2008年 2月23日 アイオロスシチー 3歳500万下         東京ダ1400m 2着/3番人気
 2008年 3月30日 アイオロスシチー 3歳500万下         中山ダ1200m 9着/3番人気
 2008年 6月14日 アイオロスシチー 3歳500万下         東京ダ1400m 7着/8番人気
 2009年 1月 5日 アイオロスシチー 500万下           中山ダ1200m 16/8番人気
 2009年 2月 7日 アルアインシチー 3歳未勝利          東京ダ1400m  9着/3番人気
 2009年 9月 5日 レイアシチー    3歳未勝利          新潟芝1000m  9着/1番人気
 2011年11月19日 マデイラ      東スポ杯2歳S GV     東京芝1800m 8着/8番人気
 2012年 1月21日 エスペランサシチー 3歳未勝利          中山ダ1200m 5着/7番人気
 2012年10月 8日 エスペランサシチー 500万下           東京ダ1300m 7着/6番人気
 2013年 4月 7日 フロアクラフト    デイジー賞 3歳500万下 中山芝1800m 2着2番人気

 2013年 4月13日 スピカシチー    500万下            中山ダ1800m 7着/4番人気
 2013年 7月14日 スピカシチー    南相馬特別 500万下    福島芝2000m 7着/8番人気


2014年4月13日 阪神11R 桜花賞でフォーエバーモアに騎乗する蛯名正義騎手(3番人気/8着)



2014年4月20日 東京11R 皐月賞GT。気合いが入りすぎて般若と化している蛯名正義騎手。もちろんこの後優勝!!

これ以降は2015年10月17日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「レースぶりがすっかり安定したダノンシーザー。高い適応力を見せるが、中でも東京芝1400メートルがベスト。ここはレースもしやすそうで、順当に勝機とみた。現級通用のアイライン、アンジェリックが相手候補。控える競馬で手応えを掴んだペイシャフェリスも狙って面白そう。1400メートル得意のマカハ、持ち直した好素材ナイトフォックスらもマークが必要だ。」


短評は「伏兵多し」



予想家の印
馬名 吉田幹 林茂徳 吉岡哲 CPU
ダノンシーザー
クリノタカラチャン
ラッフォルツァート △△
グランデアモーレ
ペイシャフェリス △△
アンジェリック
ナイトフォックス
マカハ △△
アイライン
フロアクラフト △△
タガノザイオン
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
ダノンシーザー 4.0
アイライン 4.5
アンジェリック 5.5
マカハ 8.5
サングラス 11.1
ナイトフォックス 15.2
フロアクラフト 15.2
クリノタカラチャン 17.2
ペイシャフェリス 18.5
ラッフォルツァート 19.1
テムジン 26.1
グランデアモーレ 30.1
エターナルムーン 30.8
ボンジュールココロ 34.4
タガノザイオン 34.4
ロノ 36.4
以下40倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
フロアクラフト 87 84 80 76
グランデアモーレ 79 79 70 76
ダノンシーザー 90 81 90 86
アイライン 85 82 76 85
アンジェリック 86 83 84 86
マカハ 88 88 86 82

デイリー馬三郎

本紙の見解

「◎アイラインは出遅れて、直線も進路がなく窮屈な態勢。残り1Fで猛追しての0秒1差。着順以上に価値を与えられる内容だった。得意の距離に戻れば首位争いを期待できる。○アンジェリックは長い直線でこそ持ち味を発揮。〈加藤〉」

◎ アイライン
○ アンジェリック
▲ ダノンシーザー
× マカハ
☆ ナイトフォックス
△ ラッフォルツァート
△ サングラス
△ フロアクラフト


グランデアモーレは本紙無印(>_<)


フロアクラフトは全13記者中 ×(4番手評価) 1記者、☆(5番手評価) 2記者、△(6番手以下評価) 7記者、無印 3記者

グランデアモーレは全13記者 無印(T_T)

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

フロアクラフト(6着)

 「追って頭が上がるところがあったように、まだうまく体を使えていないという印象です。手応えはあるのに伸びそうで伸びないですからね。」(浜中俊騎手・競馬ブック)

 「乗せてもらったのがかなり前なのでちょっと比較はできないのですが、追ってから頭が上がってしまって、伸びそうなのに動ききれていないという感じで、体をうまく使えていないように思いました。頭が上がってしまったあたりは馬場が緩いのも堪えたのかもしれません。道中はいい走りができていましたし、使って良くなる部分もありそうです」(浜中俊騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「すんなり先行はできたのですが、やはり前に壁がないので、気分良く行きすぎてしまったようです。このあたりは、もう少し枠が内なら違っていたはずです。追ってから甘くなったあたりは、見た目以上に馬場が緩いのも影響したのでしょう。使っての上積みもあると思いますし、次は巻き返したいですね」(西園正都調教師・キャロットクラブ公式HP)
 「返し馬の捌きは硬め。二の脚が速く、大外から前へ。マルタカが主張したので2番手から。4角で並びかけ、直線で先頭に立ったが、脚は長く続かなかった。」(競馬ブック)

グランデアモーレ(11着)

 「返し馬でちょっとムキになるところはあったのですが、ネックストラップをつかんでしっかり走らせたところ、うまく収まりがつき、レースに行ってもそれほどかかる感じはなく進められました。先生からは、出たなりでじっとしていて欲しいと言われていましたが、外枠だったことで3コーナーぐらいから外へと張ってしまって、その分直線で余力がなくなった感じです。それまではいい手応えでしたから、枠がもう少し内ならまた違ったと思います」(酒井学騎手・キャロットクラブ公式HP)

●各陣営のコメント

フロアクラフト

 「もうひと押しが利かないが、崩れずに走っている。左回りの千四はベスト条件。」(西園正都調教師・デイリー馬三郎)

 「前走は決め手の差が出たが、内容は悪くなかった。上積みはあるし、左回りも合っている。」(西園正都調教師・競馬ブック)

グランデアモーレ

 「体がふっくらして気配はいいが、折り合いが難しい馬。当てにはできない。」(松田博資調教師・デイリー馬三郎)

 「行きたがって調整は難しいが、追い日は角馬場から坂路に行かせて、この馬としてはスムーズだった。実戦で良さを出せれば。」(松田博資調教師・競馬ブック)

●ほっさん予想

 フロアクラフトは私は京都巧者だと思いますので、輸送のある東京の左回りがベストだと思いません。直線も長く、先行して粘り込みたいフロアクラフトには不利です。

 そして行きたがるフロアクラフトが最後の直線で伸び悩むときは、お約束の”前に壁が作れず”ですが、今回も大外枠に行ってしまいましたので、内に入れずに前に壁が作れず大敗という確率が濃厚です。

 総じて自信がありません。掲示板も危うしと思いますが、能力的には決して見劣りませんし、鞍上は剛腕の蛯名正義騎手ですから、1つでも上の着を期待したいですね。頭数も多いですし、出走奨励金確保ならヨシですね。掲示板なら満足です。


 グランデアモーレは調教が上手く言っておらず、調教重視の私から言えば、”消し”ですね。しかし、1000万特別を勝ったときは牡馬に混じって強い内容でしたし、札幌2歳Sなどを見ても、力を出し切ればオープンでも通用する馬だと思っています。ただ、気難し過ぎてまともに走らないんですよね。

 東京は前々走戸崎圭太騎手が乗ってもグランデアモーレを上手く制御できませんでした。今回の藤岡康太騎手も私の中では乗り難しい馬を制御するという点では疑問符のつく騎手です。持って行かれてしまうかも知れませんが、いっそ大逃げでも良いので抑え込まずに力を出し尽くして欲しいですね。こちらは大敗覚悟です。ある程度上位に来てくれれば万歳です。

これ以降は2015年10月19日に作成

●パドック

 フロアクラフトの馬体重は前走同様の504キロ。いつものように抜群の馬体調整に筋肉豊富な素晴らしい状態。そして気合い乗りも踏み込みも良く走る気配でした。もっとも、フロアクラフトはいつもそんな感じなんですけどね。

 グランデアモーレの馬体重は前走マイナス12キロの460キロ。7か月の放牧の明けの割りに二桁マイナスというのは良くないですね。調教で熱くなりすぎてオーバーワークになっているのか、輸送が嫌なのか。ただ、パドックでは細くは見えませんでしたし、映像で見える範囲では落ち着いていて悪くないと思いました。

●レース 

 フロアクラフトはスタート上手ですが、グランデアモーレは気性が激しく出遅れが心配されました。ゲートが開くと、心配していたグランデアモーレが、抜群のスタートからハナを叩きます。嬉しかったですねぇ。

 私は上記でグランデアモーレについて、「いっそ大逃げでも良いので抑え込まずに力を出し尽くして欲しいですね。こちらは大敗覚悟。」と書きました。かかって行きたがる馬だし、ここはもうブレーキをかけずに馬任せで行って力を出し切って大敗すれば良いと思っていました。ハナを叩けたことは激しすぎる気性の馬に取っては良かったと思います。

 フロアクラフトはやや出負け気味から押してポジションを取りに行き6番手。やはり大外枠が災いして前に壁を作れません。しかし、アンドレシュ・シュタルケ騎手が乗ったときはそんな状況でも最後までしっかりと脚を伸ばせました。今回は超一流で大ベテランの蛯名正義騎手です。行きたがるフロアクラフトを上手く抑え込んで脚の消耗を防ぎ、終いの失速を少しでも防いでくれます。


 総じて前崩れの展開になりグランデアモーレは手応えは良かったものの直線に向くと早々に失速。これは仕方がありません。ブランクも長いですし、調教もチグハグで息も持たないですよね。

 フロアクラフトは抜群の手応えで6番手から脚を伸ばし、直線で先頭に躍り出ます。これは勝ったか!?と西園正都先生同様思わず立ち上がりますが、最後に大外からアイラインとシンデレラボーイが馬体を併せて伸びてきて、その2頭の切れ脚に屈して3着。

 しかし、勝ち馬からは0秒2差と僅差ですし、牡馬相手の定量戦です。そして走破時計は競馬ブックの勝ちタイムの想定を上回るものですし、勝ち負け水準以上の走りをしてくれました。蛯名正義騎手の騎乗もさすがでしたねぇ。もちろん、好スタートを決めてくれたグランデアモーレの藤岡康太騎手の騎乗も素晴らしかったです。

●これで獲得本賞金は460万円加算して9930万円に

 ここまで来たら獲得した本賞金で1億円突破を目指したいフロアクラフト。このレースまでは9470万円でした(付加賞除く)。

 今回3着本賞金の460万円を加算しますと、なんとなんと9930万円!!ほんの僅かに1億の大台には届きません。ちなみに付加賞はこのレースの5.6万円を含めて118万円を獲得していますから、それを加算すると今回で1億円を突破したことになります。

 しかし、そもそも募集価格1800万円の馬。本賞金の1億円突破は夢のような話です。もちろん、この9930万円という本賞金の数字には6着〜8着だったときの出走奨励金は加算していませんし、特別出走手当も加算していません。ですから、実際はフロアクラフトはこの数字よりももっともっと稼いでくれています。馬主孝行な良い馬です。

●時計の評価

 今回のフロアクラフトの走破時計は1分20秒6良馬場でした。グランデアモーレは1分24秒7でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分20秒7、勝ち馬の走破時計は1分20秒4でした。

 このことからもフロアクラフトは水準レベルのレースで勝ち負けできる時計で走ったものの、後ろから目標にされて交わされたというだけで非常に評価は高いと思います。負けて強しでしたね。

 グランデアモーレは残念ながら勝ち馬から4秒3離されてタイムオーバーとなり1か月の出走停止となってしまいました。それでも力は出し切ってくれましたし悔いはありません。

●レース後の騎手・調教師のコメント

フロアクラフト(3着)

 「もう少しユックリ行きたかったが、少し噛んでしまい掛かり通しでした。返し馬ではいい感じでしたが、レースへ行くとスイッチが入る感じでしたね。精一杯抑えたのですが、早めに先頭に立ってしまいました。もう少し内目の枠の方が良かったのかも。」(蛯名正義騎手・競馬ブック)

 「もっとゆっくりと行きたかったのですが、ハミを噛んでいましたから...。でも内容は悪くないと思います。」(蛯名正義騎手・ラジオNIKKEI)

 「行きたがりますね。内枠ならもう少し楽に運べるけど。そのあたりがスムーズなら」(蛯名正義騎手・デイリー馬三郎)

 「返し馬ではそのような素振りを見せないのに競馬へ行くとやはり違いますね。グーっと力んで走ってしまいます。何とか我慢させて運んでいるのですが、あのあたりが楽に走れると全然違うんですけれどね。あのように見せておいて勝負どころへ向かうとアレっと思わせるところもあるんです。馬に騙されそうになりますが、促すとまたグーンと来ます。前が早めに止まって早いタイミングで先頭に立つ格好になった分だけ目標になり2頭を凌げませんでしたが、枠がもう少し内目で馬群に入れて前半の力みを少なくできればまた違うはずです。男馬相手にこれだけ走れていますから、理想的な運びができれば勝つチャンスはあるはずですよ。距離はやはりこのくらいがいいと思います。もちろん絶対ではないのですが、延ばすと折り合い面が大変になるでしょうし、短くしすぎるとそれはそれでそのリズムが定着しすぎて口が硬くなってコントロールが難しくなってしまいかねないでしょうからね。また乗りたいので、うまくタイミングが合えば是非お願いします」(蛯名正義騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「後藤ジョッキーが言ってくれていたようにやはり左回りはいいのでしょうね。もちろん右回りがまったくダメというわけではないので右回りを使わないということはないのですが、今回の走りは良かったと思います。どうしても力みがちなのですが、直線で伸びてきた時はやはり力が入りました。ただ、やはり前半の消耗の分か最後は踏ん張りきれませんでしたね…。外目の枠が何だか当たりやすいのですが、いい枠を引いてうまくなだめて終いを存分に活かせたらもっと頑張ってくれるはずです。次も体調をよく見て決めていきますが、引退までにもうひと花咲かせてあげたいですね」(西園正都調教師・キャロットクラブ公式HP)

グランデアモーレ(18着)

 「先生からは折り合いに難しいところがあるから、スタート後は馬なりで、とにかく馬のリズムで進めてほしいと言われていました。実際は悪くないスタートから前々に行く形になりましたが、テンはまだ大丈夫だったものの終始外からプレッシャーを受けてかなり口を硬くして力んでしまいました。そのまま一息で走って最後は馬自身で止めてしまいましたし、もう少しでも抜けるタイミングをつくってあげられれば良かったのですが…。今日は力になることができず申し訳ありませんでした。」(藤岡康太騎手・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

フロアクラフト(3着)

 「縦長の中位で抜群の行きっぷり。なだめつつ4角で射程内に取りつき、残り1ハロンで押し出されるように先頭。正攻法で抜け出しを図ったが、最後は2頭に来られる。馬体を併せられれば、また違ったはず。強い3着。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 本賞金が460万円。付加賞が5.6万円。特別出走手当が41.8万円。合計507.4万円。1口で割りますと8400円程度になると思われます。いやぁ〜、未勝利戦優勝に匹敵する大きな金額です。嬉しいですね。

●今後の展望

 今回の内容は実に素晴らしいもので、次もやはり同じコースで走りたいですね。そうなりますと、疲れがない限りは

11月15日 東京10R 奥多摩ステークス 1600万下 芝1400m 混合 定量

同日の東京11R オーロカップ 3歳以上 オープン 芝1400m 国際 ハンデ

のダブル登録が常道でしょう。この日は京都でエリザベス女王杯の日で、おそらく今回乗っていただいた蛯名正義騎手は東京にはいらっしゃらないでしょうが、いらっしゃるのなら是非またフロアクラフトに乗って欲しいですね。

●最後に

 私は4勝の内3勝を京都で挙げていますし、フロアクラフトは右回りの京都巧者だと思っていました。ですから、オークス5着やスイートピーS2着があるとはいえ、輸送までして左回りの東京に行くのは不安がありました。

 しかし、宇治川特別を勝ち上げてくださった後藤浩輝騎手の進言通り、左回りの方がスムーズですね。さすがです。そしてその進言を忠実に実行している西園正都先生も素晴らしいですね。

 これで東京芝1400mなら準オープンを突破できるということを確信しました。次は上記に書きましたように11月15日に同じ番組があります。その後は中山開催になりますから一休みをして、年明けの東京開催でラストランで良いと思います。そりゃ、1月の京都も私の地元ですし、フロアクラフトは相性が良いですし魅力ですが・・・。


 それにしても準オープンではワンパンチ足りない内容が多かったですから、今回のように勝ちに等しい内容の3着というのは久々で嬉しいですね。それにしても2歳から始動できて、5歳の秋まで力が衰えないフロアクラフト。兄妹も同様に長く活躍していますし、母リッチダンサーの能力は凄いですね。

 さあ、いよいよフロアクラフトもあと2、3戦。取りあえず30戦の大台には乗ってくれそうですが、獲得本賞金の1億円突破などまだまだ達成して欲しいことはたくさんあります。いずれも贅沢な話ばかりですが・・・。

 そして更に贅沢を言うのなら、準オープンを勝ち上がりオープンでその走りを見せて欲しいですね。


 引退期限の来年3月まで頑張れフロアクラフト!!まだまだ期待は大きいぞ!!

最後までご愛読ありがとうございました

2015年9月25日立ち上げ 10月8日、14日、16日、17日、19日加筆
フロアクラフトの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2015年 9月21日 第27戦 仲秋ステークス 1600万下 阪神芝1400m (6着/3番人気)

2015年 7月11日 第26戦 豊明ステークス 1600万下 中京芝1400m (5着/6番人気) ルクソール様撮影現地写真多数掲載

2015年 6月14日 第25戦 多摩川ステークス 1600万下 東京芝1600m (10着/7番人気)

2015年 5月30日 第24戦 朱雀ステークス 1600万下 京都芝1400m (4着2番人気) 写真多数付現地観戦レポート

2015年 3月29日 第23戦 心斎橋ステークス 1600万下 阪神芝1400m (3着2番人気

2015年 3月14日 第22戦 うずしおステークス 1600万下 阪神芝1400m (2着/3番人気)

2015年 2月22日 第21戦 宇治川特別 1000万下 京都芝1400m (1着2番人気

2014年11月22日 第20戦 衣笠特別 1000万下 京都芝1800m (5着/6番人気) 写真多数付現地観戦レポート

2014年 9月27日 第19戦 夕月特別 1000万下 阪神芝1800m (3着/5番人気) 写真多数付現地観戦レポート

2014年 8月30日 第18戦 西海賞 1000万下 小倉芝1800m (11着/2番人気

2014年 6月15日 第17戦 第19回 マーメイドステークス GV 阪神芝2000m (7着/6番人気)

2014年 5月18日 第16戦 パールステークス 1600万下 (8着/4番人気)

2014年 4月26日 第15戦 第11回 福島牝馬ステークス GV 福島芝1800m (9着/8番人気)

2014年 3月23日 第14戦 但馬ステークス 阪神芝2000m (2着/4番人気)

2014年 1月13日 第13戦 寿ステークス 京都芝2000m (6着/5番人気)

2013年12月 8日 第12戦 遠州灘特別 中京芝2000m (1着1番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2013年11月 3日 第11戦 500万下 京都芝1800m (1着/4番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2013年 8月25日 第10戦 積丹特別 500万下 函館芝2600m (10着/3番人気)

2013年 7月13日 第9戦 湯浜特別 500万下 函館芝1800m (7着/1番人気

2013年 5月19日 第8戦 第74回 優駿牝馬(オークス) 3歳GT 東京芝2400m (5着/17番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2013年 4月28日 第7戦 スイートピーステークス 3歳オープン 東京芝1800m (2着/6番人気)

2013年 4月 7日 第6戦 デイジー賞 3歳500万下 中山芝1800m (2着2番人気

2013年 2月 3日 第5戦 春菜賞 3歳500万下 東京芝1400m (6着/4番人気)

2013年 1月12日 第4戦 3歳未勝利 京都芝1800m (1着/3番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2012年12月15日 第3戦 2歳未勝利 阪神芝1600m (2着/3番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2012年11月18日 第2戦 2歳未勝利 京都芝1600m 牝馬限定戦 (13着/2番人気

2012年11月 4日 デビュー戦 2歳新馬 京都芝1800m (2着2番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

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