ベルディーヴァ(ハルーワソングの12) 第4戦


キャロットクラブ出資愛馬第25号は、母が高齢ながらもやたら良く見えた馬。

一般枠でおよそ42パーセントの抽選を勝ち抜く。


父ダイワメジャーの産駒は全体的に始動が早く、筋肉質の私好みの馬体の馬を出すお気に入りの種牡馬。母ハルーワソングの高齢は引っかかるが、母は仔出しは大変良く、2008年産のフレールジャックは重賞ウィナー。2009年産のマーティンボロも重賞制覇と抜群の成績。

私としては1つ上の兄ジェットブラックと2年続けてのハルーワソング産駒への出資。


牧場での近況コメントは満口馬にしては良い物が多く素質を感じていたが、追い切りの動きも秀逸。しかし2歳夏の調教中に右後肢の第一趾骨を骨折で全治1年間(>_<)。

そこから約1年遅れのデビュー戦は出負けして二の脚もつかずポツン最後方。ここから直線だけで9頭を交わすがそこまで。ただ素質は十分感じられたし、もっと競馬上手になればやはり2つ3つは勝てる馬だと確信した。

2戦目は初戦で大きく出遅れて競馬に参加できなかったことから、ゆったり走れる2000mに出走したものの、最後で脚が上がってしまい10着大敗と優先権すら取れなかった。

ただ、労せず4番手の絶好位を確保したように2戦目で行きっぷりは良くなり、これなら距離短縮で結果が得られるだろう。

しかし、出走希望の芝の短距離は出たい馬が多く、この未勝利末期において出走すら困難。

そこで前走はダートに挑戦。しかしここでも良いところがなく10着大敗。期待馬が走って見れば9着10着10着と全く結果が出ず。

ダートは現状合わないようなので次走は芝を目標に。前走後在厩で調整。


9月6日 小倉4R 3歳未勝利 芝1200m 混合に出馬投票するも7分の2の当選確率の抽選に当然敗れ非当選除外。

次週、出られそうなレースを模索する。

9月13日 阪神6R 3歳未勝利 芝1600m 混合に出馬想定!!

フルゲート18頭のところに想定数は19頭。想定通りだと出走確定順位13番手で出走出来そう。ただし、スーパー未勝利なのでどれだけ割り込まれるか見当が付かない。信頼できるクラブ公式HPでは”出走可能A”のジャッジ。


しかし、9月12日 阪神3R 3歳未勝利 ダート1400mで確定!!

想定段階からダート1400mの方がメンバーが軽く、10日の近況更新でも「相手関係、また確保できるジョッキーなどギリギリまで検討していずれかに出走させたいと思います」ということで、このレースに決定。

鞍上も現在全国騎手リーディングトップの今年最も乗れている福永祐一騎手で激アツ。なんとか調教の良さを引き出して勝ち上げて欲しい。フルゲートの16頭。


1着/6番人気。

やったぁ〜。最後の最後で優勝(滝涙)。

今まで私はこんなに遅くに3歳未勝利戦を勝ち上がったことがなかったし、今までは敗因があるとはいえ9着10着10着だった馬。また最後に失速するのではと不安だった。

馬体は素晴らしいし、兄のマーティンボロも3歳8月で勝ち上がり現在重賞2勝馬。母の晩年の産駒は晩生でこれからの成長が楽しみ。おそらくあと2つは勝てる馬。

まずはご一緒の保護者の皆様、愛馬の優勝おめでとうございます。

そして早速たくさんのお祝いメッセージをありがとうございました。


これでこの世代5頭の愛馬の内4頭が勝ち上がり。勝ち上がり率にこだわる私としては80パーセントのり勝ち上がり率は嬉しい。残るアモーレエテルノも前走2着で能力は示している。是非勝ち上がって欲しい。


レース回顧と時計の分析、レース後の福永祐一騎手と高野友和調教師のコメントを掲載。

(2015年9月15日完結)

2015年9月4日立ち上げ

●前走後、在厩で調整され芝のレースを目標

 牧場での近況コメントは満口馬にしては良い物が多く、また、追い切りの動きも秀逸で素質を感じてい我らが愛馬ベルディーヴァですが、2歳夏の調教中に右後肢の第一趾骨を骨折で全治1年間の診断(>_<)。 デビューできるかも危ぶまれました。

 そこからなんとか順調に回復し、約1年遅れのデビュー戦となったデビュー戦は、出負けして二の脚もつかずポツン最後方からの競馬。ここから直線だけで9頭を交わす素晴らしい脚を見せてくれるもののそこまでの9着。

 それでも素質は十分感じられましたし、もっと競馬上手になればやはり2つ3つは勝てる馬だと確信できました。


 2戦目は初戦で大きく出遅れて競馬に参加できなかったことから、ゆったり走れる2000mに出走し、しかも前4番手の良いポジションが取れましたが、結果的に距離が長く最後で脚が上がってしまい10着大敗と優先権すら取れませんでした。

 3戦目となる前走は芝のレースには出走が難しいことからダートに出ましたが10着とこれまた大敗。どうもダートは合わないようでした。

 そこから在厩で調整され、次走はどこか芝の出られるレースを探して行くことになりました。


 以下は9月2日に更新されましたクラブ公式HPベルディーヴァの近況報告です。

)。「ベストは限定未勝利戦の芝1600mだと思っていますが、芝は2鞍しか組まれていないため、優先出走権のないこの馬が出走できる可能性は少ないのではないかという見通し。もちろん、今週でもチャンスがあれば出走できるよう、今朝も坂路で併せて馬なりの時計を出しています。相手が行くのに合わせるだけでしたが、ラストは好反応で12秒0ですから、動きは文句ありません。ダートよりも芝の方がいいのは間違いないのですが、1800m、2000mとなるとやや長いように思いますし、1200mに出られるようなら投票を考えていきます。想定上では出走できる見込みですが、他の条件で除外対象になっている馬が回ってくる可能性もありますし、ギリギリまで動向をうかがっていきます」(高野師)状況次第ですが、5日の小倉競馬(3歳未勝利・牝馬限定・芝1200m)もしくは6日の小倉競馬(3歳未勝利・芝1200m)への出走も検討しています。

 ということで、出たい芝のレースへの出走はレース数が少なく厳しそうですが、ギリギリまで動向をうかがっていただいているということで有り難いですね。最初から諦めてダートを狙うよりもよほど頼もしいです。上手く行って欲しいですね。

●9月6日 小倉4Rに出馬投票も7分の2の当選確率の抽選で敗れ非当選除外

 優先権がないことから、出られる芝のレースをうかがっているベルディーヴァですが、9月6日 小倉4R 3歳未勝利 芝1200m 混合に出馬投票しました。7分の2の当選確率でしたが、結局抽選で敗れ非当選除外となりました。

 他陣営も同じことを考えており、やはり簡単には芝のレースに出られませんね。次週は更に番組数が少なく、除外濃厚ですが、ここまでやっていただいて、最終ダートにしか出られなくても、なんの文句もありません。高野友和先生はベルディーヴァに対し、よくやってくださっていると思います。感謝します。

 なお、出馬想定表にはベルディーヴァの名前はありませんでした。

これ以降は2015年9月9日作成

●追い切り情報(9月9日更新)

前走前 8月12日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
2回
助手
4F 53.9
3F 38.9
2F 25.1
1F 12.6
レプランシュ(2歳新馬)一杯を0.4秒追走同入



8月26日 栗東坂路 稍重馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 54.9
3F 39.5
2F 25.6
1F 12.9
ショウナンバローネ(古馬500万下)一杯を0.1秒先行同入


8月30日 栗東坂路 不良馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 59.0
3F 43.1
2F 28.4
1F 14.1


9月2日 栗東坂路 重馬場 末強めに追う
2回
川須栄彦
4F 55.8
3F 40.9
2F 25.6
1F 12.0
ロスカボス(2歳オープン)一杯を0.2秒追走クビ遅れ


9月6日 栗東坂路 稍重馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 57.0
3F 41.0
2F 26.5
1F 12.9
タイセイブルグ(2歳未勝利)馬なりに同入


9月9日 栗東坂路 不良馬場 一杯に追う
2回
助手
4F 55.0
3F 40.3
2F 26.2
1F 13.2
タイキフロンティア(3歳未勝利)一杯を0.1秒追走0.4秒先着
 8月26日、前走後在厩で調整され、1本目の時計を計時しました。いきなりから結構な時計が出ています。終いも12秒台ですし、やはり非凡な才能の馬と思えるのですが、この良さがレースで出ずにチグハグになってしまいます。軌道に乗ればそれなりに活躍すると思うだけになんとか1つ勝って欲しいですね。
 デイリー馬三郎では”出来は良B”と調教大将的なコメントです。その通りですもんね(>_<)。

 8月30日、15−15で追い切られました。順調で何よりです。

 9月2日、川須栄彦騎手に追い切っていただきました。終い重点で体重の軽い騎手騎乗とはいえ、終いの12秒0は坂路では優秀ですよね。全体の時計もそんなに極端に遅いわけではないですし。これならもっとやれていいはずなんですけどねぇ。
 デイリー馬三郎では”動き上々B”と高い評価をいただいております。

 9月6日、ハロン14秒程度、終い1ハロン13秒で追い切られました。追い切りの動きは良いんですけどね。1つ勝てれば良い仕事をしてくれると思うのですが、その1つが難しいですね。

 9月9日、最後の一戦になってしまうかも知れないレースを前に一杯に追い切られました。併せた同格の馬にしっかりと先着してやはり動きは良いですね。
 私ほっさんの追い切り評価は「B+」です。骨折し脚元の不安な中、一杯に追い切れたことは評価したいですね。しかし、全体の時計はそれなりに要しており、徐々に追い切りの動きも以前ほどの迫力を感じなくなっています。馬がズブくなって来ているのか。嫌な傾向ですね。
 デイリー馬三郎では”まずまずC”とこちらも評価は下落傾向のようです。

●気になる出馬想定表(9月13日 阪神6R)

出馬想定表 9月13日 阪神6R 3歳未勝利 芝1600m 混合 フルゲート18頭 想定数19頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
エイシンダーラ 川田将雅  8/30 未勝利 小倉芝2000 13
エスペランサルル 国分恭介  8/22 未勝利 小倉芝1200
13 サウンドギャツビー  8/15 未勝利 小倉芝1800 10
サクラティンクル ミルコ・デムーロ  8/22 未勝利 小倉芝1200 12
16 サダムジャポン 鮫島克駿  8/23 未勝利 小倉芝1800 12 13 13
サトノマジカル  8/30 未勝利 小倉芝2000 10
サリュダムール  8/02 未勝利 札幌芝1500 12 17 13
13 ツカサブレイブ 柴田未崎  8/15 未勝利 小倉ダ1700 14 11 11
テイエムセキハン 鮫島良太  8/30 未勝利 小倉芝1200 10 13
11 ディープビヨンド  8/08 未勝利 札幌芝2000 10 10 14
ナタリー 四位洋文  6/28 未勝利 阪神芝1600 12 16 17
18 ナンゴクミチカ  8/30 未勝利 小倉芝1200 13 11 12
11 ビーラヴド 藤岡康太  8/08 未勝利 札幌ダ1700 11
ベッライリス 秋山真一郎  8/02 未勝利 小倉芝1800 11 16
13 ベルディーヴァ  8/16 未勝利 小倉ダ1700 10 10 B+
ミスズダンディー 北村友一  8/23 未勝利 小倉芝1800 11
ミリノカイザー  8/02 未勝利 新潟芝2200 11 10
18 メイショウソウソウ  8/30 未勝利 小倉芝2000 15 16
16 レッドシャローム 藤懸貴志  8/23 未勝利 小倉芝1200 15 11 13 12

表中 「優」は前4節以内の優先出走権を持つ馬 数字は優先出走順位 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート18頭のところに現在19頭出馬想定されています。ベルディーヴァは想定通りですと出走確定順位13番手で出走出来そうです。ただし、スーパー未勝利ですしどれだけ割り込まれるか見当が付かないですね。信頼できるクラブ公式HPですと”出走可能A”のジャッジです。

これ以降は2015年9月11日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 9月12日 阪神3R 3歳未勝利 ダート1400m 全16頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
イチズ 義英真  8/01 未勝利 小倉ダ1700 12 10 11 14
エイシンダンサー 和田竜二  8/08 未勝利 小倉ダ1700
カラフルマーメイド 浜中俊  8/23 未勝利 小倉ダ1000 10 10 10
スパイラルステップ 酒井学 初出走
タイキフロンティア 鮫島克駿  8/15 未勝利 小倉芝1200 17
タイセイグローリア 岩崎翼  8/23 未勝利 小倉ダ1000 14 14 15
ダノンジェエル 松田大作  8/01 未勝利 小倉芝1200 12 13 15 12
トウカイルンバ 柴田未崎  8/16 未勝利 小倉ダ1000
フェイバーシチー 太宰啓介  7/12 未勝利 中京ダ1400 14 13 15
プレイアンドラスト 川島信二  7/25 未勝利 函館ダ1000 15
ブレイジング 幸英明  8/15 未勝利 小倉ダ1700 15 10
ベルディーヴァ 福永祐一  8/16 未勝利 小倉ダ1700 10 10 B+
マウロア 松若風馬  8/08 未勝利 小倉ダ1700 12
メイショウゴザン 加藤祥太  8/16 未勝利 札幌ダ1700 12 12 10 16
リミットレス 鮫島良太  8/30 未勝利 小倉ダ1700 13
ルスナイキャンディ 三津谷隼人  8/23 未勝利 小倉芝1200 17 17 17

表中 騎手の太字は乗り替わり

 想定段階からダート1400mの方がメンバーが軽く、10日の近況更新でも「相手関係、また確保できるジョッキーなどギリギリまで検討していずれかに出走させたいと思います」ということで、このレースに決定しました。私も相手関係からこちらにしてくれないかなぁと思っておりましたし有り難いですね。

 しかも鞍上も現在全国騎手リーディングトップの今年最も乗れている福永祐一騎手を確保してくださいました。なんとか調教の良さを引き出して勝ち上げて欲しいですね。福永祐一騎手で結果が出なかったらある程度諦めもつきますもんね。

●阪神ダート1400mコース解説

 フルゲート16頭。スタート地点は2コーナーの奥のポケットの芝の部分。ただし、芝1800mや芝1400mよりも内側にあり、芝コースの本線とは重ならない。ダート1200mのスタート地点からそのまま左に200m延長したところにある。
 3コーナーまでの距離は542m。内と外では距離が違うが、かなり芝部分を走ることになる。
 テンからペースが厳しくなり、前半の方が確実に流れが速い。ラスト1ハロンのところでグイと13秒台まで時計がかかり、そこでの凌ぎ合いが見もの。
 逃げ馬は苦戦傾向。上位3頭は逃げ、先行馬同士ではなかなか決まらず、1頭は差し馬が突っ込んでくる。そのあたりを考えて馬券作戦を立てたい。
 枠順は、外枠が有利なのが特徴。多頭数になった方がその傾向は強い。

有利な枠順 外枠
有利な脚質 先行
ポイント 先行力、枠順
種牡馬ベスト シニスターミニスター、キングカメハメハ、ブライアンズタイム
連対騎手ベスト 浜中俊、福永祐一、川田将雅、岩田康誠、武豊、和田竜二
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分26秒8 1分26秒8 1分26秒5
2歳未勝利 1分26秒7 1分26秒6 1分26秒4 1分25秒4
2歳オープン 1分25秒4 1分25秒8
3歳新馬 1分27秒2 1分26秒9 1分26秒6 1分25秒7
3歳未出走 1分27秒1 1分26秒5 1分27秒2 1分26秒1
3歳未勝利 1分26秒6 1分26秒3 1分25秒8 1分25秒5
3歳500万 1分25秒5 1分26秒0 1分25秒0 1分24秒8
古馬500万 1分25秒3 1分24秒7 1分24秒0 1分24秒7
古馬1000万 1分24秒5 1分24秒6 1分24秒0 1分24秒5
古馬1600万 1分23秒8 1分23秒6 1分24秒1 1分23秒2
古馬オープン 1分23秒3 1分22秒8 1分22秒2 1分22秒2

●騎手は福永祐一騎手 ほっさん評価「S」

 今回のベルディーヴァの鞍上は現在98勝で全国騎手リーディングトップを走る福永祐一騎手です。

 ベルディーヴァは今週芝1600mに出るかダート1400mに出るかいろいろと模索されておりました。芝の方が合うものの、距離は1400mがベスト。優先権はないものの、どちらのレースも節が空いているので出走可能でした。

 そこで10日のクラブHPの近況更新では「相手関係、また確保できるジョッキーなどギリギリまで検討していずれかに出走させたいと思います」と高野友和調教師もおっしゃっていました。

 想定で見てもダート1400mの方がかなり弱面揃い。結局この言葉通り、メンバーとそして超一流の福永祐一騎手を確保できたことから12日のダート1400mに出走することになりました。こんなに良い騎手が余っていたなんて嬉しいですね。この騎手で勝てなかったら、仕方がないとあきらめが付くほどです。いや、腕のある素晴らしいジョッキーですからきっと勝ち上げてくれるでしょう。


 我が軍団と福永祐一騎手と言えば昨年は3年ぶりに愛馬に騎乗してもらえたと喜んでいたらそこから僅か2か月間で5度も乗ってもらえて、新馬勝ちのあと低迷していたグランデアモーレに2勝目をプレゼントしていただきました。


 私ほっさん愛馬への騎乗はこれで12回目ですが、いずれも満足のいく騎乗であり、是非乗っていただきたい騎手です。特にグランデアモーレを勝ち上げたレースと愛馬ペルシステンテを2着に持って来た時の騎乗は感動モノでした。

 イベントでは、武豊騎手をライバル視し、よく「早く調教師になって」と笑わせるなどユーモアもあり、いろんな意味で期待の高いジョッキーです。


 2015年9月11日現在、中央1805勝、勝率12.5パーセント、連対率23.3パーセント、GT18勝、重賞111勝と超一流の成績。昨年(2014年)は中央118勝、勝率15.7パーセント、連対率30.5パーセント、全国騎手リーディングの4位の成績でした。本年(2015年)はここまで98勝、勝率16.3パーセント、連対率32.4パーセントで全国騎手リーディングの堂々1位です。


 福永 祐一(ふくなが ゆういち)は1976年12月9日生まれの38歳。日本中央競馬会(JRA)栗東トレーニングセンター所属の20年目の騎手である。競馬学校入学時より「天才」と称された父で元騎手洋一の子ということで話題を集めていた。妻は元フジテレビアナウンサーの松尾翠。デビュー当時は北橋修二厩舎所属(06年に解散)。現在はフリー。

 父・洋一の兄弟である伯父には競馬関係者が多い。長兄・甲はJRAの元騎手・元調教師、次兄・二三雄は大井競馬の元騎手、三男・尚武は船橋競馬の元騎手である。洋一は四男。


 1996年、競馬学校を卒業しデビューするが、同期にはJRA初の女性騎手となった牧原由貴子(当時)ら3人の女性騎手や双子の騎手として話題となる柴田大知・未崎兄弟、そして後にテイエムオペラオーとのコンビで一世を風靡する和田竜二などがおり競馬学校花の12期生(現在は花の12期生の1人として語られることも多いが、その前年に競馬学校11期生の入学試験を受けている。しかし、直前に負った足の骨折で体力試験をパスできずに不合格。これにより福永は幻の11期生となったが、その後1年間近江兄弟社高等学校に通い、翌年に再受験し合格したため、1歳年上の細江純子以外の同期生は福永より1歳年下である)と言われ話題を集め、落馬事故で脳挫傷の障害を背負ったために引退した常石勝義らを含めて現在でも仲が良いことで有名。

 同年3月2日の中京競馬第2競走でマルブツブレベストに騎乗し堂々の初騎乗初勝利を挙げると続く第3競走でもレイベストメントで勝利し、デビュー2連勝というデビューを飾る。この年は53勝を挙げ、JRA賞最多勝利新人騎手も獲得した。

 1997年7月22日、川崎競馬場(スパーキングナイター)で行なわれた第44回エンプレス杯でシルクフェニックスに騎乗し重賞初制覇。同年11月15日にキングヘイローで東京スポーツ杯3歳ステークスに勝ちJRA重賞初勝利。同馬の主戦騎手として翌年のクラシックでもコンビを組み皐月賞では2着となったが、続く東京優駿(日本ダービー)では引っ掛かったキングヘイローを制御できずにいつもとは違う逃げの競馬になり14着に敗れた。秋初戦の神戸新聞杯からはキングヘイローの主戦は岡部幸雄で行くことが発表されたが、次走の京都新聞杯では岡部が当初海外に行く予定が入っていたため、再び手綱をとって2着。京都新聞杯では最後の直線で祐一の叫び声に、スペシャルウィークで馬体を併せた武がキングヘイローにかける気合に驚いたと言われている。しかし、最後の1冠となった菊花賞で5着、次走の有馬記念で6着に敗れたのを最後にコンビを解消した。

 1999年の桜花賞でプリモディーネに騎乗しJRA GT初勝利。しかしその翌週、中京競馬場で施行された小倉大賞典(マルカコマチに騎乗予定)の本馬場入場の際に落馬事故で肋骨骨折、左腎臓損傷の重傷を負う。秋には復帰し、朝日杯3歳ステークスを自厩舎の所属馬エイシンプレストンで制した。エイシンプレストンとのコンビでは2001年の香港マイルを制し、2002年と2003年のクイーンエリザベス2世カップを連覇するなど国内・香港で活躍した。

 2003年は祐一にとって念願の牡馬クラシック制覇を成し遂げるチャンスだった。同じ瀬戸口勉厩舎所属できさらぎ賞を含め3勝をあげていたネオユニヴァースと、2歳王者となっていたエイシンチャンプをお手馬としてかかえ最終的にはGT馬であったことからエイシンチャンプを選んだが結果としてミルコ・デムーロに託されたネオユニヴァースが二冠を達成、祐一は最大のチャンスを逃すことになった。後に本人は「ネオユニヴァースの方が強いと思っていたが、先に依頼のあったエイシンチャンプを選んだ」と語った。

 2005年の春のGI戦線では武豊とともに大活躍しフェブラリーステークスをメイショウボーラーで、桜花賞とNHKマイルカップをラインクラフトで、優駿牝馬をシーザリオで制したほか冬にはフサイチリシャールで朝日杯フューチュリティステークスを勝利した。またシーザリオでは同年7月3日(現地時間)アメリカ合衆国のハリウッドパーク競馬場で開かれたアメリカンオークス招待ステークスにも優勝し、日本生産・調教馬初のアメリカGT競走優勝という偉業を成し遂げた。また自身初のJRA年間100勝以上(109勝)も達成した。

 2006年のエリザベス女王杯ではフサイチパンドラに騎乗。カワカミプリンセスに1位入線を許したものの同馬は審議の結果進路妨害で12着に降着し、フサイチパンドラが繰り上がり優勝。また同年に新設された阪神カップをフサイチリシャールで制し、初代王者となった。

 2007年には、JpnT競走の優駿牝馬でローブデコルテに騎乗し優勝。2001年から7年連続のGT級競走(GT・JpnT)勝利となった。9月9日には馬場入場時に騎乗していたゲットザチャンスが暴れて落馬し、その際に右腹部を蹴られ翌日の騎乗をキャンセルすることになった。10月6日に史上27人目となるJRA通算900勝を達成した。

 2008年も順調に勝利数を重ねた。9月27日には第4競走の2歳新馬戦で勝利し、8811戦目で父・洋一の通算勝利数(983勝)に並んだ(洋一は5086戦目で983勝目をあげている)。また、11月30日京都競馬場で行われた12Rにオリオンスターズに騎乗し中央競馬史上23人目(現役10人目)となるJRA通算1000勝を達成した。また12月6日と7日に行われるワールドスーパージョッキーズシリーズ(WSJS)に、負傷した武豊騎手に代わっての出場。しかし、順調な勝利とは裏腹にこの年はGT級競走での勝利がなく、GT級競走での連続勝利記録は7年で途絶えた。

 2007年の優駿牝馬以来、GT級競走での勝利から遠ざかっていたが、2010年の阪神ジュベナイルフィリーズで圧倒的1番人気に支持されたレーヴディソールに騎乗し勝利。およそ3年半ぶりのGT級競走勝利となった。


 父・洋一が騎手生活を絶たれた毎日杯で、1997年に祐一自らも落馬。落馬地点もほぼ一緒だったが、父と違い祐一は軽い打撲のみで済んだ。

 サインには「福永雄一千」と書く。これは落馬事故で腎臓を片方摘出する大怪我(1999年の小倉大賞典の本馬場入場時の落馬)を負って以来のことで、母親の強い勧めによるもの。

 牝馬で大きいレースを勝つことが多いため嶋田功、河内洋、松永幹夫らに続いて「牝馬の福永」と競馬マスコミに書かれることが増えてきた。また2・3歳戦が得意で、そのことは本人も自負している。実際、2・3歳の重賞(特に牝馬限定戦)でも上位の戦績を誇る。特に2002年は2歳馬のGT(阪神ジュベナイルフィリーズ:ピースオブワールド、朝日杯フューチュリティステークス:エイシンチャンプ)を両方とも制覇している。

 優駿牝馬(オークス)では2004年から4年連続連対(3勝2着1回)という驚異的な成績を残していた。

 小倉で行われる2歳オープン戦・フェニックス賞に強く、2001年から2007年までで6勝2着1回という成績を残し2003年から2007年まで5連勝を記録していた(これは武豊の若駒ステークス5連勝、河内洋の万葉ステークス5連勝に並ぶ同一特別競走の最多連勝タイ記録である)。さらに、重賞初勝利(エンプレス杯)を挙げた時の馬がシルクフェニックスであり、このため、武豊をはじめとする仲の良い同僚ジョッキーから「ミスターフェニックス」と呼ばれている(『武豊TV!』より)。本人曰く「フェニックス男」である(ABCラジオ・オン・ザ・ターフ!より)。2008年は阪神カップをマルカフェニックスで制し、フェニックス男ぶりを見せつけた。

 2007年の天皇賞・秋ではカンパニーに騎乗したが最後の直線でコスモバルクが左右によれたことにより不利を受けたとされ、地方競馬所属で同馬の騎手である五十嵐冬樹に対し「コスモバルクは毎回、毎回やっている。五十嵐さんはGTに乗る騎手じゃない。(ローカルの)福島にでも行っていればいい。勘弁してくれ。」と発言したと報道され一部で物議を醸したが、本人はこの発言を否定している。

 逆に翌年の日本ダービーで、福永はモンテクリスエスに騎乗し1コーナーでかなりの斜行をしている。被害馬は同レース3着のブラックシェルであったが、騎乗していた武豊騎手は「1コーナーをスムーズにいければあるいは…」という談話を残している。

 2011年、札幌記念などサマーシリーズの3レースを勝ち、サマージョッキーズシリーズを2位に15ポイント差で優勝。また、ブエナビスタの妹ジョワドヴィーヴルにて阪神ジュベナイルフィリーズを連覇。岩田康誠との熾烈なリーディングジョッキー争いを制し、初の全国リーディングジョッキーとなった。JRA賞最多勝利騎手は (地方競馬での) 中央・地方交流競走の勝利を含めた勝利数で上回った岩田が受賞し、福永はJRA賞最高勝率騎手を受賞した。

 2012年6月2日の鳴尾記念をトゥザグローリーで勝利、さらに翌日の安田記念をストロングリターンで勝利し2005年以来の牡馬牝馬混合GTを制覇。その勢いを持って同日に行われたユニコーンステークスもストローハットで勝利し史上初の同一週3重賞勝利を達成。宝塚記念後、8月末までアメリカへ遠征する。なお、札幌記念でダークシャドウに騎乗するため、8月19日に限り一時帰国した。

 2013年3月、松尾翠(フジテレビアナウンサー)と結婚することを発表し、8月20日に婚姻届を提出した。10月20日、菊花賞で牡馬クラシック初制覇と同時に、父・福永洋一との親子制覇を達成した。さらに10月27日、天皇賞(秋)を制覇し、2週連続で八大競走を親子制覇を達成した。菊花賞と天皇賞(秋)を同一年に連覇したのは1965年の栗田勝以来である。最終的には初のリーディングジョッキーとなり、父子リーディングジョッキーを達成した。この年から始まった初代MVJに選ばれた。


 テレビゲームマニアで、幼少の頃は信長の野望シリーズや三國志シリーズ(どちらもコーエー)に熱中していた他、「イメージトレーニングのため」と称して『ジーワンジョッキー』シリーズ(コーエー)をプレイすることが多いという。『ジーワンジョッキー』ではゲーム中に自分自身が実名で登場するため、自分の名前ではなくエディット機能を使用して父・洋一の名前でプレイしている。


 「デビュー時からかわいがってくれていた北橋修二、瀬戸口勉という名伯楽が06年と07年に勇退した。が、力のあるエージェントがついており、相変わらず騎乗馬に恵まれている。追いに関しては甘さがある。自分から行ってくれる馬なら前でスムーズに操ることができ、差す場合はジッと我慢して展開が向いた時に浮上する。早めに仕掛けて騎手の力で残す勝ち方は見られない。10年のセイウンワンダーでのエプソムカップ勝ちは、馬がソラをつかって十分に押し切れず、何とか1着になったという感じだった。10年の帝王賞(大井)では武豊の代打で乗り難しさのあるヴァーミリアンに騎乗し、動かせず9着に終わっている。確かに成績は良いが、馬券的に狙い応えのあるジョッキーではない。」(2011年上半期・佐藤祐樹元地方競馬騎手)
 ほっさん愛馬での成績 (11戦1勝)

 2007年 9月29日 チャーミングシチー 3歳未勝利  阪神芝1400m            5着/4番人気
 2008年10月15日 チャーミングシチー JRA指定交流 三番叟特別  笠松ダ1400m  3着/5番人気
 2008年12月21日 ボニータシチー    3歳未勝利 阪神ダ1400m             9着/10番人気
 2009年 8月23日 ペルシステンテ   3歳未勝利  札幌ダ1700m            2着/10番人気
 2011年 6月18日 フランベルジェ   2歳新馬    阪神芝1200m            6着/1番人気
 2011年 7月 2日 フランベルジェ   2歳未勝利  京都芝1400m             2着/3番人気
 2014年 6月28日 デスティニーシチー 500万下  阪神ダ1400m             6着/5番人気
 2014年 7月27日 グランデアモーレ  500万下  札幌芝1500m             1着/5番人気
 2014年 8月 2日 プリュム       500万下  札幌ダ1700m              4着/3番人気
 2014年 8月17日 プリュム       500万下  札幌ダ1700m              6着/2番人気
 2014年 8月31日 グランデアモーレ 札幌スポニチ賞 1000万下 札幌芝1500m    6着/6番人気

2011年5月5日 かしわ記念 ロードバリオスに騎乗する福永祐一騎手


2012年11月4日に貰ったサイン。

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「エイシンダンサーの前走は骨折明けで7カ月ぶり。止まったのも無理はない。中間は攻め熱心。叩いた上積みが見込めて、得意の1400メートル。変われるはず。ブレイジングも距離短縮が魅力。カラフルマーメイドは馬体が戻れば。」


短評は「小波乱」



予想家の印
馬名 長岡利 山田理 西村敬 CPU
ブレイジング △△
イチズ
エイシンダンサー
ベルディーヴァ
カラフルマーメイド △△
フェイバーシチー
リミットレス
トウカイルンバ △△
タイキフロンティア △△
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
エイシンダンサー 2.9
ブレイジング 5.6
ベルディーヴァ 6.6
トウカイルンバ 7.3
リミットレス 8.4
カラフルマーメイド 10.4
タイキフロンティア 15.4
ダノンジュエル 22.1
イチズ 22.5
以下24倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
ベルディーヴァ 61 61 58 49
エイシンダンサー 69 59 60 54
ブレイジング 57 54 45 57
トウカイルンバ 70 65 58 59
リミットレス 69 63 60 69
フェイバーシチー 56 42 56 39

デイリー馬三郎

本紙の見解

「ダートの千四ではF、D着の◎タイキフロンティアだが、ともに好位から及第点の走り。前走で芝の千二を使ったことで行き脚が増せば、この舞台の持ち時計も大きく詰められそう。良馬場の砂質でパフォーマンスが上がる○が次位。〈吉田〉」

◎ タイキフロンティア
○ リミットレス
▲ ベルディーヴァ
× エイシンダンサー
☆ ダノンジュエル

以下省略


ベルディーヴァは全13記者中 〇(対抗) 1記者、▲(3番手評価) 4記者、△(6番手以下評価) 1記者、無印 7記者

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

ベルディーヴァ(10着)

 「スタートが決まったら前に行こうと思っていたんですけどね。それでも悪くない位置でスムーズに回って来れたし、続けてダートに使えば。」(松若風馬騎手・競馬ブック)

 「スタートが決まればもっと前で進めたかったのですが、もうひとつタイミングが良くなくて、中団からの競馬になりました。それでもスムーズに運べるポジションでしたし、ここなら悪くないと思いましたが、やはり初ダートで多少下を気にしていましたし、砂を被ってちょっと嫌がるようなところも見せていました。フットワーク自体はダートは問題ないので、続けて使えば慣れてくれると思います」(松若風馬騎手・キャロットクラブ公式HP)
 「テンに無理せず、中位で時折、気合いをつけながら。3〜4角で押して少し差を詰めたが、直線では脚を使えず。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

ベルディーヴァ

 「ケイコでは力強く動けているし、能力は感じる。ダートの短距離で期待する。」(高野友和調教師・デイリー馬三郎)

 「能力は感じますが、これまでレース選択がチグハグでした。1400メートルで良さが出れば。」(高野友和調教師・競馬ブック)

●ほっさん予想

 ついにスーパー未勝利戦まできてしまいました。私は過去スーパー未勝利戦で勝ったことがないんですよね。

 特にベルディーヴァはデビュー前は所持しているキャロ3歳世代の中では最も期待の大きな馬でした。その通りデビュー前の動きは秀逸で、新馬戦も勝てると思っていました。

 しかし、調教中に右後肢の第一趾骨を骨折。場所が非常に悪く、全治で1年間の診断。競走馬としてのデビューは簡単ではないような箇所でした。

 結局デビューに漕ぎ着けてくれるのですがここまで9着10着10着と結果が出せていません。


 ただデビュー戦は期待の大きさから4番人気。既走馬に混じってのデビュー戦で、大きく出遅れて万事休すでしたが終いは素晴らしい脚で9頭抜き。素質は感じる内容でした。上手くゲートを出ればもっとやれるのではないかと。

 2戦目はデビュー戦の出遅れからゆったり走れる2000mの距離を選択します。抜群のスタートから絶好位を取るも最後は脚が上がって沈没。

 ただし、デビュー前にこの馬に高い評価をつけてくださっていたデイリー馬三郎の弥永記者ももって1600mまでという評価だったように、距離による大敗だったことは明白でした。

 続く3戦目は優先権がなく芝の短いレースにはなかなか出られないのでダートを試されましたが後方尽で10着。これも終いの伸びがなく、1700mという距離が1つの壁になったと思われます。


 そして4戦目となる今回、高野友和先生は芝1600mとダート1400mで悩みます。どちらも節から言って出走可能でしたが、適性は芝に感じるものの1600mは過去の走りから距離が長い。ダートは1400mだが、どちらかと言えば芝向き。

 結局、現在騎手リーディングトップの福永祐一騎手を確保できたダート1400mに出走します。

 この判断は有り難いですね。私もどちらの条件も捨てがたい。

 そりゃ、ベストは芝の1400m或いは1200mだと思いますが、そんなレースは存在しませんし、今週の2鞍はどっちもどっちでした。

 ならば良い騎手が乗ってくれるレースを選ぶというのは一理あります。しかも今年も絶好調の福永祐一騎手なら負けて悔いなしですね。

 想定段階でもダート1400mの方が超弱面揃い。ベルディーヴァも調教大将で、レースで良さが出てこなく、ここまで出走奨励金にすら絡めないので大口は叩けませんが、過去の3レースの大敗はそれぞれ明確な敗因があると私は思っていますし、スタート上手の福永祐一騎手がポンと上手く出してくれれば、或いは芝スタートのコースですから、芝適性の高いベルディーヴァですから二の脚で前につけられるかも知れませんし、そうなれば勝つところまであると思っています。

 ここまで負けっ放しですが、今回も期待しております。


 勝って欲しいですが、負けても上位に食い込んで、地方転厩への望みを残して欲しいですね。もう1頭の3歳未勝利馬アモーレエテルノはまだ未勝利戦で2着や3着がありますから、最悪中央で勝ち上がれなくても地方に転厩させてくれる可能性はそこそこあると思います。ベルディーヴァは現状の9着10着10着という実績ではそれもあり得ないですからね。

 ということで、良い走りを期待しております。まだ終わらせはしませんよ。

●残念ながら仕事で行けません

 当日は残念ながら仕事で現地に行くことができません。13日も仕事だったのですが、きっとそちらに出てくるだろうと思っていましたし、仮に休日を取っていたとしたら13日でした。そうなったらこの12日での出走確定は目も当てられません。ベルディーヴァはこれが最終戦ではないと思いますし、また次の500万戦で現地応援したいと思います。

これ以降は2015年9月12日に作成

●パドック

 ベルディーヴァの馬体重は前走マイナス2キロの466キロ。私はデビュー戦で生で見ただけですが当時と同じく、馬体は素晴らしく、気合いも入っており良い状態でしたねぇ。

●レース 

 ベルディーヴァのスタートはやや出負け気味ですが、気合いをつけて前を取りに行きます。やはり芝の方が良いくらいの馬。スタートの芝部分で一気に加速し、2番手の抜群のポジションを確保します。ここなら砂を被ることも少ないですし勝ち負けに絡めるのではないかと思いました。この1400mが芝スタートだったことは大変大きいと思います。

 道中は重心の低い素晴らしい走りで追走。最後まで手応えが良く、常に先頭を射程圏内に入れた勝ちに行く競馬をします。

 直線に向くと早々に前の馬を交わして先頭に躍り出ます。すぐ後ろには1番人気のエイシンダンサー。それ以降は離れており、完全に2頭のマッチレースになります。スーパー未勝利ですから、2着では何もなりません。ハラハラしながら映像を見ていましたが、一瞬詰め寄られるも残り1ハロン標では逆に突き放し2馬身差。最後はそこから1馬身差まで詰め寄られますが凌ぎきり優勝!!ついに、ついに未勝利を脱出してくれました(滝涙)。

●時計の評価

 今回のベルディーヴァの走破時計は1分25秒4稍重馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分25秒0、重不良馬場で1分24秒0でした。

 良馬場でも1分25秒0推定のものが良馬場よりも脚抜きの良い稍重馬場で1分25秒4ですから全体的に平凡以下のレースだったと言えます。実際に勝ったベルディーヴァもそんなに余裕はなかったですからねぇ。相手に恵まれたというべきでしょう。

 それでもスーパー未勝利戦は勝てばなんでも良いと言い切れるくらいのレースですから、まずは頑張った、お疲れ様、ありがとうで良いですよね。

●ほっさん軍団本年5勝目!!

 昨年に続き無謀とも言える年間10勝を目標に掲げる我が軍団ですが、早速1月にグリューヴァインが未勝利戦を勝って初星が出て、2月22日にはバウンスシャッセの姉フロアクラフトが勝ち、3月15日にはバウンスシャッセが中山牝馬S GVに勝ち月1勝ペースを堅持。更には3月28日にサンフレイムが優勝し4勝目。順風満帆に思えました。

 ・・・ところが、年内2勝を計算していたクラージュシチーがレース中に疾病を発症し予後不良に。途中マデイラの重賞3着などはありましたが、なんやかやと勝てずに9月まで来てしまっていました。勝てない期間が長いほど焦ります。

 そんな矢先、負ければ引退濃厚のスーパー未勝利戦でベルディーヴァが優勝!!本年5勝目をあげてくれました。

 未勝利馬が勝ったこと、後がないレースで勝ったこと、そして3月以来の勝ち星などいろいろと嬉しいですね。

●世代4頭目の勝ち上がり

 この2012年産は5頭所持している私ですが、クラージュシチー、グリューヴァイン、サンフレイムに次いで4頭目の勝ち上がりとなりました。勝ち上がり率にこだわる私としてはこの世代の勝ち上がり率が80パーセントになったので大変満足しています。

 しかも、残るは前走2着のアモーレエテルノのみ。デビュー前はこのベルディーヴァの次に期待の大きかった馬です。次走がスーパー未勝利戦ですが好走している左回りではなく右回りなので心配ですね。それでも勝って世代勝率100パーセントになりたいですね。

●レース後の騎手・調教師のコメント

ベルディーヴァ(1着)

 「(前につけて)こういうレースをしようと思っていたので、スタートだけ気をつけていました。この条件も合っていると思います。トモに力がつけばもっと良くなりそう。」(福永祐一騎手・競馬ブック)

 「こういう競馬をしようと思っていたので、スタートだけ気をつけた。芝、ダートは問わず、これぐらいの距離が合っている。トモに力がついてくれば、まだ良くなりますよ」(福永祐一騎手・デイリー馬三郎)

 「こういう競馬がしたいと思っていたのでスタートだけは特に気を付けていたのですが、うまく出てくれて道中も前目でスムーズに流れに乗ることができました。最後まで手応えには余裕がありましたし、この条件も合っていたのでしょう。今日はダート戦でしたが、走りからは芝でも十分にやれると思います。まだトモが甘いので、これから力を付けてくればさらに楽しみですね。2着では意味がないと思っていたので、ここで結果を出すことができて良かったです。ありがとうございました」(福永祐一騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「相手関係はもちろんですが、距離はより短い方がいいのではないかという判断でこの条件を使わせていただきました。結果的に脚抜きのいい馬場も向きましたし、返し馬の後にゲート確認をしてすんなり前につけてくれたジョッキーの力も大きかったと思います。この馬を未勝利で終わらせるわけにはいかないと焦りもありましたし、これまでベストの条件に使ってあげられていなかったのではないかという気持ちもありましたから、とにかくホッとしたというのが正直なところです。このあとは、まずはしっかりリフレッシュさせてあげるつもりです。今日はありがとうございました」(高野友和調教師・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

ベルディーヴァ(1着)

 「出脚良く2番手。4角で逃げるダノンジュエルに抑えたまま並びかけ、直線でアッサリ先頭に。直後に迫っていたエイシンダンサーとの差をジリジリ広げ、危なげなく押し切った。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 1着の本賞金がスーパー未勝利ですので400万円。安いですがここはお金ではないですよね。収得賞金の400万円加算が何よりも大きいです。内国産馬奨励賞が20万円(ちなみに2歳新馬なら130万円><)。特別出走手当は39.9万円ですが、第 4回阪神競馬の平地の未勝利競走に出走した3歳の未出走馬および未勝利馬に該当するので半額になるので20万円となります。

 合計440万円。1口で割りますと7500円程度になると思われます。

これ以降は2015年9月15日に作成

●今後の展望

 しばらく在厩で調整されていましたから、これで数ヶ月の休養でしょうね。それは当然です。しっかりとリフレッシュして500万クラスもいきなりから勝ち負けに絡んで欲しいですね。いや、十分連勝もある馬だと思います。次もおそらく良い騎手が乗ってくれるでしょうし楽しみです。次こそは現地に応援に行くぞー。

 勝ち上がりはダートでしたが、芝の短距離で活躍して欲しいですね。節の空く次走はおそらく芝のレースでしょう。そこでいきなり勝ち負けなら夢が広がるんですけどね。

●最後に

 まずはご一緒の所持者の皆様、愛馬の初優勝おめでとうございました。

 また、早速たくさんのお祝いメッセージをいただきましてありがとうございました。

 後がないスーパー未勝利戦で距離も合っているし、追い切りの動きが良いとは言え、これまで9着10着10着と出走奨励金さえもらえなかった馬ですから、期待をしても正直また大敗するのではないかとビクビクしておりました。

 直線でもすぐ後ろは1番人気馬でしたし、ホンのハナ差でも交わされてしまえば、過去の戦績からは引退になる可能性も少なくありませんでした。初めてレースを映像で見た時は気が気でなかったですね。

 本当にホッとしました。私のこの世代の購入馬ではもっとも高額だった馬です。デビュー前はまさかこんなに苦しむとは思っていませんでしたが、終わり良ければ全て良しですね。あとは故障した箇所がぶり返さないようにしっかりとケアしながら6歳の引退期限まで元気に走り続けて欲しいですね。

 とにかく、安心しました。これでまだまだベルディーヴァの走りが見られると思うと本当に嬉しいです。馬体が良く、馬格に恵まれ、重心が低く上手な走りをする馬です。これからも期待できますよ(笑)。

 定員割れの7名応募の口取りに参加できなかったことは残念ですが、こうして勝ち上がってくれたので次にチャンスがあります。次も福永祐一騎手に乗って貰って、福永祐一騎手と口取り写真に納まりたいですね。この1勝でいろいろと夢が広がります。

 頑張れベルディーヴァ!!

最後までご愛読ありがとうございました

2015年9月4日立ち上げ 7日、9日、11日、12日、14日、15日加筆
ベルディーヴァの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2015年 8月16日 第3戦 3歳未勝利 小倉ダ1700m (10着/5番人気)

2015年 7月12日 第2戦 3歳未勝利 中京芝2000m (10着/3番人気) ルクソール様撮影現地写真多数掲載

2015年 6月14日 デビュー戦 3歳未勝利 阪神芝1600m (9着/4番人気) 写真多数付現地観戦レポート

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