グランデアモーレ(ヒカルアモーレの10) 第13戦 引退


キャロットクラブ出資愛馬第17号は、憧れの松田博資厩舎。

馬体は私の思う走る馬とは遠いが、1月と早い生まれで父も仕上がり早のネオユニヴァース、早期からデビューしてクラシックに乗って欲しいと願って購入。


初戦は追い切り本数は足りず、叩いて次走程度の状態だったが、断然人気馬アドマイヤドバイ(現4勝馬)を完封して圧勝!!

2戦目の札幌2歳S GVはハイレベルなメンバーの中、時計を2.5秒も詰め6着に食い込んだ。

しかし、出走予定のエリカ賞当日の朝に右寛跛行で出走取り消し。原因はフレグモーネ。そこからなかなか症状が改善されず、右飛節の切開手術を行う。更にそこから約8か月もの休養期間を要し、約1年2か月ぶりに復帰してからは行きたがってかかってしまい500万クラスで大敗続き。非常に難しい面を見せるようになった。

かかってしまうので距離を縮めて馬任せで引っ張らずに(ブレーキをかけずに)気分良く走らせる作戦に。そしてダートへ路線変更。この作戦が奏功し、初ダートにもかかわらず強い内容で優勝!!2勝目を挙げた。

相変わらず体質は弱く時間を要し、入厩するとテンションが上がりと難しく、1000万では連続大敗。陣営は馬の負担にならずにリラックスして走れる北海道での滞在競馬を選択。元々北海道での新馬戦を圧勝したグランデアモーレ。500万クラスに降級したこともあり、後ろとはハナハナ差の接戦ながら制し芝のレースで3勝目を挙げた。

そして得意の北海道開催が終わり主場に戻った2走前は走るか走らないか半信半疑だったが、川田将雅騎手の素晴らしい手綱裁きに導かれて優勝!!4勝目を挙げた。主場の野芝で、しかも牡馬との一般定量戦での圧勝は更なる活躍を予感させる。

しかし、昇級戦の前々走は輸送と左回りで結局道中で何度も掛かってしまいシンガリ負け。前走は1000万特別を勝ったのと同じ舞台で期待されたが、大外枠で終始外々を回らされたこともあって11着。枠が違っても勝ち負けには遠い内容だが、取りあえず1歩前進したことを喜びたい。


前走後、特に馬体に異常はないものの、前走のレース内容から後回し扱いにされて3月18日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました。

9月24日に栗東トレセンに帰厩しました。

次走は愛馬フロアクラフトが随分と前から出馬表明していた10月18日 東京12R 白秋ステークス 1600万下 芝1400m 混合 定量に出走!!

また愛馬フロアクラフトと東京で激突。前回の対決は共に良いところがなかったからなあ〜。

フルゲート16頭のところに特別登録数は24頭。水曜日の想定段階では23頭が出馬想定。信頼できるクラブ公式HPでも愛馬2頭共”除外の可能性有B”のジャッジで抽選。22分の18の当選確率の抽選に勝ち抜き無事出走確定!!

鞍上は関東のレースだが関西の藤岡康太騎手。今乗れているジョッキーで期待したい。


18着/17番人気。

もはやまともに調教すらできず、気性はきつくなるばかりで、7か月前の前走から馬体重はマイナス12キロ。出遅れが心配されたが抜群のスタートからハナを叩く。

総じて前崩れの展開となり、またまともに調教出来ないことから息も持たず早々に失速して勝ち馬から4秒3と離されてシンガリ負けのタイムオーバー。


レース回顧と時計の分析、レース後の藤岡康太騎手のコメントを掲載。


即日引退発表かと思いきや、続行の意思表示で一旦10月22日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されたものの、10月29日に現役を引退し繁殖入りすることが発表になりました。

(2015年10月23日完結、30日引退に伴う追記)

2015年3月27日立ち上げ

●前走後、特に馬体に異常はないものの、前走のレース内容から後回し扱いにされて3月18日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました

 3走前は川田将雅騎手の素晴らしい手綱裁きに導かれて主場の野芝で、しかも牡馬との一般定量戦での圧勝し4勝目を挙げた我らが愛馬グランデアモーレ。

 しかし、昇級戦の前々走は輸送と左回りで結局道中で何度も掛かってしまいシンガリ負け。前走は1000万特別を勝ったのと同じ舞台で期待されましたが、大外枠で終始外々を回らされたこともあって11着。枠が違っても勝ち負けには遠い内容で、現級での力不足を露呈しました。それでも、レース内容は1つ前のレースよりも良かったですし取りあえず1歩前進したことを喜びたいですね。楽観的過ぎますがハンデ戦やローカルで相手に恵まれれば、もう少し前進があるかも知れません。


 前走後、特に馬体に異常はないものの、前走のレース内容から後回し扱いにされて3月18日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました。


 以下は3月19日に発表されましたクラブ公式HPグランデアモーレの近況報告です。

「休み明け初戦に比べるとずいぶんレースぶりは良くなっていたのですが、行きたがるところがあるだけに外枠というのは厳しかったようです。この中間は少しずつ坂路調教に慣れてきて、常識にかかった調整ができるようになっていたのですが、それでもコースでビシッと追い切りができない状況でしたし、ここであと一走させるのはその後の精神状態を考えてもいいとは思えません。馬体自体に大きな傷みはありませんが、一度放牧に出して精神面を含めてリフレッシュさせることにします」(松田博師)

 今回も長いリフレッシュ放牧となりそうで嫌ですね。引退期限まであと1年しかありませんし、まだたったの12戦。せめて最終20戦くらいは走らせて欲しいものです。私は転厩もありだと思います。しかし、この厩舎でまた弟子の川田将雅騎手騎乗というのも捨てがたいですが。

これ以降は2015年9月24日に作成

●9月24日に栗東トレセンに帰厩しました

 9月24日に臨時更新されましたクラブ公式HPグランデアモーレの近況報告によりますと、前走後3月18日からノーザンファームしがらきへ放牧に出されていたグランデアモーレは9月24日に栗東トレセンに帰厩したということです。

 結局半年間も放牧に出されていました。右トモの状態が思わしくなかった為ですが、引退期限の来年3月までもうあまり時間がありませんし、ここから2、3戦したら引退になるのでしょうね。いや、下手をすれば時期的に今回が引退レースになりかねません。これだけ待った分、最低でも2、3戦はして欲しいですね。

これ以降は2015年10月14日に作成

●気になる特別登録表(10月18日 東京12R 白秋ステークス 1600万下)

特別登録表 10月18日 東京12R 白秋ステークス 1600万下 芝1400m 混合 定量

第1回登録完了馬 全24頭 フルゲート 18頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アイライン 松岡正海 53.0  9/05 長岡16下 新潟芝1600 14
アンジェリック 田辺裕信 55.0  8/15 新潟16下 新潟芝1400
エターナルムーン 木幡初広 55.0  9/26 セプ16下 中山芝1200 11 14 10 13
グランデアモーレ 藤岡康太 55.0  3/14 うず16下 阪神芝1400 11 11 15
クリノタカラチャン 55.0  8/30 朱鷺OP 新潟芝1400 12 10
ケイティバローズ 55.0  8/01 KB16下 小倉ダ1700 13 10
サクラプレジール 武士沢友治 55.0  3/15 中山GV 中山芝1800 14 16 10
サングラス 井上敏樹 57.0  8/01 TV16下 札幌芝1800 15 18
シンデレラボーイ 57.0  7/25 函館16下 函館芝1200 11
タガノザイオン 57.0 10/04 道頓16下 阪神芝1200 11
ダノンシーザー 石川裕紀人 55.0  9/05 長岡16下 新潟芝1600
テムジン 57.0  6/13 安芸16下 阪神ダ1400 15 14 10 11
トーキングドラム 丸山元気 57.0  6/14 多摩16下 東京芝1600
ナイトフォックス 田中勝春 55.0  9/21 仲秋16下 阪神芝1400 10 15
ブライトチェリー 江田照男 55.0  8/29 稲妻16下 新潟芝1000 10 16
ブラヴィッシモ 北村宏司 55.0  9/21 仲秋16下 阪神芝1400
フロアクラフト 蛯名正義 55.0  9/21 仲秋16下 阪神芝1400 10
ペイシャフェリス 55.0 10/03 秋風16下 中山芝1600 15
ボンジュールココロ 酒井学 55.0  9/05 長岡16下 新潟芝1600 11 13
マカハ 戸崎圭太 57.0  7/11 豊明16下 中京芝1400 13
マルタカシクレノン 57.0 10/04 道頓16下 阪神芝1200 11 11
マンボネフュー 大野拓弥 57.0  9/26 セプ16下 中山芝1200 16
ラッフォルツァート 柴田大知 53.0  9/20 瀬戸10下 阪神芝1400 10
ロノ 石橋脩 57.0  8/02 佐世16下 小倉芝1200 12 12 12

●気になる出馬想定表(10月18日 東京12R 白秋ステークス 1600万下)

出馬想定表 10月18日 東京12R 白秋ステークス 1600万下 芝1400m 混合 定量 フルゲート 18頭 想定数23頭
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アイライン 松岡正海 53.0  9/05 長岡16下 新潟芝1600 14
アンジェリック 田辺裕信 55.0  8/15 新潟16下 新潟芝1400
エターナルムーン 木幡初広 55.0  9/26 セプ16下 中山芝1200 11 14 10 13
グランデアモーレ 藤岡康太 55.0  3/14 うず16下 阪神芝1400 11 11 15
クリノタカラチャン 55.0  8/30 朱鷺OP 新潟芝1400 12 10
サクラプレジール 武士沢友治 55.0  3/15 中山GV 中山芝1800 14 16 10
サングラス 井上敏樹 57.0  8/01 TV16下 札幌芝1800 15 18
シンデレラボーイ 57.0  7/25 函館16下 函館芝1200 11
タガノザイオン 熊沢重文 57.0 10/04 道頓16下 阪神芝1200 11
ダノンシーザー 石川裕紀人 55.0  9/05 長岡16下 新潟芝1600
テムジン 57.0  6/13 安芸16下 阪神ダ1400 15 14 10 11
トーキングドラム 丸山元気 57.0  6/14 多摩16下 東京芝1600
ナイトフォックス 田中勝春 55.0  9/21 仲秋16下 阪神芝1400 10 15
ブライトチェリー 江田照男 55.0  8/29 稲妻16下 新潟芝1000 10 16
ブラヴィッシモ 北村宏司 55.0  9/21 仲秋16下 阪神芝1400
フロアクラフト 蛯名正義 55.0  9/21 仲秋16下 阪神芝1400 10
ペイシャフェリス 川島信二 55.0 10/03 秋風16下 中山芝1600 15
ボンジュールココロ 酒井学 55.0  9/05 長岡16下 新潟芝1600 11 13
マカハ 戸崎圭太 57.0  7/11 豊明16下 中京芝1400 13
マルタカシクレノン 57.0 10/04 道頓16下 阪神芝1200 11 11
マンボネフュー 大野拓弥 57.0  9/26 セプ16下 中山芝1200 16
ラッフォルツァート 柴田大知 53.0  9/20 瀬戸10下 阪神芝1400 10
ロノ 石橋脩 57.0  8/02 佐世16下 小倉芝1200 12 12 12

表中 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート18頭のところに現在23頭出馬想定されています。信頼できるクラブ公式HPでも愛馬2頭共”除外の可能性有B”のジャッジです。

これ以降は2015年10月16日に作成

●追い切り情報(10月16日更新)

前走前 3月11日 栗東坂路 重馬場 末一杯に追う
2回
助手
4F 57.6
3F 41.4
2F 26.8
1F 12.9



9月27日 栗東坂路 稍重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 61.1
3F 44.6
2F 29.8
1F 15.1


9月30日 栗東CW 良馬場 引っ掛かり気味

助手
6F 87.7
5F 73.7
4F 60.2
3F 46.1
1F 17.0[4]


10月4日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 61.2
3F 42.9
2F 28.2
1F 13.6


10月4日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力

助手
4F 56.3
3F 39.9
2F 26.8
1F 13.9


10月7日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 65.3
3F 44.7
2F 27.7
1F 13.6


10月7日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力

助手
4F 63.0
3F 41.7
2F 28.4
1F 14.9


10月10日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 53.3
3F 41.2
2F 28.8
1F 14.9


10月15日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 53.4
3F 39.2
2F 27.1
1F 14.5
 9月27日、なかなかまともに調教のつけられないグランデアモーレですが、15−15で追い切られました。少し終いの1ハロンの方が時計を要していますが、このくらいならマシですね。さて、これ以上強くしっかりと追い切れるかですね。

 9月30日、終いの時計を見ていると故障発生かと恐ろしくなる時計です。競馬ブックでは”口向きの悪さ見せ”ということでまたまたちゃんと追い切れなかったようです。
 以下は同日(9月30日)更新されましたクラブ公式HPグランデアモーレの近況報告です。
「先週木曜に無事帰厩しました。もともと結構カーッとテンションが上がりやすいタイプなので、先週末は用心して坂路で15−15を乗りました。今朝はCWコースを2周サッと乗りましたが、助手も構えすぎたようで、前半行きたがった分ラストを抑えすぎてしまって、チグハグな時計になってしまいました。15−15程度の予定でまったくの持ったままなので特に問題ありませんが、今日の調教がうまくガス抜きになってくれればと思います」(松田博師)
 ということで、故障などではなかったようですが、年齢的にもまともに調教できないとなると危ないので引退させられてしまう恐れがありますし、なんとか上手く行って欲しいものですね。ここのところレースでもちゃんと走ってないですからねぇ。

 10月4日、本来ならコースで終いを伸ばす調教をしたい松田博資厩舎ですが、コースだと引っ掛かってしまいチグハグになってしまうので、坂路で負荷をかけられることになりました。坂路でも終い1ハロンの方が時計を要していたりしてなかなか上手く行きませんね。それでも厩舎の工夫は感じられますし期待しています。

 10月7日、ハープスターの妹リュラのデビュー戦に沸く松田博資厩舎ですが、ベテランの古馬で苦労されています。日曜日に続いて坂路でハロン15秒程度を本数を多めに乗られています。強い負荷をかけると暴走してしまうので緩めの負荷で本数をかけると言ったやり方ですね。レースで上手く走ってくれればいいのですが。
 デイリー馬三郎では”動き一息D”と寂しい評価です。
 以下は同日(10月7日)更新されましたクラブ公式HPグランデアモーレの近況報告です。
「先週の追い切り後、木曜日の坂路は落ち着いて走れていたのですが、やはり気合いが乗ってきたようで週末はかなりカーッと行きたがっていました。こういう状況でCWコースを長めに乗って無理やり抑え込むというのも良くないでしょうから、今朝は坂路で65秒程度のところを2本乗って負荷をかけました。来週はコースで追い切る予定です。息遣い自体は悪くないので、追い切りばかり重ねていってさらにテンションを上げるよりは早めに一度使ってあげようということで、来週の東京1400mへ向かおうと考えています」(松田博師)18日の東京競馬(白秋S・芝1400m)に出走を予定しています。
 ということで、ここの厩舎は本来はコースで追い切りたいところなんですけどねぇ。取りあえず次の水曜日はコースで追い切るようですね。良い調教ができると良いのですが・・・。
 次走はかなり以前からフロアクラフトが目標にしていた10月18日 東京12R 白秋ステークス 1600万下 芝1400m 混合 定量を予定と発表になりました。秋華賞の裏開催で良い騎手も少ないでしょうが、さてだれを乗せてくれるのでしょうか。

 10月10日、ここ数日は最初ゆったり入って、終いをハロン15程度のところまで上げるように乗られていましたが、今回はテンから飛ばしてしまって終いで脚が上がっています。或いはブレーキをかけて抑えたのか。いずれにしてもチグハグな追い切りで状態は良くないですね。レースに出る前から厳しいなぁ〜。

 10月15日、一杯に追い切られました。全体の時計は悪くないのですが、やはり途中でカッとなって行き過ぎて、最後は失速といういつものパターンです。ただ、松田博資先生によりますと脚が上がったというわけではないようです。
 以下は同日(10月15日)更新されましたクラブ公式HPグランデアモーレの近況報告です。
「先週水曜に坂路を2本乗った後もカリカリしていてコースに入れづらい状況だったので、500mの角馬場でゆったり乗るようにしてみたところ、だいぶおとなしくなってくれました。狭い角馬場の方が馬も落ち着くのかもしれません。こういう状況なので、今朝もコース追いではなく、角馬場でじっくりと乗ってから坂路を1本。遅い時間帯で馬場もかなり荒れていましたが、スタートから無理せず馬なりで行かせてこの時計なら十分でしょう。ラスト1ハロンは14秒5とかかっていますが、馬場が悪かっただけで、脚が上がったというわけではありません。角馬場に入れるようにしてからはうまく調整できていますし、今のテンションでレースに臨めればいいですね」(松田博師)18日の東京競馬(白秋S・芝1400m)に藤岡康騎手で出走いたします。
 松田博資先生のおっしゃる通りなら期待出来そうですが、前回東京で走った時は戸崎圭太騎手を持ってしても制御不能になりましたし、また輸送でテンションが上がってしまうかも知れません。不安の方が多いですが、まともならこのクラスでもそこそこやれる馬です。上手く行って欲しいですね。大敗なら、”この良い状態でも本番で上手く制御できないのなら、もう無理”と引退させられそうな気がします。グランデアモーレは5歳の秋にしてまだたったの12戦。せめて最後に3鞍くらい走らせて欲しいと願います。
 私ほっさんの追い切り評価は「B−」です。やはり追い切りという観点からは良い動きとは思えません。私の中ではほとんど「C」評価ですが、ベテランの松田博資先生が悪くないとおっしゃるのですから、その分加点しています。
 デイリー馬三郎では、”出来は良B”といつになく高い評価をいただいております。これは嬉しいですね。

●出馬確定表

出馬確定表 10月18日 東京12R 白秋ステークス 1600万下 芝1400m 混合 定量 出走数18頭
馬名 騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アイライン 松岡正海 53.0  9/05 長岡16下 新潟芝1600 14
アンジェリック 田辺裕信 55.0  8/15 新潟16下 新潟芝1400
エターナルムーン 木幡初広 55.0  9/26 セプ16下 中山芝1200 11 14 10 13
グランデアモーレ 藤岡康太 55.0  3/14 うず16下 阪神芝1400 11 11 15
クリノタカラチャン 嘉藤貴行 55.0  8/30 朱鷺OP 新潟芝1400 12 10
サクラプレジール 武士沢友治 55.0  3/15 中山GV 中山芝1800 14 16 10
サングラス 井上敏樹 57.0  8/01 TV16下 札幌芝1800 15 18
シンデレラボーイ 二本柳壮 57.0  7/25 函館16下 函館芝1200 11
タガノザイオン 熊沢重文 57.0 10/04 道頓16下 阪神芝1200 11
ダノンシーザー 石川裕紀人 55.0  9/05 長岡16下 新潟芝1600
テムジン 高田潤 57.0  6/13 安芸16下 阪神ダ1400 15 14 10 11
ナイトフォックス 田中勝春 55.0  9/21 仲秋16下 阪神芝1400 10 15
フロアクラフト 蛯名正義 55.0  9/21 仲秋16下 阪神芝1400 10
ペイシャフェリス 川島信二 55.0 10/03 秋風16下 中山芝1600 15
ボンジュールココロ 酒井学 55.0  9/05 長岡16下 新潟芝1600 11 13
マカハ 戸崎圭太 57.0  7/11 豊明16下 中京芝1400 13
ラッフォルツァート 柴田大知 53.0  9/20 瀬戸10下 阪神芝1400 10
ロノ 石橋脩 57.0  8/02 佐世16下 小倉芝1200 12 12 12

表中 騎手の太字は乗り替わり

トーキングドラム、ブライトチェリー、フロアクラフトと同じ仲秋Sで1番人気2着だったブラヴィッシモ、マンボネフューの4頭が非当選除外になりました。比較的強い馬が抽選で弾かれて随分とラッキーだと思います。

それにしても私のところは愛馬2頭共抽選突破。以前この2頭が一緒になった初音ステークスの時もそうでしたが、松田博資御大と西園正都先生のベテランのお二人は抽選突破率が高いですよね。何か実績制でもあるのでしょうかねぇ。何にしても愛馬の抽選突破は有り難いものです。

●東京芝1400mコース解説

 フルゲートはA〜Cコース18頭、Dコースは16頭。春季開催(重賞競走を除く)時は16頭。スタート地点は向正面真ん中付近。
 東京競馬場は、3コーナー手前で緩やかな昇り坂があり、3〜4コーナーにかけて下り坂になっている。しかし、傾斜角度はわずかなので、あまり神経質に考えなくていい。
  最後の直線は長いが、逃げ・先行馬が有利。前半にダッシュ良く好位をキープし、3〜4コーナーのカーブで息を入れて、最後の直線で二の脚を使うのが理想。
 特に条件クラスでは、先行力がある馬から入るのがセオリー。ただし、先行馬同士ではなかなか決まらず、後方に待機していた馬が最速上がりを使って2〜3着に突っ込んで来るケースが多い。
 上級クラスになると展開が厳しくなり、マイル戦もこなせるスタミナ量が必要になってくる。GUの京王杯SCは、マイラータイプの馬の方が強いレース。逆にスプリンタータイプの馬は苦戦傾向にある。
有利な枠順 フラット
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 先行力、マイルをこなせるスタミナ(重賞)
種牡馬ベスト ディープインパクト、ダイワメジャー、フジキセキ
連対騎手ベスト 福永祐一、横山典弘、蛯名正義、戸崎圭太、田中勝春
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分24秒2 1分24秒7 1分23秒8 1分26秒4
2歳未勝利 1分23秒8 1分23秒8 1分23秒6 1分25秒4
2歳500万 1分23秒1 1分22秒5 1分22秒9
2歳オープン 1分22秒6 1分22秒8 1分24秒7 1分25秒8
3歳新馬
3歳未勝利 1分23秒0 1分23秒3 1分24秒6 1分24秒9
3歳500万 1分22秒5 1分23秒1 1分24秒3
古馬500万 1分22秒6 1分22秒8 1分23秒7 1分24秒6
古馬1000万 1分21秒9 1分22秒7 1分23秒4 1分25秒7
古馬1600万 1分21秒5 1分22秒1 1分22秒4
古馬オープン 1分21秒6 1分21秒7 1分22秒7 1分24秒6

●騎手は藤岡康太騎手 ほっさん評価「B+」

 今回のグランデアモーレの鞍上は関東でのレースですが関西の藤岡康太騎手です。秋華賞の裏開催で全体的な騎手レベルが低い中、さすがに松田博資御大、良い騎手を確保してくださいました。グランデアモーレに騎乗していただくのは初めてです。

 昨年はディアデラマドレに騎乗して重賞を3つ勝ち、存在感を見せましたし、今年もここまで重賞2勝を含み、勝率や連対率も通年以上に数字は高く好調です。騎乗技術も年々磨きがかかっています。


 以前は、愛馬マデイラの1000万クラス戦に2度騎乗していただきましたが2着と6着。その後川田将雅騎手でアッサリ1000万クラスを勝ち、浜中俊騎手で1600万クラスを勝ったことからもやはり馬の力を出し切れていないという評価でしたし、愛馬プリュムの時も1000万クラスでも3着4着と実績馬の降級戦で、1番人気に支持されますが、11着と上手くコントロールすることができませんでした。ただ、悪い時ばかりではなく5番人気のステップシチーを2着に持ってきていただいたり、9番人気のチャーミングシチーを2着に持ってきていただいたりと、私が事前の追い切りが良く、走ると思った時にはきちんと結果を残してくれる騎手です。

 ただ、今回はかつてのマデイラやプリュム同様乗り難しいグランデアモーレ。戸崎圭太騎手でも扱えなかった辺り、藤岡康太騎手ではどうなのかなぁ〜という心配はあります。お兄ちゃんの藤岡佑介騎手は折り合いをつけるのは名人なんですけどね。

 それでも、昨年辺りから急激に力をつけていますし、そりゃ、超一流と比べてまだ頼りない面もありますが、期待出来る良い騎手だと思います。

 特に2011年1月のジョーカプチーノでのシルクロードステークス GVが印象的で、圧倒的1番人気に支持された逃げ馬である同馬が逃げ切れずに後方になったがジタバタせずに腹を括って直線勝負に賭け、32秒6の素晴らしい末脚を繰り出して圧勝。こういった思い切った騎乗も大変評価できます。

 今年はレンベルガーなどをはじめ今回で愛馬には4度目の騎乗となります。いずれもまずまずの騎乗で特筆するほどではありませんでしたが、我が軍団とのお付き合いも多く、頼れる主戦となって欲しいですね。


 2015年10月16日現在、JRA通算332勝、GT1勝(2009年 NHKマイルカップ ジョーカプチーノ)、重賞14勝。勝率6.7パーセント、連対率13.4パーセントと若干低いが、少しずつその数字は上昇している。

 昨年(2014年)は51勝。勝率7.6パーセント、連対率14.1パーセントと生涯成績を上回る活躍。重賞も4勝と絶好調だった。本年(2015年)はここまで48勝、勝率7.7パーセント、連対率16.3パーセントと通算成績を上回る活躍。今年もすでに重賞2勝と活躍が目立つ。


 藤岡 康太(ふじおか こうた)は1988年12月19日生まれ26歳、日本中央競馬会(JRA)の栗東トレーニングセンターに所属している9年目の騎手である。騎手免許は平地競走、障害競走両方の免許を所持したが、障害免許は一度も騎乗することなく返上している。現在はフリー。

 父は栗東所属の調教師の藤岡健一、兄の藤岡佑介もJRA所属の騎手。趣味は音楽鑑賞。座右の銘は「向上心」。

 2004年、4月にJRA競馬学校騎手課程23期生として入学。同期には浜中俊、宮崎北斗、丸田恭介らがいる。

 2007年、2月に競馬学校を卒業し騎手免許取得。卒業式後の祝賀会では「元気いっぱいで賞」を受賞。

 3月3日の中京第1競走でヤマニンプロローグに騎乗して勝利し、史上42人目のJRA初騎乗初勝利を挙げた。同馬は、かつて兄の佑介が騎乗していたが2着が最高だった。また、この日の騎乗回数8回は1996年の福永祐一、1997年の武幸四郎と並ぶデビュー日最多騎乗回数タイ記録となっている。

 11月25日に中京第9競走のレース中に最後の直線走路で急に内側に斜行し他馬の走行を妨害したために1位入線から7着に降着となり12月1日から9日までの開催日4日間、騎手免許取得以来初の騎乗停止となった。

 初年度は24勝で同期の中では最も勝ち鞍を挙げている(2位は浜中俊の20勝)。

 2008年、4月27日福島第3競走でゴールデンストームに騎乗しレース中の2周目4コーナーで前の馬に触れて馬が転倒して落馬した。その後の診察の結果、右鎖骨骨折、右肩挫傷、右肘挫傷、左肋骨挫傷、腹部挫傷と診断され、騎手免許取得以来初の落馬骨折を経験した。しかし、年間37勝を挙げた。

 2009年、ファルコンステークスをジョーカプチーノに騎乗して制し、重賞競走初勝利を挙げた。さらに同馬で5月10日のNHKマイルカップを制し、GT競走初勝利を挙げた(10番人気)。20歳4か月22日でのGT勝利はグレード制導入後では10番目のスピード記録。なお、兄・佑介よりも早いGT制覇となった。

 8月8日、オーストラリアのフレミントン競馬場にて行われた「アジアヤングガンズチャレンジ」に日本代表として出場し、35ポイントを獲得して優勝した。

 2010年、2月7日の中京第9競走でJRA通算100勝を達成。

 3月26日の早朝に胸の痛みを訴え、救急車で病院に搬送される。肺気腫(後の報道では自然気胸)と診断され、この週の騎乗予定をすべて取り止めて以後休養に入り、3月31日に手術。4月10日にいったん復帰したが、4月21日に再手術することになり、4月11日以降、再び休養に入る。5月25日から調教に参加し、6月5日に復帰した。復帰後の6月にマーメイドS GVを勝っている。

 2011年9月18日に持病の自然気胸が再発したため騎乗を取り止め、10月23日から11月29日まで治療のため静養していた。

 2013年2月27日フリーに転身。

 2015年3月22日、第2回中京4日目2Rで、8番ティーポイズンに騎乗し1着となりJRA通算300勝を達成した。



「センスや技術はひと息。レースの流れにうまく乗れないケースが目立ち、追いは腕を前に投げる感じで馬に力が伝わっていない。考えて騎乗しているので時にハマる。折り合いをつけようと丁寧に乗っている点はポイントが高く、レース展開を読んでソツなく適度なポジションにつけてくる。揉まれてタイトな競馬になると弱くて、内をこじ開ける勝ち方はあまり見られない。2011年はジョーカプチーノとシルクフォーチュンで追い込んで重賞を勝った。2010年8月29日の阿蘇S(小倉)では力のあるインパルコの鞍が回ってきた。単勝170円の支持を受けながらズブい同馬を動かし切れずに3着に敗れている。父である藤岡健一厩舎では兄の佑介と半々で任されている。全キャリアで2着と3着が多い。記者の取材に丁寧に答えてくれるのでコメントの信頼性は高い。」(2012年上半期・佐藤祐樹元地方競馬騎手)

 ほっさん愛馬での成績 (16戦0勝)

 
 2007年 3月11日 ダンシングシチー  3歳未勝利        中京芝1800m  15着/13番人気
 2007年10月14日 ステップシチー    500万下         京都芝2400m  2着/5番人気
 2008年 7月26日 グレイスシチー    3歳未勝利        小倉ダ1000m  9着/4番人気
 2008年 8月16日 グレイスシチー    3歳未勝利        小倉ダ1000m  6着/7番人気
 2010年 3月14日 チャーミングシチー 500万下          中京ダ1700m 2着/9番人気
 2011年 3月 6日 クリンゲルベルガー 500万下          小倉ダ1000m 7着/10番人気
 2012年 2月18日 マデイラ        500万下          京都芝1600m 12着/6番人気
 2012年 5月27日 フランベルジェ    3歳500万下        京都芝1600m 12着/11番人気
 2013年 7月28日 プリュム        500万下          小倉ダ1700m  11着/
1番人気
 2013年11月 3日 ジェットブラック    2歳新馬           京都芝1800m  6着/2番人気
 2014年 1月26日 マデイラ        北大路特別 1000万下 京都芝2000m  2着/5番人気
 2014年 2月 9日 マデイラ        壇之浦特別 1000万下 小倉芝2000m  6着/3番人気
 2014年 8月 3日 ジェットブラック    3歳未勝利         札幌ダ1700m  8着/4番人気

 2015年 2月14日 クラージュシチー  あすなろ賞 3歳500万下 小倉芝2000m  2着1番人気
 2015年 9月19日 レンベルガー    2歳未勝利          阪神芝1800m  2着/4番人気
 2015年10月 3日 レンベルガー    2歳未勝利          阪神芝1800m  7着/5番人気


愛馬チャーミングシチーと藤岡康太騎手。2010年3月14日。9番人気2着。

これ以降は2015年10月17日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「レースぶりがすっかり安定したダノンシーザー。高い適応力を見せるが、中でも東京芝1400メートルがベスト。ここはレースもしやすそうで、順当に勝機とみた。現級通用のアイライン、アンジェリックが相手候補。控える競馬で手応えを掴んだペイシャフェリスも狙って面白そう。1400メートル得意のマカハ、持ち直した好素材ナイトフォックスらもマークが必要だ。」


短評は「伏兵多し」



予想家の印
馬名 吉田幹 林茂徳 吉岡哲 CPU
ダノンシーザー
クリノタカラチャン
ラッフォルツァート △△
グランデアモーレ
ペイシャフェリス △△
アンジェリック
ナイトフォックス
マカハ △△
アイライン
フロアクラフト △△
タガノザイオン
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
ダノンシーザー 4.0
アイライン 4.5
アンジェリック 5.5
マカハ 8.5
サングラス 11.1
ナイトフォックス 15.2
フロアクラフト 15.2
クリノタカラチャン 17.2
ペイシャフェリス 18.5
ラッフォルツァート 19.1
テムジン 26.1
グランデアモーレ 30.1
エターナルムーン 30.8
ボンジュールココロ 34.4
タガノザイオン 34.4
ロノ 36.4
以下40倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
フロアクラフト 87 84 80 76
グランデアモーレ 79 79 70 76
ダノンシーザー 90 81 90 86
アイライン 85 82 76 85
アンジェリック 86 83 84 86
マカハ 88 88 86 82

デイリー馬三郎

本紙の見解

「◎アイラインは出遅れて、直線も進路がなく窮屈な態勢。残り1Fで猛追しての0秒1差。着順以上に価値を与えられる内容だった。得意の距離に戻れば首位争いを期待できる。○アンジェリックは長い直線でこそ持ち味を発揮。〈加藤〉」

◎ アイライン
○ アンジェリック
▲ ダノンシーザー
× マカハ
☆ ナイトフォックス
△ ラッフォルツァート
△ サングラス
△ フロアクラフト


グランデアモーレは本紙無印(>_<)


フロアクラフトは全13記者中 ×(4番手評価) 1記者、☆(5番手評価) 2記者、△(6番手以下評価) 7記者、無印 3記者

グランデアモーレは全13記者 無印(T_T)

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

グランデアモーレ(11着)

 「返し馬でちょっとムキになるところはあったのですが、ネックストラップをつかんでしっかり走らせたところ、うまく収まりがつき、レースに行ってもそれほどかかる感じはなく進められました。先生からは、出たなりでじっとしていて欲しいと言われていましたが、外枠だったことで3コーナーぐらいから外へと張ってしまって、その分直線で余力がなくなった感じです。それまではいい手応えでしたから、枠がもう少し内ならまた違ったと思います」(酒井学騎手・キャロットクラブ公式HP)

フロアクラフト(6着)

 「追って頭が上がるところがあったように、まだうまく体を使えていないという印象です。手応えはあるのに伸びそうで伸びないですからね。」(浜中俊騎手・競馬ブック)

 「乗せてもらったのがかなり前なのでちょっと比較はできないのですが、追ってから頭が上がってしまって、伸びそうなのに動ききれていないという感じで、体をうまく使えていないように思いました。頭が上がってしまったあたりは馬場が緩いのも堪えたのかもしれません。道中はいい走りができていましたし、使って良くなる部分もありそうです」(浜中俊騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「すんなり先行はできたのですが、やはり前に壁がないので、気分良く行きすぎてしまったようです。このあたりは、もう少し枠が内なら違っていたはずです。追ってから甘くなったあたりは、見た目以上に馬場が緩いのも影響したのでしょう。使っての上積みもあると思いますし、次は巻き返したいですね」(西園正都調教師・キャロットクラブ公式HP)
 「返し馬の捌きは硬め。二の脚が速く、大外から前へ。マルタカが主張したので2番手から。4角で並びかけ、直線で先頭に立ったが、脚は長く続かなかった。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

グランデアモーレ

 「体がふっくらして気配はいいが、折り合いが難しい馬。当てにはできない。」(松田博資調教師・デイリー馬三郎)

 「行きたがって調整は難しいが、追い日は角馬場から坂路に行かせて、この馬としてはスムーズだった。実戦で良さを出せれば。」(松田博資調教師・競馬ブック)

フロアクラフト

 「もうひと押しが利かないが、崩れずに走っている。左回りの千四はベスト条件。」(西園正都調教師・デイリー馬三郎)

 「前走は決め手の差が出たが、内容は悪くなかった。上積みはあるし、左回りも合っている。」(西園正都調教師・競馬ブック)

●ほっさん予想

 グランデアモーレは調教が上手く言っておらず、調教重視の私から言えば、”消し”ですね。しかし、1000万特別を勝ったときは牡馬に混じって強い内容でしたし、札幌2歳Sなどを見ても、力を出し切ればオープンでも通用する馬だと思っています。ただ、気難し過ぎてまともに走らないんですよね。

 東京は前々走戸崎圭太騎手が乗ってもグランデアモーレを上手く制御できませんでした。今回の藤岡康太騎手も私の中では乗り難しい馬を制御するという点では疑問符のつく騎手です。持って行かれてしまうかも知れませんが、いっそ大逃げでも良いので抑え込まずに力を出し尽くして欲しいですね。こちらは大敗覚悟です。ある程度上位に来てくれれば万歳です。


 フロアクラフトは私は京都巧者だと思いますので、輸送のある東京の左回りがベストだと思いません。直線も長く、先行して粘り込みたいフロアクラフトには不利です。

 そして行きたがるフロアクラフトが最後の直線で伸び悩むときは、お約束の”前に壁が作れず”ですが、今回も大外枠に行ってしまいましたので、内に入れずに前に壁が作れず大敗という確率が濃厚です。

 総じて自信がありません。掲示板も危うしと思いますが、能力的には決して見劣りませんし、鞍上は剛腕の蛯名正義騎手ですから、1つでも上の着を期待したいですね。頭数も多いですし、出走奨励金確保ならヨシですね。掲示板なら満足です。

これ以降は2015年10月19日に作成

●パドック

 グランデアモーレの馬体重は前走マイナス12キロの460キロ。7か月の放牧の明けの割りに二桁マイナスというのは良くないですね。調教で熱くなりすぎてオーバーワークになっているのか、輸送が嫌なのか。ただ、パドックでは細くは見えませんでしたし、映像で見える範囲では落ち着いていて悪くないと思いました。

 フロアクラフトの馬体重は前走同様の504キロ。いつものように抜群の馬体調整に筋肉豊富な素晴らしい状態。そして気合い乗りも踏み込みも良く走る気配でした。もっとも、フロアクラフトはいつもそんな感じなんですけどね。

●レース 

 フロアクラフトはスタート上手ですが、グランデアモーレは気性が激しく出遅れが心配されました。ゲートが開くと、心配していたグランデアモーレが、抜群のスタートからハナを叩きます。嬉しかったですねぇ。

 私は上記でグランデアモーレについて、「いっそ大逃げでも良いので抑え込まずに力を出し尽くして欲しいですね。こちらは大敗覚悟。」と書きました。かかって行きたがる馬だし、ここはもうブレーキをかけずに馬任せで行って力を出し切って大敗すれば良いと思っていました。ハナを叩けたことは激しすぎる気性の馬に取っては良かったと思います。

 フロアクラフトはやや出負け気味から押してポジションを取りに行き6番手。やはり大外枠が災いして前に壁を作れません。しかし、アンドレシュ・シュタルケ騎手が乗ったときはそんな状況でも最後までしっかりと脚を伸ばせました。今回は超一流で大ベテランの蛯名正義騎手です。行きたがるフロアクラフトを上手く抑え込んで脚の消耗を防ぎ、終いの失速を少しでも防いでくれます。


 総じて前崩れの展開になりグランデアモーレは手応えは良かったものの直線に向くと早々に失速。これは仕方がありません。ブランクも長いですし、調教もチグハグで息も持たないですよね。

 フロアクラフトは抜群の手応えで6番手から脚を伸ばし、直線で先頭に躍り出ます。これは勝ったか!?と西園正都先生同様思わず立ち上がりますが、最後に大外からアイラインとシンデレラボーイが馬体を併せて伸びてきて、その2頭の切れ脚に屈して3着。

 しかし、勝ち馬からは0秒2差と僅差ですし、牡馬相手の定量戦です。そして走破時計は競馬ブックの勝ちタイムの想定を上回るものですし、勝ち負け水準以上の走りをしてくれました。蛯名正義騎手の騎乗もさすがでしたねぇ。もちろん、好スタートを決めてくれたグランデアモーレの藤岡康太騎手の騎乗も素晴らしかったです。

●時計の評価

 今回のグランデアモーレは1分24秒7良馬場でした。フロアクラフトの走破時計は1分20秒6でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分20秒7、勝ち馬の走破時計は1分20秒4でした。

 グランデアモーレは残念ながら勝ち馬から4秒3離されてタイムオーバーとなり1か月の出走停止となってしまいました。それでも力は出し切ってくれましたし悔いはありません。

 フロアクラフトは水準レベルのレースで勝ち負けできる時計で走ったものの、後ろから目標にされて交わされたというだけで非常に評価は高いと思います。負けて強しでしたね。

●レース後の騎手・調教師のコメント

グランデアモーレ(18着)

 「先生からは折り合いに難しいところがあるから、スタート後は馬なりで、とにかく馬のリズムで進めてほしいと言われていました。実際は悪くないスタートから前々に行く形になりましたが、テンはまだ大丈夫だったものの終始外からプレッシャーを受けてかなり口を硬くして力んでしまいました。そのまま一息で走って最後は馬自身で止めてしまいましたし、もう少しでも抜けるタイミングをつくってあげられれば良かったのですが…。今日は力になることができず申し訳ありませんでした。」(藤岡康太騎手・キャロットクラブ公式HP)

フロアクラフト(3着)

 「もう少しユックリ行きたかったが、少し噛んでしまい掛かり通しでした。返し馬ではいい感じでしたが、レースへ行くとスイッチが入る感じでしたね。精一杯抑えたのですが、早めに先頭に立ってしまいました。もう少し内目の枠の方が良かったのかも。」(蛯名正義騎手・競馬ブック)

 「もっとゆっくりと行きたかったのですが、ハミを噛んでいましたから...。でも内容は悪くないと思います。」(蛯名正義騎手・ラジオNIKKEI)

 「返し馬ではそのような素振りを見せないのに競馬へ行くとやはり違いますね。グーっと力んで走ってしまいます。何とか我慢させて運んでいるのですが、あのあたりが楽に走れると全然違うんですけれどね。あのように見せておいて勝負どころへ向かうとアレっと思わせるところもあるんです。馬に騙されそうになりますが、促すとまたグーンと来ます。前が早めに止まって早いタイミングで先頭に立つ格好になった分だけ目標になり2頭を凌げませんでしたが、枠がもう少し内目で馬群に入れて前半の力みを少なくできればまた違うはずです。男馬相手にこれだけ走れていますから、理想的な運びができれば勝つチャンスはあるはずですよ。距離はやはりこのくらいがいいと思います。もちろん絶対ではないのですが、延ばすと折り合い面が大変になるでしょうし、短くしすぎるとそれはそれでそのリズムが定着しすぎて口が硬くなってコントロールが難しくなってしまいかねないでしょうからね。また乗りたいので、うまくタイミングが合えば是非お願いします」(蛯名正義騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「後藤ジョッキーが言ってくれていたようにやはり左回りはいいのでしょうね。もちろん右回りがまったくダメというわけではないので右回りを使わないということはないのですが、今回の走りは良かったと思います。どうしても力みがちなのですが、直線で伸びてきた時はやはり力が入りました。ただ、やはり前半の消耗の分か最後は踏ん張りきれませんでしたね…。外目の枠が何だか当たりやすいのですが、いい枠を引いてうまくなだめて終いを存分に活かせたらもっと頑張ってくれるはずです。次も体調をよく見て決めていきますが、引退までにもうひと花咲かせてあげたいですね」(西園正都調教師・キャロットクラブ公式HP)

●気になる賞金は

 特別出走手当が41.8万円からタイムオーバーで半額になりますので21.4万円。1口で割りますと470円程度だと思われます。

●今後の展望

 18着のシンガリ負けは仕方がないですが、タイムオーバーで1か月の出走規制となってしまいました。調教もロクに出来ない現状からいつ引退になってもおかしくないですが、仮に現役続行だったとして、このままトレセンで調整するのはリスクがありますし、放牧されることになるでしょう。しかし、1度放牧に出るとなかなか調子が戻らず時間のかかる馬です。来年3月の引退期限はすぐそこに迫っており、戻って来られないかも知れません。いずれにしても厳しい状況です。

●最後に

 グランデアモーレはこれ以上勝ち数の上乗せはなく引退すると思いますが、4勝馬として良い子を送りだして欲しいですね。

 自身が2歳夏の新馬戦で勝ち上がったように、その母ヒカルアモーレ同様早期から始動できますし続く札幌2歳S GVで6着だったようにオープンでも通用する能力もあります。

 グランデアモーレは激しすぎる気性と、球節の弱さがネックでしたが、産駒もグランデアモーレ同様1000万クラスを勝ち負け出来る能力の馬が出てくる可能性は高いですし、その子に期待したいです。

 母リッチダンサー姉妹のフロアクラフトとバウンスシャッセの2頭の愛馬の子も買いますが、グランデアモーレの子はその2頭の子ほど金額も高くならないでしょうし穴だと思っています。


 水曜日の近況更新で引退期限を待たずして引退の宣言が出されると思っていましたが、現役続行。有り難いことです。

 次はまともに走って欲しいですね。

 最後まで頑張れグランデアモーレ!!私はまともに走れば掲示板くらいはあると思っているぞ!!

これ以降は2015年10月30日に作成

●現役続行の意思表示で一旦10月22日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されたものの、10月29日に現役を引退し繁殖入りすることが発表になりました

 10月18日の白秋Sはシンガリ負けでタイムオーバー。1か月の出走停止処分を受けた為、もはや引退期限の来年3月を待たずして引退になるのかと思っていましたが、当初は続戦を考えておられました。


 以下は10月22日に更新されましたクラブ公式HPグランデアモーレの近況報告です。

22日にNFしがらきへ放牧に出ました。「先週の競馬は、かかり気味に進んでしまったし、前に壁がない状態でさすがに最後は厳しくなってしまいました。終始気負って走っていたようで、レース後はやや筋肉が硬くなっているようですし、タイムオーバーということもあるので、申し訳ありませんが一度放牧に出させていただくことにしました」(松田博師)

 ということで、10月22日にノーザンファームしがらきへ放牧に出たということです。

 これには、ここまで僅かに13戦しかしておらず、今回も長い時間待たせてしまったので、引退期限の来年3月までにあと2戦くらいは使いたいという陣営の意気込みが感じられます。

 しかし、今回のレースでは随分と長いリフレッシュ放牧明けであの掛かりよう。気性が年々悪くなっていることは明白で調教もろくに出来ない状態になっています。

 そんな10月29日の近況報告でグランデアモーレの現役引退と繁殖入りが発表になりました。

 以下は10月29日に更新されましたクラブ公式HPグランデアモーレの近況報告全文です。

「引き続き軽く動かして馬体のチェックを行ってきたのですが、どうもトモの踏み込みがしっかりしません。どこか痛いというわけではなさそうですが、タイムオーバーによる出走停止期間が明けてすぐに使っていけるかというとちょっと厳しい状況です。引退までになんとかもうひとつ、と考えてきたのですが、いい結果を出せず申し訳ありません」(NFしがらき担当者)「今春から夏にかけて古傷でもある飛節を傷めてなかなか順調に調整できず、放牧が長くなってしまったのですが、ようやく良くなってきて帰厩になりましたから、ここからは使いつつ引退まで頑張ってもらいたいと思っていました。ただ、今年に入ったあたりから、以前に増して気性の難しいところが出てきたようで、あまり満足のいく調教ができなかったのも事実です。このところは角馬場を使って落ち着きも出ていたのですが、いざレースに行くと気負いが目立って、いい走りはできませんでした。最後まで面倒を見られればベストだったのですが、会員の皆様には大変申し訳なく思っています。もともと100か0か、というようなところがあって、レースでもいい時と悪い時がはっきりしてしまった馬でしたが、強い時はこの血統らしい目の覚めるような勝ち方をしてくれましたし、産駒にはそうしたいいところを受け継いでもらいたいですね」(松田博師)6歳3月の引退時期までまだ期間はあるものの、前走はタイムオーバーとなって現在は出走停止中です。出走停止期間が明け、その後万全の状態でレースに使うまでどのぐらいの時間を要するかという点も考慮して状態を確認してまいりました。時間は限られておりますし、このまま良化を待っても会員の皆様のご負担が増えることになりかねないこと、それならばこのタイミングで、母親として準備に入る方が本馬にもいいと判断し、松田博資調教師を始め関係者と協議を行った結果、近日中に競走馬登録を抹消することになりました。会員の皆様には何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。なお、本馬に出資されている会員の方へは追って書面をもちましてご案内いたします。

 私は前走後即日に判断されると思っていただけに、今回の引退はなんの驚きもありませんが、無事繁殖入りしてくれて本当に嬉しいです。

 常々私はリッチダンサー姉妹(フロアクラフトとバウンスシャッセ)の子とこのグランデアモーレの子は基本全部母馬優先権で買い、しばらくはそれらを中心とした布陣で1口をやっていくつもりと公言しています。

 リッチダンサー姉妹は故障もなくコンスタントに走りいずれも現在4勝を挙げてくれています。バウンスシャッセに至っては内、重賞2勝です。このリッチダンサー姉妹はそういったことや血統の良さから募集される産駒の価格は少々高いのを覚悟しなければならないと思っていますが、グランデアモーレは4勝馬ながら僅か13戦とほとんど牧場で過ごしてきたことや、負ける時の極端さ、気性の悪さから、そんなに産駒の募集価格は高くならない”狙い目”の馬だと思います。

 それでも2歳夏から始動できたように仕上がりは早く優秀ですし、6着だった札幌2歳S GVや勝った1000万特別など強いときのグラアモは格別です。

 出てきた産駒は脚元と気性に気をつけなければなりませんが、母の能力が引き継がれれば、私の望む安価で2、3勝は余裕でしてくれるだろうと思っています。

 これからは繁殖牝馬として長く良い子を輩出して欲しいですね。


 私の望む2、3勝どころか4勝もしてくれたグランデアモーレ。一時は500万クラスで頭打ちかと思ってしまった時もありましたが、終わって見れば4勝。芝でもダートでも勝ち星を挙げて本当に優秀なお馬さんでした。私は1度しか生で応援に行けたことはありませんが、可愛いお馬さんでしたね。

 これからは10世代くらいは産駒を世に残して貰って、母が故障で叶えられなかったクラシックに出走できる馬を輩出して欲しいですね。基本キャロットクラブで募集された母の産駒は全て買う予定です。

 長い現役生活お疲れ様。これからは繁殖牝馬としてリッチダンサー姉妹に負けない活躍をしてください。

最後までご愛読ありがとうございました

2015年3月27日立ち上げ 9月24日、27日、30日、10月4日、7日、14日、16日、17日、19日、23日加筆 30日、引退に伴う追記
グランデアモーレの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2015年 3月14日 第12戦 うずしおステークス 1600万下 (11着/11番人気)

2015年 2月21日 第11戦 初音ステークス 1600万下 (15着/12番人気) ルクソール様撮影現地写真多数掲載

2014年 9月20日 第10戦 瀬戸内海特別 1000万下 (1着/4番人気) ルクソール様撮影現地写真多数掲載

2014年 8月31日 第9戦 札幌スポニチ賞 1000万下 (6着/6番人気)

2014年 7月27日 第8戦 500万下 札幌芝1500m (1着/5番人気)

2014年 4月19日 第7戦 1000万下 阪神ダ1400m (14着/10番人気)

2013年12月21日 第6戦 1000万下 阪神ダ1400m (10着/10番人気) 写真多数付現地観戦レポート

2013年11月30日 第5戦 500万下 中京ダ1400m (1着/4番人気)

2013年11月10日 第4戦 西郷特別 500万下 福島芝1800m (11着/7番人気)

2013年10月20日 第3戦 鳥屋野特別 500万下 新潟芝1600m (10着/7番人気)

2012年 9月 1日 第2戦 札幌2歳ステークス GV 札幌芝1800m (6着/10番人気)

2012年 7月29日 デビュー戦 2歳新馬 札幌芝1800m (1着/5番人気) 

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