クラージュシチー(リボンシチーの12) 第5戦


友駿ホースクラブ出資愛馬第44号は、売れ残っていたことから2歳夏の入厩ギリギリまで様子見をしていた馬。

私は父でこの世代が初年度産駒となるハービンジャーの仔出しが正直心配だった。ラムタラのように必ずしも父の競走成績と日本の高速馬場が合うかはわからない。しかし、産駒は想像以上に走り、購入段階で2歳リーディング9位と好調。これならと思い購入。

母は自身はサンデーサイレンス産駒ながら未勝利に終わったが私個人はこの時期低迷の一途を辿っていた厩舎に問題があると思っていた。初年度産駒のアスコットシチーは募集段階で私が良いと言った馬だが現在5勝を挙げオープン入り。母の仔出しは非常に良いと言える。

何よりもこの馬は、馬体の良さに惹かれる。元々ハービンジャー産駒は馬体の良い馬が多いが、本馬も総じて質は高い。厩舎も活力溢れる新鋭・高橋義忠厩舎で期待は大きい。

そして牡馬ながら募集総額1400万円と安価なのも有り難い。故障やメンタル面に問題がなければ、まずこの投資が損をすることはないだろう。

2歳の夏まで残口表示も出ずに売れ残っていたことからずっと様子見。近況でも時々素質の高さが出てくるし、馬格もあるしで入厩直前に購入。目標はいつもの2、3勝。


デビュー戦は追い切りでCW全体の8番時計を計時するほどの素晴らしい動き。全体の時計が速いのに、終いも12.2秒としっかりと伸びて私にしてはエスポワールシチー以来の新馬戦追い切り評価「A+」の最高評価。その期待通りの走りで藤沢和雄厩舎の超良血馬のクビ差2着。しかも脚色はこちらが勝っていた。

何と言っても特筆すべきは上がりの時計。上がり3ハロンの32秒2という時計は今夏新馬ナンバーワンの切れ味。過去に2歳時に32秒5を出した馬は3頭。その内の2頭はハープスターやアルフレードといった後のGT馬。これを上回る鬼脚。

そして2戦目の芝2000mで後続を10馬身引き離し圧勝!!走破時計の2分01秒1良馬場は2歳戦ではアグネスタキオンが暮れのラジオたんぱ杯3歳S(当時は2歳馬は3歳表記)GVで出したレコードタイム2分00秒8に0秒3と迫るもので、この時の2着のジャングルポケットの走破時計が2分01秒2、3着クロフネの走破時計が2分01秒4なのでそれらを上回り、このハイレベルなメンバーでも2着に入れるくらいの猛時計だったということになる。これは大物であることは間違いない。抜け出してからソラも使わず素晴らしい能力。

しかし重賞では2戦共2番人気に支持されるも5着8着と現状ではパンチ不足。重心が高く、手前の替え方も下手でまだまだ走りにロスが多く力を出し切れない。


前走後、在厩で調整。予定通り2月14日 小倉10R あすなろ賞 3歳500万下 芝2000m 混合 定量に出走!!

フルゲート18頭のところに特別登録数は13頭。うち4頭は未勝利馬という楽面構成。これは状態が良くないと言っても勝ち負けに絡みたい。水曜日の想定段階では4頭の未勝利馬の内3頭が消え10頭に。結局10頭で確定。

鞍上は同日同競馬場で愛馬オフェーリアシチーに騎乗予定の菱田裕二騎手だと予想していたが、何故か騎乗できないということで藤岡康太騎手に乗り替り。うーーん。菱田裕二騎手はこの馬でダービーを目指すのではなかったのか。結局菱田裕二騎手はこの日は京都で騎乗。そもそもオフェーリアシチーも乗れないやんかッ!!

まだまだ頼りない走りで自己条件でもアッサリとは言い難いが、重賞でもそんなに勝ち馬から離されているわけではない。確実に賞金加算をして行きたい。


2着/1番人気。

単勝1.5倍の断然1番人気に支持されるも勝ちきれずに2着。重賞でないので収得賞金が加算できずに未だ500万クラスの身分。当然クラシックは絶望的に遠のいた。

しかし、同日の古馬500万クラスでも2着に匹敵する走破時計で外々を回ったことを考えても非常に優秀。このクラスには完全にメドを立てた。それでいて、まだまだ頭が高く走り下手。本格化すればもっと上が目指せる逸材。

今回の本賞金360万円加算で獲得した本賞金は1460万円となり、3歳2月にして早くも募集総額の1400万円を突破。本当に良い馬を逃さず買えたものだ。有り難い。


レース回顧と時計の分析、レース後の藤岡康太騎手のコメントを掲載。

(2015年2月16日完結、19日追記)

2015年1月22日立ち上げ

●前走後、在厩で調整され、次走は2月14日 小倉10R あすなろ賞を予定

 初戦は上がり3ハロン32秒2の豪脚で、2戦目は2着馬を10馬身も引き離す圧勝で一気に世間の注目となった我らが愛馬クラージュシチー。しかし重賞では2戦共2番人気に支持されるも5着8着と現状ではパンチ不足。重心が高く、手前の替え方も下手でまだまだ走りにロスが多く力を出し切れません。

 以下は1月21日に更新されました高橋義忠厩舎公式HPクラージュシチーの近況報告です。

先週の競馬は8着。ジョッキーはある程度の位置で、しっかり経済コースを通って機会をうかがっていました。「しかし3〜4角では逆手前に。調教では手前の確認も出来ていたのですが、まだ不器用というか、発展途上の部分があります。確かに外が伸びていましたが、そこまで内の馬場が悪かったとも思いません。最後に抜け出せなかったのが現状なのでしょう。」このまま厩舎に置いて、2月14日土曜の小倉10Rあすなろ賞(芝2000b)へ向けて調整します。「体の成長を見ながら、自己条件からコツコツと進めていきたいと思います。」

 ということで、私の前走後のジャッジと同じく未完成で力不足という見解です。最初の2戦のパフォーマンスから、直線で前が塞がっていたなどの”力負けではない”敗因を探しがちですが、それなりに早い段階で前が開きましたし、開いてからもすでに脚は残っていませんでした。これは上位の他馬との位置取りなどを考えても言い訳できない敗北で、現状では素直に重賞では力不足と認めるしかありません。

 ただ、重心の高い走りや、逆手前の件など走りが下手で、伸びしろは多分にあります。これらが解消されればまだまだ上を目指せる逸材だと思う気持ちに変わりはありません。自己条件のレースを使いながら、矯正して行くしかないですね。厩舎もその方針のようで、私としては満足です。


 前走後、在厩で調整されており、次走は2月14日 小倉10R あすなろ賞 3歳500万下 芝2000m 混合 定量を予定ということです。

 まだまだいろいろと頼りない走りで自己条件でもアッサリとは言い難いですが、重賞でもそんなに勝ち馬から離されているわけではありませんし、確実に賞金加算をして行きたいですね。2勝目を挙げる事ができれば、皐月賞の抽選くらいは参加できるかも知れません。

これ以降は2015年2月8日に作成

●気になる特別登録表(2月14日 小倉10R あすなろ賞 3歳500万下)

特別登録表 2月14日 小倉10R あすなろ賞 3歳500万下 芝2000m 混合

第1回登録完了馬 全13頭 フルゲート 18頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アグネスエーデル 56.0  2/10 新馬 京都芝2000
カレンラストショー 56.0  1/17 未勝利 京都芝2000
クラージュシチー 藤岡康太 56.0  1/18 京成GV 中山芝2000
ジャストフォーユー 56.0  2/08 未勝利 小倉芝1800
ジュヒョウ バルジュー 56.0 12/06 葉牡5下 中山芝2000
ショウナンハルカス 56.0  1/31 未勝利 京都芝1600
ドラゴンヴァース 吉田隼人 56.0 10/25 アイOP 東京芝1800
ドリームチェイサー 56.0  1/31 未勝利 京都芝2000
バトルクライス 松山弘平 56.0  1/05 新馬 京都芝1600
マツリダアンバター 56.0  1/31 梅花5下 京都芝2400
レインボーソング 藤岡佑介 54.0  1/24 未勝利 京都ダ1800 11 10
レジェンドパワー 56.0  2/08 未勝利 小倉ダ1700 11 11 10
ロードグリッター 藤岡佑介 56.0  1/05 寒竹5下 中山芝2000

フルゲート18頭のところに特別登録数は13頭。うち未勝利馬が4頭います。メンバー的にはいままでの重賞よりは、やはり随分と楽ですねぇ。

これ以降は2015年2月11日に作成

●気になる出馬想定表(2月14日 小倉10R あすなろ賞 3歳500万下)

出馬想定表 2月14日 小倉10R あすなろ賞 3歳500万下 芝2000m 混合
フルゲート 18頭 想定数10頭 
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
カレンラストショー 北村友一 56.0  1/17 未勝利 京都芝2000
クラージュシチー 藤岡康太 56.0  1/18 京成GV 中山芝2000
ジャストフォーユー 56.0  2/08 未勝利 小倉芝1800
ジュヒョウ バルジュー 56.0 12/06 葉牡5下 中山芝2000
ドラゴンヴァース 吉田隼人 56.0 10/25 アイOP 東京芝1800
ドリームチェイサー 56.0  1/31 未勝利 京都芝2000
バトルクライス 松山弘平 56.0  1/05 新馬 京都芝1600
マツリダアンバター 56.0  1/31 梅花5下 京都芝2400
レインボーソング 藤岡佑介 54.0  1/24 未勝利 京都ダ1800 11 10
ロードグリッター 松田大作 56.0  1/05 寒竹5下 中山芝2000

表中 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート18頭のところに現在10頭出馬想定されています。

●追い切り情報(2月11日更新)

前走前 1月15日 栗東CW 重馬場 馬なり余力

菱田裕二
6F 86.8
5F 69.8
4F 54.0
3F 39.9
1F 13.2[6]



1月28日 栗東CW 重馬場 馬なり余力

助手
5F 74.4
4F 58.1
3F 43.5
1F 14.4[5]


2月1日 栗東CW 不良馬場 馬なり余力

助手
3F 41.7
1F 13.6[7]


2月5日 栗東CW 重馬場 一杯に追う

藤岡康太
6F 80.6
5F 65.6
4F 51.7
3F 38.4
1F 12.0[7]


2月11日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 55.3
3F 39.8
2F 26.0
1F 13.2
 1月28日、次走に向けて1本目の追い切り時計を計時しました。まだ出走まで2週間ありますし15−15程度ですね。時計も大切ですがまずは手前の替え方や頭の高い走法など改善点が多いですし1つずつですね。
 競馬ブックでは”攻め手控えられ”、デイリー馬三郎では”調整程度C”です。
 以下は1月28日に更新されました高橋義忠厩舎公式HPクラージュシチーの近況報告です。
今週は手前をうまく替えられるよう、角馬場を中心に乗り込んでいます。「ハミを工夫するなどでして、いろいろと努力して教え込んでいます。時間は限られていますが、少しでも良くなってくれれば。」予定通り2月14日土曜の小倉10Rあすなろ賞(芝2000b)へ。菱田騎手が騎乗できなくなりましたので、藤岡康騎手で向かいます。
 ということで手前をうまく替えれるように練習されているようです。同日の同じ競馬場で出走予定のオフェーリアシチーの鞍上が菱田裕二騎手とクラブ公式HPで発表されましたし、てっきりクラージュシチーも菱田裕二騎手だと予想していましたが、なぜか乗れないそうです。何か別のお手馬があすなろ賞に出てるのでしょうね。藤岡康太騎手ということです。

2月1日、いつものCWで短めをハロン14秒で流しました。いろいろと試行錯誤して調教をされていると思いますし(その割りには前走は頭の高い走りが改善されず残念でしたが)、次はいいパフォーマンスを見せてくれるように期待したいですね。ただ、現状だと500万クラスでも危ない気がします。

 2月5日、CWで次走で騎乗していただく藤岡康太騎手に一杯に追い切られました。全体の時計は80秒台、終いは12秒フラットと優秀ですが、競馬ブックでは”落ち着き欲しい”と気性面での課題を挙げています。
 以下は2月5日に更新されました高橋義忠厩舎公式HPクラージュシチーの近況報告です。
今週は5日に追い切りました。藤岡康騎手を乗せてCWコースで単走。他厩舎の3頭併せを前に見る形で、少し気負ったところが見られました。「ハミを噛んでしまって、意図していた以上に速い時計が出ました。2週続けてしっかりとやれましたので、来週は坂路でサッとやれば十分かと思います。」予定通り来週14日土曜の小倉10Rあすなろ賞(芝2000b)へ向かいます。
 ということで、やはり意図せぬ時計だったようです。藤岡康太騎手は、こういう難しい馬を捌くのはあまり上手な騎手とは思えません。結果的にこの追い切りでも馬を制御できていません。本番は大丈夫でしょうかねぇ。
 ちなみにデイリー馬三郎では”迫力十分B”とかなり高い評価です。確かに時計だけなら文句なしなんですけどね。能力は間違いないんですが。

 2月11日、先週がオーバーワークだった為に、また輸送がある為に軽めに調整されました。本来、出走が来週なら、次週もう1本ビッシリやればちょうど良いのでしょうが、ちぐはぐな調整となってしまいました。
 デイリー馬三郎では”気配平凡C”とこれまでになかったような低評価です。
 ただ、私は今回は初めから先週がオーバーワークで軽め調整というのはわかっていましたし、この時計だからと言って、格段に追い切り評価を下げるものでもありません。しかし、”若すぎる”馬を陣営も藤岡康太騎手も制御できていないような気がして不安はあります。それでも、更に日数が経っていますし、藤岡康太騎手もそろそろ中堅の域ですから経験もあるでしょうし、本番で上手くクラージュシチーをエスコートしてくれることに期待します。
 ということで、私ほっさんの追い切り評価は「B+」です。暴走とは言っても、7日の追い切りの動きは非凡でこんな状態でも重賞で差のない競馬をしていたわけですから、メンバーが格段に落ちる今回は当然結果を出して欲しいところです。不安も多いですが、当然大きな期待はしていますよ。

これ以降は2015年2月12日に作成

●出馬確定表

出馬想定表 2月14日 小倉10R あすなろ賞 3歳500万下 芝2000m 混合 全10頭 
馬名 騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
カレンラストショー 北村友一 56.0  1/17 未勝利 京都芝2000
クラージュシチー 藤岡康太 56.0  1/18 京成GV 中山芝2000
ジャストフォーユー 黛弘人 56.0  2/08 未勝利 小倉芝1800
ジュヒョウ バルジュー 56.0 12/06 葉牡5下 中山芝2000
ドラゴンヴァース 吉田隼人 56.0 10/25 アイOP 東京芝1800
ドリームチェイサー 高倉稜 56.0  1/31 未勝利 京都芝2000
バトルクライス 松山弘平 56.0  1/05 新馬 京都芝1600
レインボーソング 藤岡佑介 54.0  1/24 未勝利 京都ダ1800 11 10
レジェンドパワー 津村明秀 56.0  2/08 未勝利 小倉ダ1700 11 11 10
ロードグリッター 松田大作 56.0  1/05 寒竹5下 中山芝2000

表中 騎手の太字は乗り替わり

●小倉芝2000mコース解説

 スタート地点は正面スタンド前直線の4コーナーのポケット。最初の1コーナーまでの距離は472mと十分にあるので、普通は極端に速くはならないが、先行馬が揃うと雁行気味に行って自然とラップが上がる。
 前半3ハロンがある程度速く流れて、2コーナーを過ぎて向正面に入ったところでペースが落ち着き、3コーナーに差し掛かる手前でまたピッチが上がるのが特徴。
 道中の緩むべき部分が短くなりすぎたり、スローに落ち着きすぎるとマクる馬が出てきて隊列が3〜4コーナーで激しく動く。
 普通に流れれば逃げ、先行馬が有利となる。
 枠順は多頭数の大外は不利。馬場がいい時は内〜中枠。何故か8番ゲートが異常に強い
 根幹距離の中距離戦だけあって、サンデーサイレンス、トニービン、ブライアンズタイム、そしてダンスインザダークといった王道の種牡馬が強いのも特徴。
 芝1800mに比べれば紛れは少なく、強い馬が来る
有利な枠順 内〜中枠、特に8番ゲート
有利な脚質 先行、差し
ポイント 力勝負
種牡馬ベスト サンデーサイレンス、トニービン、ダンスインザダーク
連対騎手ベスト 武豊、安藤勝己、川田将雅、福永祐一、佐藤哲三
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
3歳新馬 2分04秒9 2分04秒9 2分06秒9
3歳未勝利 2分02秒4 2分02秒9 2分03秒1 2分06秒3
3歳500万 2分03秒1 2分06秒3
古馬500万 2分01秒4 2分02秒4 2分04秒7 2分04秒2
古馬1000万 2分00秒4 2分01秒5 2分03秒2 2分04秒3
古馬1600万 2分01秒4 2分02秒6 2分02秒8
古馬オープン 1分59秒4 1分59秒9

●騎手は藤岡康太騎手 ほっさん評価「B+」

 今回のクラージュシチーの鞍上は藤岡康太騎手です。年末の時点では菱田裕二騎手が「この馬でダービーに行きたい」とおっしゃっていましたので、ずっと乗ってくれるのかと思いましたが、京成杯8着の大敗によりトーンダウンでもしたのでしょうか。当日はオフェーリアシチーの騎乗依頼を受けていたので小倉騎乗だったと思うのですが、早々に”乗れない”ということで藤岡康太騎手確保となりました。(その後菱田裕二騎手は同日京都で乗ることに。だったら、オフェーリアシチーの騎乗依頼はなんだったんだと言うことになります。)

 昨年はディアデラマドレに騎乗して重賞を3つ勝ち、存在感を見せましたが、昨年初めには愛馬マデイラの1000万クラス戦に2度騎乗していただきましたが2着と6着。その後川田将雅騎手で1000万クラスを勝ち、浜中俊騎手で1600万クラスを勝ったことからもやはり馬の力を出し切れていないことがわかります。

 一昨年の7月にはこれまた難しい愛馬プリュムに騎乗。1000万クラスでも3着4着と実績のある馬でしたから、1番人気に支持されますが、11着と上手くコントロールすることができませんでした。

 制御の比較的簡単な馬であれば人気薄を上位に持って来てくれたりもしますが、まだまだ乗りこなせない場合も多く、難しい馬の宝庫である我が軍団としてはどうかな?という騎手です。兄の藤岡佑介騎手は逆に馬の制御が物凄く上手なんですよね。


 私ほっさん愛馬への騎乗は実に今回が14回目となります。昔は5番人気のステップシチーを2着に持ってきていただいたり、9番人気のチャーミングシチーを2着に持ってきていただいたりと、私が事前の追い切りが良く、走ると思った時にはきちんと結果を残してくれる騎手ですが、そこから4年経ちましたが、そんなに大きく技術レベルが向上しているとは思えません。しかし、昨年末に重賞で次々と結果を残したように徐々にレベルアップされており期待したいですね。

 特に2011年1月のジョーカプチーノでのシルクロードステークス GVが印象的で、圧倒的1番人気に支持された逃げ馬である同馬が逃げ切れずに後方になったがジタバタせずに腹を括って直線勝負に賭け、32秒6の素晴らしい末脚を繰り出して圧勝。こういった思い切った騎乗も大変評価できます。

 2015年2月10日現在、JRA通算293勝、GT1勝(2009年 NHKマイルカップ ジョーカプチーノ)、重賞12勝。勝率6.6パーセント、連対率13.1パーセントと若干低いが、少しずつその数字は上昇している。

 昨年(2014年)は51勝。勝率7.6パーセント、連対率14.1パーセントと生涯成績を上回る活躍。本年(2015年)もここまで9勝、勝率11.3パーセント、連対率21.3パーセントと素晴らしい滑り出し。


 藤岡 康太(ふじおか こうた)は1988年12月19日生まれ26歳、日本中央競馬会(JRA)の栗東トレーニングセンターに所属している9年目の騎手である。騎手免許は平地競走、障害競走両方の免許を所持したが、障害免許は一度も騎乗することなく返上している。現在はフリー。

 父は栗東所属の調教師の藤岡健一、兄の藤岡佑介もJRA所属の騎手。趣味は音楽鑑賞。座右の銘は「向上心」。

 2004年、4月にJRA競馬学校騎手課程23期生として入学。同期には浜中俊、宮崎北斗、丸田恭介らがいる。

 2007年、2月に競馬学校を卒業し騎手免許取得。卒業式後の祝賀会では「元気いっぱいで賞」を受賞。

 3月3日の中京第1競走でヤマニンプロローグに騎乗して勝利し、史上42人目のJRA初騎乗初勝利を挙げた。同馬は、かつて兄の佑介が騎乗していたが2着が最高だった。また、この日の騎乗回数8回は1996年の福永祐一、1997年の武幸四郎と並ぶデビュー日最多騎乗回数タイ記録となっている。

 11月25日に中京第9競走のレース中に最後の直線走路で急に内側に斜行し他馬の走行を妨害したために1位入線から7着に降着となり12月1日から9日までの開催日4日間、騎手免許取得以来初の騎乗停止となった。

 初年度は24勝で同期の中では最も勝ち鞍を挙げている(2位は浜中俊の20勝)。

 2008年、4月27日福島第3競走でゴールデンストームに騎乗しレース中の2周目4コーナーで前の馬に触れて馬が転倒して落馬した。その後の診察の結果、右鎖骨骨折、右肩挫傷、右肘挫傷、左肋骨挫傷、腹部挫傷と診断され、騎手免許取得以来初の落馬骨折を経験した。しかし、年間37勝を挙げた。

 2009年、ファルコンステークスをジョーカプチーノに騎乗して制し、重賞競走初勝利を挙げた。さらに同馬で5月10日のNHKマイルカップを制し、GT競走初勝利を挙げた(10番人気)。20歳4か月22日でのGT勝利はグレード制導入後では10番目のスピード記録。なお、兄・佑介よりも早いGT制覇となった。

 8月8日、オーストラリアのフレミントン競馬場にて行われた「アジアヤングガンズチャレンジ」に日本代表として出場し、35ポイントを獲得して優勝した。

 2010年、2月7日の中京第9競走でJRA通算100勝を達成。

 3月26日の早朝に胸の痛みを訴え、救急車で病院に搬送される。肺気腫(後の報道では自然気胸)と診断され、この週の騎乗予定をすべて取り止めて以後休養に入り、3月31日に手術。4月10日にいったん復帰したが、4月21日に再手術することになり、4月11日以降、再び休養に入る。5月25日から調教に参加し、6月5日に復帰した。復帰後の6月にマーメイドS GVを勝っている。

 2011年9月18日に持病の自然気胸が再発したため騎乗を取り止め、10月23日から11月29日まで治療のため静養していた。

 2013年2月27日フリーに転身。5月18日、新潟12R五泉特別をノーブリーで制し、JRA通算200勝を達成した。



「センスや技術はひと息。レースの流れにうまく乗れないケースが目立ち、追いは腕を前に投げる感じで馬に力が伝わっていない。考えて騎乗しているので時にハマる。折り合いをつけようと丁寧に乗っている点はポイントが高く、レース展開を読んでソツなく適度なポジションにつけてくる。揉まれてタイトな競馬になると弱くて、内をこじ開ける勝ち方はあまり見られない。2011年はジョーカプチーノとシルクフォーチュンで追い込んで重賞を勝った。1番人気馬では通算で[41・31・20・60]の連対率.474。2010年8月29日の阿蘇S(小倉)では力のあるインパルコの鞍が回ってきた。単勝170円の支持を受けながらズブい同馬を動かし切れずに3着に敗れている。単勝高配当は10700円と10030円がある。父である藤岡健一厩舎では兄の佑介と半々で任されていて、他は所属の宮徹厩舎。全キャリアで2着と3着が多い。記者の取材に丁寧に答えてくれるのでコメントの信頼性は高い。」(2012年上半期・佐藤祐樹元地方競馬騎手)

 ほっさん愛馬での成績 (13戦0勝)

 
 2007年 3月11日 ダンシングシチー  3歳未勝利        中京芝1800m  15着/13番人気
 2007年10月14日 ステップシチー    500万下         京都芝2400m  2着/5番人気
 2008年 7月26日 グレイスシチー    3歳未勝利        小倉ダ1000m  9着/4番人気
 2008年 8月16日 グレイスシチー    3歳未勝利        小倉ダ1000m  6着/7番人気
 2010年 3月14日 チャーミングシチー 500万下          中京ダ1700m 2着/9番人気
 2011年 3月 6日 クリンゲルベルガー 500万下          小倉ダ1000m 7着/10番人気
 2012年 2月18日 マデイラ        500万下          京都芝1600m 12着/6番人気
 2012年 5月27日 フランベルジェ    3歳500万下        京都芝1600m 12着/11番人気
 2013年 7月28日 プリュム        500万下          小倉ダ1700m  11着/
1番人気
 2013年11月 3日 ジェットブラック    2歳新馬           京都芝1800m  6着/2番人気
 2014年 1月26日 マデイラ        北大路特別 1000万下 京都芝2000m  2着/5番人気
 2014年 2月 9日 マデイラ        壇之浦特別 1000万下 小倉芝2000m  6着/3番人気
 2014年 8月 3日 ジェットブラック    3歳未勝利         札幌ダ1700m  8着/4番人気


愛馬チャーミングシチーと藤岡康太騎手。2010年3月14日。9番人気2着。

これ以降は2015年2月13日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

クラージュシチーのここ2走は、勝負どころの反応がひと息の分、後手に回ってしまった感じ。それでも重賞で小差なのだから、自己条件なら力は上。捌きやすい少頭数で勝機。カレンラストショーの前走は仕掛けて後続をスッと離した。先行力があるだけに小回りでは一層武器に。折り合いひとつのドラゴンヴァース、センス高いバトルクライスも首位争いの一角。」


短評は「惑星注意」


推理のキー

力見直す

(1)クラージュシチーの力を再度見直したい。前走は包まれて少し強引に外に出す形に。ここは少頭数だし、流れも落ち着くことはなさそう。揉まれずスムーズならこれまで見せていた決め手を発揮できていい。馬連で(6)(8)(9)へ。(足立雅樹)



予想家の印
馬名 井上政 西村敬 橋本篤 CPU
クラージュシチー △△
レインボーソング
ドラゴンヴァース
ジャストフォーユー
ジュヒョウ
カレンラストショー
バトルクライス △△ △△ △△
ドリームチェイサー
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
クラージュシチー 2.5
ドラゴンヴァース 4.1
カレンラストショー 5.0
バトルクライス 8.1
ドリームチェイサー 11.0
ジュヒョウ 11.4
ジャストフォーユー 11.8
レインボーソング 12.7
ロードグリッター 19.2
レジェンドパワー 37.6



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
クラージュシチー 85 81 85 85
ドラゴンヴァース 81 70 81
カレンラストショー 78 66 62 78
バトルクライス 66 66
ドリームチェイサー 77 63 55 77
ジュヒョウ 77 77 77 66


デイリー馬三郎

本紙の見解

◎クラージュシチーは重賞で結果を残せなかったが、未勝利勝ちの内容からも現級では圧倒的な力量の持ち主だ。小回りも不問で、ここから再出発。熱心に乗り込まれて、好仕上がりを誇る○ドラゴンヴァースが次位争いの筆頭。〈城谷〉」

◎ クラージュシチー
○ ドラゴンヴァース
▲ カレンラストショー
× ジュヒョウ
☆ ドリームチェイサー
△ バトルクライス



クラージュシチーは全13記者中 ◎(本命)印 11記者、〇(対抗) 1記者、☆(5番手評価) 1記者。

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

クラージュシチー(8着)

 「内枠でしたし、いいポジションで競馬をしようと思っていたんですが、追い出しての反応が思ったよりありませんでした。テンから気を遣わせるような競馬より、1、2着した時のように、後ろからでも、急がせないで自分のリズムで運んだ方がいいのかもしれません。」(菱田裕二騎手・競馬ブック)

 「内枠を引いたので、内のポケットに入れて理想的なレースでした。しかし、追い出してから反応がありませんでした。新馬戦では後方から長くいい脚を使っていただけに、テンから急がせる競馬をしなければよかったです」(菱田裕二騎手・ラジオNIKKEI)

「内枠だったので、内々のいいポジションにつけて運びました。ただ、追いだしてからの反応がひと息で。」(菱田裕二騎手・デイリー馬三郎)

 「内枠でいいポジションで競馬をしようと思っていましたが、追い出してからの反応が思ったよりありませんでした。テンから気を遣わせる競馬より、1.2着した時のように後ろからでも自分のリズムで運んだほうが良かったのかもしれません」(菱田裕二騎手・友駿ホースクラブ公式HP)
 「落ち着きあり。出たなりに中団から。4角の手応えは十分。直線はなかなかスペースができずに、残り1ハロンでやや強引に外へ。一瞬グイッと伸びたが、ここまで。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

クラージュシチー

 「レースぶりにはムラがあるが、能力は間違いなく高い。自己条件で改めて。」(高橋義忠調教師・デイリー馬三郎)

 「長距離輸送で体が減ると思うけど、カイ食いの心配ない馬。まだ心身ともに幼いけど、いいモノは持っている。自己条件だから何とかしておきたいところ。」(高橋義忠調教師・競馬ブック)

 「今週は、輸送を考慮して軽めの稽古となりました。先週は騎手を乗せて一杯に追い切っているので仕上がりは問題ありません。また今回は体が多少細くなっているかもしれませんが飼い葉はしっかりと食べているので問題ないかと思います。少数頭で競馬はしやすくなりそうですので良い結果を期待します」(高橋義忠調教師・友駿ホースクラブ公式HP)

●ほっさん予想

 10頭立てで未勝利馬が1頭。また前走ダートで未勝利戦を勝ち上がった牝馬などがいて、メンバー的にもどれだけ調子が悪くても掲示板は外せません。さすがに重賞と自己条件では一気にメンバーが手薄になりました。

 それでもまだまだ”開発中”のクラージュシチーです。勝ち負けに絡めるかは新馬戦や未勝利戦の前ほど自信はありません。鞍上の藤岡康太騎手もこの手の”難しい馬”の騎乗は微妙です。

 これがきっちりと勝ってくれるようですと、我が軍団の見通しは明るいのですが、どうなるでしょうね。私は結構不安なので、勝てばシチー風に言うと”会員様大喜び”、負けても”やはりナ”くらいのものです。もちろん、そりや勝って欲しいですよ。3年連続愛馬クラシック出走ということになるとこの馬しか今年はいませんからねぇ。

これ以降は2015年2月14日に作成(一部16日、19日に作成)

●パドック

 クラージュシチーは輸送で馬体重が減るだろうとの事前の高橋義忠調教師の話でしたが、その通り前走マイナス6キロの474キロで登場します。今まで新馬戦と前走が480キロ。2戦目と3戦目が484キロでしたから、過去最低体重となります。しかし、馬格のある馬ですし、想定の範囲内で大きく影響はないと思いました。逆にまだ余裕があるように見えました。

 パドックからアタマの高い状態で、結構物見をしていました。競馬に集中できていなく、まだまだお子ちゃまです。

●レース 

 クラージュシチーは出は悪くないのですが、馬なりに後方にポジションを獲ります。最初から、勝ったレースのようにマクッて上がっていく段取りだったのでしょう。結局8番手の中になります。すぐ前には、結局勝つことになるジュヒョウがいます。

 折り合いもしっかりとついて映像では「これは勝つだろうな」と思って見ていました。しかし、道中も相変わらず頭の高い走法は解消されていません。

 3コーナーに入ると外から徐々にポジションを上げて行きます。4コーナーでは先頭を4馬身ほどの射程圏内に入れて大外から追い出します。グングンと加速し前を次々と捉えていきますが、終始前にいたジュヒョウと同じ上がりになってしまい抜け出されてしまい届きません。なんとか前にいたジャストフォーユーとドリームチェイサーはクビ、アタマ差で交わしますが2着まで。特別戦なので賞金は大きいですが、重賞ではないので収得賞金を加算できず、いまだ1勝馬の身分です。クラシックに出るためには収得賞金を加算しなくては。

●時計の評価

 今回のクラージュシチーの走破時計は2分00秒6良馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で2分00秒8、勝ち馬の時計は2分00秒4でした。

 競馬ブックの推定勝ちタイムを上回っておりクラージュシチーは外を回ってのものですから、距離ロスなく走りきった前走よりも評価は高いですし、優秀な時計だと思います。この時計で勝った相手を褒めるべきでしょう。同日の小倉8Rの古馬500万クラスの勝ち時計が2分00秒5で2着の時計が2分00秒7ですから、古馬に混じっても2着の時計で、500万クラスでは実力上位であることが証明されました。そう遠くない段階で2勝目を挙げることができるでしょうし、4歳の夏までに2勝目を挙げることができれば、最低でも降級してまた500万クラスで戦えます。私の望む安価な馬で2、3勝というのはかなりの確率で達成されるでしょう。そういう確信が持てたということでも大きなレースだったと思います。

●レース後の騎手・調教師のコメント

クラージュシチー(2着)

 「急かさないように心がけて乗りました。いいリズムで走れましたし、手前もスムーズに替えてくれました。ただ、追って上へ上へ走るような感じで、手応えほど伸び切れませんでしたね。心身ともにまだ幼いだけに、そのあたりさえ解消してくれば。」(藤岡康太騎手・競馬ブック)

 「手前はスムーズに変えるようになりました。ただ、追ってから頭を上げて、前へ前へという走りになっていない。心身ともに幼いので、これからの成長に期待したいです」(藤岡康太騎手・デイリー馬三郎)

 「最内枠だったので窮屈な競馬をさせたくないと、藤岡騎手は一旦後方に下げて気持ち良く走らせました。少し外を回る不利はありましたが、直線に向くと差を詰めているものの1馬身ちょっと届きませんでした。今回はきっちりと勝っておきたいところでしたが残念な結果となりました。また輸送で体重が落ちましたが、それ以前にもっと体を逞しくしたほうがいいと思います。能力はかなり高いのでここで無理をせずに馬体に良化を図りたいと思います。レース後異常はありませんが、輸送を考慮して競馬のあとは宮崎にあるサンダンスレーシングに放牧して、リフレッシュを図りながら馬体の回復に努めたいと思います。」(高橋義忠調教師・友駿ホースクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

クラージュシチー(2着)

 「舌を括る。後方でタメる。向正面でジュヒョウに張られるロスはあったが、立て直してこれの後ろから機を窺う。直線で外に出して追い上げたが、脚色は同じで、逃げるジャストを交わして2着を確保するのがやっとだった。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 2着賞金は360万円。付加賞が6.6万円。特別出走手当が39.2万円。計405.8万円。1口で割りますと5000円程度になると思われます。

●今後の展望

 500万クラスで、しかも今回は全体的に弱面でした。ここできっちり勝ちきれない辺り、重賞に出るのはまだ無謀と思われます。次も自己条件で力をつけて行きたいところです。しかし頭の高い走りでここまでのレースができるのですから、本格化すれば少なくとも1000万クラスでは勝ち負けできるのではないでしょうか。

●最後に

 今回クラージュシチーは本賞金360万円を加算し、これで獲得本賞金は1460万円となりました。募集総額が1400万円の馬です。私はまずはこの募集総額を本賞金が超えることが最低目標ですので、3歳の2月で早くも達成してくれたことになります。

 しかも今回のレース内容ですと、500万クラスの突破は時間の問題ですし、これは募集総額に鑑み、随分と利益が出る馬であることは間違いないでしょう。私はそれが確信できた今回の結果に大満足です。良い馬をきちんと引き当てられた。しかも友駿ホースクラブではしっくりと厳選してたった1頭購入した馬が収支として黒字になりそうなのですから万歳です。

 もちろん、クラシックを意識されていた方には、この”断然1番人気を背負っての取りこぼし”は痛恨でしょう。しかし、私はここ2走はクラージュシチーの頭の高い走りや手前の替え方などの下手なレースぶり、そして調教で暴走するなどの気性の悪さなどの総じて”お子ちゃまぶり”を指摘してきましたし、それがすぐに治るとは思いません。愛馬マデイラのようにトモの緩い馬もそんなの一朝一夕では治りません。ですから、今回もそんなに自信がありませんでした。

 また、鞍上の藤岡康太騎手もこの手の難しい馬を制御するのはイマイチな騎手と言ってきました。結果的に騎手が違えば勝っていたと思います。昨年マデイラで自信があつたのに取りこぼした1000万クラスの2着と被るものが多々あります。その時も同じ愚痴を書きました。マデイラは次走で川田将雅騎手が乗ると、行きたがる馬を無理に抑え込もうとせずに馬の気持ちに任せて行かせ、結果的にハナに立つことになるも剛腕で残して勝ち上げました。続く1600万クラスも浜中俊騎手が同様の騎乗で勝ち上げ連勝。後日の結果を見ても、騎手の技術の違いは鮮明です。

 そんなこんなで、勝ちきれなかったものの、特別戦の2着は嬉しいですね。勝ちきれなかったことよりも、もっと負けるかもという不安もありましたし、勝ち馬からは僅差とはいえ、重賞の5着8着はやはり馬のパンチ不足を露呈しましたし、もしかすると500万でも危ういのかという若干の懸念がありました。やはり未勝利クラスと1度勝った馬が集まる500万クラスは全体的なレベルが違いますからねぇ。

 私もあわよくばクラシック出走をとは思っていましたが、この馬は条件戦をコツコツと500万→1000万と勝ち上がってくれれば十分だと思います。そしてマデイラのように最後はローカルの重賞くらいには出たいですね。マデイラも馬体は抜群に良かったのにいつまでもトモがユルユルで500万クラスでもしばらく不甲斐ないレースが続いていたものです。それが今では4勝を挙げてオープン入り。500万クラスでも1000万クラスでも勝つ喜びは相当なものです。1つでも多く味わいたい。クラージュはあと何勝か勝ち星が計算できる馬です。

 無事にコンスタントに走り続けてくれればそれで十分です。今回もきちんと狙い通りのレースに出走でき、無事完走してくれたことをまずは喜びたいですね。私は結果は二の次です。

 もう今回でクラージュシチーは5戦目ですが、いまだ現地で生で見たことがありません。早くこの私好みの好馬体を生で見たいんですけどね。次は私の休日に関西圏で出走してくださいよ(笑)。

 頑張れクラージュシチー!!勝ち星量産を期待しているぞ!!

最後までご愛読ありがとうございました

2015年1月22日立ち上げ 28日、2月1日、5日、8日、11日、12日、13日、14日、16日、19日加筆
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2015年 1月18日 第4戦 第55回 京成杯 GV (8着/2番人気) ルクソール様撮影現地写真多数掲載

2014年11月24日 第3戦 第19回 東京スポーツ杯2歳ステークス GV 5着2番人気) 松嶋屋様撮影現地写真掲載

2014年10月 5日 第2戦 2歳未勝利 阪神芝2000m (1着1番人気

2014年 9月20日 デビュー戦 2歳新馬 新潟芝1600m (2着/3番人気)

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