バウンスシャッセ(リッチダンサーの11) 第11戦


キャロットクラブ出資愛馬第20号は、母馬と厩舎の魅力で選んだ馬。

母リッチダンサーは産駒からは2000ギニーGT3着馬を輩出しており、 日本でもホーカーテンペストが芝のマイルで4勝を挙げオープン入り。続く愛馬のフロアクラフトもオープン特別で2着、オークス GTで5着と力を見せる。

ホーカーテンペストはデビュー前にその素晴らしい馬体が話題になった馬で、馬体にこだわる私としては安価だし飛びつきたい母の産駒。日本でも産駒は能力を見せ、やはり母リッチダンサーの仔出しは相当良いと考える。安価で2、3勝馬を目指す私がリッチダンサーの仔を買うのは必然。

今回は関東馬だが、藤沢和雄厩舎となれば別格。アフロディーテでも満足させていただいたし、なんと言っても師の大ファン。この金額で藤沢和雄厩舎というものお得感満載。ましてや馬も素晴らしい。よく約68パーセント程度の抽選を勝ち抜いたものだ。


デビュー前の追い切りはコース全体の5番時計を計時するなど、2歳新馬としては破格の動き。そしてレースもスタート直後にコーナーという外枠不利なコースで大外枠になるも完勝!!見事デビュー戦を飾る。

そこから重賞に連続挑戦するも馬場が悪すぎたり、距離が短く忙しかったりと出番なしの大敗。

しかし、4戦目となる寒竹賞では猛時計で圧勝!!競馬ブックのスピード指数は90.8!!阪神JF GT2着のハープスターが91.9なので重賞ウィナークラス。

そしてついにフラワーカップ GVに優勝して重賞ウィナーに。これで多くの賞金が獲得でき、クラシックすべてに出走可能になった。

桜花賞は距離が短すぎることからパスし、実績断然の中山で行われる牡馬クラシック第1戦の皐月賞へ出走。さすがに牡馬の壁は厚く11着。それでも内容的に悪くなかった。勝ち馬から0.7秒差で競馬ブックのスピード指数でも89.1と優勝したフラワーカップの88.0を上回る。単に相手が強かっただけ。

そして続く本番のオークスでは3番人気を背負い堂々の3着!!クラシックで馬券圏内に入り、もうこの世代の牝馬では最上位の能力を見せた。勝ったヌーヴォレコルトとは僅かに半馬身差、あのハープスターとはクビ差。

その後、ハンデも軽くなることから古馬との函館記念に臨むが、ここでははっきりと力負けの16着とシンガリ負け。そして3歳牝馬となら別格と思われた紫苑ステークスでは直前の大雨で不良馬場になってしまう不運があるも12着と大敗。いくらなんでも負けすぎで心配。


そして前走の秋華賞では前崩れの展開の中、最後まで粘り込み7着と良い走りを見せてくれた。走破時計もすこぶる速く、やはり能力は相当なもの。


前走後、10月22日にノーザンファーム天栄へ放牧に出ました。

11月18日に美浦トレセンに帰厩しました。


予定通り12月20日 中京11R 第52回 愛知杯 GV 3歳上オープン 芝2000m 牝馬限定 国際 ハンデに主戦の北村宏司騎手で出走!!

フルゲート18頭のところに特別登録数は22頭。出馬想定の段階では19頭。バウンスシャッセは出走賞金順位が5番手で確定。結局18頭で確定。

気になるハンデは54キロ。1番人気確実なキャロのディアデラマドレは56キロ。たったこれだけの差では・・・(T_T)。

そして道悪が予想され大敗も懸念。


8着/6番人気。

懸念された通りの雨で重馬場というリッチダンサー姉妹にとって最悪のコースだったが、最後まで全力で走りきり、着以上に収穫の大きい一戦だった。このメンバーで重馬場でこれだけやれたことは力をつけている証拠。ハンデも決して軽くはなく、これならいずれ良馬場で出番がきっとあるはず。


レース回顧と時計の分析、レース後の北村宏司騎手と藤沢和雄調教師のコメントを掲載。

ルクソール様撮影、現地写真掲載。

(2015年1月6日完結)

2014年11月10日立ち上げ

●前走後、10月22日にノーザンファーム天栄へ放牧に出ました

 函館記念、紫苑ステークスとよもやの大敗を喫し、”走るのを止めちゃう症候群”を発症してしまったのではないかと心配された我らが愛馬バウンスシャッセですが、前走の秋華賞GTでは世代のトップクラスが集まる中、17頭中7着と上位の能力を見せてくれました。最後までしっかりと走りきり、走破時計は過去の秋華賞レコードを上回るもので素晴らしい走りでした。正直安心しました。やはり力はあります。この内容なら、いずれどこかでもう1つ重賞は勝ってくれそうな気がします。

 以下は10月22日に更新されましたクラブ公式HPバウンスシャッセの近況報告です。
22日にNF天栄へ放牧に出ました。「先週は悔しさもありますが、ここ最近のモヤモヤした競馬とはちょっと違った内容ではあったのかなと思いました。結果的には流れが向かず、もう1列、2列後ろであればまた違ったのかなと思えるレース展開で、前々で積極的な競馬をしたバウンスにとっては厳しいものになりましたね。ただし、その厳しい流れの中でも最後まであきらめないで走れていたのは明らかに良い点だったと思います。レース後美浦に戻ってきて様子を見ていました。今朝は運動だけでしたが、元気な様子を見せていて、精神的にも肉体的にも大きなダメージはなさそうだったし、脚元も安定していましたよ。しかし、このままさらに上の戦いと言うのはちょっときついのかもしれないなということもありますし、先生とは愛知杯あたりをひとまずの目標にしようと話した上でいったんお休みを挟むことになりました。順調であればと言うことになるのでしょうが、そこを目指すとなればひと月ちょっとの期間のお休みになるでしょうし、いいリフレッシュになってくれればと思います。また、いい競馬をさせてあげたいですし、よろしくお願いいたします」(千島助手)
 ということで、前走後10月22日にノーザンファーム天栄へ放牧に出されました。。

●デイリー馬三郎によると次走は12月20日の第52回 愛知杯GVの予定

 バウンスシャッセの次走はデイリー馬三郎によりますと、12月20日 中京11R 第52回 愛知杯 GV 3歳上オープン 芝2000m 牝馬限定 国際 ハンデを予定ということです。

 クラブ公式HPではバウンスシャツセの次走についての正式な発表はまだありません。

これ以降は2014年11月18日に作成

●11月18日に美浦トレセンに帰厩しました

 11月18日に更新されましたクラブ公式HPバウンスシャッセの近況報告によりますと、前走後10月22日からノーザンファーム天栄へ放牧に出されていたバウンスシャッセは11月18日に美浦トレセンに帰厩したということです。

 いつものように出走約1か月前に帰厩。ここからビッシリと仕上げられ2度目の重賞制覇に挑みます。12日の近況報告で次走が愛知杯であることがクラブ公式HPでも発表になりました。私はせっかくの中京ながら、旅行中で現地に行くことができません。チャンスだと思いますし残念ですが、こればかりは仕方がありません。前走の走りなら勝ち負けでしょうね。楽しみです。

これ以降は2014年12月16日に作成

●さすがは角居勝彦先生

 今回の愛知杯のバウンスシャッセの最大の敵は同じキャロットクラブのディアデラマドレ。ディアデラマドレ陣営はクラブ公式HPでも本年重賞2勝とエリザベス女王杯3着の実績から背負わされるハンデを気にしておりました。

 だれが見てもディアデラマドレは格上で、常識的には

ディアデラマドレ 57キロ
バウンスシャッセ 52キロ

以下割愛

くらいでしょう。

 しかし、当然重い斤量を背負わされるのは不利なわけで、SEKAI NO SUMIIは格上のデニムアンドルビーを登録してきました。さすがですねぇ〜。

 こうしておけば、デニムが57キロとしてディアデラマドレは56キロくらいで出られますからねぇ。バウンスは当然51キロでしょうか。おっと、この斤量には過去苦い思い出が・・・ぐふっ。

 なお、このデニムアンドルビーの特別登録料は名義貸しだけの金子真人HDにはさすがに請求できないでしょうから、師のポケットマネーかディアデラマドレの管理費で請求されることととなるのでしょうね。

 それにしても、大手の厩舎はこういう芸当ができるから、なお有利ですね。

●気になる特別登録表(12月20日 中京11R 愛知杯)

特別登録表 12月20日 中京11R 第52回 愛知杯 GV 3歳上オープン 芝2000m 牝馬限定 ハンデ

第1回登録完了馬 全22頭 フルゲート 18頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アイスフォーリス 三浦皇成 54.0 11/08 ノベ16下 東京芝2000
イリュミナンス 高倉稜 52.0 11/16 修学16下 京都芝1600
ウインプリメーラ 53.0 11/22 衣笠10下 京都芝1800
キャトルフィーユ ムーア 56.0 11/16 エリGT 京都芝2200
ケイティバローズ 勝浦正樹 51.0 12/07 ターOP 中山芝1600 11
コスモバルバラ 黛弘人 51.0 11/16 福島GV 福島芝2000 14 16 12
コーディリア 石川裕紀人 51.0 11/15 ユー16下 東京芝1600 10 13
サトノジュピター 吉田隼人 54.0  8/31 小倉OP 小倉芝1800 11 12
サンシャイン 菱田裕二 53.0 11/16 エリGT 京都芝2200 18 10
シャトーブランシュ 松山弘平 53.0 11/15 ユー16下 東京芝1600
スイートサルサ 田中勝春 54.0 11/15 ユー16下 東京芝1600 13
ディアデラマドレ 藤岡康太 56.0 11/16 エリGT 京都芝2200
デニムアンドルビー 56.5 11/30 JC GT 東京芝2400 11
バウンスシャッセ 北村宏司 54.0 10/19 秋華GT 京都芝2000 12 16
パワースポット 大野拓弥 53.0 11/01 紅葉16下 東京芝1600
フィロパトール 53.0 11/16 福島GV 福島芝2000 12 13 11
フレイムコード 50.0 12/07 ターOP 中山芝1600 11 11
フーラブライド 酒井学 56.0 11/16 エリGT 京都芝2200 10 13
ベリーフィールズ 49.0 11/08 近江10下 京都芝1800 11
マイネオーラム 50.0 11/29 オリ10下 東京芝2000
リメインサイレント 岡部誠 51.0 11/15 比叡16下 京都芝2200
レーヴデトワール 川田将雅 54.0 10/19 秋華GT 京都芝2000 13

フルゲート18頭のところに22頭が特別登録されています。バウンスシャッセは出走賞金順位5位ですから、確定です。

デイリー馬三郎の特別登録段階でのみどころ

 06年から現在の時期になった。1番人気は1勝止まりで昨年はKML番人気での決着。牝馬同士のハンデ戦で波乱含みだ。3歳馬のVは06年アドマイヤキッスのみだが、A着は3回。51キロ以下の馬が3勝しているように軽ハンデの馬には注意が必要になる。
 
 格上挑戦でマーメイドSを制したディアデラマドレは中身の濃い一年となった。洋芝がフィットしなかったクイーンSD着を除いた重賞3戦の上がりはエリザベス女王杯(B着)を含め、全て最速で33秒台。GVなら格の違いを見せつけられるレベルに成長した。
 
 フーラブライドは飛躍のきっかけになったのが、昨年のこのレースでの重賞Vだった。ヴィクトリアマイルL着は距離不足、京都大賞典F着は久々で牡馬相手。崩れた2戦の理由は明らか。連覇へ。
 
 エリザベス女王杯D着のキャトルフィーユは安定感が魅力。前走で掲示板確保は11戦連続となった。51キロでA着だった昨年からの斤量増は免れないが、条件不問で力を発揮。信頼度は高い。
 
 前走でオープン入りを果たしたアイスフォーリスだが、12年のオークスB着馬。時間はかかったが、ボリュームアップした馬体からも出来の良さが伝わってくる。牝馬同士なら気後れなどない。
 
 
今年のオークスB着馬バウンスシャッセは函館記念O着、紫苑SではK着。前走の秋華賞でも伸びを欠いてF着とスランプに陥っている印象が強い。能力は間違いないだけに上昇の兆しを見せたい。
 
 降級3戦目で1000万下をクリアしたウインプリメーラは格上挑戦でもV候補の一角に。昨年のローズSではデニムアンドルビーから0秒2差のD着。前走でリフレッシュの効果もうかがえた。



競馬ブックの特別登録段階での有力馬のポイント

 ディアデラマドレは今年に入って重賞を2勝、エリザベス女王杯でも見せ場を作ったように目下の充実ぶりは際立つ。その前走は内有利の馬場で外枠を引き、4角手前では早目に動かざるを得ない展開になったもの。それで勝ち馬と0秒2差なら内容は評価できる。その後の稽古の動きは上々。ハンデはそれなりに背負わされそうだが、ここは落とせない一戦。

 キャトルフィーユは昨年のこのレースの2着馬。当時はまだ1600万の身で、51キロの軽量を生かしての善戦だったが、今年のエリザベス女王杯では同厩のディアデラマドレとクビ、アタマ差の接戦。追ってしっかり伸びたように昨年よりもはるかに力をつけている。この馬もハンデがどの程度になるかが鍵だが、GVならチャンスは十分。

 フーラブライドは昨年のこのレースの勝ち馬。50キロも味方して外からしっかりした脚取りで伸びた。条件戦を連勝して臨んだ当時ほどの勢いはなくともGTの前走で内目を捌いて差を詰めたあたりは立派。チークピーシズを着けてレース運びがスムーズになっており、折り合えば引き続き上位争い。

 シャトーブランシュは適鞍の前走で3着だったが、1、2着が抜け出す時に前が壁になって仕掛けを待たされた。まともに捌けていれば勝ち負けになっていたはず。昨年のローズSでデニムアンドルビーの2着があり、現在は1600万の身だけにハンデ面では恵まれそう。一発があるとすればこの馬。

 パワースポットは53キロのハンデだったとはいえ、前走は直線だけで鮮やかに抜け出した。以前はイレ込みが目立っていたが、ここにきて落ち着きが出ており、その分、決め手に磨きがかかってきた感。中間は入念で動きも軽快。オープンのここでも目を離せない。

 デニムアンドルビーは有馬記念への出走を希望しているが、除外が濃厚の場合はここへ回ってくる可能性あり。当然ながら、出走してくれば軽くは扱えない。


 競馬ブックではバウンスシャッセは有力馬の仲間から除外されています(>_<)。
JRA−HP

3歳馬なら秋華賞、古馬ならエリザベス女王杯と、実績馬であれば秋の大目標のレースを戦ったうえで迎えることになる牝馬限定重賞の愛知杯。さらに、条件クラスを勝ち上がってきた上がり馬の挑戦およびハンデキャップ競走という条件が加わることにより、ひと筋縄ではいかない難解な一戦となっている。開催時期が12月に移った2006年から昨年までの8回で、1番人気馬の優勝は2006年のアドマイヤキッスのみ。2008年の優勝馬セラフィックロンプは16番人気、昨年の優勝馬フーラブライドは12番人気と、二桁人気の馬による勝利が2回もある。特に昨年は、14番人気のキャトルフィーユが2着、13番人気のコスモネモシンが3着に入り、下位人気の馬が3着までを独占。3連単は471万2080円という高額配当になった。今年は、エリザベス女王杯で上位に入った馬が人気を集めそうなメンバー構成だが、下位人気馬が好走する傾向の強いレースということは、頭に入れておくほうがよさそうだ。

まずは、前走のエリザベス女王杯で掲示板(5着以内)を確保した3頭からチェックしたい。3着に好走したのが、直線で馬群の外から鋭く追い込んだディアデラマドレ(牝4・角居勝彦)。前哨戦の府中牝馬Sを勝って挑んだ勢いを感じさせる走りだった。その後は短期放牧でリフレッシュ。10日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りではシャープな動きを見せており、前走時の状態はしっかりキープしていると考えていいだろう。母のディアデラノビアは、2005年のフローラS、2007年の京都牝馬S、そして愛知杯と重賞3勝をマークした活躍馬。今回のレースを本馬が勝てば、母仔制覇が成し遂げられることになる。

エリザベス女王杯で10番人気の低評価ながら4着に善戦したフーラブライド(牝5・木原一良)は、昨年の愛知杯の勝ち馬でもある。11日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは、雨の影響で時計が掛かる馬場コンディションの中、7ハロンの長めから追われてラスト1ハロン11秒7をマーク。切れ味よりもパワーをセールスポイントにしているタイプで、タフで直線の長い中京・芝コースは適性が高いだけに、愛知杯連覇の可能性も十分にありそうだ。

キャトルフィーユ(牝5・角居勝彦)は、エリザベス女王杯で勝ち馬のラキシスから0秒3差の5着。鞍上のC.ルメール騎手が距離ロスのない完璧な立ち回りを演じたことと、この馬自身の状態が充実していたことがマッチした結果ではあるが、もともとは上がりの速い競馬を苦手としているタイプだけに、展開が向いていなかった印象もある。タフな中京・芝コースなら、2つ目の重賞タイトルを獲得する可能性も十分あるだろう。前走後は短期放牧を挟んでの調整。好馬体をキープしており、引き続き気配は良さそうだ。

愛知杯は、前走で条件クラスのレースを使われていた馬の好走例が目立つ。その点で今回まず注目したいのが、1600万下のノベンバーS(東京・芝2000m)を勝ち上がったアイスフォーリス(牝5・相沢郁)だ。3歳時の2012年にオークス3着という実績がある馬で、その後は低迷した時期もあったが、前走の勝利でようやく復調を果たしたムードが漂う。パワーを要する芝に向きそうなタイプなのも魅力と言えるだろう。

同じ点からもう一頭注目したいのが、1600万下のユートピアS(東京・芝1600m)を勝ち上がったスイートサルサ(牝4・菊川正達)。父デュランダル譲りの瞬発力を武器としている馬だ。3歳春にオークスで7着に敗れた後は、芝1400mから1800mの距離を使われており、今回は勝ち星のない芝2000mの距離をどう克服するかが鍵となる。しかし、末脚の威力は今回のメンバーの中でも屈指のものがあるだけに、展開次第でチャンスが見出せそうだ。

レーヴデトワール(牝3・松田博資)は、前走の秋華賞で13着と大敗したが、1000m通過タイムが58秒0と緩みのない流れを好位で追走したこの馬には、展開が向かなかったことが敗因。道中で息を入れられる状況なら、結果はまた違ってくるはずだ。前走後は放牧でリフレッシュ、疲れを癒やされた。10日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは併走馬(古馬500万下)に大きく遅れただけに、今週の最終追い切りの動きに注目したい一頭だ。

バウンスシャッセ(牝3・藤沢和雄)は、今年のオークス3着馬。しかし、その後のレースが、3走前の函館記念16着、前々走の秋華賞トライアル・紫苑S(新潟・芝2000m)12着と、二桁着順の大敗が続いた。前走の秋華賞は7着に敗れたものの、緩みのない流れを好位で追走して、勝ち馬のショウナンパンドラから0秒7差に踏みとどまったレース内容は見どころがあるもの。牝馬限定のハンデキャップ重賞なら、巻き返す可能性もありそう。

パワースポット(牝6・菊沢隆徳)は、前走の1600万下・紅葉S(東京・芝1600m)を快勝してここにエントリー。勝ち味に遅いタイプだが、確実に末脚を発揮する近走のレース内容はなかなかのものだ。3走前の1600万下・佐渡S(新潟)では、芝2000mの距離を1分58秒2で走破し、勝ち馬から0秒1差の4着に入った経験もある。前走から400mの距離延長は問題ないはずだ。

条件クラスから格上挑戦してくる馬も軽視はできない。シャトーブランシュ(牝4・高橋義忠)は、昨年の秋華賞トライアル・ローズSで勝ち馬のデニムアンドルビーから1/2馬身差の2着、本番の秋華賞でも勝ち馬のメイショウマンボから0秒3差の6着と、重賞でも通用する能力を持っていることは証明済み。力のいる馬場も苦にしないタイプだけに、実績馬とのハンデ差を活かして、上位進出を目指す。

リメインサイレント(牝4・田中章博)は、条件クラスで牡馬相手に差のない競馬を続けている馬で、好位からレースができるセンスも備えている。昨年2月の未勝利(芝1600m、5着)を1戦しただけで久々の出走となる中京・芝コースに対応できるかどうかがポイントになる。51キロの軽ハンデを活かせば、上位に食い込むチャンスがあるかもしれない。

サトノジュピター(牝5・堀宣行)は、1600万下クラスの身で格上挑戦した前走の小倉日経オープン(小倉・芝1800m)で、2着馬スピリタス(2012年の関屋記念と京成杯オータムHでともに3着)、3着馬ゲシュタルト(2010年の京都新聞杯優勝)を退けて通算4勝目をマーク。今回は約3か月半ぶりのレースとなるが、2か月以上の休み明けは〔2・0・2・1〕と苦にしないタイプ。展開次第で上位を狙える馬だ。

これ以降は2014年12月18日に作成

●追い切り情報(12月18日更新)

前走前 10月16日 栗東坂路 稍重馬場 馬なり余力
1回
北村宏司
4F 53.7
3F 38.7
2F 25.3
1F 12.9
カナロア(古馬1000万)馬なりを0.5秒追走アタマ遅れ



11月27日 美浦南芝 重馬場 馬なり余力

助手
5F 67.7
4F 52.5
3F 38.8
1F 12.7[3]


11月30日 美浦南坂路 重馬場 末強めに追う
1回
助手
4F 59.4
3F 43.7
2F 29.0
1F 15.3
ネオルミエール(2歳オープン)馬なりを0.5秒追走同入


12月3日 美浦南ウッドチップ 稍重馬場 ゴール前仕掛け

グレゴリー・ブノワ
5F 69.1
4F 53.7
3F 39.5
1F 13.6[6]
レッドレイヴン(古馬オープン)馬なりの内を1.4秒追走0.2秒遅れ


12月7日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
1回
横山義行
4F 57.2
3F 41.7
2F 26.9
1F 13.2
シンボリエンパイア(古馬オープン)馬なりを0.7秒追走同入


12月9日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 62.2
3F 45.6
2F 29.3
1F 14.6


12月10日 美浦南ウッドチップ 良馬場 馬なり余力

グレゴリー・ブノワ
5F 70.0
4F 54.3
3F 40.2
1F 13.0[8]
シェーンメーア(古馬500万下)末強めの内を0.6秒追走同入


12月12日 美浦南坂路 重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 59.4
3F 43.6
2F 29.3
1F 14.8


12月13日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 61.9
3F 45.4
2F 29.0
1F 14.2


12月14日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
1回
横山義行
4F 57.1
3F 41.1
2F 26.4
1F 12.9
サトノギャラント(古馬オープン)馬なりを0.3秒追走0.6秒先着


12月16日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 62.4
3F 45.9
2F 29.4
1F 14.5


12月17日 美浦南芝 重馬場 馬なり余力

北村宏司
5F 65.1
4F 49.4
3F 36.2
1F 11.7[2]
ロサギガンティア(古馬オープン)馬なりの外を0.9秒先行0.2秒先着
 11月27日、芝で追い切られました。まだハロン13秒くらいの調整ですが、出走まで3週間ほどあります。しっかりと仕上がりそうですね。相手にもよりますが、勝ち負けを期待したいですね。
 競馬ブックでは”単走だけに上々”、デイリー馬三郎では”力強いB”とどちらも高い評価をいただいております。
 以下は同日更新されましたクラブ公式HPバウンスシャッセの近況報告です。
「先週帰厩させていただいて徐々に動かしてきていますが、順調に来ていますよ。元気があって印象はいいですね。徐々に寒くなりつつあり、冬毛は伸びてきているんです。他の馬よりも早いのですが、去年もそうでしたし、この馬ベースで考えれば違和感はありませんよ。気配的には夏場よりもいいのかなと感じるくらいですし、今年の寒竹賞の内容からももしかしたら冬のほうがいいのかな?と思うほどですよ。今朝からじっくり動かし出していますし、目標を愛知杯において少しずつピッチを上げていきます」(大江原助手)12月20日の中京競馬(愛知杯・牝馬限定・芝2000m)に北村宏騎手で出走を予定しています。

 確かに、リッチダンサー産駒の牝馬は夏は走らない印象ですし、素晴らしいパフォーマンスを見せた寒竹賞の再現と行きたいですね。あの走りなら重賞でも通用します。

 11月30日、終い1ハロンで随分と時計を要しています。これでいて強めに追われていますから、調子は良く無さそうです。たまたまならいいのですが。

 12月3日、今年の年明けに寒竹賞で素晴らしい騎乗を見せてくれたグレゴリー・ブノワ騎手に調教をつけていただきました。この追い切り情報だけを見ていると、愛知杯もブノワ騎手かと思ってしまうのですが、北村宏司騎手で間違いないようです。
 以下は同日更新されましたクラブ公式HPバウンスシャッセの近況報告です。
「今朝追い切りを行いました。バウンスシャッセは5ハロンからの追い切りで、ジョッキーを背にしてウッドチップコースで時計を出しています。鞍上は主戦の北村ではなくグレゴリー(ブノワ騎手)だったのですが、動きの良さを肌で感じ、彼が勝たせてくれた時よりも良くなっていると喜んでいましたよ。また、“なんでレースも僕じゃないのか!?”と悔しがっていましたよ(苦笑)。この馬の一番のポイントは気持ちだと捉えていますが、夏から秋にかけては調教でもどこかで集中力を切らすようなところがあったものの、今日の動きを見ていてもそのあたりは問題ないように感じましたし、体調面も上向いているのでしょう。再来週の競馬に向けてこの調子でいきたいですね」(津曲助手)20日の中京競馬(愛知杯・牝馬限定・芝2000m)に北村宏騎手で出走を予定しています。
 ということで、騎乗したブノワ騎手も津曲助手も良いジャッジのようですね。上記11月27日のところでも書きましたが、やはりバウンスシャッセ、いやリッチダンサー姉妹は冬が合うようです。最低でも2着に入り賞金加算したいですね。

 12月7日、大ベテランの横山義行騎手に調教をつけていただきました。何かの意図を持って彼にお願いしているのだと思いますが、数字だけではそこまでわかりません。しかし、順調なことは間違いないですし、彼ほどの騎手に乗っていただけると馬が急に良くなるような気がしてしまいますね(笑)。さあ、水曜日に速いところを乗られて次週は輸送の為に軽め調整でしょうね。

 12月9日、15−15で追い切られました。終い2ハロンだけ14.5ですね。

 12月10日、先週に引き続きグレゴリー・ブノワ騎手に調教をつけていただきました。来週が出走でかつ輸送があることから、ここで目一杯にやるのかと思いましたが、思ったよりも軽い調整ですね。うーーーん、以前の寒竹賞やフラワーカップの前に比べると物足りなさは否めませんねぇ。
 競馬ブックでは”活気十分”、デイリー馬三郎では”順調C”とブックの方が高い評価ですね。
 以下は12月11日に更新されましたクラブ公式HPバウンスシャッセの近況報告です。
「先週に続いて今週もグレゴリーを背にして水曜日に追い切りを行っています。坂路に入れることもありますが、コースでの追い切りを行っています。坂路よりもコースのほうが重たさは軽減されますが、時には時計もかかりやすい馬場になりがちなものの、動きはいいですね。ハロー明けのタイミングで入ったので馬場は極端に悪くなかったのですがシェーンメーア、バウンスシャッセ、レッドレイヴンの3頭で体を並べて動かし、終始しっかりとした動きを見せてくれましたね。成績が良くなかった時は馬場に脚を取られてハミが抜けてしまったりすることもあったんです。ただ、馬場コンディションがタフで脚を取られやすい坂路に入れても今回はそういうこともないんですよね。そういった面からも今は調子がいいんだろうなと感じさせてくれますから、来週が楽しみです」(津曲助手)20日の中京競馬(愛知杯・牝馬限定・芝2000m)に北村宏騎手で出走を予定しています。
 ということで、陣営と競馬ブックが高い評価なのですから、プロを信じましょう。勝ち負けを期待しています。

 12月12日、15−15で追い切られました。順調に調整されていて何よりです。

 12月13日、15−15ですが、終いだけ伸ばされています。バウンスに最後まで走りきらせるにはこの調教が有効でしょうね。

 12月14日、ベテランの横山義行騎手に調教をつけていただきました。併せた相手にしっかりと先着していますし全体的に具合は良さそうですね。今回はGVですし、良い結果を期待しています。

 12月16日、終いだけ少し強めの15−15で追い切られました。ほぼ毎日のように15−15で追い切られいつになく順調のようです。状態はすこぶる良いと思われますが、問題は馬場ですね。どうもパンパンの良馬場とはいかないようです。

 12月17日、北村宏司騎手を背に芝で最終調整をされました。苦手の芝の重馬場でしたが、それなりに走れていますし、これなら本番が多少の道悪でもと思ってしまいますね。
 競馬ブックでは”動き軽快”、デイリー馬三郎では”態勢整うB”といずれも高い評価を頂戴しています。
 以下は同日(12月17日)に更新されましたクラブ公式HPバウンスシャッセの近況報告です。
「今日の追い切りに跨らせていただきました。朝一番の組で馬場に入って動かしたのですが、一時に比べても気分よく走れていましたし、精神的にもいいのでしょうね。しっかりと最後まで集中していましたし、印象は良かったですよ。厩舎の方々も夏から秋にかけての時期よりも良くなっていると言っていますし、何とか巻き返したいですね。ただ、気になるのは天気でしょうか。具合が良くても馬場が綺麗であってほしい馬なので、何とか良い馬場で走らせてあげたいです」(北村宏騎手)「ここまで順調に来ていますね。ブノワも北村も乗ってくれていますが、具合は良さそうですよ。ウチのスタッフたちも夏よりいいのではないかと言っているし、いい頃に少しでも近づきつつありますかね。古馬も混ざったレースになりますしそう簡単ではないでしょう。天候や馬場も気になるところだし、自信満々とは言いませんが、いい競馬を見せてほしいと思っていますよ」(藤沢和師)20日の中京競馬(愛知杯・牝馬限定・芝2000m)に北村宏騎手で出走を予定しています。
 ということで、調教では最後までしっかりと走れていたようです。
 私ほっさんの追い切り評価は「A−」です。寒竹賞前のように破格の動きはないものの、15−15の本数が多く、追い切りが軽く自信のなかったときに比べると断然良くなっていると思います。ただ、いくら事前の状態が良くても馬場が悪いと走りませんから、少しでも良い馬場になって欲しいですね。

●気になる出馬想定表(12月20日 中京11R)

出馬想定表 12月20日 中京11R 第52回 愛知杯 GV 3歳上オープン 芝2000m 牝馬限定 ハンデ フルゲート18頭 想定数19頭
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アイスフォーリス 三浦皇成 54.0 11/08 ノベ16下 東京芝2000
イリュミナンス 高倉稜 52.0 11/16 修学16下 京都芝1600
キャトルフィーユ ムーア 56.0 11/16 エリGT 京都芝2200
ケイティバローズ 勝浦正樹 51.0 12/07 ターOP 中山芝1600 11
コスモバルバラ 黛弘人 51.0 11/16 福島GV 福島芝2000 14 16 12
コーディリア 石川裕紀人 51.0 11/15 ユー16下 東京芝1600 10 13
サトノジュピター 吉田隼人 54.0  8/31 小倉OP 小倉芝1800 11 12
サンシャイン 菱田裕二 53.0 11/16 エリGT 京都芝2200 18 10
シャトーブランシュ 松山弘平 53.0 11/15 ユー16下 東京芝1600
スイートサルサ 田中勝春 54.0 11/15 ユー16下 東京芝1600 13
ディアデラマドレ 藤岡康太 56.0 11/16 エリGT 京都芝2200
バウンスシャッセ 北村宏司 54.0 10/19 秋華GT 京都芝2000 12 16
パワースポット 大野拓弥 53.0 11/01 紅葉16下 東京芝1600
フレイムコード 小崎綾也 50.0 12/07 ターOP 中山芝1600 11 11
フーラブライド 酒井学 56.0 11/16 エリGT 京都芝2200 10 13
ベリーフィールズ 松若風馬 49.0 11/08 近江10下 京都芝1800 11
マイネオーラム 中谷雄太 50.0 11/29 オリ10下 東京芝2000
リメインサイレント 岡部誠 51.0 11/15 比叡16下 京都芝2200
レーヴデトワール 川田将雅 54.0 10/19 秋華GT 京都芝2000 13

表中 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート18頭のところに現在19頭出馬想定されています。

●出馬確定表

出馬確定表 12月20日 中京11R 第52回 愛知杯 GV 3歳上オープン 芝2000m 牝馬限定 ハンデ 出走数18頭
馬名 騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アイスフォーリス 三浦皇成 54.0 11/08 ノベ16下 東京芝2000
イリュミナンス 高倉稜 52.0 11/16 修学16下 京都芝1600
キャトルフィーユ ムーア 56.0 11/16 エリGT 京都芝2200
ケイティバローズ 勝浦正樹 51.0 12/07 ターOP 中山芝1600 11
コスモバルバラ 黛弘人 51.0 11/16 福島GV 福島芝2000 14 16 12
コーディリア 石川裕紀人 51.0 11/15 ユー16下 東京芝1600 10 13
サトノジュピター 吉田隼人 54.0  8/31 小倉OP 小倉芝1800 11 12
サンシャイン 菱田裕二 53.0 11/16 エリGT 京都芝2200 18 10
シャトーブランシュ 松山弘平 53.0 11/15 ユー16下 東京芝1600
スイートサルサ 田中勝春 54.0 11/15 ユー16下 東京芝1600 13
ディアデラマドレ 藤岡康太 56.0 11/16 エリGT 京都芝2200
バウンスシャッセ 北村宏司 54.0 10/19 秋華GT 京都芝2000 12 16
パワースポット 大野拓弥 53.0 11/01 紅葉16下 東京芝1600
フレイムコード 小崎綾也 50.0 12/07 ターOP 中山芝1600 11 11
フーラブライド 酒井学 56.0 11/16 エリGT 京都芝2200 10 13
マイネオーラム 中谷雄太 50.0 11/29 オリ10下 東京芝2000
リメインサイレント 岡部誠 51.0 11/15 比叡16下 京都芝2200
レーヴデトワール 川田将雅 54.0 10/19 秋華GT 京都芝2000 13

想定からベリーフィールズが最軽量だった除外になりました。

表中 騎手の太字は乗り替わり

●中京芝1800mコース解説

 新装コースにてデータが少ない為に割愛します。

●騎手は北村宏司騎手 ほっさん評価「A−」

 今回もバウンスシャッセの鞍上は元藤沢和雄厩舎所属騎手で、いまや名門・藤沢和雄厩舎のステーブルジョッキーである北村宏司騎手です。

 もはやバウンスは北村宏司騎手に任せておけば間違いないのですが、今は今年1月に寒竹賞でバウンスを圧勝に導びき、その後の躍進のきっかけを作ってくださったグレゴリー・ブノワ騎手も短期免許で来日しており、彼の手綱も見たい気がします。今回の調教でグレゴリー・ブノワ騎手が跨がっていたと知った時、もしかして愛知杯はブノワ騎手で行くのかと一瞬思ってしまいました。その調教をつけていただいたブノワ騎手も勝った寒竹賞の時よりも馬が良くなっていて、是非とも愛知杯にも乗りたいというようなコメントでした。

 なんともバウンスに乗って欲しい一流の騎手が何人もいて贅沢な悩みですが、前走の秋華賞を見てもやはり北村宏司騎手がその中でも一番ですよね。

 北村宏司騎手は2014年12月16日現在、本年116勝。全国騎手リーディングの堂々4位ともはや日本のトップジョッキーです。先週の日曜日には1日6勝。少し今週にとっておいて欲しかった気がしますが、馬の能力をしっかりと出せている証拠です。良い流れで来ていますし今週のバウンスも期待します。

 GTや重賞で結果をなかなか残せていないという欠点がありましたが、今年は重賞5勝。GTも天皇賞秋で久々に制しました。


 私ほっさん愛馬への騎乗は今回で13回目ですが、バウンスシャッセ以外の馬ですと特にマドリードシチーでの走りが印象的で、自厩舎の武士沢友治騎手ばかりを乗せる中野渡清一調教師が珍しく違うジョッキーを乗せてきた(武士沢友治騎手が福島遠征の為)その人が、この北村宏司騎手でした。
 それまでいいところがなかったマドリードシチーを7着と出走奨励金を貰える着まで頑張らせ、当時素晴らしい騎乗だったと感銘を受けたことを今でも鮮明に覚えています。もちろん、その当時とは比べ物にならないほど技術も上達されています。

 また、当サイトの常連様の持ち馬ビンテージチャートやオッキオディガットを7番人気で勝ちあげるなど、頼もしい限り。当然その手腕に対する期待は大きく、非常に楽しみです。


 2014年12月16日現在、JRA通算1097勝。GT2勝、重賞26勝。勝率9.3パーセント、連対率18.3パーセントといずれもなかなかの数字である。

 昨年(2013年)は101勝、勝率11.2パーセント、連対率20.7パーセント、本年(2014年)ここまで116勝で全国騎手リーディングの堂々4位です。勝率11.8パーセント、連対率24.1パーセントはもはや一流の成績です。



 北村 宏司(きたむら ひろし)は1980年7月24日生まれの34歳。日本中央競馬会(JRA)美浦トレーニングセンター所属(フリー)の16年目の騎手である。デビューから永年藤沢和雄厩舎所属だったが、2011年1月1日付けでフリーになった。


 馬術の国体選手だった父親が、家で馬を飼っていたこともあり、幼少の頃から乗馬に親しんでいた。

 1999年に騎手デビュー。同期には二本柳壮、高田潤らがいる。初騎乗は同年3月6日、中京競馬第4競走のイブキアーンドランで、16頭立ての16着だった。初勝利は同年3月14日、中山競馬第2競走で、タイキコンコルドに騎乗してのものであった。その年は6月に左足を骨折し、それによる1ヶ月の休養があったものの37勝を挙げ、JRA賞(最多勝利新人騎手)を獲得した。

 デビュー翌年の2000年1月30日、東京競馬場での東京新聞杯を単勝7番人気のダイワカーリアンで制して重賞初勝利。その後もこの年から38勝→54勝→41勝→78勝→65勝→59勝と堅実に勝ち星を挙げ、関東リーディングの上位に名を連ねる。

 所属の藤沢和雄厩舎はGTによく管理馬を送り出すが、北村が騎乗していた馬がGT出走になると他のリーディング上位の騎手や外国人騎手に乗り替わりというパターンが多かった。しかし、岡部幸雄が2005年に引退して以降は実力のある馬の騎乗が回ってきている。また、藤沢も2006年からは「日本人騎手育成のためにオリビエ・ペリエ、ケント・デザーモなどの外国人騎手に依頼せずに(自身の厩舎に所属する騎手を中心とした)日本人騎手に依頼する」と宣言しているため、更に有力馬への騎乗機会が増えている。

 ダンスインザムードに騎乗した2005年の天皇賞(秋)では、それまで不振に陥っていた同馬を、前年に2着したときと同じような先行3番手という競馬を試みた結果、僅差の3着に粘らせ復活させた。さらに2006年のヴィクトリアマイルでは同馬を桜花賞以来2年ぶりの勝利に導き、自身初のGTタイトルを獲得。同時にヴィクトリアマイルの初代優勝騎手となった。(これが唯一のGT制覇)

 そのヴィクトリアマイルの8日後には、東西騎手対抗サッカー大会に参加。この場でも、東軍(Jスマイル)を勝利へと導き、MVPに選ばれるという活躍を見せた。

 2007年9月、通算500勝を達成。

 2008年、アメリカ合衆国へ遠征していた自厩舎のカジノドライヴのピーターパンステークスへ向けての調教を行うためのパートナーとして渡米し、5月7日の追い切り後に帰国した。その帰国直後の5月11日に京都競馬場で行われた第12競走でジェイケイボストンに騎乗し、最後の直線で前の馬と触れてつまずいたことにより落馬し、その後左前腕部骨折、左大腿部挫創と診断された。なおジェイケイボストンの落馬直後にはコンゴウダイオーと鞍上の武英智(北村と同期でもある)が接触し、後者も落馬するという大きな落馬事故となっている。そして療養中には普段できないことをしたいということからフランスへ競馬研修を行うなどした。傷が癒えて8月21日より調教に復帰し、9月13日より実戦復帰を果たし、復帰初日に勝利を挙げている。そして復帰2週目の9月21日には2頭落馬というアクシデントの中、セントライト記念をダイワワイルドボアで勝ち、2008年初重賞勝ちを記録した。

 2011年1月1日付けで、それまで所属していた藤沢厩舎を離れてフリーとなった。

 2014年3月1日、中山4Rをファンシーミューズで勝ちJRA通算1000勝を達成。


 「2011年の1月1日付けで藤沢和雄厩舎から離れてフリーになった。その後も藤沢厩舎で乗っていて、鹿戸雄一、大竹正博、国枝栄といった他のラインが切れずに2010年を上回るペースで勝っている。特に鹿戸厩舎では[4・11・2・21]の連対率.395と優秀な成績で、今後も注目すべきだ。古賀慎明厩舎で主戦をつとめているが、同厩舎は2011年の成績がひと息。ペースが合わないポジショニングをしたり、仕掛けどころがチグハグだったりで安心して見ていられないところがある。そのあたりで藤沢師も主戦を任し切れなかったのだろう。2011年の1番人気馬での成績は[11・8・4・15]の勝率.289、連対率.500。単勝6350円、2640円、3350円、2650円などの穴があり、単勝平均配当は998円、回収率は87パーセントと高めの数字になっている。コース別や芝・ダート別、距離別で目立った偏りは見られない。エージェントを担当する専門誌のベテラントラックマンの影響力が弱くなっている気もするが、フリーになったことで人脈が広がる可能性がある。2010年の5月に的場均厩舎の所属馬で単勝19390円の超大穴を出している。論理的で勉強家。コメントは的確でダメと思っている時はニュアンスで伝わってくる。感覚派ではなく、2度、3度騎乗して肌で覚えてからの方が狙いやすい。」(2011年上半期・佐藤祐樹元地方競馬騎手)
 ほっさん愛馬での成績 (12戦1勝)

 2006年10月28日 マドリードシチー  3歳未勝利  東京芝2000m    7着/12番人気
 2008年 3月15日 ギムレットシチー  3歳未勝利  中山芝2000m   8着/4番人気
 2009年 8月 9日 シャンスイ      500万下  新潟ダ1200m    11着/11番人気
 2011年10月 8日 アフロディーテ   500万下  東京芝1600m     5着/4番人気
 2012年 1月28日 フランベルジェ   3歳500万下 東京ダ1600m   13着/13番人気
 2013年11月 2日 バウンスシャッセ アルテミスS 重賞 東京芝1600m 10着/10番人気
 2014年 3月21日 バウンスシャッセ フラワーカップGV 中山芝1800m  1着/3番人気
 2014年 4月20日 バウンスシャッセ 皐月賞 GT    中山芝2000m  11着/12番人気
 2014年 5月25日 バウンスシャッセ 優駿牝馬 GT   東京芝2400m  3着/3番人気
 2014年 7月20日 バウンスシャッセ 函館記念 GV  函館芝2000m   16着/3番人気
 2014年 9月13日 バウンスシャッセ 紫苑S オープン 新潟芝2000m   12着/2番人気
 2014年10月19日 バウンスシャッセ 秋華賞 GT   京都芝2000m    7着/7番人気 


2014年5月25日 東京11R 優駿牝馬(オークス)GTで愛馬バウンスシャッセに騎乗する北村宏司騎手。(3番人気/3着)。



2014年4月20日 中山11R 皐月賞GTのパドックにて。ベテランなのに可愛いヒロシ。 

これ以降は2014年12月19日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「エリザベス女王杯は枠順の差に泣いたディアデラマドレだが、それでも0秒2差。GVなら力の違いを見せつけそうだ。今季はデキも充実一途。同厩のキャトルフィーユもキャリアを積みつつ地力強化。引き続きチャンス十分。昨年の勝ち馬フーラブライドも徐々にレース運びが安定。連覇を目指す。決め手のあるシャトーブランシュも53キロなら上位を争う。」


短評は「高配含み」



予想家の印
馬名 井上政 西村敬 橋本篤 CPU
パワースポット
キャトルフィーユ
レーヴデトワール
サトノジュピター
コーディリア
リメインサイレント
バウンスシャッセ △△
シャトーブランシュ △△
フーラブライド
ディアデラマドレ
ケイティバローズ
アイスフォーリス △△ △△
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
ディアデラマドレ 3.4
フーラブライド 6.0
キャトルフィーユ 6.6
シャトーブランシュ 8.3
アイスフォーリス 8.8
リメインサイレント 14.4
レーヴデトワール 15.0
バウンスシャッセ 19.2
スイートサルサ 19.8
以下21倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
バウンスシャッセ 92 75 72 87
ディアデラマドレ 94 89 94 92
フーラブライド 95 90 87 91
キャトルフィーユ 94 94 91 91
シャトーブランシュ 89 81 83 87
アイスフォーリス 91 90 91 88


デイリー馬三郎

本紙の見解

「今年に入って重賞を2勝。エリザベス女王杯でも内有利の馬場のなか、早めに外から追い上げて一瞬は抜け出す雰囲気すらあった◎ディアデラマドレ。最後は同じ脚色になったが、一線級相手でも十分に渡り合えることを証明した。2走前の内容からも坂のある左回りはうってつけの舞台。さらなる飛躍を目指すためにも負けられない。
 強敵は同じ角居厩舎の先輩で、昨年のA着馬でもある○キャトルフィーユ。当時から5`増えたハンデが成長の証し。展開不問の脚質で安定感ならこちらが上。準オープンの身でもあり、ハンデに恵まれた▲シャトーブランシュ、末脚に一層磨きがかかってきた×にも十分な警戒が必要。昨年の覇者△は当時よりも6`重いハンデ。一枚割り引きたい。〈城谷〉」

◎ ディアデラマドレ
○ キャトルフィーユ
▲ シャトーブランシュ
× スイートサルサ
☆ バウンスシャッセ
△ パワースポット
△ レーヴデトワール
△ フーラブライド




バウンスシャッセは全15記者中 ◎(本命)印 1記者、〇(対抗) 1記者、☆(5番手評価) 3記者、無印 10記者



弥永明郎     極−KIWAME−


攻めに攻めた◎バウンスシャッセ

『牝馬は格より調子』を地でいく、大荒れが飛び出すレース。今年は低迷脱出に向けて、ハードトレーニングを積んだ◎バウンスシャッセから入る。オークス後の惨敗した2戦(函館記念、紫苑S)は暑さを考慮して、これほど攻めてはこれなかった。動きも力強く、切れも上質。夏場とは何もかもが違って見える。オークスではヌーヴォレコルト&ハープスターに肉薄。それを物差しとすればこの相手なら五分以上≠ニの見方も難しくはない。強かったレースでは重たい芝が多かった。その意味でも今の中京は合っている舞台だろう。
 久々でも快調な仕上げを見せている○サトノジュピターを本線にした。本格化が待ち遠しい▲レーヴデトワール。ケイコで走りにブレがなくなった。おそらく馬体に芯が入った証し。

◎ バウンスシャッセ
○ サトノジュピター
▲ レーヴデトワール
× フーラブライド
☆ ディアデラマドレ

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

バウンスシャッセ(7着)

 「枠順を生かし、スムーズなレースができました。集中して走れていて、仕掛けのタイミングもうまくいきました。伸びてないわけではないんですけどねえ。馬は頑張っています。」(北村宏司騎手・競馬ブック)

「枠も良かったので、スムーズに流れに乗せて行った。折り合っていたし、集中して走っていたけど…伸び切れなかった」(北村宏司騎手・デイリー馬三郎)

「好スタートからスムースに流れに乗って、折り合いも良く、集中して走れていました。これならと思ったのですが...。馬は一生懸命頑張ってくれました」(北村宏司騎手・ラジオNIKKEI)

 「マイナス体重でしたが、これは輸送も考慮して意識的に作ったもので、体はしっかりとできていました。枠も良いところを引き、スタートを決めて内々をスムーズに回ることができましたし、終始手応えも良かったのでこれならと思ったんです。でもいざ追い出してみるとあんまり伸びきれなくて…、このあたりはあの速いペースについていった分かもしれません。それでもここ2走よりは行きっぷりが違ったし、レース内容も明らかに良くなっています。次はもっとやれるはずですよ」(北村宏司騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「今日はいいお天気。ここ2戦と比較して馬場などの条件は好転しているので、いい走りをお見せできそうだなという思いを抱きつつ送り出しました。レースは先行勢にはいかにも厳しく敗れはしましたが、これはあくまでも展開のアヤ。結果は別にして、久々にこの馬の競馬ができましたね。もう少しペースが落ち着いていればさらに上が望めたと思いますが、今日はしっかり駆けてくれたことが何より。本質的にはもう少し距離があってもいいタイプだと思いますし、今日のレースをきっかけにまた上を目指していければと考えています。我々も頑張っていきますので、また応援してください」(藤沢和雄調教師・キャロットクラブ公式HP)

●各陣営のコメント

バウンスシャッセ

 「前走は先行勢には厳しい流れだったが、悲観する内容ではない。調教で集中しているし、春の実績からもここでも十分にやれる。」(津曲助手・デイリー馬三郎)

 「前走は7着でしたが、函館記念や紫苑Sと違ってレースぶりは良くなっていました。調教でも集中して走れているし、いい雰囲気で競馬に臨めそうです。」(津曲助手・競馬ブック)

●ほっさん予想

 どう考えても格上と思われるディアデラマドレが負担斤量56キロ。対する我らがバウンスシャッセは54キロ。古馬と3歳馬の違いもありますし、いくらなんでも差がなさ過ぎますよね。こりゃ、直線の長い中京でアッサリ差しきられそうです。

 バウンスシャッセは本年度のフラワーカップの賞金がありますが、来年出たいレースに出るためには賞金加算をしておかなければなりません。ここは絶好のチャンスと思っていましたが、角居勢を中心になかなかメンバーが揃ってますねぇ。なんとか連に絡んで収得賞金を加算したいですね。

 ただ、18日は名古屋地方は珍しく平地でも積雪があり、この雪が溶けて水分が乾燥するまでには時間がかかるでしょうし、当日の20日も午後から雨予報です。何せバウンスシャッセとフロアクラフトのリッチダンサー姉妹は道悪はさっぱりどころか大敗確実ですからねぇ。それでも17日のバウンスシャッセの追い切りでは芝の重馬場を最後までしっかりと走りきりましたし、以前よりはマシかも知れません。それでも少しでも良い馬場で走らせたいですね。

●当日はせっかくの中京なのに旅行で応援に行けません

 私は関西の人間ですので、中京と言えば京都・阪神と並ぶホームグラウンド。通常ならここにバウンスシャッセが出てきてくれるのですから応援に行くのですが、かなり前から20日〜23日は旅行の予定が入っていましたので、応援に行くことはできません。

 除外権を3つも持っている口取りも、申し込めば当選でしたでしょうが、こればかりは仕方がありません。なかなかバウンスクラスの馬が中京に来てくれることはないでしょうからねぇ。

これ以降は2015年1月6日に作成

●パドック

 当日は私は旅行で現地に行くことができませんでしたが、ルクソールさんが他の愛馬の応援に現地にいらしており、バウンスシャッセも撮影していただきましたので写真を頂戴し、掲載させていただきます。写真は全て撮影された順です。


15時11分なのに夜のような暗さ。バウンスシャッセの馬体重は前走プラス16キロの524キロ。少し輸送がある分余裕を持たせたと思うのですが、思ったよりも減らなかったということでしょうか。



リッチダンサー姉妹のもっとも嫌がる雨で道悪。馬場状態も重です。しかし、気配は良く、少し太いことを除けば良い状態に仕上がっていると思いました。



筋量は素晴らしいですが、やはり少し立派過ぎるように見えますね。

●本馬場入場


バウンスシャッセと主戦の北村宏司騎手。



調教では重馬場でそこそこ走っていましたが、本番ではどうかというところでした。

●レース 


バウンスシャッセのスタートは少し出負け程度ですが、二の脚で前に取りつきます。




最初はバウンスシャッセは3、4番手かというところでしたが、外から11番サンシャインが押して前を主張します。



更に15番ケイティバローズも押して前に行きます。バウンスシャッセは前に壁を作りたいので無理をせずに途中からは流します。



18番のフレイムコードは愛馬プリュムの新馬戦で勝った馬です。プリュムはその時2着でした。



その18番フレイムコードも前を主張します。



結局バウンスシャッセは6番手の外。馬場が悪い事を考えると絶好のポジションにつけます。ただ、前に馬の壁は作れません。その為、少し掛かり気味に追走することになります。



4コーナーでペースが上がった時に外から来た10番(黄色に帽子)シャトーブランシュに抵抗できずに抜かれます。この時点で優勝は少なくともなくなりました。



ただ、そのままズルズルと失速するのかと思いきや、最後まで苦手な馬場で頑張って走ってくれます。



そして一瞬伸びを見せ、上位に入りそうな予感をさせてくれます。



しかし、伸びたのは一瞬で、残り100mでは失速。



最後は8着で入線します。6番人気でしたが、苦手な馬場でも最悪の時のように早々に垂れず、最後の最後まで全力で走れたことは大きな収穫だと思います。またギリギリですが、出走奨励金の貰える8着に入ってくれたことも重賞では大きなことで、これでひと月の維持預託料としてはプラスになりました。ありがたいことです。良馬場なら、もう少し踏ん張れたと思うだけに悔しいですが、これも競馬ですから仕方がありません。

●時計の評価

 今回のバウンスシャッセの走破時計は2分05秒0重馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは重不良馬場で2分02秒2、勝ったディアデラマドレの走破時計が2分04秒4でしたから、前々日の積雪と当日の雨で相当時計のかかる負担の大きい馬場になっていたことが窺えます。

 バウンスシャッセはこの苦手な雨で重馬場という条件でしかも決して3歳牝馬としては軽くないハンデを背負っての勝ち馬から0秒6差ですから、私はむしろよく頑張ってくれたとホッとしています。馬場状態を見たときにもっと負けると思っていました。

●レース後の騎手・調教師のコメント

バウンスシャッセ(8着)

 「すみません。馬の具合は良くなっていました。前回出していく競馬をしたことも少なからず影響したのでしょうが、ふわっとさせないようにハミをしっかりと取らせて走ることをこの中間の稽古でやってきていたのもあって、良すぎるくらいの行きっぷりで走っていました。前に馬をおくことで我慢はできるのですが、ペースが遅かったのもあって力みとなってしまったところはありました。ただ、夏の北海道や新潟のときのように気持ちを切らさなかったことはこの馬にとって間違いなく良くなっていることだと思うんです。馬場の緩さからノメっても諦めずに走れていましたからね。さすがに最後は苦しくなってモタれてしまい踏ん張りきれませんでしたが、頑張ってくれています。タイプ的に中京の馬場は合うと思いますから悪天候によって馬場が悪くならずいいコンディションで走れたのなら、展開ももっと流れたものになっていたでしょうし、走りやすかったでしょう。そう考えたらいい条件にならなかったのは残念ですが、馬は復調していますので、また頑張って巻き返したいです。結果を出せなくて申し訳ありません」(北村宏司騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「馬の状態はすごく良かったと思うんです。具合が良すぎたのか、前半はちょっと元気が良すぎた感もありましたね。内に少しでも潜り込めていればまた違ったのでしょうが馬場も緩んでいただけに難しいところでもあったでしょう。前走がキッカケを掴めそうなレースだっただけにここは期待していたのですが、残念です。申し訳ありません」(藤沢和雄調教師・キャロットクラブ公式HP)

●気になる賞金は

 出走奨励金が1着賞金3500万円の5パーセントですから175万円。特別出走手当が40.5万円。合計215.5万円。1口で割りますと3500円程度になると思われます。残念な結果でしたが、不得意の重馬場で出走奨励金確保できたことは喜ばしいことです。

●今後の展望

 このメンバーでこの馬場状態で真ん中よりも上位に来ているわけですから、やはり力はあります。そして前走に続き今回も最後までしっかりと走りきってくれているということが何よりも収穫です。

 展開や馬場に左右されるでしょうが、いずれ必ず出番がくると思います。オープンクラスですからメンバーも強く、楽ではありませんが、渋太くその時を待ちたいと思います。今回のように牝馬限定の中距離路線を走ってくれれば間違いないですね。どこかで1度ダートも見てみたい気もしますが・・・。

●最後に

 今回はちょうど旅行の日程と重なり、バウンスシャッセがせっかく中京まで来てくれたのに応援に行くことができませんでした。それは残念でしたが、苦手な馬場状態で最後までしっかりと走りきっており、成長と完全復調を感じさせるものでした。

 晩生のゼンノロブロイ産駒ですし、まだ成長があるかも知れません。4歳での本格化を期待します。今回の走りなら重賞でもいずれ出番がありそうですし、まずはどこかで馬券圏内に入って欲しいですね。

 4歳夏までに賞金加算ができないとバウンスシャッセは準オープンに降格してしまいます。準オープンのメンバーならそれはそれで大威張りできるでしょうが、いずれにしても2015年度に最低1つは勝ち星を挙げたいですね。並に乗れば2つは勝てる馬だと思います。

 後は何と言っても故障なく1年間走りきってくれること。2014年は8戦してくれました。2015年も8戦は走って欲しいですね。毎回レースが楽しみです。

 今度関西圏にバウンスシャッセが来てくれたら確実に応援に行きたいですね。エリザベス女王杯を目標に頑張って欲しいですね。

 頑張れバウンスシャッセ!!期待しているぞ!!

最後までご愛読ありがとうございました

2014年11月10日立ち上げ 18日、28日、12月1日、4日、8日、10日、12日、16日、18日、19日、2015年1月6日加筆

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2014年 9月13日 第9戦 紫苑ステークス 新潟芝2000m (12着/2番人気

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