代替馬 スピカシチー(カメルーンU) 第19戦


友駿愛馬第38号はマリアンヌシチーの代替馬。

マリアンヌシチーの代替はスピカシチー(カメルーンU)とアリエルシチー(フランスU)に振り分けられたが、父アドマイヤムーンに対する思い入れと早期にデビュー出来そうだったことからアリエルの打診を断りスピカシチーに交換して貰った。

思惑通り2歳7月の早期デビュー。小柄だし結果は諦めていたが、見どころのある末脚で芝でもダートでも6、7着は確保。そして交流戦で、脚色劣勢ながらハナ差で凌ぎ切り優勝。


昇級してからも勝ち負けには程遠いが内容や時計はともかく8戦連続出走奨励金確保とこの馬なりに素晴らしい活躍。村山明調教師も減量騎手に逃げずにいい騎手を確保してくれているのも好走要因。蛯名正義、岩田康誠、戸崎圭太と言ったビッグネームが並ぶ。また、想定を見て機敏にレースを変更。常に出走数の少ないところを直前で選んでいただいている。

しかし、最近は追い切りで気難しいところを見せ前走もまともに追い切り時計が出せない状態に。今年大活躍の村山明調教師からは見切られ関東・中野栄治厩舎に転厩に。残念だが仕方がない。


中野栄治厩舎は地方交流戦を積極的に使う厩舎で、中央で勝ち負けの望めないスピカシチーにとっては願ってもない厩舎。また、友駿預託厩舎の中では随分とマシな方(笑)。

私は今まで、何度も愛馬の関東転厩に遭ったが、過去1度として転厩してからの優勝はない。今回は歴史を変えて欲しい。

10月30日辺りに美浦トレセンに入厩しました。


11月10日 福島3R 500万下 ダート1700m 定量に出走!!

5着/8番人気!!

出遅れて後方2頭目の万事休す状態だったが、大外から早めのマクリでしかも最後も垂れさせずに踏ん張り5着と夢の掲示板確保!!

当初減量3キロの山崎亮誠騎手に騎乗依頼していたが、前日の落馬負傷で急遽の乗り替わりで中井裕二騎手に。さすがにここまで2年目で55勝を挙げている中井裕二騎手、抜群に良い騎乗でした。結果的に乗り替わったことが今回の好走に繋がったことは明白。非常に運もある。

スピカシチーは未勝利時代も含めて中央での掲示板は1度もなかった(6着が4回)。高い壁だった掲示板に今、初めて載ることが出来た。感動!!

次走への優先権も確保して期待は高まる。

しかし、5着とはいえ、水準以下の凡時計だった勝ち馬から更に1秒3差の5着で、正直価値としては低い。メンバーに恵まれただけ。

次走からも掲示板は厳しいと思われるが、頑張って欲しい。


レース回顧と時計の分析、レース後の中井裕二騎手と中野栄治調教師のコメントを掲載。

(2013年11月14日完結)

2013年11月1日立ち上げ

●前走後、関東の中野栄治厩舎に転厩することになりました

 以下は10月21日に更新されましたクラブ公式HPスピカシチーの近況報告です。

村山師は「今回は道悪と相手が強化され、上位に進出することが叶いませんでした。状態は良かったので頑張って欲しいところでしたが、残念な結果となってしまいました」と話しています。なお、調教において気難しい面を見せ、追い切りが思うように行かないことから、関係者と協議し環境を変えたいと思います。今後は美浦に転厩し変わり身を図っていきたいと思います。転厩先は中野栄治厩舎となりますが、今週オークヒルファーム内の育成場に移動して、転厩手続きを取る予定です。

 ということで、我らが愛馬スピカシチーは関東の中野栄治厩舎へ転厩することになりました。村山明先生はどう考えても勝ち負けには程遠いスピカシチーを辛抱強くコンスタントに使ってくれて、しかも、蛯名正義、岩田康誠、戸崎圭太各騎手などビッグネームに出走を依頼。8戦連続出走奨励金確保とこの馬にとっては夢のような記録を作ってくださり、我々馬主の懐を潤わせてくれました。想定を見て機敏にレースを変更し、常に出走数の少ないところを直前で選んで、かつ空いている一番良い騎手に騎乗依頼を出しと気にかけてくださいました。一時期苦言を呈することもありましたが、最近は文句のない厩舎でした。そういうこともあって、村山明厩舎は今年は勝ち星を量産。つい先日まで、全国調教師リーディングの勝ち星ランキング10位でした。

 しかし、前走前はまともに調教が出来ず、出走間隔が空いているのに追い切り時計が1つもなしと異常な状態。もう限界ということで好調・村山明厩舎からは限界サインが出てしまいました。よくやっていただきましたし、結果的にこの厩舎でなければスピカシチーは未勝利で終わっていたでしょう。一時期異論のあった時もありましたが、総じてよくやっていただきましたと感謝の言葉を送りたいですね。

 では次に新しく所属になる私ほっさんとしては初めての中野栄治厩舎について詳しく考えていきたいと思います。

●中野栄治厩舎

 預託厩舎は中野 栄治厩舎です。中野栄治(なかの えいじ)は1953年3月31日生まれの60歳。日本中央競馬会(JRA)の美浦トレーニングセンターに所属する19年目の調教師で元JRAの騎手。

騎手時代

 1971年に東京競馬場・荒木静雄厩舎所属の騎手としてデビュー。1976年のきさらぎ賞(スピリットスワプス)で重賞初勝利。1981年からフリーに転身。

 騎乗フォームが美しい騎手としても知られ、自らもそれをアピールポイントにしていた時期もあり、藤沢和雄(当時調教助手。騎手を見る目が厳しいことで知られている)にもそのフォームを絶賛されている。また若いころには端正な顔立ちから「競馬界の郷ひろみ」と呼ばれていたこともあった。

 1989年の朝日杯3歳ステークスと1990年の東京優駿(日本ダービー)をアイネスフウジンに騎乗して勝っている。

 1995年に調教師免許を取得し騎手を引退。通算成績3670戦370勝(うち重賞16勝)であった。

調教師時代

 1996年3月に厩舎を開業。初出走は同年3月10日中京競馬第3競走のエータイムで7着。初勝利は同年6月9日札幌競馬第1競走のエータイムでのべ33頭目であった。

 2000年のCBC賞をトロットスターで勝ち、重賞競走初勝利。同馬で翌2001年の高松宮記念を勝ち、GT競走の初勝利も挙げ、秋にスプリンターズステークスも制した。

 2007年のジョッキーマスターズに参戦。現在使用されていないアイネスの勝負服を着用し、参加騎手でもっとも重い負担重量で挑んだが8着に終わった。

アイネスフウジンと中野

 騎手時代の代表馬として、東京優駿(日本ダービー)と朝日杯3歳ステークスのGTを2勝したアイネスフウジンが挙げられる。

 1989年夏、中野は当時36歳。美浦の中堅騎手だったが、体重管理の失敗とその以前に起こした交通事故で厩舎サイドはおろか競馬サークル全体からの信用を落としてしまっており、騎乗する馬がほとんどいない状態だった。

 しかしその状況のなかで、夏競馬の最中で人も馬も閑散としている美浦トレーニングセンターで中野に声を掛けたのが加藤修甫調教師だった。加藤は「中野、おまえダービー取ってみたいだろ。ウチのに乗ってみないか?」と声を掛けた。それがアイネスフウジン騎乗の契機となった(なお騎乗は調教師の一存だけでは騎手は決められない。またこの騎乗は馬主も承諾した)。

 中野と加藤の期待に応え、3戦目で未勝利戦を勝ち上がると(のちのインタビューによれば将来性のある馬だから無理をさせなかったとのこと)、次走の朝日杯3歳ステークスでは、マルゼンスキーが記録した1分34秒4のレコードタイで勝利した。

 このため、翌1990年のクラシックレースでも期待されたが、皐月賞では他馬(ホワイトストーン)のスタート直後の斜行による出遅れが響きハクタイセイの2着に敗れる。この敗戦で中野自身も乗り替わりを覚悟したというが(事実、競馬マスコミからは「中野を降ろせ」の声があった)、加藤は「おまえのせいで負けたんじゃない。最後まで任せたからな。」とかばい、引き続き騎乗することになった。

 東京優駿(日本ダービー)では人気を落とすが、それに反発するように中野はレース前に関係者に対して、「(馬券が買えるならば)借金してでもアイネスフウジンを1番人気にしてやりたい」と語っている。(実際の1番人気はメジロライアン、フウジンは3番人気)。

 そしてレースのゲートが開くと、スタートこそ遅れたものの、中野はアイネスフウジンをすぐに加速させ先頭を取ると、速いペースを保ちつつ、馬場の荒れた内を4コーナーまで避けて逃げ、2分25秒3のレースレコードで逃げ切った。2分25秒台で日本ダービーを勝った馬は過去におらず(当時のレースレコードは1988年、サクラチヨノオーの2分26秒3)、記録が破られるのは実に14年後、東京競馬場の馬場が改修されたあとのことだった。

 ゴール直後、中野は馬上でこれまでの苦労した騎手人生を噛みしめるように「ざまあみろ!このオレだってジョッキーだ!」とつぶやいたという。この快挙に東京競馬場に詰めかけた約20万の観客から「ナカノ!ナカノ!」と中野コールが沸き起こった。競馬場でGTレースの勝利騎手、勝利馬にコールが起きるのは、このとき以来とされている。

 しかしアイネスフウジンが脚部不安で引退するとふたたび騎乗馬に恵まれず、また、減量がいよいよ厳しくなっていたこともあって1992年には年間0勝に終わってしまい、「年間勝利ゼロのダービージョッキー」としてテレビのドキュメントに取り上げられたこともあった。


 2013年10月21日現在、JRA平地176勝、勝率4.5パーセント、連対率8.9パーセント。GT2勝(トロットスターによる高松宮記念とスプリンターズS)、重賞5勝(GT含む)。

 昨年(2012年)は7勝、勝率4.7パーセント、連対率9.5パーセントと通算成績並みの活躍だったが、本年(2013年)はここまで10勝、勝率8.3パーセント、連対率14.0パーセントといずれも生涯成績を大きく上回り好調。


 交流戦への出走に非常に意欲的である。同じレースに2頭や3頭出しということも多い。重賞は2001年以来勝ちがない。

 騎乗依頼はバラバラ。黛弘人、藤田伸二、四位洋文各騎手らなどが辛うじて少し多い程度か。全体的に騎手リーディング10位から20位辺りの騎手が多い。交流戦では地元のリーディング3位程度の騎手に依頼することが多く、中央所属騎手が行く場合は黛弘人騎手が多い。これは中野栄治厩舎に父であり元騎手の調教助手・黛幸弘がいるからであろう。

 スピカシチーも地方交流戦が輝ける空間であり、積極的に狙って出走させて欲しい。合っている厩舎だと思う。

●10月30日辺りに美浦トレセンに入厩

 前走後、翌日早々に美浦・中野栄治厩舎に転厩することが発表された我らが愛馬スピカシチーですが、一旦村山明厩舎から茨城県牛久市のオークヒルファーム内の育成場に移動し、更に美浦近郊のマイティステーブルに移動。10月30日辺りに美浦トレセンへの帰厩を確認しました。

 クラブ公式HPでも次走予定が11月9日になっており、これはいくらなんでも早すぎるだろうとは思いますが、10日ルールでも9日以降なら出走できますね。

これ以降は2013年11月7日に作成

●追い切り情報(11月7日作成)

前走前 連闘ではないのですが、気性が悪く時計が出せずに追い切り時計はありませんでした。これが転厩の主な要因でしたね。



11月6日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 59.3
3F 44.5
2F 30.1
1F 14.7
 11月6日、久々の追い切り時計が出ましたが、これでも15−15程度の軽い追い切りです。それにしてもこんなのを1本出しただけで、もう今週出馬想定されていますねぇ。無策ですねぇ。転厩した意味があるのかなぁ〜。確かに馬格がないので、そんなに強く追い切っても馬体減りを起こすだけですが・・・。
 私ほっさんの追い切り評価は「C」です。15−15でも時計を出せただけ良しとします。

●気になる出馬想定表(11月9日 福島4R)

出馬想定表 11月9日 福島4R 500万下 ダート1700m 牝馬限定 
フルゲート15頭 想定数23頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
アグネスダリム 丸田恭介 10/20 500万 新潟ダ1800 15 14
アプレレクール 岡田祥嗣 10/27 500万 新潟ダ1800
アメリ 吉田隼人  9/14 500万 阪神ダ1400 10
アリアーヌ 10/20 500万 新潟ダ1800 12 12 13
アルディートプリエ 津村明秀 10/26 500万 東京ダ1600 11 13 11 11
アンコールピース 嘉藤貴行  8/03 500万 新潟ダ1800 10 11 10
エーシンルクソール 10/27 500万 新潟芝2000 12
キープザサミット 横山和生  9/07 未勝利 中山ダ1800 12
クレバーパルマ 丸山元気 10/19 500万 東京ダ1400 10
クロカミノオトメ 丸山元気  8/25 500万 函館ダ1700
サンデースイセイ 柴山雄一  6/09 500万 東京ダ1600 12
サンレイフローラ  9/17 未勝利 阪神ダ1800
シナーラ 10/12 500万 京都ダ1800
スピカシチー 10/20 粟島5下 新潟芝1800 10 17
テイクザサン 鮫島良太  5/18 500万 新潟ダ1800 10
テイケイフロックス 菱田裕二 10/20 500万 新潟ダ1800 16 11
ディレットリーチェ 川須栄彦 10/26 500万 東京ダ1600 10 15 13
ドリーミングラヴ 木幡初広 10/19 500万 新潟ダ1200
トーブプリンセス 10/27 500万 新潟ダ1800 13 11 14 11
パーティブロッサム 中井裕二 10/06 500万 新潟ダ1200 15 13
マルシアーノ 津村明秀 10/14 500万 東京ダ1600 18
ラブミーニキータ  8/03 500万 新潟ダ1800
レディメイアン 上村洋行  5/26 未勝利 京都ダ1400 12 13 11

表中 「優」は前4節以内の優先出走権を持つ馬 騎手の太字は乗り替わり予定 赤字は未勝利クラスの馬

フルゲート15頭のところに現在23頭出馬想定されています。スピカシチーは除外対象ですね。

●出馬確定表

出馬確定表 11月10日 福島3R 500万下 ダート1700m 出走数15頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
アグネスグローリー 田中博康 12/22 500万 中山ダ1800 11 16 14 10 13
オリオンザムーン 丸山元気 10/27 500万 東京ダ1600 10 13
カトラス 伴啓太 10/27 500万 新潟ダ1800 10 11
グッドシーユー 菱田裕二  5/03 地方 門別ダ1700 18
コウエイロックオン 川島信二 10/08 交流 金沢ダ1400 12 14 14
スピカシチー 山崎亮誠 10/20 粟島5下 新潟芝1800 10 17
トゥイードルダム 高倉稜  4/28 未勝利 福島芝2600 10 16 15
トウショウカムイ 村田一誠 10/19 500万 東京ダ2100
ドリーミングラヴ 木幡初広 10/19 500万 新潟ダ1200
ナンヨーノキョー 横山和生 10/20 500万 新潟ダ1800 10 14
フミノメモリー 勝浦正樹 10/27 500万 京都ダ1900
ブライテン 原田敬伍 10/27 500万 新潟ダ1200 15 10 11
メイラード 中舘英二  9/15 500万 中山ダ1800 14 12
ラグナロク 丹内祐次 10/27 500万 新潟ダ1800 12
ラプターフィリー 黛弘人 10/26 500万 東京ダ1600 10 13 15 13

表中 騎手の太字は乗り替わり 青字は1000万クラスでの成績

 結局、牝馬限定戦には出走できずに、牡馬との一般戦に回って来ました。鞍上もただ空いていたからという感じの山崎亮誠騎手です。勝てる気がしません。

●福島ダート1700mコース解説

 スタート地点はホームストレッチの右端。4コーナーを曲がり終えてすぐのところ。最初の1コーナーまでは338m。スタート直後に上り、1コーナーから下るのが特徴。
 先行争いが激しい上、2コーナーまで加速がつきながら隊列が動く。それでも前へ行っている馬が有利。福島のダートは砂厚8cmのスタミナを要する馬場なので、最後は各馬脚が上がってしまう。
 逃げ馬の連対率が約38%と最も高く、回収率も200%を超える数字。人気薄の逃げ馬の大駆けが炸裂しやすいコースだ。
 枠順は内枠が強い。特に1枠が唯一20%を超える連対率。1枠を引いた逃げ馬には要注意だ。
 血統的にはアフリート、コマンダーインチーフ、メジロライアンといった種牡馬の成績が優秀。
 軽くてスピードがあるタイプよりも、スタミナとパワーに富むタイプがいい。このあたりは馬場の特徴を良く表わしている。

有利な枠順 内枠
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 脚質、パワー
種牡馬ベスト アフリート、ブライアンズタイム、サンデーサイレンス
連対騎手ベスト 柴田善臣、蛯名正義、中舘英二、石橋脩、江田照男
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
3歳未勝利 1分48秒4 1分48秒4 1分47秒3 1分47秒8
3歳500万 1分47秒1 1分46秒9 1分46秒8 1分46秒5
古馬500万 1分46秒8 1分46秒3 1分45秒6 1分46秒8
古馬1000万 1分45秒7 1分45秒2 1分45秒2 1分45秒2
古馬1600万 1分44秒7 1分44秒6 1分43秒6

●騎手は山崎亮誠騎手 ほっさん評価「E」

 今回のスピカシチーの鞍上はスピカシチー史上16人目の騎手となる山崎亮誠騎手です(計19戦)。よくこれだけ違う騎手を乗せられるなぁ〜と思うほどですが、なんともあまり知らない地味な騎手を乗せてきた印象です。

 環境を変えるために関東に転厩しましたが、なんの策も施さず、騎手もお約束の減量期待では反って状況は悪くなっていると言わざるを得ないですね。なんだか大敗しそうな気がします。ただ、かなりメンバーに恵まれていますので、そこだけが救いです。

 山崎亮誠騎手については同期の菱田裕二騎手や中井裕二騎手に大きく水を空けられている印象で、いまだ9勝。大丈夫かな?と不安の方が大きいですね。いくら減量3キロでも追って伸ばせなければ失速あるのみですからね。

 私の愛馬に山崎亮誠騎手が騎乗してくれるのは今回が初めてです。これからも長いお付き合いになるでしょうし、いいレースをお願いします。


 2013年11月7日終了現在、JRA通算9勝。勝率2.4パーセント、連対率3.4パーセント。昨年(2012年)は、JRA通算3勝。勝率2.5パーセント、連対率4.1パーセント。今年はここまで6勝、勝率2.3パーセント、連対率3.1パーセントと勝ち数は昨年を上回るが、逆に勝率・連対率は下がっている。すなわち騎乗依頼は多くなったが、結果を残せてないと言える。


 山崎 亮誠(やまさき りょうせい)は1994年3月25日生まれの19歳。日本中央競馬会(JRA)の美浦トレーニングセンターに所属している2年目の騎手である。騎手免許は平地競走、障害競走両方の免許を所持している。杉浦宏昭厩舎所属。現在、減量3キロ。

 2012年3月3日に美浦の杉浦宏昭厩舎所属騎手としてリニューアルオープンした中京競馬場でデビュー。デビューの同期には菱田裕二、中井裕二、長岡禎仁、原田和真がいる。2Rでニシノボレロに騎乗して4着。デビュー月には初勝利は挙げられなかったが、4月1日の3回中山4日4Rをデルマスサノオで制して初勝利。初年度は3勝だった。


 2012年デビューの新人騎手5人の2013年11月7日までの騎乗成績は以下のとおりです。

菱田裕二 69勝
中井裕二 55勝
山崎亮誠  9勝
長岡禎仁  7勝
原田和真  3勝

 ということで、関西と関東のハンデはあるものの、同期2人には大きく水を空けられています。


 ほっさん愛馬での成績 (1戦0勝)

 2013年11月10日 スピカシチー 500万下 福島ダ1700m  着/ 番人気

これ以降は2013年11月9日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「ナンヨーノキョーは1度使われて、得意の福島替わりなら大きく変わる余地がある。小回り向くフミノメモリー。逃げると怖いカトラス。この距離ならトウショウカムイも圏内。」


短評は「主力対等」



予想家の印
馬名 吉田幹 林茂徳 吉岡哲 CPU
グッドシーユー
トウショウカムイ △△ △△
カトラス
スピカシチー
トゥイードルダム
フミノメモリー △△
オリオンザムーン △△
ラグナロク
メイラード
ドリーミングラヴ
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
カトラス 3.8
フミノメモリー 4.6
トウショウカムイ 4.8
中 略
コウエイロックオン 25.8
ラグナロク 45.8
ブライテン 48.0
スピカシチー 48.0
アグネスグローリー 50倍以上
ラプターフィリー 50倍以上



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
スピカシチー 72 65 66 60
カトラス 71 56 67 70
フミノメモリー 78 76 69 72
トウショウカムイ 79 74 70 63
オリオンザムーン 74 72 69 62


デイリー馬三郎

本紙の見解

「休養後、馬体が絞り切れない◎フミノメモリーだが、2度叩かれてレースぶりに進境がうかがえる。ラストの甘さが残るだけに、今回の距離短縮はプラスとみて中心視する。調教の動きが変わってきた○トウショウカムイが相手。〈石渡〉」

◎ フミノメモリー
○ トウショウカムイ
▲ カトラス
× オリオンザムーン
☆ ナンヨーノキョー

以下省略

スピカシチーは本紙無印(>_<)


スピカシチーは全13記者中 全記者無印の屈辱です

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

スピカシチー(10着)

 「馬体に太め感はなくいい状態でしたが、今回は相手が強化され道悪も響きました。それでも入賞は出来なかったものの頑張っていました」(村山明調教師・友駿ホースクラブ公式HP)

●各陣営のコメント

スピカシチー

 「以前との比較はつかないけど、実戦で気の悪さを見せなければ差はないはず。」(中野栄治調教師・デイリー馬三郎)

 「転厩緒戦で掴み切れないし、気難しい面があり、走らせてみないと何とも言えない。」(中野栄治調教師・競馬ブック)

 「転厩初戦ということもあり、今週の稽古は軽めとなりました。今回は美浦からの輸送となるので以前より負担は少なくなると思います。まだ、勝ちきるまでには時間がかかりそうですが、スムーズな競馬で少しでも上位を狙います」(中野栄治調教師・友駿ホースクラブ公式HP)

●ほっさん予想

11月9日独り言より

 わざわざ関東に転厩するも、なんの策も取られずにただ出走するだけのスピカシチーですから(>_<)。とても勝ち負けなんて無理っす(T_T)。

 ただ、訳あって山崎亮誠騎手から中井裕二くんに替わったことは大幅プラスだと思いますが。結局オフェーリアシチーもたまたま藤懸貴志騎手の落馬負傷で丸田恭介騎手という上手くて手の合う騎手に巡り合えたことが今回の勝利に繋がったことは間違いありません。勝つ馬って運もあるんですよね。

 スピカシチーは勝ち負けどころか掲示板も出走奨励金もないでしょうね。8着以内なら万歳です。

これ以降は2013年11月14日に作成

●山崎亮誠騎手が落馬負傷の為に中井裕二騎手に乗り替わり

 11月9日の福島8Rでビバゴールデン号に騎乗していた山崎亮誠騎手は他の馬に関係なく、疾病(右第3中手骨開放骨折 ※予後不良)を発症したため、4コーナーで落馬。左鎖骨々幹部骨折の重傷で、これ以降と日曜日の全鞍乗り替わりとなりました。

 10日に山崎亮誠騎手で出走予定だったスピカシチーの鞍上は急遽中井裕二騎手に変更になりました。この変更に伴い、負担斤量が52キロから54キロに変更になりました。斤量は2キロ増えるものの、中井裕二騎手の方がはるかに実績も追う力もありますし、負傷した山崎亮誠騎手には気の毒ですが、結果から言うとラッキーな騎手変更となりました。

 なお、同じレースのグッドシーユーも同じく土曜日に落馬負傷した菱田裕二騎手から吉田隼人騎手に乗り替わりになっています。

●中井裕二騎手 ほっさん評価「D」

 急遽の乗り替わりのため、レース後(11月14日現在)のデータにて。

 今回のスピカシチーの鞍上はスピカシチー史上16人目の騎手となる中井裕二騎手です(計19戦)。当初は減量3キロの山崎亮誠騎手での出走予定でしたが、上記掲載のように前日の落馬事故で左鎖骨々幹部骨折の重傷を負いそれ以降は全て乗り替わりとなりました。

 そこで代打として指名されたのが中井裕二騎手です。中井裕二騎手は山崎亮誠騎手と同期ですが、山崎亮誠騎手が9勝なのに対し55勝と勝ち星ではるかに上回っており、減量1キロですが相当に期待の大きな騎手です。山崎亮誠騎手には申し訳ないですが、中井裕二騎手の方が期待が持てます。

 我がほっさん軍団では9月にオフェーリアシチーに騎乗していただきましたが、この時は9番人気9着でした。ただ、オフェーリアシチーは非力で力の要るダートが向かなかっただけで騎乗としては良くも悪くもありませんでした。全体的に活躍しているジョッキーですし、期待したいですね。


 2013年11月14日現在、JRA通算55勝。勝率4.5パーセント、連対率9.6パーセントと新人としてはまずまず。昨年デビューの新人騎手の中では菱田裕二騎手に次いでの勝ち星で順調です。デビューイヤーの昨年(2012年)は、JRA通算23勝。勝率4.6パーセント、連対率9.3パーセント。今年はここまで32勝、勝率4.5パーセント、連対率9.7パーセントと昨年並の成績。


 中井 裕二(なかい ゆうじ)は1993年6月25日生まれの20歳。日本中央競馬会(JRA)の栗東トレーニングセンターに所属している2年目の騎手である。騎手免許は平地競走、障害競走両方の免許を所持しているが、障害競走への騎乗経験は現在の所ない。デビュー時は長浜博之厩舎所属だったが、現在はフリー。現在、減量1キロ。


 2009年4月に千葉県白井市の競馬学校の騎手課程(27期)に入学。デビューの同期には菱田裕二、長岡禎仁、原田和真、山崎亮誠がいる。

 2012年3月3日に栗東の長浜博之厩舎所属騎手としてリニューアルオープンした中京競馬場でデビュー。3Rでギルドマスターに騎乗して3着。そして同日の8Rにニシノマナザシに騎乗して初優勝。その後順調に勝ち星を挙げ、2012年は1着23回、2着24回の好成績を残した。同期の菱田も23勝をあげ同率であったが、騎乗停止処分があったことで評価を下げ、中央競馬関西放送記者クラブ賞を逃した。

 2013年8月26日にフリーに転身。2年目となる2013年もすでに32勝と昨年の勝ち数を上回っており順調。


 2012年デビューの新人騎手5人の2013年11月14日までの騎乗成績は以下のとおりです。

菱田裕二 69勝
中井裕二 55勝
山崎亮誠  9勝
長岡禎仁  7勝
原田和真  4勝

 ということで、同期の中では絶好調の菱田裕二騎手に次いでかなりの成績を挙げられています。


 ほっさん愛馬での成績 (1戦0勝)

 2013年 9月 1日 オフェーリアシチー 2歳未勝利 小倉ダ1000m 9着/9番人気


2012年5月27日 京都5R アンバルブライベンに騎乗する中井裕二騎手。(9着/8番人気)

●パドック

 スピカシチーは前走マイナス10キロの444キロ。せっかく前走がふっくらとしていたのに、輸送してすぐの出走ですし、馬体減りをしていました。全体的に細く感じましたが、毛づやはピカピカで歩様も良く、気配も良かったですね。

●レース 

 スタートは出遅れて(競馬ブックでは1馬身不利)後方2番手になってしまいます。小回りのローカルでは致命的な位置です。向正面では中舘英二騎乗のメイラードがまず外からマクリ気味に上がって行きます(結局11番人気6着)。それに合わせて丸山元気騎乗のオリオンザムーンも外から上がって行きます(同6番人気2着)。勝浦正樹騎乗の1番人気フミノメモリーも呼応するようにオリオンザムーンの後を上がって行きます(同1番人気1着)。遅れてスピカシチーも外からマクり気味にポジションをどんどんと上げて行きます。終わって見れば、この”道中動いてポジションを上げた組”が上位に来ていますから、乗り替わりの中井裕二騎手、見事な判断でした。パチパチ。

 スピカシチーは3コーナー手前でポジションを上げたままの勢いでそのまま追われます。4コーナーでは7番手まで押し上げましたが、ずっと脚を使っていましたし、もはやここまでかと思いきや、バテず伸びずで前の垂れてきた馬を交わしなんとなんと5着でゴール!!

 悲願の掲示板確保を達成し、次走への優先出走権を確保してくれました!!嬉しすぎる!!

●時計の評価

 今回のスピカシチーの走破時計は1分49秒3良馬場でした。福島ダート1700mの500万クラスの平均勝ちタイムは1分46秒8良馬場、競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分46秒9でしたから、相手に恵まれて時計もかかりようやく浮上したという事実は否めません。勝ち馬の時計ですら水準以下の1分48秒0良馬場という凡時計。そこから1秒3も離されているわけですから、5着と言っても価値は低いと思います。

 ですから、次は掲示板を陥落するでしょうし、もう2度と掲示板には浮上してこないかも知れませんが、この1度の掲示板があるだけでスピカシチーの馬主としては大満足ですね。結果的に転厩して良かったということになります。ただ、当初予定の山崎亮誠くんならここまで追う力はなかったでしょうし、落馬負傷という偶然の結果、中井裕二騎手に乗り替わったことで生まれた結果だと思います。

●レース後の騎手・調教師のコメント

スピカシチー(5着)

 「向こう正面で外から上がっていた馬がいたので連れて上がっていきましたが、最後まで脚色が鈍らずに追い込んでくれました。」(中井裕二騎手・友駿ホースクラブ公式HP)

 「転厩後、上手く調教を進めることが出来き、状態も良くなっていたことから頑張ってくれました。その調教でバリバリやったので幾らか馬体が減っていましたが、レース後も特に異常はありません。次走は中山か中京になりそうですが、中山はメンバーが強化され、中京は輸送があります。そのため状態次第ですが福島での連闘も視野に入れています」(中野栄治調教師・友駿ホースクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

スピカシチー(5着)

 「出遅れて後方から。前半はロスなく運ぶ。勝負どころから外目を追い上げ、最後もジリジリと伸びた。ダートに戻ってキッカケを掴む。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 ついにJRAで本賞金を獲得しました!!(滝涙)

 諦めずに頑張って続けていれば良いことがあるんですね。スピカシチーは1勝馬ですが、それは地方交流戦のものであり、未勝利時代も通じてスピカシチーが中央で掲示板に載ったことはありません(最高6着が4回)。そんな未勝利クラスでも掲示板の遠かった馬が500万クラスでしかも16頭立てのレースで掲示板を獲れるとは・・・。このことだけで、金額云々というよりも嬉しいですね。

 賞金は5着の本賞金が67万円。特別出走手当が381000円。合計1051000円。1口で割りますと1600円程度になると思われます。

●今後の展望

 相手に恵まれ、5着と言っても勝ち馬からは1秒3も離されており、次も勝ち負けと言うよりは掲示板確保が目標になるでしょう。それで十分です。コンスタントに掲示板に載れるようになって欲しいですね。

●最後に

 勝ち上がった時に、もうこの感動だけで十分と書きましたが、ついに中央の掲示板に載ってくれました!!未勝利時代を含めても中央では最高が6着。スピカシチーにとって掲示板確保は遠い壁でした。

 この先何走してもあり得ないと思っていた掲示板確保をしてくれたことは本当に嬉しいですね。本当に何度も感動をくれる孝行馬です。

 いつまでもこんな感じで元気に走り続けて欲しいですね。つくづく良い馬に巡り合えたと思います。アリエルシチーの打診を自分勝手に断ってスピカシチーに替えて貰ったことは本当に成功だったと思います。

 ここまで来たら贅沢過ぎますが、関東でひと花咲かせて欲しいですね。

 いくつもの感動をありがとう。頑張れ、スピカシチー!!

最後までご愛読ありがとうございました

2013年11月1日立ち上げ 7日、8日、14日加筆
スピカシチーの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2013年10月20日 第18戦 粟島特別 500万下 新潟芝1800m (10着/17番人気)

2013年 8月25日 第17戦 鳥栖特別 500万下 小倉芝2000m (7着/12番人気)

2013年 7月14日 第16戦 南相馬特別 500万下 福島芝2000m (7着/8番人気)

2013年 6月18日 第15戦 JRA指定交流 ファンシーサドル特別 中央500万クラス 船橋ダ1800m (4着/4番人気)

2013年 5月11日 第14戦 500万下 新潟ダ1800m (6着/11番人気)

2013年 4月13日 第13戦 500万下 中山ダ1800m 牝馬限定 (7着/4番人気)

2013年 2月23日 第12戦 500万下 阪神ダ1800m 牝馬限定 (6着/10番人気)

2012年12月12日 第11戦 JRA指定交流 初雪特別 中央500万クラス 笠松ダ1800m (3着/3番人気)

2012年10月27日 第10戦 500万下 新潟ダ1800m (8着/12番人気)

2012年 9月17日 第9戦 500万下 阪神芝1800m (12着/16番人気)

2012年 3月 3日 第8戦 第19回 チューリップ賞 GV 阪神芝1600m (11着/14番人気) パドック写真等多数付き 現地観戦レポート

2012年 2月 7日 第7戦 JRA指定交流 パイナップル賞 名古屋ダート1400m (1着1番人気

2012年 1月 5日 第6戦 3歳未勝利 京都ダ1800m (6着/10番人気)

2011年11月13日 第5戦 2歳未勝利 京都芝1600m (6着/10番人気)

2011年10月10日 第4戦 2歳未勝利 東京芝1600m (8着/10番人気)

2011年 9月 3日 第3戦 2歳未勝利 小倉芝1800m (11着/11番人気)

2011年 8月14日 第2戦 2歳未勝利 新潟芝1800m (11着/12番人気)

2011年 7月10日 デビュー戦 2歳新馬 京都芝1400m (7着/11番人気)

競馬徹底分析ほっさんサイトトップページに戻る