アモーレエテルノ(ヒカルアモーレの12) デビュー戦


キャロットクラブ出資愛馬第23号は、早い段階から、もっとも狙っていた馬。


母は2勝馬ながら、フィリーズレビューJpnU4着、忘れな草賞オープン3着の実力馬で、初仔のグランデアモーレは最優先枠で取得したほど。

そのグランデアモーレは2歳7月の新馬戦を優勝。このレースは後に出走8頭中6頭が勝ち上がり、2、3着馬はすでに2勝馬。続く札幌2歳S GVも後のNHKマイルカップJpnT優勝馬に先着しての6着と能力を見せた。

そんな若くて実力もあり仔出しのいい母の産駒を私が狙わないわけがない。しかも安価。今回は関東馬だが、それでも欲しいくらいの馬。馬格もあり、馬体も良く見える。

というわけで、一般枠でも確実に買えそうだったので購入。結局、第二次募集開始からすぐに満口。

そして、クラブ公式HPの最初の近況報告で、いきなり”大物感”という言葉が登場!!満口に遠い募集馬なら、過去こういうコメントが出ることは多々あったが、満口間近で売り切れ確実の馬にこういったコメントが出ることは”異例中の異例”で、これは相当期待できるのではないか。


ヒカルアモーレの12を徹底分析。

また、購入に至った経緯を掲載。

競走馬名がアモーレエテルノ(Amore eterno(伊語) 「永遠の愛」の意。母名より連想。)になりました。

7月5日に函館競馬場へ入場しました。

7月10日にJRA競走馬登録されました。

7月11日にゲート試験に合格しました。


8月9日 札幌5R 2歳新馬 芝1800m 混合に出走!!

フルゲート14頭のところに想定数は15頭。結局13頭で確定。

鞍上は関東馬でも菱田裕二騎手の予定だったが、急遽バッテングしたとかで長岡禎仁騎手に。反応の鈍い難しい馬に経験の少ない騎手は大変不安。

しかも5年連続新馬戦での優勝を狙う我が軍団なのに新馬戦で愛馬の出走(グリューヴァイン)が重なり痛恨の2頭出し。

追い切りでは反応の鈍さを露呈。これはレースでも勝ちきれない大きなマイナス要因。・・・と嘆いていたのに経験の少ない長岡くんとは・・・(T_T)。

10着/8番人気。

パドックでは暴れまくり懸念されていた気性の敏感さを露呈。ここで相当体力をロスしたと思われる。

しかし、レースでは抜群の二の脚から絶好位の4番手を確保し、減量3キロと相まって、あわや勝ち負けかと思うレースぶり。やはり追い切りの緩さとパトックでの体力消耗もあり3コーナーの勝負どころでもうついて行けずに失速したが、それでも思ったよりも垂れずに最後の最後まである程度踏ん張りスタミナは見せた。

大型馬で次は上積みがあるだろうし前進を期待したい。


レース回顧と時計の分析、レース後の長岡禎仁騎手のコメントを掲載。

松嶋屋様撮影現地写真掲載。

(2014年8月11日完結、15日写真追加)

2013年10月9日立ち上げ

●ヒカルアモーレの12を購入

 昨年(2012年)は牡馬のジェットブラック(1口9万円と私にしては高額馬)を購入したために他は2頭(バウンスシャッセ、ラフェドフルール)と計3頭の購入だった私ですが、今年は安価で2、3勝してくれそうな私好みの募集馬が多く、比較的安価な馬ばかり4頭(本馬、マルティンスタークの12、ササファイヤーの12、ハルーワソングの12)応募しました。

 この中で、ハルーワソングの12を除く3頭は締め切り間際の応募情勢からおそらく購入確実と思われました。その通り、一次募集終了日の抽選対象馬の発表の時点で3頭の出資が確定し、無事欲しかったヒカルアモーレの12を購入することができました。後日、抽選対象だったハルーワソングの12も一般枠で約42パーセントの当選確率(推定)と低かったものの、見事に当選。応募馬4頭共を無事購入することができて、これにて今年の私の1歳馬購入は終了しました。

 以下は、2013年応募馬とその理由です(当サイト「キャロットクラブ2013年募集馬を分析する」より)。

18 ヒカルアモーレの12 関東でも購入候補

 父はゼンノロブロイ。アーニングIDX1.93とかなり高い。以前は2歳戦ではからっきしで、3歳や古馬になってから本格化する産駒ばかりの印象だが、サンテミリオンなどの活躍で牝馬の質が上がった11年産からは2歳戦でも産駒の成績は急上昇。ロブロイ産の愛馬バウンスシャッセも2歳8月の新馬戦を圧勝してくれた。以前は牝馬の質が悪かっただけで、それでもかなりの成績を残していたわけだから、種牡馬としては評価の高い馬。

 母は2勝馬だが、忘れな草賞3着やフィリーズレビュー4着などオープンでも上位の成績だった。初仔のグランデアモーレは早い段階からの母の活躍と、父も仕上がり早のネオユニヴァースということ、そして一度はお願いしたかった松田博資先生ということで最優先権で購入。期待通り2歳7月の早期に芝1800mの新馬戦で優勝。続く札幌2歳S GVも後のNHKマイルGT優勝馬を交わして6着と非凡な能力を見せた。そこからフレグモーネなどで1年以上の休養、現在に至る。

 正直、7月のリストの時点ではもっとも狙っていた馬。しかし、関東のしかも木村哲也厩舎へ。うーーん、辛い。

 馬体重は492キロとがっしり。馬体も背中のラインは気に入らないが、全体的に走りそうな匂いがプンプン。筋量もあり、クビ差しの角度も良い。繋ぎの角度もちょうど良く、姉同様芝の中距離で活躍できそう。

 金額も姉よりも少し金額が落ちて募集総額1800万円と手頃。やっぱり欲しい。


・・・ということで結論。


最優先枠 71 マルティンスタークの12 最優先枠ならほぼ購入確定なので 一般枠なら47.7パーセントと低いことも考慮

一般枠  67 ハルーワソングの12 1次で満口確定なので 一般枠なら42.0パーセントと確率は低いが 後は縁があるかないかだけ 
        18 ヒカルアモーレの12     おそらく早い段階で満口に。初志貫徹。関東でも良いのは良い
          69 ササファイヤーの12    1.5次で売り切れそうなので、私はここで押さえておかないと(最優先権はおそらく成功するので)



次点で見送り 85 トップライナーUの12    ハルーワソングの12が取れたら予算オーバーになるので

 という4頭でチャレンジです。それにしても未知の厩舎が多いですね(苦笑)。ハルーワソングの12以外はほぼ確定だと思っております。全部牝馬です(笑)。だって牡馬は高いんだもの。そして、私自身、キャロでは牝馬の方が相性いいですし、いずれの母馬権乱用を目論んでおりますので(笑)。そして皆さんは私が母馬権を乱用してしまうので残り200口となり最優先権で勝負するしかなくなるわけです(嗚呼、恐ろしや〜)。その頃には母馬権が金銭でトレードされる時代となり・・・(以下、妄想は続く)。

 当サイトの常連様でGT馬アルフレードをお持ちのシオン様の情報でも”ベテランの友人は皆推奨している”という馬。私だけの目利きでは、少々不安になるところもありますが、こうやっていっていただけると自信になりますね。やはり、第二次募集が開始されてすぐに満口になりました。こうやって、良いと思う方が多い馬はやはりそれなりに走ってくれますからねぇ。そして後述しますが、早くもクラブ公式HPで”大物感”なる言葉が登場。やはり購入して良かったとホッとしています。正直、7月の募集予定馬リストが来た時点からもっとも狙っていた馬です。自分の馬見もそれなりだと自信にもなります。

 そんなこんなでヒカルアモーレの12を購入!!ご一緒の保護者の皆様、よろしくお願いいたします。

●ヒカルアモーレの12のほっさん評価

 では、ヒカルアモーレの12の詳しい分析です。

 父   ゼンノロブロイ アーニングIDX 1.93 評価 A−
 母   ヒカルアモーレ 2勝            評価 C
 母父 クロフネ                    評価 B−
 兄弟  グランデアモーレ 1勝          評価 D
 生産牧場 白老ファーム               評価 A−
 調教師 木村哲也                   評価 E

 馬体                           評価 B+
 募集総額 1800万円 牝馬
 
 総合評価 1.58 評価 D


 父ゼンノロブロイはアーニングIDXは1.93の「A−」とかなり高い。特に繁殖牝馬の質が格段に向上した2011年の産駒からは飛躍的に成績が上昇中。今までは、なんとなくディープインパクトやキングカメハメハ、ダイワメジャーといった種牡馬の活躍に対して影が薄かったが、巻き返す可能性は十分にある。ここからが正念場。

 ゼンノロブロイは3歳2月のデビュー戦を勝利。4戦目となった5月のGU青葉賞(2400m)で重賞初制覇を飾り、一躍ダービーの有力候補に躍り出た。そのダービーでは、優勝争いを演じたが、ネオユニヴァースの半馬身差2着まで。9月のGU神戸新聞杯(2000m)で重賞2勝目をマークしたが、その後は菊花賞4着、GT有馬記念3着で3歳時を終えた。4歳春もGT天皇賞・春2着、GU日経賞2着、GT宝塚記念4着など、勝てない日々が続いたが、秋シーズンを迎えて完璧に開花。GT天皇賞・秋(2000m)、GTジャパンカップ(2400m)、GT有馬記念(2500m)とビッグレースを3連勝し、2004年年度代表馬に選ばれることとなった。5歳時は英に遠征したGTインターナショナルSでエレクトロキューショニストの2着、GT天皇賞・秋でもヘヴンリーロマンスの2着している。

 初年度産駒から、オークス馬サンテミリオン、ダートGT馬マグニフィカ、芝中距離戦線のトップホースであるペルーサ、牝馬重賞戦線を沸かせているアニメントバイオ、古馬になって地力を増してきたGU馬のトレイルブレイザーなどを得て、サンデーサイレンス直仔種牡馬の新エース候補と目されるようになった。その結果、2011年産駒から繁殖牝馬の質が飛躍的に向上し産駒の数も185頭と一気に増えた。早速、その中の1頭、愛馬バウンスシャッセが2歳8月に新馬勝ちを収めるなど、2歳種牡馬リーディングの現在5位と大活躍。

 2010年の種付料は350万円だったが、2011年には500万円に上昇している(2012年は400万円、2013年は300万円)。やや晩成型の産駒を多く輩出することが多い。産駒は重馬場など力の要る馬場が得意と言われているが、愛馬バウンスシャッセはそういった馬場はさっぱりだった。父同様芝の中距離を走れる産駒を期待している。



 母のヒカルアモーレ(2004年生まれ・父クロフネ)は、姉グランデアモーレと同じ松田博資厩舎で、2勝馬。クロフネ産駒ということもあり、新馬戦はダート1800mでデビューするが2着の1番人気馬に10馬身差を付け圧勝。その内容から次走はフィリーズレビューJpnUに出走。4番人気4着(勝ち馬はアストンマーチャン)だった。もう1つ着順が上なら桜花賞への出走権を得ることが出来たのだが、それは叶わなかった。それでも重賞で力のあるところを見せる。

 続く忘れな草賞では芝1400mから2000mへの一気の距離延長。2番人気に支持されるがザレマの3着に敗れる。しばらく条件戦でも勝ち切れずにダートに戻ると成績が安定。2勝目もダートで1700mだった。そこから4戦し、常に人気にはなるが勝ち切れずに引退し繁殖入り。結果としてダートで2勝だが、芝でもオープンで良いところまでは行っている。実質3勝馬程度の能力は少なくともある。

 本馬は母の8歳の時の産駒でいわゆる繁殖黄金期。もっともいい時で、しかも昨年は空胎。素晴らしい馬を出す可能性が大きい。



 母父のクロフネは2001年NHKマイルカップGT、ジャパンカップダートGT。芝もダートもGTを制した。アーニングIDXも高く優良な種牡馬で、、BMSとしても現在着々と成績を残している。主なBMS産駒はカラフルデイズ(3勝現役)、アイスフォーリス(フローラS GU2着、オークスGT3着)など。父クロフネと母父サンデーサイレンスの仔が活躍していることから、今回の逆パターンも良いニックスになってくれると良いのだが。



 兄第は姉のグランデアモーレのみ。2歳7月の新馬戦(芝1800m)を優勝。このレースは後に出走8頭中6頭が勝ち上がり、2、3着馬はすでに2勝馬。続く札幌2歳S GVも後のNHKマイルカップJpnT優勝馬に先着しての6着と能力を見せた。そこから約1年休養中。おそらく、私が望む2、3勝はできるのではないだろうか。



 生産牧場の白老ファーム(しらおいファーム、正式名称・社台コーポレーション白老ファーム)は、北海道白老郡白老町社台にある競走馬の生産牧場(有限会社)である。社台グループに属し、グループ内では最も古い牧場である。白老町はもともと湿地帯であり、そこに大昭和製紙白老工場を設立するため齊藤知一郎が工場用地を人工的につくりその一部である場所を創業者の吉田善哉に譲り現在の白老ファームが出来る。

 日本屈指の生産牧場で、育成施設、優秀な人材とどれをとっても日本のトップクラスです。生産者ランキングでは同じく社台グループの社台ファーム、ノーザンファームに次ぐ3位の勝利数で、2011年度も年間100勝を超えている。最近では2011年に牡馬三冠を達成したオルフェーヴルや2009年にグランプリ連覇を成し遂げたドリームジャーニーやリトルアマポーラといったGTを輩出しており、その実力は疑う余地はありません。



 預託厩舎は木村哲也厩舎です。木村哲也(きむら てつや)は1972年11月16日生まれの40歳。日本中央競馬会(JRA)の美浦トレーニングセンターに所属する3年目の調教師である。

 私は愛馬アルマニャックが障害転向時にこの木村哲也厩舎へと転厩になったので愛馬を託すのは2度目。丁寧にしっかりとやってくれるのだが、結果は出せなかった。まだまだ開業して日が浅いこともあるが、技術面では不安が大きい。

 2013年10月9日現在、JRA通算28勝、勝率6.6パーセント、連対率13.1パーセント。重賞未勝利。

 昨年(2012年)は9勝、勝率4.5パーセント、連対率10.1パーセントと低迷。しかし、今年(2013年)は現在13勝、勝率7.8パーセント、連対率16.9パーセントといずれも生涯成績を上回り好調。ようやく軌道に乗りだしたかも知れない。


 騎乗依頼は勝負騎手は内田博幸、戸崎圭太騎手など地方出身勢。他には北村宏司、田辺裕信、石橋脩、各騎手が多い。ここと言うときには良い騎手を乗せてくれるし、それ以外でもリーディング10位前後の中堅を乗せてくれるので、そこは評価できる。



 馬体は、背中のラインは気に入らないが、全体的に走りそうな匂いがプンプン。筋量もあり、クビ差しの角度も良い。繋ぎの角度もちょうど良く、姉同様芝の中距離で活躍できそう。



 総合評価1.58とかなり低いですが、重要なファクターである調教師が最低評価の「E」。開業して日が浅いので、これは仕方のないところですが、ここを懸念して見送った方も数少ないはずです。それでもこれだけの良い馬ですし、走らせられると信じています。そして、まだスターホースのいない厩舎の代表格になって欲しい。
 母は2勝馬で評価は「C」ですが、重賞で4着、オープン戦で3着の実績から3勝馬程度の価値はあると思いますし、姉のグランデアモーレが1勝ですので、評価は「D」と低いですが、これも2、3勝はしてくれると思っています。母も若くて活力がありますし、それらを総合して、数字よりも価値のある馬だと私は思っています。

 期待してるゾ、ヒカルアモーレの12!!

●最初の近況報告で、”大物感”と言う言葉が登場!!

 9月30日に更新されましたクラブ公式HPヒカルアモーレの12の初めての近況報告は次の通りです。

馬体重:492kg NF空港移動までは順調に夜間放牧を行っていました。現在は騎乗馴致に備えて、鞍を付けてのウォーキングマシンでの運動をこなしています。筋肉量にも恵まれ、大柄で強力なパワーを有しながらも、しなやかで綺麗にストライドが伸びる走りができており、このファミリーらしい奥行きと粘り強さを兼ね備えた競走馬へと育ってくれることでしょう。反応に鋭さがあって、闘争心旺盛な気性の強さも頼もしく、大物感漂う1頭と言えます。

 なんとなんと、最初の近況報告でベタ褒め(ニヤニヤ)。そして”大物感”注)大野の感ではないという言葉が出てきました。これは単に馬体が大きいというだけの意味ではないでしょう(そうでないことを祈りたい)。

 通常キャロットクラブでは、満口前には、相当のリップサービスがあり、それにつられて購入し(大失敗した)たフェーラシュヴァルは、近況報告だけなら、GT10勝に凱旋門賞連覇くらいは出来そうな内容でした(実際には未勝利戦すら勝てなかったぞ、フォー)。

 こうやって、満口間近で売り切れ確実の馬にこういったコメントが出ることは”異例中の異例”で(ただし、今年は満口馬でも全体的に褒め言葉が多いが・・・)、これは相当期待できるのではないでしょうか。

 ドッキドキしますねぇ。(ニヤニヤ)

これ以降は2014年2月24日に作成

●競走馬名がアモーレエテルノになりました

 2014年2月22日に発表されましたヒカルアモーレの12の競走馬名はアモーレエテルノ(Amore eterno(伊語) 「永遠の愛」の意。母名より連想。になりました。

 姉はグランデアモーレ、母はヒカルアモーレですから、”アモーレ”が先頭になりましたが、その一族だということがわかりやすい名前になりました。母や姉同様、少なくとも2勝は挙げて欲しいですね。

これ以降は2014年6月4日に作成

●ここまでの近況をまとめると(6月4日作成)

2013月9月30日

 筋肉量にも恵まれ、大柄で強力なパワーを有しながらも、しなやかで綺麗にストライドが伸びる走りができており、このファミリーらしい奥行きと粘り強さを兼ね備えた競走馬へと育ってくれることでしょう。反応に鋭さがあって、闘争心旺盛な気性の強さも頼もしく、大物感漂う1頭と言えます。

2013月10月31日

 乗り出してからまだ日は浅いですが、スタッフが背に乗っても動じることなく、指示に対しても真面目に対応してくれています。馬体面は伸び・厚み共に申し分なく、スケールの大きさを感じさせる雄大な馬格へと成長しています。数多くの実績を残してきたグレイトフィーヴァー一族出身だけに期待のかかる1頭

2013月11月29日

 大きな体を駆使したダイナミックなフォームでキャンターを行っています。普段から元気いっぱいでパワーもかなり持ち合せていそうな雰囲気

2013月12月26日

 性格面は基本的に大人しいのですが、何かに驚いたときなどは宥めるのに一苦労することもあります。

2014月5月30日

 坂路コースでの動きからいい素質を持っていることが感じられます
 年が明けるまでは大物感溢れるコメントが一杯でしたが、年が明けてからはあまりそういったコメントは出ず、ようやく5月末に素質を感じるというコメントが出ました。

 本来もうトレセン入りをしてもいいくらいのピッチで育成が順調に進んでおりますが、如何せん木村哲也厩舎には3歳未勝利馬が多数在籍していて、なかなかそれらの結論が出る秋までは馬房が空きそうにありません。こんな勝ち上がり率でこの厩舎は大丈夫かなぁ〜と思いますが、なんとかそれなりの結果を出して欲しいですね。

 写真からも近況からも馬はある程度走るのは間違いありません。

これ以降は2014年7月5日に作成

●7月5日に函館競馬場に入場しました

 6月30日の定期更新では移動についてはなんの話も出ていなかったアモーレエテルノ。同じく愛馬のベルディーヴァもなんの移動の予定も出ていませんでした。しかし、同日の更新で愛馬のグリューヴァインは7月6日に札幌競馬場に移動予定と大前進。あとは残りの上記2頭の移動を今か今かと待ちわびていました。

 するとベルディーヴァがいきなり7月2日に函館競馬場に移動。そして本日(7月5日)アモーレエテルノもなんの前触れもなく函館競馬場に移動しました。

 以下は7月5日に臨時更新されましたクラブ公式HPアモーレエテルノの近況報告です。
ここまで順調に調整が進んでいることから5日に函館競馬場・木村哲也厩舎へ入厩しました。移動までは1000m屋内周回ダートコースでキャンターを2周半の調整を中心に、週2回900m屋内坂路コースをハロン15秒のキャンターで2本登坂していました。「ハロン15秒ペースを取り入れて乗り込み始めたことで見た目にも絞れて変化が出てきましたし、体調面もいい意味で上昇傾向にありました。無事に検疫も確保することができましたので、調子の良さを活かすためにも入厩させてもらいました。まずは環境に馴らしてもらいながら進めてもらえればと思います」(空港担当者)
 ということで、無事に移動したようです。元々育成は至って順調でしたし、いつ移動の話が出ても不思議はありませんでしたが、やはり嬉しいですね。

 これで明日、予定通りグリューヴァインが移動してくれれば、2歳所持馬4頭全馬が入厩したとこになります。いつになく順調で嬉しいですね。

 それにしても、すでにデビューしているサンフレイムの次はグリューヴァインだとばかり思っていましたが、一気に2頭に抜かれてしまいました(笑)。こういう見当違いは歓迎ですね。


 さぁ、牧場では大物感満載のアモーレエテルノですが、追い切りでどんな動きを見せてくれるのか楽しみです。

これ以降は2014年7月11日に作成

●7月11日にゲート試験に合格しました

 7月11日に臨時更新されましたクラブ公式HPアモーレエテルノの近況報告は次の通りです。
11日にゲート試験を受けて見事合格しました。「水曜日に続いて木曜日にもゲート練習を行っていましたが、人の手を煩わせることもなく思惑通りに調整が進められていました。順調と言える状況でしたね。一生懸命に手伝ってくれている田中博康とも相談しながら調整していましたが、すんなりと最初の課題をクリアできるに越したことはないし、いけそうならばさっそく今日から受けてみようという話になったんです。実際のところ、いい意味で無難に対応してくれたということで、無事に合格をもらうことができました。博康も良くなってくれていますし、馬も賢くエライですね。この後に関してはまだ決めていませんし、様子を見てからと思っています。いったん乗り込み期間を設けるのもいいのかなと思うところもありますが、終わったばかりなので少し様子を見てから決めていければと思っています。よろしくお願いいたします」(木村師)
 ということで、見事ゲート試験に一発で合格しました!!中にはゲート試験で手こずる馬もいますが、すんなりで嬉しいですね。やはりゲートが上手いというのはレースでも非常に有利です。これで2歳愛馬4頭の内、実に3頭が7月上旬の時点でゲート試験に合格してくれました。残る1頭のグリューヴァインもすでに競馬場入りをしてまもなくゲート試験を受けるでしょうし、今年は特に順調ですね。

 ただ、アモーレエテルノはまだJRA競走馬登録をされていないので、どのような時計でゲート試験に合格したのかわかりません。もう1頭の期待馬ベルディーヴァは素晴らしい時計でゲート試験に合格しました。アモーレエテルノとベルディーヴァは私にとって3年連続の札幌2歳S出走と3年連続のオークス出走への期待のかかる馬。早く競走馬登録して欲しいですね。来週の月曜日に判明するでしょうね。

 アモーレエテルノを管理する木村哲也厩舎は3歳の未勝利馬が多数在籍していますし、そちらが優先されるでしょうから、このあとは放牧でしょうね。

これ以降は2014年7月14日に作成

●7月10日にJRA競走馬登録されました

 7月14日にJRA−HPで発表された2014年7月10日競走馬登録分114頭の中にアモーレエテルノの名前があり、JRA競走馬登録が完了しました。

 これで無事競走馬登録されましたから、詳細な追い切り情報や入厩放牧情報を知ることが出来ますし楽しみですね。

 なお、7月14日現在、アモーレエテルノはまだ函館競馬場にいます。7月9日に一足早くゲート試験に合格した愛馬ベルディーヴァは翌10日には放牧に出されましたから、まだ放牧と確定したわけではなさそうです。さてどうなりますか。このままデビューに向けて進めて行って欲しいですが。

 水曜日にこれまでの追い切り情報が入ると思われます。どんな時計でゲート試験に合格したのかなど楽しみですね。

これ以降は2014年8月6日に作成

●追い切り情報(8月6日更新)

7月16日 函館ウッドチップ 良馬場 馬なり余力

田中博康
4F 57.7
3F 43.0
1F 14.0[7]


7月23日 函館ウッドチップ 重馬場 馬なり余力

田中博康
5F 74.6
4F 58.2
3F 43.0
1F 14.2[8]
カスクストレングス(2歳新馬)馬なりの外を0.6秒追走同入


7月27日 函館ウッドチップ 重馬場 強めに追う

助手
4F 57.1
3F 42.0
1F 13.5[8]
ゴージャスガール(2歳新馬)馬なりの外同入


7月30日 函館芝 良馬場 ゴール前一杯に追う

菱田裕二
5F 68.3
4F 52.3
3F 37.7
1F 11.9[1]
シンフォニア(2歳新馬)一杯の内を1.2秒先行0.2秒遅れ


8月3日 函館ウッドチップ 良馬場 馬なり余力

4F 57.6
3F 42.4
1F 13.2[5]
ラッシュボール(2歳未勝利)馬なりの内を0.4秒追走同入


8月6日 函館ウッドチップ 稍重馬場 一杯に追う

菱田裕二
5F 70.8
4F 54.0
3F 39.9
1F 13.0[6]
 7月16日、アモーレエテルノの最初の追い切り時計が出ました。14−14ですね。ずっと調教をつけていただいている田中博康騎手に今回も調教をつけていただいています。頼もしいですね。しかし、7月11日にゲート試験に合格した時の時計がありません。同時期に北海道でゲート試験に合格した愛馬ベルディーヴァも同グリューヴァインも合格日に時計を計時しておりました。この時計がないということはハロン15秒を切ってないということしか考えられず、だとするとゲートには合格したものの、時計は相当遅かったと考えられます。ましてやアモーレエテルノがゲート試験に合格した7月11日は稍重馬場で締まって時計の出やすい馬場でした。もちろん、これから更に練習を積み重ねてゲートは少しは速くなるでしょうが、他の2頭は11秒台が出るなどゲートが速く優秀なだけに、アモーレエテルノのゲートは少し心配になりますね。
 以下は同日(7月16日)に更新されましたクラブ公式HPアモーレエテルノの近況報告です。
「先週ちょっと早いかなとは思いましたが、うまく試験をパスしてくれましたので様子を見ていました。今のところ目立った傷みや精神的なイライラ感が強くなってくるわけでもないので、可能ならばこのまま進めてみようという話をしているんです。それで今朝は少し時計を出してみることにしました。最初なので無理なく14−14くらいを基調にした調教で同じ2歳馬と併せました。やや強めくらいのところでしたね。引き続き調教をつけてくれている田中博康の話だと“まだわかってないような感じで走りのギアもギュンギュンギュンと変わっていくわけではなくそのままサーッと行く感じ”とのこと。それは新馬だし、最初なので致し方ないでしょうから気にはしていません。動きからも目立った疲れはなさそうなので、体力的に問題がないようならば可能な限り競馬へ向かっていきたいと思っています。もちろんちょっと切り替えたほうがいいかなと思えれば考え直すかもしれませんが、そのあたりは馬の状態次第で柔軟に判断していきます」(木村師)
 ということで、いろんな意味で簡単な馬ではないようです(>_<)。素質はあってもズブかったり反応が鈍かったりというのもレースでは大きなマイナス要因ですからねぇ。ゲートも含めて心配ですが、きちんとレースで走って欲しいですね。
 どうやらそのままデビューへ向かって行けそうですね。

 7月23日、先週より少し長めを乗られました。2歳新馬を後ろから追走して同入と予定通りの動きで順調です。競馬ブックでも”折り合いスムーズ”ということで、良い追い切りだったようです。
 以下は同日(7月24日)に更新されましたクラブ公式HPアモーレエテルノの近況報告です。
「今週からデビューを意識して本格的にピッチを上げていこうと考えていたのですが、雨の影響から馬場状態は良くなかったんです。そんな中で無理をするとアクシデントの元にもなりかねませんし、そこは無理をせず中身を求めるような調教にしました。頭の切り替えを求めていくのがいちばんの狙いを持っていたものの、時計を見ていただいてもわかるように基本的には14−14くらいなので精神面への刺激にはなっていないかもしれません。ただし、タフな馬場で長めから動かしたことで負荷はかかったようなので体力面の向上にはつながっていると思いますから意味のある調教にはなっていると思いますよ。カイバ食いも落ちることはないですし、調教を積み重ねていってよりフィットした状態に持っていけるようにしたいですね」(木村師)今のところ8月9日の札幌競馬(2歳新馬・芝1800m)に出走を予定しています。
 何度も言いますが、このアモーレエテルノは馬は間違いありません。心配なのは調教師だけだと言っていますが、この近況も負荷がかかっているのか、失敗だったのか曖昧です。正直なところ怪しげですよねぇ。それでも下のクラスなら能力だけでもなんとかなるでしょうが、上に行けば行くほどしっかり調整できないと勝ち負けできませんからねぇ。私はこのアモーレエテルノで3年連続のオークス出走を狙っているので、どうしても厳しい言い方になってしまいます。オークスに連れて行ってくださいね。
 さて、デビュー戦の予定が発表になりました。ななんと、すでに牧田和弥先生がグリューヴァインのデビュー戦と公言されている8月9日 札幌5R 2歳新馬 芝1800m 混合です(T_T)。5年連続新馬戦優勝を狙う我が軍団としては新馬戦で愛馬の出走が重なるほど勿体ないことはありません。ただ、もう1頭のグリューヴァインが追い切りでは終いの脚の上がり方が酷く、ちょいと新馬勝ちは厳しそうなので、そういう意味ではこちらがしっかりと優勝してくれればそれで十分なのですが・・・。もう1頭の愛馬ベルディーヴァも同じレースになりそうなんですよね。これは絶対に困りますが・・・。

 7月27日、同じ2歳新馬の外を回してしっかりと同入しています。今回初めて強めで追い切られました。あとは水曜日ごとに一杯で2本追い切って出走と行きたいですね。その時にどれだけ動けるかでおよその能力がわかりそうです。

 7月30日、今回は菱田裕二騎手に追い切っていただきました。・・・ということは本番も菱田裕二騎手でデビューするのでしょうか。初めて芝で時計を出しましたが、併走馬に遅れを取ってしまいました。同日追い切った期待の愛馬ベルディーヴァは併走相手を0.8秒も千切りましたからアモーレエテルノのこの動きは不満ですが、大型馬ですしまずまずの動きといって良いのではないでしょうか。
 競馬ブックでは”反応鈍い”と先週田中博康騎手がおっしゃっていたことと同じ評価です。これはレースでは大きなマイナス要因ですね。勝負どころで引き離されてしまいます。デイリー馬三郎では”追毎良化B”と高い評価ですね。
 ただ、馬の癖が見えており、あとは騎手が巧くコントロールすれば良いわけで、ベテランの有力ジョッキーなら良い結果が出そうな気はしますが・・・。浜中俊騎手なんてズブい馬を動かすのは上手ですが、札幌にいませんしねぇ。
 以下は同日(7月30日)に更新されましたクラブ公式HPアモーレエテルノの近況報告です。
「デビュー戦を3週目の芝の1800m戦に据えることにしましたので乗り役をどうするか考えてあたったところ、菱田ジョッキーで向かうことにしました。それなので今週の追い切りは直接跨ってもらうことにしたんです。これまでの調教は15−14くらいのところをじっくり長めで動かすということに主眼を置いてきましたし、先週は馬場コンディションの兼ね合いもあってビシッとは行えなかったものですから、今週は平均的に長めで動かすというものではなくスピード調教を意識した内容にしたいと思っていました。それもあって今朝は芝コースでの追い切りにし、上がり重視の調教を課しています。特に半マイル重点でしっかりと動かしたところ、動きはまずまずでしたし、上がり、そして午後の雰囲気も良かったことから、この追い切りがプラスに変えていってくれるのではないかと思っていますよ。これでひとつギアが上がってくれればいいなと考えています」(木村師)8月9日の札幌競馬(2歳新馬・芝1800m)に菱田騎手で出走を予定しています。
 夜の更新で鞍上が菱田裕二騎手であることが発表になりました。難しい馬ですので、まだ若く経験の少ない菱田裕二騎手ではちょいと不安ですね。乗りやすい馬なら巧く導いてくれるでしょうが・・・。それにしても我が軍団とやたら縁のある菱田裕二騎手。この馬は関東馬なのに彼なんですねぇ。減量が取れた今でも全国騎手リーディング11位と上位の成績の騎手なのですが・・・。

 8月3日、ハロン13秒程度で追い切られました。動きは相変わらずですが、馬格があるということもあり、ビシビシと負荷をかけられていることは評価が高いですね。

 8月6日、本番で騎乗する菱田裕二騎手に一杯に追っていただきました。凡時計に見えますが、この日は全体的に時計がかかっており、上がりも最も速い馬でも12秒5ですから、そんなに悲観することはありません。ただ、同じ日に同じコース、同じジョッキーで追い切った愛馬デスティニーシチーは全体の7番時計と抜群でした。それに比べると大きく見劣りをしますが、馬の完成度が違いますからねぇ。競馬ブックでは”時計的に物足らず”、デイリー馬三郎も”仕上るもC”と低い評価です。
 私ほっさんの追い切り評価は「B−」です。確かに動きはイマイチですが、しっかりと一杯に追えていますし、案外やれるのではないでしょうか。
 以下は同日(8月6日)に更新されましたクラブ公式HPアモーレエテルノの近況報告です。
「今週の土曜日が競馬になりますし、函館から札幌への輸送もありますので追い切りは今朝行っています。先週は本馬場での追い切りでしたが、今朝はウッドコースでの追い切りを行いました。頭の切り替え、体の対応がポイントと捉えていた今朝の調教で、仕掛けてからしっかりと対応できるか、動けるかを特に気にした追い切りでした。内容としては先週と同様終い重点で伸ばすようにしたのですが、先週の調教が活きているようで、今日は上々の反応を見せてくれ効果があることを確認できる動きでしたよ。目立った時計にはなっていませんが、まずまず順調に来れたかなという気はしています。食欲も安定しており体調はいいと思いますから、まずは初戦を無事に迎えられるでしょう。お父さんの影響もあるのか、少しズルさというか最初から最後まで直球勝負というタイプではないだけに使いつつかなという気もしますし、今後につながるような走りをまずは見せてもらえたらと思っています。よろしくお願いいたします」(木村師)9日の札幌競馬(2歳新馬・芝1800m)に菱田騎手で出走を予定しています。
 ということでキムテツ師としては勝てる感じではないようです。こんな状態で勝ち負けができる馬なら本当の大物でしょうが、もしかすると単に馬体だけがデカい大物かも知れません。

●気になる出馬想定表(8月9日 札幌5R)

出馬想定表 8月9日 札幌5R 2歳新馬 芝1800m 混合 フルゲート14頭 想定数15頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
アイガットリズム
アモーレエテルノ 菱田裕二 B−
キタサンアカツキ 丸田恭介
クリノイーソー
グリューヴァイン 吉田隼人 B+
サンインディアナ 松岡正海
シゲルヤブサメ
シンキングロージス 三浦皇成
テイエムキュアオウ 荻野琢真
デヴァスタシオン 藤岡康太
ドリームチェイサー 池添謙一
トーセンラブリー 菱田裕二
パイロキネシスト 勝浦正樹
フローレスダンサー 四位洋文
ミュゼダルタニアン 柴山雄一

表中 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート14頭のところに現在15頭出馬想定されています。1頭は除外になる計算ですが、信頼できるクラブ公式HPでは”出走可能A”ですので、出走できるのでしょう。

これ以降は2014年8月7日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 8月9日 札幌5R 2歳新馬 芝1800m 混合 出走数13頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
アイガットリズム 津村明秀
アモーレエテルノ 長岡禎仁 B−
キタサンアカツキ 丸田恭介
グリューヴァイン 吉田隼人 B+
サンインディアナ 松岡正海
シンキングロージス 三浦皇成
テイエムキュアオウ 荻野琢真
デヴァスタシオン 藤岡康太
ドリームチェイサー 池添謙一
トーセンラブリー 菱田裕二
パイロキネシスト 勝浦正樹
フローレスダンサー 四位洋文
ミュゼダルタニアン 柴山雄一

 結局想定から2頭消えて13頭で確定しました。驚いたのはアモーレエテルノの鞍上が長岡禎仁騎手で確定したことです。菱田裕二騎手を指名し、調教から携わって貰っていました。アモーレエテルノは反応の悪いギアの入りにくい難しい馬ですからそのことを十分承知している菱田裕二騎手ならなんとかと思っていましたが、長岡禎仁騎手だと経験も少ないですし、この難しい馬を動かせるのかどうか。

●札幌芝1800mコース解説

 スタート地点は正面スタンド前。ホームストレッチの半ば付近だが、最初のコーナーまでの距離は約180m。見た目以上に最初の直線が短く、いきなりレースの流れを左右する勝負どころになる
 各馬はなるべく早く1コーナーに飛び込みたいところだが、直線が短すぎて簡単にいい位置は取れない。2コーナーを過ぎて向正面に入ったところでようやく隊列が落ち着く感じだ。
 脚質的には逃げ・先行馬が有利。上のクラスになるほどテンの主導権争いはシビアになりペースは上がるが、それでも前が残るのがこのコースの特徴。穴を狙う場合は、人気薄の前残りを狙うのがセオリー逃げ馬の単勝回収率が極めて高い
 枠順は基本的には内がいいが、内で出脚が悪いとヘコまされて簡単に位置取りが悪くなるので諸刃の剣。中枠で先行できるタイプが最もリスクが少ない
 血統的には、ダンシングブレーヴなどのリファール系の種牡馬が好相性。

有利な枠順 中枠
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 脚質
種牡馬ベスト サンデーサイレンスが断トツ、トニービン
連対騎手ベスト 藤田伸二、武豊、横山典弘、武幸四郎、四位洋文
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分52秒6 1分52秒8
2歳未勝利 1分51秒6 1分52秒5 1分53秒2
2歳オープン 1分51秒1 1分52秒3 1分54秒4
3歳未勝利 1分50秒7 1分51秒3 1分52秒1
古馬500万 1分49秒9 1分50秒2 1分51秒6
古馬1000万 1分49秒2
古馬1600万 1分48秒9 1分49秒9
古馬オープン 1分47秒6

これ以降は2014年8月8日に作成

●騎手は長岡禎仁騎手 ほっさん評価「E」

 アモーレエテルノの鞍上は菱田裕二騎手を早い段階で確保し、調教から携わって貰っていました。しかし、エージェントの手違いとかで出馬投票当日になって急遽騎手側からキャンセルされ他を探すことに。結局菱田裕二騎手の同期の長岡禎仁騎手になりました。同期と言っても菱田裕二騎手がここまで120勝を挙げているのに対し、長岡禎仁騎手は18勝。その分減量3キロの恩恵はありますが、それでも大きな差があることは否めません。

 反応の鈍い難しい馬ですから、経験の少ない長岡禎仁騎手で大丈夫かという懸念は拭えませんが、以前1度スピカシチーに騎乗していただいたときには10番人気の難しい馬スピカシチーを6着まで押し上げてくれました。その腕と減量3キロに期待したいと思います。


 2014年8月7日現在、JRA通算18勝。勝率3.0パーセント、連対率6.2パーセントと低い。昨年(2013年)は、JRA通算6勝。勝率2.3パーセント、連対率3.9パーセント。今年はここまで11勝、勝率4.6パーセント、連対率9.2パーセントと飛躍的に数字がアップ。減量3キロが重宝されているのだろうが、この調子でいい結果を残して欲しい。


 長岡 禎仁(ながおか よしひと)は1993年9月25日生まれの20歳。日本中央競馬会(JRA)の美浦トレーニングセンターに所属している3年目の騎手である。騎手免許は平地競走、障害競走両方の免許を所持しているが、障害競走への騎乗経験は現在の所ない。小島茂之厩舎所属。現在、減量3キロ。


 2009年4月に千葉県白井市の競馬学校の騎手課程(28期)に入学。デビューの同期には菱田裕二、中井裕二、原田和真、山崎亮誠がいる。

 2012年3月3日に美浦の小島茂之厩舎所属騎手として阪神競馬場でデビュー。5Rでナイクに騎乗して15着。そこからなかなか勝利に恵まれず、同年12月9日の3回中京4日8R 500万下をトップストライドで制して初勝利。これは7番人気だった。


 2012年デビューの新人騎手4人の2014年8月7日までの騎乗成績は以下のとおりです。

菱田裕二 120勝
中井裕二  67勝
長岡禎仁  18勝
原田和真  12勝

 ということで、同期の中でも大きく上に離されています。


 ほっさん愛馬での成績 (1戦0勝)

 2013年 2月23日 スピカシチー 500万下 阪神ダ1800m 6着/10番人気

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「今週の本馬場で力強い動きを見せたフローレスダンサー。胴長の体形で、いかにも芝の中距離向きといった感じ。初戦から。馬っぷりの良さが目につくミュゼダルタニアン。パワー型で洋芝が合いそうなデヴァスタシオン、稽古で水準の動きを見せているドリームチェイサーあたりが続くが、混戦模様。」


短評は「波乱含み」



予想家の印
馬名 橋本篤 高柳利 井尻恵 CPU
グリューヴァイン
パイロキネシスト
シンキングロージス △△
ミュゼダルタニアン
デヴァスタシオン
テイエムキュアオウ
キタサンアカツキ △△
ドリームチェイサー △△
アモーレエテルノ
フローレスダンサー
トーセンラブリー
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
フローレスダンサー 2.7
ドリームチェイサー 4.6
デヴァスタシオン 5.2
ミュゼダルタニアン 8.4
グリューヴァイン 9.5
シンキングロージス 9.6
キタサンアカツキ 10.8
サンインディアナ 23.2
パイロキネシスト 28.4
テイエムキュアオウ 32.0
アモーレエテルノ 37.9
アイガットリズム 39.3
トーセンラブリー 50倍以上


デイリー馬三郎

本紙の見解

「母ダンスインザムードに似た気性の激しさはあるが、攻めを消化するごとに徐々に素質が開花しつつあるフローレスダンサーに◎。馬体から受ける印象から将来性も十分だ。完成度が高そうな○ドリームチェイサーが相手の筆頭。〈城谷〉」

◎ フローレスダンサー
○ ドリームチェイサー
▲ デヴァスタシオン
× シンキングロージス
☆ グリューヴァイン
△ ミュゼダルタニアン
△ キタサンアカツキ

以下省略

アモーレエテルノは無印(T_T)


グリューヴァインは全13記者中 〇(対抗) 2記者、▲(3番手評価) 3記者、×(4番手評価) 2記者、☆(5番手評価) 3記者、△(6番手以下評価) 2記者、無印 2記者

アモーレエテルノは全13記者中 無印 13記者(T_T)

●各陣営のコメント

グリューヴァイン

 「小柄で仕上がりは上々。スタートが速いし、前向きな気性からも初戦向き。」(小倉助手・デイリー馬三郎)

 「ビッシリとはやっていないが小柄で仕上がりはいい。前向きで初戦向きだし、走りも芝向き。ゲートが速く前で運べそう。」(小倉助手・競馬ブック)

アモーレエテルノ

 「のんびりした馬で距離は良さそうだが、初戦はどうか。使ってからでしょう。」(木村哲也調教師・デイリー馬三郎)

 「のんびりした気性で距離はこれくらいが合っていそう。ただ、初戦はどうかな。」(木村哲也調教師・競馬ブック)

これ以降は2014年8月11日に作成(写真は15日に追加)

●ほっさん予想

 8月9日朝 独り言のコーナーより


 新馬戦の優勝記録を更新したいなぁ〜。しかし、1頭超良血がいるしぃ〜。

 とはいえ、グランデアモーレが勝った時もアドマイヤドバイという良血(濃血?)を破ってのものでしたし、とにかく新馬戦は蓋を開けてみないとわかりませんからねぇ。

 グリューヴァインはゲートの速い馬で、有利な内枠を引きましたから、上手く先行できればチャンスと思っているんですけどね。アモーレエテルノもまず前につけられないと苦しいでしょうね。

●パドック

 アモーレエテルノは486キロ。もっと大きくなるかと心配していましたが、ちょうど理想的な馬体重でした。しかし、パドックで暴れまくり、言われていた気性の敏感さを露呈。パドックだけで相当体力を消耗している感じでした。これでは能力を出し切ることはできません。牝馬のメンタル面で難しい馬はなかなか厳しいですね。これが姉グランデアモーレのように牝馬で抜群の実績のある松田博資先生辺りなら、上手くやってくれるのでしょうが、木村哲也先生は・・・大丈夫かなぁ〜。大丈夫ではないでしょうね(T_T)。

 ただ、アモーレエテルノは馬格があり馬体は良く見えました。気性が成長して無駄な体力消費がなくなれば先行力がありましたし、もう少しなんとかなると思います。


 グリューヴァインの馬体重は448キロ。私の理想よりも少し小さく、募集時の測尺が443キロですから、あまり成長を感じません。本当は470キロくらいは欲しかったですね。これから成長するかどうかです。すでに止まっている感がありますが・・・(苦)。

 ただ、2歳時は小柄な馬でも十分にやって行けますし、最悪これ以上目立った成長がないのなら2歳の間で最低1勝しないとダメですね。他馬が成長して本格化したら敵わなくなってしまう恐れがあります。もちろん、グリューヴァインが今よりも成長してくれれば、かなり強くなる可能性があると思います。

 パドックでは毛ヅヤが良く、踏み込みもしっかりとしていて仕上がっている感じでした。

 当日は同じアモーレエテルノを所持されている松嶋屋様が現地で撮って来ていただいた写真をちょうだいしましたので掲載いたします。写真はすべて撮影順です。


カタログ以外では初めて見る愛馬グリューヴァイン。



グリューヴァインのアップ。



落ち着いていましたし良い雰囲気でした。



一方暴れるもう1頭の愛馬アモーレエテルノ。繊細でこういう雰囲気が嫌なんでしょうね。



まともに歩いている時のアモーレエテルノ。



なんだか難しそうな表情です。



そして1番人気のフローレスダンサー。



落ち着かないアモーレエテルノ。



発汗はありませんが、これでは体力を無駄に消耗してしまいます。



急遽コンビを組むことになった長岡禎仁騎手。



こちらはかなり前からこのコンビの予定だった吉田隼人騎手とグリューヴァイン。



頼もしそうな感じですが、出遅れます(>_<)。



しかし、馬は良い雰囲気ですし能力は感じました。



アモーレエテルノも馬体は悪くないんですけどねぇ。



突然アモーレエテルノを裏切り、大馬主トーセンの馬に乗ることになった菱田裕二騎手。



ゴール前。



レース後、引き上げてくるグリューヴァイン。こうして見ても良い馬体です。



2番人気に支持されるだけのことはあります。

●レース 

 スタートが速いと思っていたグリューヴァインはちょうど馬が上を向いた瞬間にゲートが開き(ビックリするような感じだったそうです)内枠なのに痛恨の出遅れ。競馬ブック的にも1馬身の出遅れという評価です。反してパドックの気配からはゲートで遅れそうだったアモーレエテルノは好スタートから二の脚がメチャ速く、一気に前に取りつきます。3キロ減の減量騎手騎乗ですし、あわやこのまま残るのかとここでは単勝投資額の少なさを多少後悔しました。

 アモーレエテルノが4番手の絶好位、グリューヴァインは9番手の馬群の内になります。アモーレエテルノは折り合いがつき、姉同様重心の低い良い走りで追走。グリューヴァインも道中はしっかりと折り合いラチ沿いの経済コースをロスなく追走し脚を溜めます、

 そのまま減量を生かして粘り込むかと思われたアモーレエテルノですが、3コーナーの勝負どころでペースが上がるとついて行けずにズルズル後退(T_T)。これは我が軍団に多く見られる現象です。結局10着でした。

 逆に2番人気に支持された期待のグリューヴァインは終始距離ロスなく回って来て、前も上手く開き、弾けるのかと思いましたが、新馬戦特有のスローペースで前が止まらず、一応最速の上がりで上がっているのですが、6着まで。まさかまさかの掲示板を外しました。

●時計の評価

 今回のグリューヴァインの走破時計は1分52秒8良馬場でした。アモーレエテルノの走破時計は1分53秒5同でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分52秒0、勝ち馬の時計が1分52秒2でしたから、ほぼ水準通りのレースですし、走破時計と着がリンクしていると思います。

 グリューヴァインは出遅れましたが、それがなかったとしても3着争いだったと思います。何せ距離ロスなく回って来てのものですから。アモーレエテルノはグリューヴァインよりも距離を走っていますし、3コーナーの手応えの割には最後まである程度しっかりと粘れたと思いますのでスタミナはあるのでしょう。今回は事前の調教も明らかに緩かったですし、大型馬ですから、叩いた上積みはあると思います。あとはパドック等でもう少し落ち着いて欲しいですね。

●レース後の騎手・調教師のコメント

アモーレエテルノ(10着)

 「いいスタートから前々で運ぶことができたので、これならと期待しましたが、最後はきつくなってしまいました。道中は何度も外から被されてしまったので、理想と言えるポジションではなかったのでそうした部分も影響したのかもしれません。ただ、芝の走りや距離は問題ありませんし、素質を感じることはできました。まだ余裕のある体付きに映りましたし、ここを使ったことで変わってきてくれると思います」(長岡禎仁騎手・キャロットクラブ公式HP)

●気になる賞金は

 特別出走手当の37.7万円が9着以下と言うことで2.5万円減額されますから35.2万円。1口で割りますと830円程度になると思われます。

●今後の展望

 アモーレエテルノのパドックの暴れ方は異常で、敏感すぎるメンタル面は相当に競走能力に負の影響を与えると思います。昨年(2013年)12月26日の近況報告が引っ掛かっていましたが、やはりそこがウィークポイントのようです。

 しかし、新馬戦ではよく見かける光景で、何度か使われて馬も慣れてくると治まることも少なくありません。ですから簡単ではないですが、そちらに賭けたいですね。

 懸念されたゲートは案外上手く、そして二の脚も早かったですし、スタミナもありそうですから上手く走れば粘り込んで結果を残せる馬だと思います。道中も追走で手一杯というタイプではありませんでした。

 後は反応の鈍さと、追われて走るのをやめて楽する悪癖がつかないようにジョッキーが上手くコントロールできるかですね。木村哲也先生の勝負騎手である戸崎圭太騎手や内田博幸騎手が乗ってくれるとまた走りが違うと思うのですが。


 大型馬ですし、叩かれた上積みはあると思いますので、次の前進に期待したいですね。

●最後に

 購入してまもなく牧場から”大物感”なんて言葉が登場して期待の大きな馬でしたが、初戦は鞍上の件も含めてチグハグでした。

 ただ、私はそんなのでしたから、もっとやれずにタイムオーバー級で敗れるのかとも思っていましたが、二の脚の速さや手応えがなくなってからの粘りなど素質を感じる面もありました。まだ2歳の8月です。何度もレースを経験すればパドックなど改善できる点もあるでしょう。馬具の装着なども有効かも知れません。

 まだ時間はたっぷりありますし晩生の父ゼンノロブロイの子です。新馬戦を勝った姉のグランデアモーレは早熟傾向のネオユニヴァース産駒ですし、今回の走りの違いを大きく悲観することはないと思います。ただ、姉グランデアモーレを管理するのは抜群の牝馬実績を誇る松田博資先生。さすがに上手いなと思いますが、こちらは新鋭の木村哲也先生。まだまだ経験不足の感は否めません。上手くアモーレエテルノを走らせて実績を作って欲しいですね。頼みますよ。

 頑張れアモーレエテルノ!!私はレース前よりも俄然期待が大きくなって来たぞ!!

最後までご愛読ありがとうございました

2013年10月9日立ち上げ 2014年2月24日、6月4日、7月5日、11日、14日、18日、24日、28日、30日、8月6日、7日、8日、11日、15日加筆

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