フロアクラフト(リッチダンサーの10) 第9戦


キャロットクラブ出資愛馬第18号は、西園正都厩舎狙いの馬。

超一流の厩舎に対し、血統やラインナップの見劣る預託馬で同等の勝ち数を上げる技術はまさに本物。また、マージービートのように数を使ってくれることも嬉しい。

父はフジキセキでイマイチだが、母はデビュー前には評判の高かったホーカーテンペストを輩出。そのホーカーテンペストはフロアクラフト購入後に4勝目を挙げオープン入り。

そしてフロアクラフトも1勝馬ながら格上挑戦のスイートピーSで2着に入り優駿牝馬(オークス)GTへの優先出走権を確保。これは出資愛馬初の芝のGTへの出走で感動。しかも一生に一度しか出走できないクラシック!!

その優駿牝馬(オークス)GTでは明らかに格下なので17番人気とブービー人気だったが、見事な走りで5着と掲示板を確保。

2戦連続のオープンでの好走で、能力的にはオープンクラスであることは間違いない。いずれは牝馬限定の重賞くらいは勝てそうな気さえする。

前走の2400mは多少長く感じたが、折り合いがつくので距離もそこそこ行けるし、何よりも例年よりメンバーが揃った今年のオークスで掲示板!!勝った馬の走破時計も速く、今年のレベルの高さは間違いない。しかも、フロアクラフトよりも前は全て脱落する後方有利の厳しい展開。この踏ん張りは立派。

これだけの馬が次走は500万クラス。クラシック5着馬の500万クラスというのはなんだか違和感があるなぁ〜。

ただ、相手なりに走るものの詰めの甘さのある馬で、500万クラスだからと言っても油断は禁物。


前走後、3戦続いたので5月26日に北海道のノーザンファーム空港牧場に移動し休養していましたが、6月26日に函館競馬場に入場しました。

秋の目標は当然秋華賞GT。しかし、まだ収得賞金400万円の1勝馬。 秋華賞GTに出るには最低でも1つ勝ってトライアルに出る必要がある。

そうこうしている時間は少なく、次走500万戦を確実に1走で勝ち上がりたい。


7月13日 函館12R 湯浜特別 500万下 芝1800m 牝馬限定戦に出走!!

7着/1番人気。

古馬との初対戦とはいえ馬券圏内どころか掲示板も外すとは・・・。


レース回顧と時計の分析、レース後の松山弘平騎手と西園正都調教師のコメントを掲載。

(2013年7月16日完結)

2013年5月30日立ち上げ

●前走後5月24日にノーザンファーム空港牧場に向けて出発し、26日に無事到着しました

 前走、GTの大舞台オークスで17番人気と低評価ながら5着となんとなんと掲示板を確保して世代トップの実力を見せた我らが愛馬フロアクラフトですが、休養明けから3戦続けて使われましたし、秋の大一番・秋華賞GTに向けて休養する為に北海道のノーザンファーム空港牧場に放牧されることになりました。

 以下は5月22日のクラブ公式HPフロアクラフトの近況報告です。

「先週のオークスは、直線一瞬あわやと思わせる場面もあり、敗れたとはいえ本当によく頑張ってくれました。今回もスイートピーSの時と同様に金曜日に輸送をしたのですが、馬体もうまく維持できていましたし、ジョッキーも思い切って乗ってくれたと思います。秋が楽しみになるレースができましたが、1勝馬だけに夏の間にもうひとつは勝っておきたいところ。その前には疲れも取ってあげたいですし、北海道に戻してリフレッシュさせ、状態を見ながら函館で使うのが馬にとって一番いいかなと思っています。今のところ金曜日にこちらを出発する予定です」(西園師)24日にNF天栄へ向けて移動し、その後はNF空港へ放牧に出る予定です。

 ということで予定通り5月24日にまずノーザンファーム天栄に向けて出発し、26日に無事ノーザンファーム空港牧場に到着しました。

 西園正都先生もおっしゃっているように、オークスGT5着とはいえ、フロアクラフトの収得賞金はまだ400万円です。これでは秋の大目標である秋華賞GTにはとても出走できません。少なくともあと2勝するか、1勝してトライアルに出走し、権利を獲るしかありません。

 フロアクラフト自体に休養も必要ですし、秋の大一番までそんなにたっぷりと時間があるわけでもないですから、なかなか難しいですが、取りあえず函館の初戦を確実に勝って楽になりたいですね。万が一取りこぼすとまた500万クラスを走らなければ行けません。

 オークスGT5着という実績からも、スイートピーS オープン 2着という実績からも次走500万クラスでは人気になるでしょうが、案外フロアクラフトは相手なりの馬ですので、取りこぼす可能性も少なくないと思います。賞金だけなら500万クラスの2着や3着でも十分なのですが、やはり一生に一度の晴れ舞台である秋華賞には是非出て欲しい。ですので勝つしかありません。そこからはゆっくり馬のペースに合わせていけばいいと思います。


 ということで、復帰後の初戦が非常に気になりますが、まずは帰厩(函館競馬場入場)の日を楽しみに待ちたいと思います。

これ以降は2013年6月29日に作成

●6月26日に函館競馬場へ入場しました

 オークス激走の疲れを癒やすために北海道のノーザンファーム空港牧場へ放牧に出されていた我らが愛馬フロアクラフトですが、6月26日に臨時更新されましたクラブ公式HPフロアクラフトの近況報告によりますと、6月26日に函館競馬場に入場したということです。

 本当は3か月程度ゆっくりとさせ、成長を促したいところですが、秋の大目標である秋華賞を目指す為にはまだまだ賞金が足らず、早めの始動は仕方がありません。

 あとはできるだけ早く1つ2つ勝って、トライアルへの出走を確実なものにしなければなりません。ただ、フロアクラフトは相手なりで、取りこぼしの多い馬ですので、すぐに勝てるかどうかは微妙ですね。

これ以降は2013年7月1日に作成

●次走は7月13日 函館12R 湯浜特別に松山弘平騎手で出走予定

 以下は6月27日に更新されましたクラブ公式HPフロアクラフトの近況報告です。

「水曜日、無事函館競馬場へ入厩しました。放牧先でもいいリフレッシュができたようですし、秋の大舞台を目指しての始動です。今のところ、再来週の牝馬限定戦に向けて進めていく予定です。松山も函館まで行くと言っているので、引き続き彼にお願いしました」(西園師)7月13日の函館競馬(湯浜特別・牝馬限定・芝1800m)に松山騎手で出走を予定しています。

 次走は7月13日 函館12R 湯浜特別 500万下 芝1800m 牝馬限定戦に主戦の松山弘平騎手で出走予定ということです。

 初めて古馬が相手となりますが、オークスGT5着の馬が500万クラスを走るのですから、普通なら勝ち負け出来て当たり前でしょう。不良馬場が苦手なフロアクラフトですから、重い洋芝もどうなるかわかりませんが、抜群の先行力を生かして前に取りつくことが出来れば小回りのローカルコースでは非常に有利だと思います。

 ここを確実に勝って、次走は8月17日の函館12R 大倉山特別 1000万下 芝1800m 牝馬限定戦に出走し、その後秋華賞のトライアルに出走したいですね。

 鞍上はここ2戦手綱を取ってくださっている松山弘平騎手です。このコメントだけですと、松山弘平騎手は最初からこの日は函館で騎乗する予定だったのか、フロアクラフトのためにわざわざ函館まで来てくださるのかわかりません。しかし、彼が乗ってくれるということであれば期待度は最高ですね。私はフロアクラフトはずっと彼が良いと思っています。人馬共に成長していって欲しいですね。そして彼の初GT制覇の記念すべき馬になりたいですね。

これ以降は2013年7月8日に作成

●気になる特別登録表(7月13日 函館12R 湯浜特別)

特別登録表 7月13日 函館12R 湯浜特別 500万下 芝1800m 定量 牝馬限定

第1回登録完了馬 全20頭 フルゲート 16頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アイズオンリー 52.0  4/07 デイ5下 中山芝1800 13 10
アドマイヤエレノア 丸山元気 55.0  5/12 500万 新潟芝2000
アラドヴァル 勝浦正樹 55.0  6/22 遊楽5下 函館芝1800 11
ウアジェト 秋山真一郎 55.0  6/22 遊楽5下 函館芝1800 10 14 11
エクスレジェーラ 55.0  2/12 地方 笠松ダ1400
エディン 藤田伸二 55.0  6/29 500万 函館ダ1700 12 14
オールウェイズラブ 52.0  7/07 未勝利 函館ダ1700
キョウワレイ 上村洋行 55.0  6/22 遊楽5下 函館芝1800 14 11 12
クラリティーエス 52.0  6/29 500万 函館ダ1700
コーラルグリッタ 55.0  4/13 500万 阪神ダ1800 10
ストラスペイ 武豊 55.0  6/22 500万 函館芝2000
スリーアフロディテ 岩田康誠 55.0  6/22 遊楽5下 函館芝1800
ダノンビーナス 横山和生 52.0  6/22 遊楽5下 函館芝1800 12
ダブルファンタジー 大野拓弥 52.0  6/22 遊楽5下 函館芝1800 14 12
ネヴァーハーツ 松田大作 55.0  6/29 500万 函館ダ1700 12
ノーブルコロネット 三浦皇成 52.0  3/31 マーOP 阪神芝1400
プリュムローズ 古川吉洋 55.0  6/22 500万 函館芝2000
フロアクラフト 松山弘平 52.0  5/19 オーGT 東京芝2400 17
メジロミドウ 55.0 12/01 500万 中京芝2200 18 14 14
ロゼシャンパーニュ 柴山雄一 55.0  4/14 桑折5下 福島芝1800 16 11 14

フルゲート16頭のところに20頭が特別登録されています。馬名の赤字は同日の函館10R大森浜特別と重複して特別登録されている馬で、最終的にはフルゲート割れするのではないでしょうか。

●騎手は主戦の松山弘平騎手 ほっさん評価「B−」

 今回もフロアクラフトの鞍上は3戦連続で現在全国騎手リーディング堂々の11位で非常に乗れている若手の松山弘平騎手です。

 前々走のオークストライアル・スイートピーステークスでは、6番人気と低評価だったフロアクラフトを2着、そして前走のオークスGTでは17番人気ながら5着と掲示板を確保。申し分ない騎乗でした。

 まだ松山弘平騎手はGTを勝っておらず、このフロアクラフトが彼の記念すべき初GT制覇の馬になってくれると嬉しいですね。

 若いですが大変技術の高い騎手で、人馬共にこのコンビで成長して行って欲しいですね。私はフロアクラフトはずっと彼の手綱が良いと思います。

 今回もこのフロアクラフトの為にわざわざ函館まで来てくださいます。そりゃ、将来GTも狙えるお手馬です。他人に取られてしまってはいけませんからね。西園正都先生もまずは彼に打診してくださるなど信頼されています。


 松山弘平騎手はデビュー年から時々驚くくらいの素晴らしい騎乗を見せてくれており、また騎乗馬の質はお世辞にも良いとは言えませんが時々固め勝ちをされるように技術は相当で、その活躍は目立っております。減量の取れた昨年(2012年)で74勝(全国騎手リーディング13位)、今年もここまで41で全国騎手リーディングの堂々11位です。


 私ほっさん愛馬ではフロアクラフトの他に今月7日に愛馬マデイラに騎乗していただいたところです。この時は短距離戦で出遅れてかつ4角で他馬にこすられてと人気を下回りましたが、マデイラは非常に乗り難しい馬で、騎手としてはベストを尽くしてくれたと思いますし、文句はありません。まだまだ若い騎手ですから、ベテランのような馬の扱いを言うのは酷でしょう。

 それ以外ではクリンゲルベルガーに騎乗していただきましたが、8番人気5着と掲示板を確保。出遅れて最後方から素晴らしい脚を引き出し5着まで押し上げていただきました。私との相性も良い騎手だと思います。


 2013年7月8日現在、JRA通算207勝、重賞3勝、GT勝ちはない。勝率7.0パーセント、連対率13.1パーセントだが、昨年(2012年)は74勝、勝率9.3パーセント、本年(2013年)はここまで41勝、勝率8.8パーセントと生涯成績を大きく上回り絶好調。減量がなくなってからもこれだけの成績を残しているのは素晴らしい。


 松山弘平(まつやま こうへい)は1990年3月1日生まれの23歳。日本中央競馬会(JRA)栗東トレーニングセンター所属する5年目の騎手である。騎手免許は平地競走と障害免許を有するが、今のところ障害戦での騎乗はない。デビューは池添兼雄厩舎、現在はフリー。

 阪神競馬場内にある乗馬センターで乗馬を学び、2006年4月にJRA競馬学校騎手課程第25期生として入学。

 2009年2月に競馬学校を卒業し騎手免許を取得する。目標とする騎手は福永祐一騎手と池添謙一騎手。同期には小野寺祐太、国分恭介、国分優作、丸山元気 各騎手がいる。卒業供覧模擬レースではグランプリペガサスに騎乗し勝利した。

 2009年3月1日、池添兼雄厩舎所属としてデビュー。小倉競馬場第1レースでトミケンプライマリに騎乗し、19歳の誕生日に初勝利。初騎乗・初勝利は内田博幸騎手以来44人目で、競馬学校卒業生では藤岡康太騎手以来8人目。また第9レースではニューロザリオで勝利、デビュー日の2勝は福永祐一騎手以来13年ぶりの記録、競馬学校卒業生では2人目。

 8月2日、小倉記念でアンノルーチェに騎乗し重賞初騎乗(10着)。同年は計36勝を挙げ、JRA賞最多勝利新人騎手と中央競馬関西放送記者クラブ賞を受賞した。

 2010年7月18日にシンガポール、クランジ競馬場で実施された国際見習騎手招待シリーズ・アジアヤングガンズチャレンジ2010に中央競馬代表として名古屋競馬所属の阪野学騎手と共に出場のため遠征。7月16日第8競走Class4一般戦で高岡秀行厩舎所属のMake A Returnに騎乗(12頭立て7着)し、海外競馬初騎乗。アジアヤングガンズチャレンジでは結果9位だった(10人中)。

 8月11日、園田競馬場で条件クラスの交流競走に騎乗すると共に、「修行のため」として岩田康誠騎手を介して当日の平場競走3鞍に騎乗した。関東では松岡正海騎手らJRAの若手騎手が南関東で何度もエキストラ騎乗をしているが、園田競馬場では元兵庫県所属の小牧太、岩田康誠、赤木高太郎 各騎手を除くと初めて。

 2011年2月21日にフリーに転身。

 2012年3月4日、改装された中京競馬場での最初の重賞となった第48回中日新聞杯をスマートギアで制覇した。 さらに、3月25日に中京競馬場で開催された第42回高松宮記念でレジェトウショウに騎乗し、GT初騎乗(10着)。

 また、同年にはデビュー年から乗り続けていたドリームバレンチノで函館スプリントステークスを制し、さらに同馬に騎乗したスプリンターズステークスで3着に入った。 最終的に、2012年はデビューからの3年間の勝利数に迫る74勝を挙げ、関西リーディング7位(全国リーディング13位)に入るなど、松山にとって躍進の年となった。

 2013年5月25日、JRA通算200勝を達成。
 ほっさん愛馬での成績(4戦0勝)

 2010年10月23日 クリンゲルベルガー 500万下        福島芝1200m 5着/8番人気
 2013年 4月 7日 マデイラ       500万下         福島芝1200m 12着/7番人気
 2013年 4月28日 フロアクラフト スイートピーS 3歳オープン 東京芝1800m 2着/6番人気
 2013年 5月19日 フロアクラフト 優駿牝馬(オークス) GT  東京芝2400m 5着/17番人気


2013年5月19日 東京11R 優駿牝馬(オークス) GTで愛馬フロアクラフトに騎乗する松山弘平騎手。(5着/17番人気)

これ以降は2013年7月10日に作成

●追い切り情報(7月10日更新)

前走前  5月15日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 52.4
3F 37.6
2F 24.5
1F 12.3



7月3日 函館ウッドチップ 良馬場 一杯に追う

助手
5F 64.8
4F 51.0
3F 38.9
1F 13.4[6]
ユリシーズ(3歳未勝利)一杯の内を0.5秒追走4F併せ1.2秒先着


7月10日 函館ウッドチップ 稍重馬場 一杯に追う

助手
5F 67.0
4F 52.4
3F 38.8
1F 12.7[9]
ユリシーズ(3歳未勝利)一杯の外を0.8秒追走3F併せ同入
 7月3日、終いは相手がいなくなり(千切ってしまったため)時計を要していますが、この日のコース全体の2番時計と非常に優秀です。さすがに搭載しているエンジンが全然違う感じです。
 ただ、調教としてはテンにゆっくり入って終いを伸ばす方が理想的です。ちょいと助手さん、やり方がまずかったですね。次週はしっかりとお願いいたします。
 以下は同日(7月3日)更新されましたクラブ公式HPフロアクラフトの近況報告です。
「先週の入厩後は特に気になるところもなく、順調に乗り出せています。今朝は函館ウッドコースで併せて追い切りました。相手を大きく追いかけて行った分前半が速くなってしまい、ラストはやや時計がかかりましたが、これも早々に抜け出してしまったせいだろうとのこと。今朝ビシッと併せたことでまた気合いも乗ってくるでしょうし、来週はさらに動けると思います。今回は牝馬限定の500万下戦ですし、放牧明けとはいえこれまでの戦績からも負けられないというぐらいの気持ちですよ」(西園師)
 ということで、おそらく現地にはおられない西園正都先生としてもちょいと不満な内容だったようですが、来週が出走ですし、一杯に追い切った効果は当然ありますから、とにかく次週ですね。

 7月10日、先週の反省から終いをしっかりと伸ばせていますが、全体の時計はかなり遅いですね。
 以下は同日(7月10日)更新されましたクラブ公式HPフロアクラフトの近況報告です。
「今朝はウッドコースでしっかりと時計を出しました。タイムは5ハロンから67秒台、ラスト1ハロン12秒7という内容でしたが、追い切り前の計測で馬体重がプラス6キロでしたので、輸送がない滞在競馬ということを考えて6ハロンの長めから追っています。先週に比べるとずいぶん動きに軽快さが出てきましたし、さらに今朝のひと追いで体つきも締まってくるでしょう。休み明けでも勝ち負けが期待される一戦ですし、レースまでしっかりと調整していきます」(西園師)
 ということで、馬体重の調整もイマイチ上手く出来てなかったようで、大丈夫かなぁとていう思いもありますが、ここは多少完調でなくても能力差で決めてくれると信じています。
 私ほっさんの追い切り評価は「B+」です。ちぐはぐな追い切り状態ですが、2週続けて一杯に追い切れている点などを高く評価したいと思います。

●気になる出馬想定表(7月13日 函館12R)

出馬想定表 7月13日 函館12R 湯浜特別 500万下 芝1800m 定量 牝馬限定
想定数17頭 フルゲート 16頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アイズオンリー 秋山真一郎 52.0  4/07 デイ5下 中山芝1800 13 10
アドマイヤエレノア 丸山元気 55.0  5/12 500万 新潟芝2000
アラドヴァル 勝浦正樹 55.0  6/22 遊楽5下 函館芝1800 11
ウアジェト 菱田裕二 55.0  6/22 遊楽5下 函館芝1800 10 14 11
エクスレジェーラ 55.0  2/12 地方 笠松ダ1400
エディン 藤田伸二 55.0  6/29 500万 函館ダ1700 12 14
キョウワレイ 上村洋行 55.0  6/22 遊楽5下 函館芝1800 14 11 12
コーラルグリッタ 伴啓太 55.0  4/13 500万 阪神ダ1800 10
ストラスペイ 武豊 55.0  6/22 500万 函館芝2000
スリーアフロディテ 岩田康誠 55.0  6/22 遊楽5下 函館芝1800
ダノンビーナス 横山和生 52.0  6/22 遊楽5下 函館芝1800 12
ダブルファンタジー 大野拓弥 52.0  6/22 遊楽5下 函館芝1800 14 12
ノーブルコロネット 三浦皇成 52.0  3/31 マーOP 阪神芝1400
プリュムローズ 古川吉洋 55.0  6/22 500万 函館芝2000
フロアクラフト 松山弘平 52.0  5/19 オーGT 東京芝2400 17
メジロミドウ 黛弘人 55.0 12/01 500万 中京芝2200 18 14 14
ロゼシャンパーニュ 柴山雄一 55.0  4/14 桑折5下 福島芝1800 16 11 14

表中 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート16頭のところに現在17頭出馬想定されています。信頼できるクラブ公式HPによりますと、出走可能Aということで、出走は確実です。

これ以降は2013年7月12日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 7月13日 函館12R 湯浜特別 500万下 芝1800m 定量 牝馬限定
出走数16頭 フルゲート 16頭  
馬名 騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アイズオンリー 秋山真一郎 52.0  4/07 デイ5下 中山芝1800 13 10
アドマイヤエレノア 丸山元気 55.0  5/12 500万 新潟芝2000
アラドヴァル 勝浦正樹 55.0  6/22 遊楽5下 函館芝1800 11
ウアジェト 菱田裕二 55.0  6/22 遊楽5下 函館芝1800 10 14 11
エクスレジェーラ 松田大作 55.0  2/12 地方 笠松ダ1400
エディン 藤田伸二 55.0  6/29 500万 函館ダ1700 12 14
キョウワレイ 上村洋行 55.0  6/22 遊楽5下 函館芝1800 14 11 12
ストラスペイ 武豊 55.0  6/22 500万 函館芝2000
スリーアフロディテ 岩田康誠 55.0  6/22 遊楽5下 函館芝1800
ダノンビーナス 横山和生 52.0  6/22 遊楽5下 函館芝1800 12
ダブルファンタジー 大野拓弥 52.0  6/22 遊楽5下 函館芝1800 14 12
ノーブルコロネット 三浦皇成 52.0  3/31 マーOP 阪神芝1400
プリュムローズ 古川吉洋 55.0  6/22 500万 函館芝2000
フロアクラフト 松山弘平 52.0  5/19 オーGT 東京芝2400 17
メジロミドウ 黛弘人 55.0 12/01 500万 中京芝2200 18 14 14
ロゼシャンパーニュ 柴山雄一 55.0  4/14 桑折5下 福島芝1800 16 11 14

表中 騎手の太字は乗り替わり 青字は1000万クラスでの成績

 16頭とフルゲートで確定しました。正直、1頭でも減って欲しかったんですが・・・。

●函館芝1800mコース解説

 スタート地点は正面スタンド前より少し右。最初の1コーナーまでの距離は276m。
 スタート後の2ハロン目までの流れが、レース展開を大きく左右する。スタート直後の先行争いで1〜2コーナーのラップが最も速くなりやすいが、ここまでにあまり前が競りあわずにペースが遅くなると、前に行った馬が残りやすくなる。速くなれば当然、差し馬が台頭する。しかし、狙いやすいのは好位を取れる先行馬。ラスト3ハロンは平均して36秒台という遅い時計。スローペースの上がり勝負でも11秒台のラップを連発できるような馬場ではない。芝1200m同様に、遅い上がり向きの馬を探すのがポイント。
 全般的には、サンデーサイレンスを中心とするヘイロー系の種牡馬が強いが、その中でも函館の洋芝に強い馬を見分けることが大事。
 枠順はあまり影響がないが、多頭数の大外枠は不利。
有利な枠順 フラット
有利な脚質 先行
ポイント 展開、洋芝適性
種牡馬ベスト サンデーサイレンスが断トツ、トニービン、ブライアンズタイム
連対騎手ベスト 横山典弘、藤田伸二、四位洋文、勝浦正樹、田面木博公
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分55秒1 1分56秒5
2歳未勝利 1分53秒0 1分52秒3 1分55秒3
2歳オープン 1分51秒3 1分51秒8
3歳未勝利 1分51秒3 1分53秒0 1分54秒4
古馬500万 1分50秒2 1分51秒9 1分54秒8 1分53秒0
古馬1000万 1分49秒9 1分52秒7
古馬1600万 1分48秒7
古馬オープン 1分48秒9 1分52秒4 1分56秒0

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

フロアクラフトはオークス5着が光る。函館入厩後の気配も良く適鞍で牝馬限定のここは落とせない一戦。アラドヴァルは引き続き滞在して攻めを強化。フロアを目標に絞って追走し、差し切りを狙う。好仕上がりのノーブルコロネットもいきなり上位を狙う力あり。力があって立て直した効果が窺えるアイズオンリー、好仕上がりのアドマイヤエレノアも怖い。」


短評は「高配含み」



予想家の印
馬名 橋本篤 高柳利 井尻恵 CPU
スリーアフロディテ
ノーブルコロネット △△
アドマイヤエレノア
プリュムローズ
ウアジェト
ストラスペイ △△
エディン
キョウワレイ
アイズオンリー △△ △△
フロアクラフト
アラドヴァル
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
フロアクラフト 3.2
アラドヴァル 4.9
ノーブルコロネット 5.3
スリーアフロディテ 6.9
プリュムローズ 10.0
ストラスペイ 11.5
アドマイヤエレノア 13.2
アイズオンリー 16.3
以下22倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
フロアクラフト 86 82 86 82
アラドヴァル 84 79 80 76
ノーブルコロネット 87 72 87 81
スリーアフロディテ 79 75 74 74
プリュムローズ 74 68 73 70


デイリー馬三郎

本紙の見解

◎フロアクラフト。オークスでは先行馬に厳しい展開のなか、直線の入り口でいったんは先頭をうかがう見せ場十分の内容。世代の一線級相手でも通用することを示した。攻め気配は良好。このクラスでは負けられない。対抗は○スリーアフロディテ。〈森元〉」

◎ フロアクラフト
○ スリーアフロディテ
▲ アラドヴァル
× アドマイヤエレノア
☆ ストラスペイ

以下省略


フロアクラフトは全13記者中 ◎(本命)印 5記者、〇(対抗) 5記者、▲(3番手評価) 1記者、×(4番手評価) 1記者、☆(5番手評価) 1記者、無印の記者はいません。

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

フロアクラフト(5着)

 「多少モタれるところはありましたが、初めての距離だったことなどを考えれば上手に走ってくれていると思います。GTでもやれることが分かったし、秋が楽しみな馬ですね。」(松山弘平騎手・競馬ブック)

 「初めての距離で少しもたれるところはありました。直線も手応えはありましたが、追ってから少し甘い面が出てしまいましたね。それでもGTでやれることを証明できたし、これからが楽しみです」(松山弘平騎手・デイリー馬三郎)

 「前の馬が飛ばす展開でしたが、前走同様に自分のリズムだけは崩さないように運びたいと考えていました。道中はそのまま進めて直線に近づいていってもいい手応えでしたから、一瞬行けると思ったのですが…。最後は苦しくなってヨレてしまいましたが、本当に最後まで一生懸命に走ってくれましたし、この馬の頑張りには頭がさがります。もっといい結果を出したかったですし申し訳ございませんが、これからもっと強くなってくれるはずです」(松山弘平騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「直線で一瞬夢を見たんだけどね。悔しい。3歳牝馬のこの時期ですから芝2400mと言うのは正直やってみないとわからない部分が多いですし、レース前は人気がなさすぎるなと思っていたくらい(苦笑)。ですが、現段階でのこの馬の力を発揮してくれましたから悔いはありません。もちろんもっといい結果を出したかったですし申し訳ない気持ちもあるのですが、大きなロスなく運んで直線で見せ場も作ってくれましたからね。これまでの競馬でも最後に少しモタモタしてしまうところを見せることがあったのですが、それはまだ力が付ききっていないために苦しくなってしまうのでしょうし、もっと中身から強くして秋にリベンジしたいですね。この後についてはまずは厩舎で様子を見てからになりますが、1勝馬のままだとさすがに秋に直行とは行きにくいですし、状態に問題がなければ夏開催のどこかを考えていくことになると思います」(西園正都調教師・キャロットクラブ公式HP)
 「抜群の手応えで先団直後を追走。直線入り口では外から先頭に並びかけたが、追ってからは案外ジリジリ。それでもキツい形で崩れなかったのは立派のひと言」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

フロアクラフト

 「しっかりとケイコを積んだし、万全の仕上がり。自己条件なら負けられない。」(中二助手・デイリー馬三郎)

 「放牧でリフレッシュして、オークスの疲れは取れました。もともと無駄肉のつかないタイプで、調教もしっかりとやってきましたし、万全の仕上がりですよ。」(中二助手・競馬ブック)

●ほっさん予想

 基本、オープン特別2着、GT5着のフロアクラフトですから、初めての古馬相手と言っても500万クラスのここでは格が違いすぎるはずです。しかし、デイジー賞でブリリアントアスクに敗れたように、相手なりでしか走らず、取りこぼす恐れもあります。また、不良馬場が苦手ですから、重くて力の要る洋芝も走って見ないとわかりません。

 ほぼ勝つと思いますし、勝ってくれないと困りますが、絶対的な自信はありませんね。以前500万特別で取りこぼした時よりは確実に馬は力をつけていますが。

これ以降は2013年7月16日に作成

●レース 

 フロアクラフトのスタートはやや出負け程度。函館芝1800mはスタートしてすぐに第1コーナーと大外は非常に不利なコースですから鞍上の松山弘平騎手は脚を使って前に取りつきます。52キロと負担斤量も軽いですし、前に行かなければいけませんよね。

 結局、3番手の外の絶好位を取ります。ただ、結果論ですが、外枠が災いして、前に壁は作れていません。

 道中はゆっくりとしてペースで流れ、いつものように折り合いも良く、直線に入るまで抜群の手応えでしたから、これはもう圧勝かと思いました。

 しかし、追ってもほとんど伸びることはなく、直線に入ってすぐに両サイドから後ろの2頭に交わされ、勝ちはなくなります。ちょうど2戦目で13着と大敗したときもこの辺りで後ろからこられて失速しました。それと被ります。

 ズルズルと馬群に呑み込まれ勝ち馬から0.7秒差の7着でゴールイン。勝ち負けどころか馬券圏内も掲示板も外し、ショックは大きかったですねぇ。何せ単勝2.2倍の断トツの1番人気でしたから・・・。

●時計の評価

 今回のフロアクラフトの走破時計は1分50秒1良馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分48秒0良馬場でした。時計的にも随分と走らなかったということになります。

●レース後の騎手・調教師のコメント

フロアクラフト(7着)

 「スローでペースはいいかなと思っていたんですが、今日は休み明けでしたし、外枠で前に壁も作れませんでしたから・・・。」(松山弘平騎手・競馬ブック)

「いつも力む馬で、内枠で前にカベを作る形がいいです」(松山弘平騎手・ラジオNIKKEI)

 「枠が枠でしたし前半に位置を取りに行きましたが、スローペースだったこともあってか少し力んでいました。前に馬を置けなかったことでそうなりやすいのはわかりますが、いつも乗っている時もどちらかと言えばピリッとしやすいところがあるので、その力みもこの馬なりと感じるくらいだったのですが…。今日は休み明けの分動き切れなかったのかもしれませんが、流れは前が残るものでしたし、力を考えたらもっとやれていいはずです。キッチリ結果を残したかったのですが、申し訳ございません」(松山弘平騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「先週の競馬は勝たなくてはいけないと思っていたのに、残念な結果になってしまって申し訳ありません。ちょっとムキになって走っているかな、とは思いましたが、それにしても首をひねってしまいます。無理やり敗因を探すとしたら、休み明けということを意識しすぎて直前に攻めすぎたことでしょうか。そういう意味では、ここで一度放牧に出させていただいて、気持ちの面でキチッとガス抜きをさせた方がいいでしょうし、放牧先での状態を見て再度函館で使うことを考えたいと思います」(西園正都調教師・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

フロアクラフト(7着)

 「返し馬では硬さが目立った。勝ち馬の後ろを無理なく追走していたが、直線に入りいざ追われるとサッパリ。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 出走奨励金が優勝賞金990万円の6パーセントですから、590000円。特別出走手当が385000円。計975000円。1口で割りますと約1800円程度になると思われます。もっと稼いでくれると確信していましたから拍子抜けですが、それでも特別戦の7着で月単位で見たら黒字です。悪いことはありません。

●今後の展望

 これだけ負けてしまえば次も確勝とは言えません。秋華賞には出走したいですが、自己条件からコツコツとあと2、3勝挙げてくれるのも悪くはありません。

●最後に

 いやぁ〜、ラジオNIKKEIの中継で聞いていましたが、直線を向いてから全くフロアクラフトの名前が出てきませんでしたので、故障発生かとドキドキしていましたが、そうではないようですね。良かったです。

 2戦目で13着に敗れた時の様に、後ろからこられて怯んでやめてしまうといった感じでしたね。競馬だから仕方が無いですね。洋芝が合わないのかも知れませんし、オークスの疲れが取れてないのかも知れません。また、調教もちぐはぐでしたよね。

 秋華賞には出走して欲しいですが、コツコツと積み重ねて欲しいですね。もう1つ勝てば、来夏降級できますから、まずはそれですね。やはり斤量差があっても古馬とは差があるものです。来年の今頃は逆の立場で3歳馬をギャフンと言わせてくれていることでしょう。

 いつも書いていますが、芝馬は故障が心配です。今回も無事に回って来てくれたので、それで満足です。

 次も大きな期待をしています。急がないので万全の状態で戻ってきて欲しいですね。東京などでは確実に走る馬なのですから。

 頑張れフロアクラフト!!

最後までご愛読ありがとうございました

2013年5月30日立ち上げ 6月29日、7月1日、4日、8日、10日、12日、13日、16日加筆
フロアクラフトの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2013年 5月19日 第8戦 第74回 優駿牝馬(オークス) 3歳GT 東京芝2400m (5着/17番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2013年 4月28日 第7戦 スイートピーステークス 3歳オープン 東京芝1800m (2着/6番人気)

2013年 4月 7日 第6戦 デイジー賞 3歳500万下 中山芝1800m (2着2番人気

2013年 2月 3日 第5戦 春菜賞 3歳500万下 東京芝1400m (6着/4番人気)

2013年 1月12日 第4戦 3歳未勝利 京都芝1800m (1着/3番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2012年12月15日 第3戦 2歳未勝利 阪神芝1600m (2着/3番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2012年11月18日 第2戦 2歳未勝利 京都芝1600m 牝馬限定戦 (13着/2番人気

2012年11月 4日 デビュー戦 2歳新馬 京都芝1800m (2着2番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

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