代替馬 スピカシチー(カメルーンU) 第14戦


友駿愛馬第38号はマリアンヌシチーの代替馬。

マリアンヌシチーの代替はスピカシチー(カメルーンU)とアリエルシチー(フランスU)に振り分けられたが、父アドマイヤムーンに対する思い入れと早期にデビュー出来そうだったことからアリエルの打診を断りスピカシチーに交換して貰った。

思惑通り2歳7月の早期デビュー。小柄だし結果は諦めていたが、見どころのある末脚で芝でもダートでも6、7着は確保。

そして交流戦で、脚色劣勢ながらハナ差で凌ぎ切り優勝。


昇級してからも内容はまずまずだったが、前走は競馬ブックのスピード指数で過去最高の”71.5”!!

これでもまだ未勝利クラスの勝ち負けレベルだが、以前は未勝利クラスでもさっぱりの内容だったので、ここまでこれたことは嬉しい。

内容や時計はともかくここ4戦は8着、3着(交流戦)、6着、7着と出走奨励金を確保。この馬にはこれで十分。よく頑張っている。


前走後、またまたまたまたまた節を空ける為に4月19日にアカデミー牧場へ放牧に出されました。

4月30日辺りに帰厩。


5月11日 新潟10R 二王子特別 500万下 芝1800m 混合戦及び

5月12日 新潟12R 三条特別 500万下 ダート1800m 混合戦に特別登録!!

二王子特別はフルゲート16頭のところに特別登録数27頭、三条特別はフルゲート15頭のところに特別登録数31頭。

しかし、水曜日の想定の段階では二王子特別のみ。想定数は18頭。1頭は格下馬で除外確実。


・・・と思ったら、5月11日 新潟8R 500万下 ダート1800mに出走!!

6着/11番人気。

ここまで3戦は8着6着7着(交流戦を除く)と確実に出走奨励金を確保してきてくれているが、実は14頭、10頭、11頭とそれぞれ頭数も少なく、ましてや牝馬限定戦。

今回は牡馬との一般戦にフルゲートの15頭と意気消沈していたが、終わって見れば6着と出走奨励金を確保!!これは嬉しい。

しかし、勝ち馬からは2.3秒差で相変わらず勝ち負けにはほど遠い。とはいえ、この馬は奨励金確保で十分な馬だけにご立派。減量騎手に逃げずにいい騎手を確保してくれているのも好走要因。


レース回顧と時計の分析、レース後の村山明調教師のコメントを掲載。

(2013年5月14日完結)

2013年4月28日立ち上げ

●前走後、4月19日にアカデミー牧場へまたまたまたまたまた放牧に出されました

 我らが愛馬スピカシチーは前走後、「状態のほうは特に問題ありませんが優先権がないのでしばらく放牧したいと考えています。帰厩の時期については、想定の状況を見て決めたいと思いますが、場合によっては交流戦も視野に入れます」(村山明調教師・友駿ホースクラブ公式HP・4月22日)ということで4月19日にアカデミー牧場へ放牧に出されました。

 いつも言いますが、権利がなくても十分に出走できるんですけどね。しかし、こんなやり方でもスピカシチーとしては十分な結果を出してくれていますし今は満足しています。交流戦の方が勝ちを意識できるので嬉しいですね。あまり長い放牧にならないようにして欲しいですね。

これ以降は2013年5月2日に作成

●5月1日に追い切り情報が出て、クラブも慌てて2日に臨時更新

 まだ放牧中であるはずのスピカシチーでしたが、5月1日に追い切り情報が出て、最初は何かの間違いか?と思いましたが、間違いではなかったようです。

 クラブも慌てて翌2日に滅多にやらない臨時更新をしました。

 以下は5月2日のクラブ公式HPスピカシチーの近況報告です。

すでにトレセンに帰厩して調教を進めています。村山師は「急遽、馬房の調整がついたので戻しました。今週はチップで馬なりに稽古を行いましたが動きは問題ありませんでした。出走については牝馬限定戦に登録したいと考えていますが、今週は短いところしかないので最終的には想定とメンバーなどを見て決めたいと思います」と伝えてきました。

 至る所に友駿クオリティがちりばめられています。

 友駿クオリティ その壱 「いつもいつもの事後報告」

 キャロットクラブなら所属馬の移動は我々馬主にとってとても重要なことですから、何月何日にどこどこへ移動する予定と事前に情報を上げてくれます。また移動した日に無事に移動したとの報告を上げてくれます。どこよりも会費を高く頂戴している高級老舗倶楽部ともなりますと、事後の報告となります。


 友駿クオリティ その弐 「いつもいつもの情報の古さ(一週前情報)」

 この文章ではいくつかの違和感を覚えます。1つはスピカシチーがいつ帰厩したのかということ。アカデミー牧場に放牧されたのはデイリー馬三郎情報によると(あくまでもクラブからの情報ではないッ!!)、4月19日です。JRAのホームページですと、4月30日の時点ではもう入厩していることになっています。

 すなわち、4月30日に更新された

アカデミー牧場で順調に乗り込まれています。村山師は「特に問題なく牧場で調整されています。次走については新潟の最終週あたりに登録できればと考えていますが、中4週での出走となるので来週の想定の状況を見て決めたいと思います。だいぶ体のほうも安定してこのクラスも慣れてきたようなので結果を出していければと考えています」と話しています。

という文章は先週作成したものであることがわかります。

 更にもう一度5月2日に更新された文章をよく見ると”今週は短いところしかない”という文章があります。今週の新潟はダート1800mが3鞍もあり、水曜日の時点の想定では4日土曜日の牝馬限定戦の想定数はたったの10頭。1800mのダートを希望する馬にとっては今週の出走がベスト。しかし、どう考えても帰厩後10日は出走できないルールがあるので今週は出走できないでしょうから、そうなるとここでいう”今週は”というのは”来週は”だったと予測できます。ようするにこの5月2日の文章自体を来週に出そうとして修正をしていたということですね。しかし、なんらかの指摘か何かによって、いやいや今週臨時で更新をかけた。それでつじつまが合わなくなってしまったと。 来週は確かに新潟はダート1800mは牡馬との一般戦が1鞍しかなく、牝馬限定戦は短距離しかありません。

 これが表向きは改革を目指すと宣言しているどこよりも会費を高く頂戴している高級老舗倶楽部の実態です。

 そもそも週に一度の更新がこの程度の内容ですよ。他のクラブとの差は歴然です。

●前走は過去最高評価

 スピカシチーの過去のレース内容を競馬ブックのスピード指数で見ますと、前走が最高評価でした。

 13走(前走) 71.5 ダート1800m
 12走     63.1  ダート1800m
 11走     交流戦の為なし
 10走     64.2  ダート1800m
  9走     68.4 芝1800m
  8走     65.6 芝1600m(チューリップ賞)

  7走  前は全て60.0以下

 ・・・ということで、ようやく中央の未勝利戦クラスの勝ち負けレベルの”70”程度まで来ました。70を超えるのは今回が初めてです。このことからも少しずつ力をつけてきていることがわかります。この調子で少しずつでも力をつけて行って欲しいですね。また前走騎乗していただいた蛯名正義騎手もいい騎乗だったと改めてわかります。やはり一流の騎手が乗るとまたひと味違いますね。

これ以降は2013年5月7日に作成

●気になる特別登録表(5月11日 新潟10R 二王子特別)

特別登録表 5月11日 新潟10R 二王子特別 500万下 芝1800m 混合戦 定量

第1回登録完了馬 全27頭 フルゲート 16頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アシュヴィン
ウアジェト 松田大作
ウエスタンディオ
エーシングルーオン
クロスカップリング 柴山雄一
コスモインパクター
サトノサウザー 津村明秀
シセイギンガ
シンゼンレンジャー 川島信二
スズカアンペール
スターリットスカイ
スピカシチー
スーパーボルト 嶋田純次
ダブルイーグル
チャペルプリンセス 大野拓弥
トモロマイスター 丸田恭介
ドラゴネッティ
パリソワール 丸山元気
ピースフルアース
マイティースコール
マイネルコランダム
マイネルナタリス 大野拓弥
マイネルバウンス
マイネルマルシェ 丹内祐次
マジックスポット 木幡初広
レッドコースト
ロジメジャー
 フルゲート16頭のところに特別登録数は27頭です。スピカシチーはクラブ公式HPではダートの三条特別が本線のようですが、どちらも出走は微妙でこちらは抑えと言ったところですね。

 しかし、どちらも牡馬との一般戦で、何も今週無理に出さなくても、来週の牝馬限定戦まで待てばと思います。 

●気になる特別登録表(5月12日 新潟12R 三条特別)

特別登録表 5月12日 新潟12R 三条特別 500万下 ダート1800m 混合戦 定量

第1回登録完了馬 全31頭 フルゲート 15頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アサクサニッポン 丸田恭介
エアウィーバー 松田大作
エクチュア
エスペランサシチー
オータムカラー 長岡禎仁
カバリノランバンテ 古川吉洋
カムイビスティー 勝浦正樹
クリノソーニャ 西田雄一郎
サルゴン 丸山元気
サルタヒコ
スカイノレイ
ステップアヘッド 西村太一
スピカシチー
スペシャルザダイヤ
タガノナパヴァレー
タケルハヤテ
タツグレード
ダノンハロー 中井裕二
チュウワストライク 荻野琢真
デュアルサクセス 嶋田純次
ドラゴンピース 木幡初広
ピエナオリオン
プルーフポジティブ 森一馬
ミレニアムゴールド 村田一誠
メイショウシャイン 菱田裕二
リアライズナマステ
リベラルアーツ 大野拓弥
レオプレシャス 村田一誠
レッドグルーヴァー
レッドコースト 柴山雄一
ロックシンガー 嶋田純次
 フルゲート15頭のところに特別登録数は31頭です。スピカシチーはクラブ公式HPではこちらの三条特別が本線のようです。ただ、こちらは除外の確率が濃厚ですね。

 しかし、どちらも牡馬との一般戦で、何も今週無理に出さなくても、来週の牝馬限定戦まで待てばと思います。 

これ以降は2013年5月8日に作成

●追い切り情報(5月8日更新)

前走前 4月10日 栗東CW 良馬場 強めに追う

見習
5F 68.1
4F 52.1
3F 39.0
1F 13.1[9]
スリータイタン(古馬1000万下)一杯の外0.1秒先着



5月1日 栗東CW 不良馬場 馬なり余力

見習
5F 67.4
4F 51.4
3F 39.0
1F 13.6[6]


5月5日 栗東CW 良馬場 馬なり余力

助手
5F 72.8
4F 56.7
3F 41.3
1F 13.6[3]


5月8日 栗東CW 良馬場 叩き一杯

見習
4F 51.7
3F 38.0
1F 12.4[8]
 5月1日、帰厩情報がないままに追い切り情報が入って来ました。体重の軽い見習騎手騎乗ですが、終いの時計を要しており僅かな休養の間に少し緩んだのかな?と感じます。休養期間も短かったですし、来週もう1本追えば仕上がるでしょうね。

 5月5日、助手さんに追い切られました。かるーくと言った感じですね。新潟に遠征するようですが、水曜日にはビシッとやるのでしょうね。前走から期間もそんなに相手おらず馬体もふっくらとはしていないでしょうから、なんだか今回の成績は心配です。

 5月8日、新潟遠征ということで短めの距離の追い切りですが、最後までしっかりとした脚取りでいい動きですね。また競馬ブックの評では”馬体フックラ”とあります。その通りならスピカシチーなりにかなりやれそうですよね。
 私ほっさんの追い切り評価は「B+」です。短めとはいえ一杯に追い切られているのは評価できますねぇ。馬場の8分どころを通ってのこの時計ですから、よく頑張ってくれていると思います。

●気になる出馬想定表(5月11日 新潟10R)

出馬想定表 5月11日 新潟10R 二王子特別 500万下 芝1800m 混合戦 定量

全18頭 フルゲート 16頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アシュヴィン 勝浦正樹 57.0  4/27 高湯5下 福島芝2000
ウアジェト 松田大作 55.0  4/14 桑折5下 福島芝1800 14 11
ウエスタンディオ 57.0  4/27 高湯5下 福島芝2000
エーシングルーオン  57.0  2/10 500万 小倉芝2000
クロスカップリング 柴山雄一  57.0  4/14 500万 福島芝1800 15
サトノサウザー 津村明秀 57.0 11/18 500万 京都ダ1800
シンゼンレンジャー 川島信二 57.0  1/26 500万 中京芝2000 12 12 10
スズカアンペール  57.0  4/29 川俣5下 福島芝2000 11
スピカシチー 55.0  4/13 500万 中山ダ1800
ダブルイーグル 中井裕二 57.0  4/27 500万 京都芝1600 18
トモロマイスター 丸田恭介 57.0  4/29 500万 福島芝1800
パリソワール 丸山元気 57.0  3/16 500万 中京ダ1800 12 10 11
マイティースコール 57.0  4/27 500万 京都芝1600 11 13
マイネルコランダム  57.0  3/02 背振5下 小倉芝1800 11 11 14
マイネルナタリス 大野拓弥 57.0  4/28 浄土5下 福島芝1800
マイネルバウンス 丹内祐次 57.0  3/18 500万 中山芝1600 12
マジックスポット 木幡初広 57.0  4/28 浄土5下 福島芝1800
レッドコースト 柴山雄一 57.0  4/29 川俣5下 福島芝2000 10

表中 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート16頭のところに現在18頭が出馬想定されています。レッドコーストは収得賞金ゼロの馬ですからこのままですと除外確実です。

これ以降は2013年5月10日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 5月11日 新潟8R 500万下 ダート1800m 全15頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
アサクサニッポン 丸田恭介  3/23 500万 中京ダ1900
カレンレッドロック 田中健  4/24 交流 笠松ダ1800 15 16 14 10
サルタヒコ 中谷雄太  4/03 地方 名古ダ1400 14 16
シュガーシャック 松田大作  3/02 500万 小倉ダ1700 12 14 11
スカイノレイ 横山和生  4/07 500万 福島ダ1700 13 15 14
スピカシチー 丸山元気  4/13 500万 中山ダ1800 12 B+
タキオンカフェ 村田一誠  3/17 金山5下 中京芝2000 11
タツグレート 菱田裕二  3/17 500万 中京ダ1900
ダノンハロー 勝浦正樹  3/16 刈谷5下 中京芝1600 10
プルーフポジティブ 長岡禎仁  4/14 500万 阪神ダ1800 13 13 14 16
ミレニアムゴールド 吉田隼人  6/03 500万 阪神ダ1400 10
ラブトゥオール 津村明秀  4/28 500万 福島ダ1700
ランドルト 中井裕二  1/30 地方 園田ダ1400
レオプリシャス 西田雄一郎  2/16 500万 東京ダ1400 13 11 15
ロックシンガー 嶋田純次  4/27 500万 福島ダ1700

表中 騎手の太字は乗り替わり

 結局、特別登録2鞍ではなく平場で確定しました。おいおいッ(笑)。丸山元気騎手といういい騎手を確保してくださったのでこのレースで良いですね。

●新潟ダート1800mコース解説

スタート地点はスタンド前直線の4コーナー寄り。最初の1コーナーまでの距離は389m。
 最初の直線は、同じ左回りの中京よりも長く、前半の入りは必ず速くなるわけではない。メンバーによって変わる。
 コース全体が縦長なので、1〜2コーナーのカーブがきつく、ここでは馬群がタテ長になりやすい。
 したがって、1コーナーに入るまでのポジションはやはり重要で、先行できる馬の方が有利
 後方で待機する馬は、自然と前の馬と離されるので厳しくなる
 コーナー角度のキツさは3〜4コーナーも同じだが、1200mほどガンガンは残らないし、単調でもない。
 上のクラスになるとゴール前の接戦が多く、むしろ面白い。複数の先行馬の叩き合いに、外からの差し馬が届くかどうかという展開になりやすい
 枠順は多頭数の大外になると距離損が響くので少し不利
 それ以外は脚質、メンバーによって判断。

有利な枠順 多頭数の大外は不利
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 先行力、ゴール前の凌ぎ合い
種牡馬ベスト アフリート、ブライアンズタイム、ティンバーカントリー
連対騎手ベスト 柴田善臣、後藤浩輝、田中勝春、蛯名正義、北村宏司
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
3歳未勝利 1分56秒1 1分55秒5 1分55秒1 1分54秒7
3歳500万 1分52秒8 1分55秒2 1分52秒4
古馬500万 1分54秒2 1分53秒7 1分53秒1 1分52秒3
古馬1000万 1分52秒8 1分52秒4 1分51秒6
古馬1600万 1分52秒3
古馬オープン 1分51秒6 1分51秒0

●騎手は丸山元気騎手 ほっさん評価「B−」

 今回のスピカシチーの鞍上は丸山元気騎手です。スピカシチーには初騎乗となります。先月4月21日に福島で愛馬デスティニーシチーに騎乗していただくことが確定していましたが、当日になって降雪の為に開催中止となり実現しませんでした。

 丸山元気騎手と言えば92勝と大ブレイクした2010年の活躍が印象的ですね。ローカルを中心に中舘英二騎手の牙城を崩し、次々と開催リーディングを獲得。一流の仲間入りをしました。ただ、その時のエージェントが変わってからは2011年は72勝、昨年(2012年)は33勝と勝ち数が激減しています。

 とはいえ、馬に恵まれなくなっただけでブレイク時に見せた騎乗技術は確かなもので経験もたくさん積みましたし、特にローカルでは期待の大きい騎手という印象です。

 私の中では何と言っても8番人気のマデイラを新馬戦で勝ち上げてくれた大変ありがたい騎手ということで深く記憶に刻まれています。その時、彼と口取りに納まれたというのは貴重な良い思い出です。関東の騎手と口取りに納まったことなどなかったですからね。

 それ以外の愛馬ではほぼ人気通りですが、改めて見てもどうしようもないような馬ばかりに乗っていただいているので、この成績で納得ですね。


 2013年5月10現在、中央通算226勝、勝率7.8パーセント、連対率14.9パーセン。大ブレークした2010年が年間92勝、勝率11.0パーセント、連対率19.5パーセント。2011年が72勝、勝率8.8パーセント、連対率17.9パーセントでしたが、昨年2012年は33勝、勝率4.8パーセント、連対率9.9パーセントと一時に比べると成績はかなり下降しています。それでも、まだまだ年間33勝は悪い数字ではありませんし頑張って欲しいですね。重賞は2011年5月の新潟大賞典(セイクリッドバレー・2番人気)の1勝のみ。GT勝ちはありません。
 今年(2013年)はここまで21勝、勝率7.4パーセント、連対率14.2パーセントと生涯成績に匹敵する数字で、少なくとも昨年を大きく上回っています。頑張って欲しいですね。



 丸山 元気(まるやま げんき)は1990年10月3日生まれの22歳。日本中央競馬会(JRA)の美浦トレーニングセンター・根本康広厩舎に所属している5年目の騎手である。騎手免許は平地競走と障害免許を有するが、今のところ障害戦での騎乗はない。目標の騎手は松岡正海騎手。

 祖父は元調教師の丸山勤氏。父はNAR高崎競馬の元トップジョッキーで地方通算1817勝を挙げた丸山侯彦騎手と言う競馬一家に生まれる。

 父親は当初名前を「勇気」と名づけるつもりだったが、直前に隣の家でも子供が生まれ先に「勇気」と名づけられてしまったため、同じ名前がかぶるのはまずいということで急遽「元気」と名づけることになったという。


 2009年3月1日、根本康広所属としてデビュー。中山競馬場第3レースでヤマタケディガーに騎乗し16頭立ての11着だった。同年7月11日、札幌競馬場第2レースで8番人気オンザスローンに騎乗し、80戦目で初勝利を挙げた。競馬学校25期生の同期は松山弘平、小野寺祐太、国分優作、国分恭介らがいる。同期では最も遅い初勝利だったが、同年8勝を挙げ民放競馬記者クラブ賞を受賞した。初年度は8勝とあまり勝ち星を挙げることができなかったが、これは所属厩舎が年間10勝程度しか上げられない根本康広厩舎ということもあり、他の同期に比べて不利だったことは明らかである。


 しかし、2年目の2010年にはエージェントの力にも助けられて有力馬に乗る機会が一気に増え大ブレーク。

 第1回福島競馬では、8勝を上げ開催リーディングジョッキーを獲得。また、第1回新潟競馬においても、15勝をあげ開催リーディングジョッキーとなりました。なお15勝という記録は、2001年に後藤浩輝騎手がマークした14勝を上回り、1回新潟競馬における最多勝利記録です。

 2011年5月8日にはセイクリッドバレーで新潟大賞典を勝ち、重賞初制覇。



 「2年目に大躍進した最大の理由は力のあるエージェントがついたこと。3月の中京から有力馬に数多く騎乗することになり、春の福島と新潟で続けて開催リーディングを獲得した。3年目の2011年に入ってエージェントが変わり、石坂正、領家政蔵、中村均、鮫島一歩など栗東の厩舎で勝ち星を稼いでいる。自厩舎の根本康広厩舎は勢いがなく、ここでは成績が上がっていない。馬を抑え込んでしっかりと操れるようになり、追う技術も持続力も確実に進歩している。インに入るとモタつくところがあるが、こちらもマシになってきた。2010年は1番人気馬に104回も騎乗して[39・18・17・30]の勝率.375、連対率.548。準オープン以上のクラスで1つも勝てなかったが、2011年は前半で3勝している。2011年は1000万下で単勝4210円、3350円、1260円と穴を連発。単勝回収率は199パーセントと高率になっている。コース別では完全にローカル寄り(新潟、小倉、札幌、函館)。走る馬にも乗っていないが、東京、中山、京都、阪神の合算成績(2011年前半)は[1・3・5・60]の勝率.014、連対率.058と、評価出来ない数字になっている。素質があるのは間違いなく、もっと本開催で乗って厳しい競馬を経験すると良いと思う。」(佐藤祐樹元地方競馬騎手・2011年半ば)


 ほっさん愛馬での成績(8戦1勝)

 2010年 1月31日 シャンスイ     500万下     中京ダ1000m 13着/11番人気
 2010年 5月 1日 プレザントシチー 3歳未勝利    新潟ダ1800m 8着/10番人気
 2010年 9月 4日 アルマニャック  2歳新馬      札幌ダ1700m 8着/4番人気
 2011年 9月10日 ガウディシチー  2歳新馬      札幌芝1200m 10着/9番人気
 2011年10月30日 マデイラ      2歳新馬      京都芝1600m 1着/8番人気
 2012年 2月 5日 マデイラ      きさらぎ賞 GV 京都芝1800m 13着/13番人気
 2012年 2月25日 ガウディシチー  3歳未勝利    中山ダ1200m  9着/8番人気
 2012年 3月 3日 エトランゼシチー 3歳新馬      中山ダ1200m  8着/6番人気
 2013年 4月21日 デスティニーシチー 3歳未勝利   福島芝2000m  降雪による開催中止


2011年10月30日 京都5R 2歳新馬 マデイラ 丸山元気騎手 (8番人気 優勝)

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「混戦模様だが、ロックシンガーの順調度を買う。休み明けを叩き変わり身を見せた前走。外を回りながらも最後までしっかりと伸びていた。中1週だが、この中間も長目から終い一杯に追われており、これで絞れれば更に前進が可能。距離延長好材料のラブトゥオールは現級でも通用。タツグレートも減量騎手を起用し、先行利を生かせそう。」


短評は「難解」



予想家の印
馬名 吉田幹 林茂徳 吉岡哲 CPU
タキオンカフェ
カレンレッドロック
ミレニアムゴールド △△
ラブトゥオール
ランドルト △△
ロックシンガー △△
レオプレシャス
アサクサニッポン
プルーフポジティブ
ダノンハロー
シュガーシャック △△
タツグレート
スピカシチー
二重△は△△で処理
あとは無印


スピカシチーはこれだけ印が散らばっているのに無印(T_T)


予想オッズ
馬名 予想オッズ
ラブトゥオール 3.8
ロックシンガー 4.4
アサクサニッポン 4.6
タツグレート 6.2
シュガーシャック 6.9
ミレニアムゴールド 14.5
ランバルト 20.3
ダノンハロー 20.8
プルーフポジティブ 22.6
スピカシチー 23.7
レオプレシャス 32.8
以下33倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
スピカシチー 72 64 63 72
ラブトゥオール 74 70 74 62
ロックシンガー 74 72 64 74
アサクサニッポン 75 75 62 70
タツグレート 76 66 73 57
シュガーシャック 78 65 67 68

案外上位人気予想馬とスピード指数的には遜色ありません。

デイリー馬三郎

本紙の見解

「間隔をあけて立て直された◎シュガーシャック。前走は連戦の疲れが残っており、走りのリズムが悪くて大敗を喫した。潜在能力の高さは疑いようがなく、今回は一変を期待する。○アサクサニッポンは2週連続でハードに追って気配が上向いてきた。〈石渡〉」

◎ シュガーシャック
○ アサクサニッポン
▲ ミレニアムゴールド
× ロックシンガー
☆ タツグレート

以下省略

スピカシチーはもちろん本紙無印><。


スピカシチーは全13記者中 ◎(本命)印 なし、〇(対抗) 1記者、▲(3番手評価) なし、×(4番手評価) なし、☆(5番手評価) 1記者△(6番手以下評価) 3記者、無印 8記者

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

スピカシチー(7着)

 「もう少し速いペースで流れてくれれば良かったんだけどね。脚は持っている馬だよ。」(蛯名正義騎手・競馬ブック)

 「気合い乗りは良く、もう少し速いペースで流れてくれれば、良かったと思います。ラストはしっかりとした脚どりでした。」(蛯名正義騎手・友駿ホースクラブ公式HP)

 「権利を取れなかったのは残念でしたが、輸送したわりに馬体もさほど減っておらず慣れてくればもっと頑張れそうです。今後は一旦放牧して節を取りたいと思います。上位入賞はもう一息ですが、安定してきているので上手く展開が嵌ればこのクラスでも勝負になるでしょう」(村山明調教師・友駿ホースクラブ公式HP)
 「ややテンション高い。返し馬はダクだけ。下げて後方から。道中はジッと辛抱、直線終いを伸ばすレース。ラストはなかなかいい脚を使っている。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

スピカシチー

 「最後はいくらか差を詰めてくる。引き続き状態はいいが、一変まではどうか。」(村山明調教師・デイリー馬三郎)

 「状態は悪くないし、最後はジワジワと差を詰めてくるので、展開が向いてくれれば。」(村山明調教師・競馬ブック)

 「中間、短期放牧で調整しましたが、馬体はふっくらし、状態は良さそうです。道中いきたがるところがあるので、上手く折り合いがつけば上位を狙えると思います。」(村山明調教師・友駿ホースクラブ公式HP)

 出所によって随分と温度差があるようです(笑)。

●ほっさん予想

 スピカシチーはここ数戦は交流戦を除き8着、6着、7着と堅実ですが、いずれも牝馬限定戦でかつその中でもメンバーに恵まれており、頭数も14頭、10頭、11頭とフルゲート割れのものです。このように頭数に応じて着が多少浮沈しているのがわかります。

 今回は牡馬との一般戦でかつ15頭。正直出走奨励金は厳しいと考えるのが自然でしょう。私自身も12着あたりかな?と思っています。

 ただ、今回もラッキーなことに弱面揃い。人気の上位になりそうな馬でも競馬ブックのスピード指数ではスピカシチーの前走の”72”を上回るのはロックシンガーの”74”のみです。それ意外の馬はもっと低い水準で走っていたということになります。唯一スピカシチーを上回るロックシンガーでさえほとんどスピカシチーと数字的には変わりません。

 また、ラブトゥオールは骨瘤放牧明けの前走取消後で、しかも好走していたのは地方転厩前の未勝利時代のもので、今以前ほど走れるかはわかりません。ロックシンガーも好走した前走は7番人気と低評価でのもので、イマイチアテに出来ません。しかも右回りの福島での好走で左回りの新潟は未知数です。アサクサニッポンもアテにならない馬です。

 終わって見れば人気どころの圧勝かも知れませんが、一様に不安のある馬たちばかりで、スピカシチーが付け入る隙がないわけでもありません。それでも勝ち負けはあり得ないでしょうが、やはり出走奨励金の貰える8着以内が目標ですね。

これ以降は2013年5月14日に作成

●パドック

 フックラとしているというので期待していましたが、前走プラス2キロでしたね。まあ、細くなっているよりも随分と良いですね。パドック映像ではアタマが高く集中していない感じでしたが、馬体はピカピカに見えました。あくまでも映像でですが。

●レース 

 特に14番と15番枠が不利と言われる新潟ダート1800mのコースでズバリ14番に入ってしまったスピカシチー。スタートもダッシュがつかずに競馬ブックで言うところの1馬身不利。1コーナーでも大外を回りこんなのではどうしようもないと思って見ていました。

 結局10番手で進みますが、向正面ではいつの間にか馬群の真ん中に入ります。外からダノンハローにマクられてペースも乱していますし、がっちりと折り合ってはいるものの嫌な展開だなと思いました。

 4コーナーではそのまま中位から追い出しを始め、ジリジリと脚を伸ばし(前走の蛯名正義騎手も脚は持っている馬だという評価でしたね)、6番手以下集団の際どいトップでゴール。6着と希望だった出走奨励金のしかも上の方を確保してくれました!!

 ここ3戦はこれで6着7着6着ですが、今回は牡馬との一般戦ですしいつもより頭数の多いフルゲートの15頭でしたし、特に嬉しいですね。弱面だったとはいえ牡馬とのレースでも15頭立ての6着に来れるわけですから。

●時計の評価

 今回のスピカシチーの走破時計は1分56秒3良馬場でした。新潟ダート1800mの500万クラスの平均勝ちタイムは1分54秒2良馬場ですから、勝ち馬の時計がちょうどその程度。スピカシチーは6着とはいえ、そこから2.3秒も離されて完敗です。ダッシュがつかず1馬身出遅れという評価ですが、それを踏まえてもまだまだですね。

 競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分54秒5。6着という着は立派ですが、相変わらず内容は未勝利クラスでも勝ち負け出来ないくらいのレベルです。

 ただ、スピカシチーは出走奨励金を確保してくれれば十分という馬ですから内容よりも6着と言う数字にこだわりたいですし立派です。

●レース後の騎手・調教師のコメント

スピカシチー(6着)

 「手が強化され勝ち馬には離されてしまいましたが次につながる内容でした。しかし、優先権を取ることが出来なかったので、次走については少し間隔を空けて登録したいと思います」(村山明調教師・友駿ホースクラブ公式HP)

 「スムーズに流れに乗りましたが、相手が強くもう一息足りませんでした。」(村山明調教師・友駿ホースクラブ公式HP)

●気になる賞金は

 1着賞金はローカルなので主場よりも減額されて670万円。その7パーセントですから470000円。特別出走手当が満額で381000円。計851000円。1口で割りますと1350円程度になると思われます。

 今回は牡馬との一般戦でしたし、諦めていましたから特に嬉しいですね。

●今後の展望

 全体的に弱面とはいえ、牡馬との一般戦でしかも15頭立ての6着はなかなか立派ですね。交流戦や牝馬限定戦ならいつか勝てるかも知れませんね。いずれにしても出走奨励金確保はこの馬にとっては非常に有り難いことであり、交流戦を除く4戦連続は立派です。

●最後に

 もちろん、競馬は勝ってなんぼというのは理解できますが、スピカシチーは交流戦でハナ差辛勝の馬。常識的に中央の500万クラスで勝ち負けは無理でしょう。そう思っていた馬がこれだけコンスタントに出走奨励金を確保してこの馬だけですと最近数ヶ月は預託料を差し引いても黒字経営をしているわけですから立派です。

 私としてはこれで十分に満足です。勝ち上がった時も言いましたよね。スピカシチーは勝ち上がってくれたあのレースの感動だけでもう十分だと。その馬が昇級してからもコツコツと賞金を稼いでくれるのですから、本当に嬉しいです。あのハナ差はあまりにも大きいものでした。あの交流戦で勝ち上がっていなければ今はないわけですから。

 それにしても前走のスピード指数71.5というスピカシチー過去最高の数字に続いて今度は牡馬との一般戦でしかも15頭立てで6着。ここでも7着8着馬はすぐ後ろで後ろと際どい6着でしたが、際どくても”8着”というのと”6着”というのはやはりイメージ的にも大きな違いがあります。

 今回6着ということで本当に喜んでおります。次走も相手次第では浮上はないと思いますが、逆にメンバー次第ではまた上位も十分あると思われます。レースが楽しみです。

 頑張れスピカシチー!!

最後までご愛読ありがとうございました

2013年4月28日立ち上げ 5月7日、8日、10日、14日加筆
スピカシチーの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2013年 4月13日 第13戦 500万下 中山ダ1800m 牝馬限定 (7着/4番人気)

2013年 2月23日 第12戦 500万下 阪神ダ1800m 牝馬限定 (6着/10番人気)

2012年12月12日 第11戦 JRA指定交流 初雪特別 中央500万クラス 笠松ダ1800m (3着3番人気

2012年10月27日 第10戦 500万下 新潟ダ1800m (8着/12番人気)

2012年 9月17日 第9戦 500万下 阪神芝1800m (12着/16番人気)

2012年 3月 3日 第8戦 第19回 チューリップ賞 GV 阪神芝1600m (11着/14番人気) パドック写真等多数付き 現地観戦レポート

2012年 2月 7日 第7戦 JRA指定交流 パイナップル賞 名古屋ダート1400m (1着1番人気

2012年 1月 5日 第6戦 3歳未勝利 京都ダ1800m (6着/10番人気)

2011年11月13日 第5戦 2歳未勝利 京都芝1600m (6着/10番人気)

2011年10月10日 第4戦 2歳未勝利 東京芝1600m (8着/10番人気)

2011年 9月 3日 第3戦 2歳未勝利 小倉芝1800m (11着/11番人気)

2011年 8月14日 第2戦 2歳未勝利 新潟芝1800m (11着/12番人気)

2011年 7月10日 デビュー戦 2歳新馬 京都芝1400m (7着/11番人気)

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