代替馬 ガウディシチー デビュー戦


友駿愛馬第39号はカトレアシチーの代替馬。

父は私と相性の良いスウェプトオーヴァーボード。母は高齢だが2勝馬で3勝馬を輩出している。

牡馬で、なかなか代替馬としては良い馬なのだが、厩舎が最悪。

馬房スカスカで何が何でも入厩。その為にどこよりも高い預託管理料。

厩舎運営奨励金を得る為だけの勝ちに行かない馬主にとって無意味な出走、そして全く勝ち上がる見込みの無い馬でも3歳秋の引退期限まで引っ張る為に大幅赤字に。


こういった厩舎以外なら喜んで、二つ返事でいただくのだが、厩舎が厩舎だけに8月15日の返答期限ギリギリまで取捨選択を悩む。

しかし、今後友駿ホースクラブに出資予定のない私としては、4000円の割引証書も無用のものだし、このお金をどぶに捨てるつもりで取得を選択。

2、3戦して全くダメなら権利放棄をする予定。

9月3日 新潟5R 2歳新馬 芝1400m 混合戦に出走想定も動きの悪さと相手関係から回避。

そして北海道に移動することが発表されました。


9月10日 札幌5R 2歳新馬 芝1200mに出走!!

10着/9番人気。いわゆるシンガリ負け。

完全に制御不能の暴走特急。

出脚が良くスピードもありハナに立つが3角から失速してタイムオーバー。

この一戦だけで評価するのは難しいが、スピード能力があることはわかった。

ガウディシチーを徹底分析。

レース回顧と時計の分析、レース後の丸山元気騎手コメントと専門誌の評価を掲載。

(2011年9月12日完結)

2011年8月30日立ち上げ

●ガウディシチーを取得

 オバマシチー欲しさに安価な牝馬3頭(カトレアシチー、セシリアシチー、マリアンヌシチー 各1口20000円)を購入し、オバマシチーを3口取得した私ほっさんですが、オバマシチーの正体は、馬体が大き過ぎて自分で自分を支えることができないほどの駄馬で常に脚部不安がつきまとい、結局無理矢理1走したものの(代替論を封じる為)、あっさりと引退しました。完全に騙されました。

 それでも安価な牝馬3頭の内、1頭でも勝ち上がってくれればと思っていましたが、結局1頭も勝ち上がれず、全て代替馬になりました。

 そのカトレアシチーの代替馬として打診されたのがこのガウディシチーです。


 ガウディシチーは父が私にとっては非常に相性の良いスウェプトオーヴァーボード。この産駒は2頭の愛馬を所持していましたが、その2頭、シャンスイ、クリンゲルベルガー共に初戦勝ちと素晴らしい結果を残してくれました。そんなことからも是非欲しい種牡馬の仔です。

 また、母のマヤノゴージャスも自信が2勝馬で3勝馬を輩出しています。しかも牡馬です。

 ここまでだけですと、代替馬としてはかなり当たりなのですが、母が高齢で、ガウディシチーは母の21歳の時の産駒とかなり厳しいものがあります。

 また、母のここ10年の産駒は中央では1勝も出来ていません。ここで大きく自信が揺らぐ訳ですが、何よりもいけないのは預託厩舎。

 ガウディシチーの預託厩舎はマドラスシチーで散々嫌な思いをした平井雄二厩舎です。

 この厩舎は2011年8月30日現在、JRAから18馬房与えられているのですが、馬を集められずに14頭(この日2頭の引退が発表され、実質12頭)しか在籍馬がいません。そのことから厩務員や助手が手をもて余しており、そういった仕事が出来ない人たちにも給料を払わなければならない為に無意味な出走を繰り返し、出走毎にJRAから支給される厩舎運営奨励金の115000円で生計を立てている厩舎です。

 私の愛馬マドラスシチーも状態の良い時は8着や9着など、多頭数でも中位までは来れるような馬なのですが、2歳新馬に煽られるような動きの時でさえとりあえず出走。大敗を繰り返しました。こんなことでは馬も負け癖がつき、少なくとも勝てるはずがありません。

 また、ダートの短距離が得意なマドラスシチーにその条件では出馬頭数が多く出走出来ないということで芝の2000mといった血統的にもあり得ないレースを選択したりと、勝ちに行く気の無い出走には保護者としても腹立たしい限りです。ただ、レースに出しているだけです。


 また、どう考えても未勝利戦を勝ち上がれない馬などは、通常預託管理料がかさむばかりで馬主に負担を強いることになるので、普通は早めに引退させるのですが、ここは馬房がスカスカの為、3歳の未勝利戦が終了するまでは基本的に引退はありません。更に、馬房がスカスカの為に放牧に出さないですから、預託管理料も我がGT馬エスポワールシチーよりも毎月高額です。


 そんな、”あり得ない”厩舎への預託馬ということで、4000円の割引証書に変えられる期限ギリギリの8月15日まで貰うか放棄するかで悩みましたが、もう友駿ホースクラブでは基本的に馬を買い足すつもりはないですし、4000円の割引証書をいただいても仕方がないなと思ったことと、こんな厩舎でも馬の能力が1000万クラス級以上なら、未勝利戦の1つくらいは勝つことができると思ったことなどから、とりあえずガウディの走りを見てから気に入らないのなら4000円をドブに捨てる覚悟で権利放棄するのも(放棄しないと預託管理料で月々約1200円の赤字がかさむ)悪くないと思いいただくことにしました。


 ということで、ガウデイシチーを取得しました!!

 ご一緒の保護者の皆様、よろしくお願いいたします。

●ガウディシチーのほっさん評価

 では、ガウディシチーの詳しい分析です。

 父   スウェプトオーヴァーボード アーニングIDX 1.13  評価 B−
 母   マヤノゴージャス 2勝                   評価 C
 母父 ブレイヴェストローマン                   評価 A+
 兄弟  マイネルバンガード 3勝                評価 B−
 生産牧場 市川牧場                        評価 E
 調教師 平井雄二                         評価 D

 馬体                                 評価 C
 

 総合評価 1.86 評価 D


 父スウェプトオーヴァーボードは、私ほっさんがサンデーサイレンスに次いで偉大な種牡馬だと思うエンドスウィープの産駒で、大成功したサンデーサイレンスの子供たちも種牡馬として成功しているように、大成功した種牡馬の下も相当遺伝能力を持っていると思っています。
 ですから、私はいつもお話しているように、プリサイスエンドやサウスヴィグラス、そしてこのスウェプトオーヴァーボードなどを狙っているわけです。ただ、サウスヴィグラスもスウェプトオーヴァーボードもダートの短距離のイメージが強く、アドマイヤムーンやフォーカルポイントなどのように芝2000mなどでも活躍馬を輩出した偉大な父エンドスウィープには遠く及ばないとは思います。それでも短距離路線では価格(種付料)以上の働きをしていると思います。
 我がほっさん愛馬は2頭のスウェプトオーヴァーボード産駒がいますが、いずれも初戦で勝ち、私を安心させてくれました。ただ、そこからはあまり伸びていませんが(笑)。
 今回は代替馬ですし、1つ勝てば大成功。スウェプトオーヴァーボードの産駒なら、私とも相性がいいですし、1つくらいは勝ってくれるかも知れません。



 母マヤノゴージャスは17戦2勝。デビューは2歳の12月。ダート1000mで7番人気4着だった。そこから安定した成績で4戦目に勝ち上がり、続く500万クラスも連勝。芝のオープン戦アネモネステークスに出走するも、ここでは15着とブービー。
 以降500万クラスで善戦するものの勝ち上がれずに引退し繁殖入り。
 しかし、ガウディシチーは母の21歳の時の産駒で、ここ9年の産駒は1頭として中央では掲示板に載っていない。いくら過去に3勝馬を輩出したからといって、もう限界。



 母父のブレイヴェストローマンは2〜3歳時に米で25戦9勝。力強いスピードと勝負強さを伝え、牝馬2冠馬マックスビューティを筆頭に、牝駒の大物を多く出した。BMS産駒にキョウエイマーチ(桜花賞GT)や我が愛馬オペラシチー(目黒記念GU)などがいる。私ほっさん評価も「A+」のようにBMSとしての活躍は素晴らしい。



 兄はマイネルバンガードが3勝。ラジオたんぱ賞GVで2着。芝の中距離を得意とし、1000万特別では後の重賞馬スズノマーチを破って優勝している。
 ただ、目立った産駒はバンガードと初仔のマヤノフルートくらい。他は次々とデビューを果たすも掲示板にも載れずに未勝利のまま引退している。



 生産牧場は市川牧場で、活躍馬はアースガルドが筆頭だが、2勝馬である。2011年8月末日までのJRAでの成績は95戦4勝。勝率4.2パーセント、連対率13.7パーセントとやや寂しい数字である。



 預託厩舎の平井雄二調教師は2011年8月30日現在、調教師歴27年目の64歳。ベテランですが、通算勝利数は254勝と単純に年間10勝にも届いておらず、低迷する関東の調教師の中でも厳しい状態です。ましてや昨年は2勝。本年もここまで2勝と大きく低迷しています。重賞勝ちも87年のサクラスターオーの3勝以外は06年のサチノスイーティーの1勝があるのみです。

 当然厩舎経営は苦しく、18馬房もありながら、預託馬数は12頭(8月30日をもってアンジェリカシチーとマドラスシチーが引退した為)と馬房はスカスカで空いています。そうなると厩務員さんや助手さんの仕事がないのに給料を払わなければならないといった事態に陥り、その為に無意味にレース出走を繰り返し、JRAから出走毎に支給される厩舎運営奨励金の115000円で生計を立てなければならない状態になっています。

 管理馬が少なく馬房がスカスカなので、2歳馬は状態や成長にかかわらず2歳5月辺りから入厩し、やむを得ず体ができ上がっていなくても出走し、良く言えば叩いて育てるですが、結果も残せず、また維持預託料も高額です。

 また、そんな状態なので、低迷する管理馬の引退の見切りは遅く、頭打ちでも未勝利終了期限まで引っ張ります。もちろん、馬房の回転が激しく、あっさりと見切りをつけてしまう厩舎が良いとは言いませんが、必要以上の引っ張りは不要な維持管理費を発生させるだけで、馬主である我々に大きな負担となります。また過去このパターンで結果を残したことはありません。

 馬房の3倍の数の馬を管理できるようになった今、人気の厩舎は外厩(トレセン近くでトレセンと同等の育成施設を備えた牧場)を活用し馬房の入れ替えを頻繁に行っています。これも良し悪しで、本来ならば調教師の下でしっかりと育てられる馬の方が大成するはずです。事実、私の愛馬エスポワールシチーは比較的馬房の空いている安達昭夫調教師の下、佐藤哲三騎手とのコンビで入念に育てられ素質を開花させGTを連覇するに至りました。これは外厩をたらいまわしにされておればそこまで強くならなかったと思います。
 しかし、その安達昭夫調教師と平井雄二調教師は馬房の空き具合は同じでも内容が随分と違うと思います。それは出走回数です。安達昭夫調教師は馬が能力を出せる状態にならないと出走させません。ですから、出走回数は少なくなります。一方、平井雄二調教師は中途半端な状態でも平均中1週か中2週のローテでコンスタントに出走させます。
 馬は出走してこそのものですし、タイムオーバーにならない限りは出走すれば出走手当が貰えます。月に2度ずつ出走すれば出走手当だけで維持管理費と同等の金額になります。
 その反面、中途半端な状態で出走させても勝ち負けには絡めず、持っている能力を出し切れないまま残念なレースになることが頻繁です。

 このどちらがいいのかというのは人によって意見が分かれるところですが、調教の目の肥えてきた(自称)私にとって、あまりにひどい状態での出走はレース前に着が見えてしまい、なんの楽しみもありません。

 ですから、私にとって平井雄二調教師のやり方は好きではありません。私が思うもっともいけない厩舎の1つです。



 馬体はこれといった強調点はなく弱い馬のそれに見えます。トモも弱々しいですし、筋肉もそんなについていない。首差しが細く非力に感じますし、繋ぎも高いですね。スウェプト産駒はこんな感じでも走るのですが、我がスウェプト産駒の愛馬がそうであるように、良くて1勝辺りが限界ですね。

 シャンスイやクリンゲルベルガーといった私のスウェプト産愛馬はノーザンファームによって丹念に育成されました。それでも1勝程度で限界なわけですから、育成場の劣るガウディが何勝もするなど夢にも思えません。
 
 母の21歳の時の産駒で、しかも母の産駒からはここ10年中央で1つの勝ち星もあげられていない。ガウディも同じような道を辿りそうな気がします。



 総合評価1.86で、成績のパッとしない厩舎と生産牧場で評価を落としていますが、全体的に代替馬としてはマシな方ではないでしょうか。馬だけなら、なかなか良い馬をいただいたと思います。

 常識的には母の年齢やここ10年の産駒の成績などからも中央では歯が立たないでしょうが、相性の良いスウェプトオーヴァーボード産駒ということで、1つなんとかならないかと思っています。良い意味で期待を裏切って欲しいですね。


 頑張れガウディシチー!!

●すでに入厩し、JRA競走馬登録も終了、ゲート試験も合格しています

 ガウディシチーはすでに7月1日に美浦トレセンに入厩し、JRA競走馬登録は完了。ゲート試験も合格しています。

 馬名の母のゴージャスから連想し”派手な”という意味のガウディ。派手な負けっぷりでも想定しているのでしょうか。

●デビュー戦は9月3日 新潟5R 2歳新馬 芝1400m 混合戦を予定

 クラブ公式HPによりますと、ガウディシチーのデビュー戦は9月3日 新潟5R 2歳新馬 芝1400m 混合戦を予定ということです。

 平井雄二厩舎は昨年2勝、今年も8月末まで2勝と大きく低迷していますが、新馬戦だけはそれなりです。すでにデビューした馬ですと、フリーダムシチーが8月14日の新馬戦で3着(12番人気・18頭立て)、コスモキャサリンが8月7日の新馬戦で2着(13番人気・17頭立て)と出走頭数の割には頑張っています。

 しかし、この厩舎はいつもそこまでで、すぐに使いたがることからどんどんと着を悪くし、結局未勝利のまま引退してしまう馬が多いことが現状です。

 事実、フリーダムシチーは次走5着、コスモキャサリンは10着と着を落としています。


 せめてガウディシチーも新馬戦だけでも好走して欲しい。

これ以降は8月31日に作成

●気になる出馬想定表(9月3日 新潟5R)

出馬想定表 9月3日 新潟5R 2歳新馬 芝1400m 混合戦 フルゲート18頭 想定数24頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
アストロフォンテン 福永祐一
アポロデスティーノ
エビータ 北村宏司
エーシングリズリー
ガウディシチー 二本柳壮
キズマ 蛯名正義
クライムバゴ
クリノダイキンボシ
コスモスタナー
コスモライデイン
ジュエリスト 石橋脩
ダイワカリエンテ
タガノボックス 田中勝春
タニオブフジ 杉原誠人
ドリーミングラヴ 木幡初広
トートアフィシオン 吉田豊
パウンダリーワン
ビジュアルサポート 藤岡康太
ブラックリベリオン 大野拓弥
マイネルスパイス
ミットフロイデ 田辺裕信
メリル 小林淳一
ラグジュリア 蛯名正義
リバティーアゲイン

フルゲート18頭のところに現在24頭出馬想定されています。

これ以降は9月2日に作成

●今週(9月3日)は回避して北海道へ移動

 9月1日に更新されましたクラブ公式HPガウディシチーの近況報告は次の通りです。

今週の出走を予定していましたが、平井師は「今週はPコースで一杯に追いきりました。動きは一息で、今週は相手も強く距離もやや長いようなので、出走を回避し来週の札幌戦に登録することにしました。明日移動する予定です。」と話しています。

 ということで、今週(9月3日)は回避となりました。動きや相手関係での回避は賛成ですが、いまさら距離が長いと言われても。そんなのとっくにわかっていたことですし。

これ以降は9月7日に作成

●追い切り情報(9月7日更新)

7月13日 美浦南D 良馬場 ゲートなり
ゲート
助手
12.3
14.2


7月17日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 60.0
3F 43.8
2F 28.3
1F 14.2


7月20日 美浦南坂路 稍重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 55.2
3F 40.7
2F 27.0
1F 13.6


7月27日 美浦南ニューポリトラック 良馬場 一杯に追う

助手
5F 71.7
4F 56.2
3F 41.4
1F 12.8[5]
フリーダムシチー(2歳新馬)強めの内0.6秒遅れ


7月31日 美浦南ニューポリトラック 良馬場 強めに追う

助手
3F 42.3
1F 12.8[5]


8月3日 美浦南芝 良馬場 一杯に追う

助手
5F 63.6
4F 49.3
3F 37.1
1F 13.4[1]
コスモキャサリン(2歳新馬)一杯の内0.6秒遅れ


8月7日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 57.4
3F 41.5
2F 26.9
1F 12.9
ローリングストーン(2歳新馬)馬なりを0.1秒追走同入


8月14日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 57.9
3F 43.2
2F 28.9
1F 14.8
ローリングストーン(2歳新馬)馬なりに同入


8月17日 美浦南ニューポリトラック 良馬場 一杯に追う

5F 66.4
4F 52.0
3F 38.5
1F 13.4[4]
マドラスシチー(3歳未勝利)一杯の内同入


8月21日 美浦南ニューポリトラック 良馬場 馬なり余力

助手
3F 44.0
1F 12.9[4]


8月24日 美浦南坂路 良馬場 叩き一杯
1回
助手
4F 52.3
3F 38.7
2F 26.2
1F 13.5
マドラスシチー(3歳未勝利)馬なりを0.3秒追走0.3秒遅れ


8月31日 美浦南ニューポリトラック 良馬場 一杯に追う

二本柳壮
5F 66.4
4F 52.2
3F 37.4
1F 12.8[5]
ローリングストーン(2歳新馬)一杯の外0.2秒遅れ


9月7日 札幌芝 稍重馬場 馬なり余力

黛弘人
5F 66.1
4F 51.3
3F 36.9
1F 12.5[5]
スエヒロジュピター(古馬500万下)馬なりの内を0.8秒追走同入
 7月13日、ゲート試験を受け、無事合格しました。まずまずの動きではないでしょうか。

 7月17日、ゲート試験に合格したことから、コースで追われています。まずは15−15強ですね。

 7月20日、14−14程度で追われています。順調に時計を詰めてきています。

 7月27日、初めて一杯に追われました。同じ2歳新馬のフリーダムシチーと併せられましたが、0.6秒も遅れをとっています。そのフリーダムシチーは8月14日の新馬戦で18頭立ての3着でした。次走も18頭立て5着でしたから、力のある馬についていけなかったと考えていいのではないでしょうか。

 7月31日、短めですが強く追われています。

 8月3日、今度は芝で一杯に追われています。2歳新馬と併せられましたが、また0.6秒ちぎられました。そのちぎられたコスモキャサリンはその週にデビューし、17頭立て2着と好走しました。しかも勝ち馬から僅かにクビ差です。しかし、続く2戦目は同じコースで10着。難しい馬です。
 ガウディシチーとしては、新馬戦で好走した相手と併せての0.6秒差ですから、決して良いとは言えませんが悲観しすぎることもないでしょう。

 8月7日、坂路で14−14程度の速さで調整されています。

 8月14日、坂路で15−15程度で追い切られました。少しペースダウンをしていますねぇ。

 8月17日、ニューポリトラックで一杯に追われ、終いこそ時計を要しているものの、なかなかの時計を計時しました。

 8月21日、短いところをサッと乗られました。

 8月24日、相変わらず終いが甘いものの、全体の時計は確実に詰めて来ています。そろそろ追い切り本数も増えて来ましたし、レースに出さないといけないでしょうね。

 8月31日、二本柳壮騎手を背に追い切られました。全体の時計も良く、終いもなかなかの伸びで、併せ相手に遅れをとったものの、こちらは外側ですし、まずまずの出来ではないでしょうか。
 私ほっさんの追い切り評価は「B+」です。本数も多く良い仕上がりだと思います。

 9月7日、札幌に移動後、レースに向けて追い切られました。格上古馬500万クラスの馬に0.8秒後ろからついていっての同入ですが、騎手騎乗の割にはそんなにいい動きとは思えません。とはいえ、長距離輸送をしての軽め調整ですからこんな感じで十分だと思います。
 私ほっさんの追い切り評価は「B+」です。力は出せる状態でしょう。あとはその持っている力がどの程度なのかですね。

●気になる出馬想定表(9月10日 札幌5R)

出馬想定表 9月10日 札幌5R 2歳新馬 芝1200m フルゲート16頭 想定数12頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
アッシュベリー
ガウディシチー 丸山元気 B+
クールスター 荻野琢真
スリーサンハーツ 川島信二
ゼロレイテンシ 丸田恭介
ダイワビガー 吉田隼人
チャーチクワイア 古川吉洋
マヤノポルカ 松田大作
メイクアミラクル
メトロファルコン 藤岡佑介
ラッキーニューデイ 小林徹弥
ワディムーサ

フルゲート16頭のところに現在12頭出馬想定されています。

新潟よりは随分と少ないですね。想定段階では丸山元気騎手を確保しています。未勝利戦に想定数2頭のレースがありますから、案外そちらに回る馬も出てくるのではないでしょうか。

これ以降は9月8日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 9月10日 札幌5R 2歳新馬 芝1200m 全10頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
アッシュベリー 池添謙一 初出走
ガウディシチー 丸山元気 初出走 B+
クールスター 荻野琢真 初出走
スリーサンハーツ 川島信二 初出走
ゼロレイテンシ 丸田恭介 初出走
ダイワビガー 吉田隼人 初出走
チャーチクワイア 古川吉洋 初出走
マヤノポルカ 松田大作 初出走
メイクアミラクル 三浦皇成 初出走
ワディムーサ 秋山真一郎 初出走

●札幌芝1200mコース解説

 各クラスで頻繁に組まれている距離で、札幌開催の番組の中心を担う。
 スタート地点は向正面の2コーナーから少し入ったところのポケット。最初の3コーナーまでの距離は約400mある。
 脚質的には当然ながら逃げ・先行馬が圧倒的に有利。
 問題は枠順。枠順には大きな特徴がある。札幌芝1200mは内枠が断然有利。出走頭数にもよるが、できれば5枠より内を引きたい。8枠はハッキリ不利で、すんなり先手を奪えそうな馬でないと厳しい。馬番で言うと10番以内がベスト。
 札幌の芝は函館に比べて降雨が少なく、晴天に恵まれることが多いせいか、耐久力に優れている。函館と同じ連続開催でも、馬場の痛みはそれほど激しくならない。開催が進んでも内外のトラックバイアスが極端にならないので、外から来る差し馬にはそれなりの力が要求される。

有利な枠順 内枠
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 脚質、枠順
種牡馬ベスト サンデーサイレンスが断トツ、サクラバクシンオー
連対騎手ベスト 横山典弘、藤田伸二、四位洋文、中舘英二、勝浦正樹
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分11秒3 1分12秒1 1分12秒1
2歳未勝利 1分10秒8 1分11秒8
2歳500万 1分10秒5 1分11秒2 1分10秒6
2歳オープン 1分10秒7 1分12秒1
3歳新馬 1分10秒9 1分11秒6
3歳未勝利 1分10秒7 1分11秒3 1分12秒0
古馬500万 1分10秒2 1分10秒9 1分11秒8
古馬1000万 1分09秒7 1分10秒9 1分10秒3
古馬1600万 1分10秒3
古馬オープン 1分09秒0

●騎手はなかなか期待のできる若手・丸山元気騎手 ほっさん評価「B−」

 今回のガウデイシチーの鞍上は私ほっさん愛馬としては4回目の騎乗となる丸山元気騎手です。2年目の昨年一気に大躍進。92勝を挙げました。本年もすでに50勝を挙げ、全国騎手リーディングの堂々12位です。


 こんなことを言ってはなんですが、年間2勝ペースと低迷する平井雄二厩舎にあって、なかなか良い騎手は騎乗してくれません。地味な騎手ばかりで失望していましたが、丸山元気騎手確保というのはなんだか期待が持てますねぇ。

 ただ、我がほっさん愛馬に関しては人気通りと正直イマイチです(苦)。それでも期待の大きさに変わりはありません。


 2011年9月7日現在、中央通算150勝、勝率8.9パーセント、連対率17.0パーセン。これはかなり高い数字と言えます。重賞は本年5月の新潟大賞典(セイクリッドバレー・2番人気)の1勝。GT勝ちはありません。

 昨年(2010年)は中央92勝、勝率11.0パーセント。今年はここまで567戦して50勝、勝率8.8パーセントと好調。全国リーディング12位です。



 丸山 元気(まるやま げんき)は1990年10月3日生まれの20歳。日本中央競馬会(JRA)の美浦トレーニングセンター・根本康広厩舎に所属している3年目の騎手である。騎手免許は平地競走のみ。目標の騎手は松岡正海騎手。

 祖父は元調教師の丸山勤氏。父はNAR高崎競馬の元トップジョッキーで地方通算1817勝を挙げた丸山侯彦騎手と言う競馬一家に生まれる。

 父親は当初名前を「勇気」と名づけるつもりだったが、直前に隣の家でも子供が生まれ先に「勇気」と名づけられてしまったため、同じ名前がかぶるのはまずいということで急遽「元気」と名づけることになったという。

 現在の騎乗依頼仲介者は『日刊競馬』トラックマンの植木靖雄。当初は父の知り合いのつてで『競馬エイト』の松本ヒロシに依頼したが、既に松本は国分優作を担当することが決まっていたため、松本の紹介で植木に依頼することになったという。


 2009年3月1日、根本康広所属としてデビュー。中山競馬場第3レースでヤマタケディガーに騎乗し16頭立ての11着だった。同年7月11日、札幌競馬場第2レースで8番人気オンザスローンに騎乗し、80戦目で初勝利を挙げた。競馬学校25期生の同期は松山弘平、小野寺祐太、国分優作、国分恭介らがいる。同期では最も遅い初勝利だったが、同年8勝を挙げ民放競馬記者クラブ賞を受賞した。初年度は8勝とあまり勝ち星を挙げることができなかったが、これは所属厩舎が年間10勝程度しか上げられない根本康広厩舎ということもあり、他の同期に比べて不利だったことは明らかである。


 しかし、2年目の2010年にはエージェントの力にも助けられて有力馬に乗る機会が一気に増え大ブレーク。

 第1回福島競馬では、8勝を上げ開催リーディングジョッキーを獲得。ここは、ベテラン中舘英二騎手の牙城で、丸山騎手が春の福島競馬でリーディングとなるのは初めてのこと。

<第1回福島競馬リーディングジョッキー順位>

1位 丸山 元気騎手 (8勝、2着 7回、3着 5回)
2位 吉田 隼人騎手 (7勝、2着 4回、3着 3回)
3位 中舘 英二騎手 (5勝、2着 3回、3着 6回)


 また、第1回新潟競馬においても、15勝をあげ開催リーディングジョッキーとなりました。なお15勝という記録は、2001年に後藤浩輝騎手がマークした14勝を上回り、1回新潟競馬における最多勝利記録です。

 2011年5月8日にはセイクリッドバレーで新潟大賞典を勝ち、重賞初制覇。



 「2年目に大躍進した最大の理由は力のあるエージェントがついたこと。3月の中京から有力馬に数多く騎乗することになり、春の福島と新潟で続けて開催リーディングを獲得した。夏の函館でもリーディング争いに絡んでいる。攻めを手伝っていた加藤和宏厩舎の流れが良くなり、これも成績アップの要因となった。自厩舎の根本康広厩舎は勢いがなく、ここでは成績が上がっていない。1年目はテンにモタつくケースが多かったが、走る馬に乗るようになって行き脚をつける技術が格段に進歩した。差し馬に乗った時は機をうかがって一気に勝負を決めに行く競馬が多い。インを追走してマクられる形になると、まだ対処に甘さが見られる。2010年前半の1番人気馬での成績は[23・9・5・13]で勝率.460、連対率.640と高率。2・3番人気馬でも連対率は.324と成績は上々だ。2010年前半の58勝のうち特別戦での勝利は2つだけ。減量の利く平場で稼いでいるわけで、このあたりはエージェントの手腕が光る。距離別実績で目立った偏りはなく、芝・ダート別ではダートで連対率が良い。本当に意味での評価が下されるのは本開催で積極的に騎乗するようになってからである。」(佐藤祐樹元地方競馬騎手)


 ほっさん愛馬での成績(3戦0勝)

 2010年 1月31日 シャンスイ     中京ダ1000m 13着/11番人気
 2010年 5月 1日 プレザントシチー 新潟ダ1800m 8着/10番人気
 2010年 9月 4日 アルマニャック  札幌ダ1700m 8着/4番人気 


2011年 5月 5日 船橋 ナイスハルター特別 丸山元気騎手

これ以降は9月9日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

短評は「混戦模様」


予想家の印
馬名 小原靖 高柳利 井尻恵 CPU
マヤノポルカ △△
アッシュベリー △△
メイクアミラクル
ダイワビガー
クールスター
ゼロレイテンシ
チャーチクワイア
ガウディシチー △△
スリーサンハーツ
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
ダイワビガー 4.4
クールスター 4.4
ゼロレイテンシ 5.6
チャーチクワイア 6.5
マヤノポルカ 6.6
アッシュベリー 6.8
ガウディシチー 10.6
スリーサンハーツ 11.6
メイクアミラクル 12.9
ワディムーサ 22.6



ファクター

ガウディシチーは、道悪と出脚がメンバー中最高評価の◎、血統と時計が3番手評価の△とファクターでは非常に高評価です。


騎手今日の馬

丸山元気騎手 ガウディシチー  × 乗り込むが動き平凡

デイリー馬三郎

予想印

◎ ゼロレイテンシ
○ マヤノポルカ
▲ チャーチクワイア

以下省略

ガウディシチーは無印


見解

 「ゼロレイテンシはやや急仕上げの印象はあるが、血統面からは短距離&初戦向き。ゲートの出も速く、スピードも通用可能。きっちり首位争いに加わる。」

●各陣営のコメント

ガウディシチー

 「小柄で仕上がり早だし、気持ちが前向きで一生懸命走る馬だね。初戦から力は出せる態勢。」(平井雄二調教師・デイリー馬三郎)

●ほっさん予想

 デイリー馬三郎によりますと、ガウディシチーの推定馬体重は420キロ。

 JRA−VANのデータマイニングでは3位予想です。

 競馬ブックの予想オッズでは7番人気予想です。道悪と出脚がメンバー中最高評価の◎、血統と時計が3番手評価の△とファクターでは非常に高評価です。


 正直、メンバーに恵まれましたので、展開ひとつで大駆けがあっても不思議はありません。ガウディシチーは小柄で初戦向きの馬と思われます。最初で最後の大チャンス。是非モノにして欲しいですね。

 おそらく次走はなんの上積みもなく今回以上のモノは出せないでしょう。そもそも平井雄二調教師はデビュー前はしっかりと仕上げますが、1度使ってからは基本中1週ペースで出走させるだけ。それが証拠に本年も平井雄二厩舎の2歳馬は新馬戦ではビックリの大穴をあけていますが、次走は着を落としています。

これ以降は9月12日に作成

●レース 

 ガウディシチーは競馬ブック誌が出脚にメンバー中最高評価の◎をつけてくれていたように、ポンと好スタートからいきなりエンジン全開でハナを奪います。

 鞍上の指示ではなく、暴走してのものですが、スピード能力の片鱗は見えました。とんでもないハイペースにもかかわらず、後続馬もピッタリとくっついてくる展開で、アッと言う間にスタミナを消耗し、3角を過ぎたところでもう失速。1頭大きく離れたシンガリの10着で入線。タイムオーバーになりました。

●時計の評価

 今回のガウディシチーの走破時計1分17秒6良馬場は、札幌芝1200mの2歳新馬戦の過去10年間の平均勝ちタイムが1分11秒3良馬場ですから、そりゃ、タイムオーバーになるわなという時計です。

 しかし、今回はただの暴走特急ですから、きちんと制御できるようになって持ち前のスピードが上手く行かせるかでしょう。今回の一戦だけでどうしようもない馬と判断することはできません。むしろ先行できる抜群のスピードは見ることができましたから、少し期待が膨らみました。それでも、真に強い馬なら、あんな感じでも勝ってしまうんですけどね。おそらく最高に良くて1勝級でしょうね。

●レース後の騎手・調教師のコメント

ガウディシチー(10着)

 「返し馬から口が利かなくて・・・。無理に抑えてもと思いハナに行きましたが、そのあたりが良くならないと。」(丸山元気騎手・競馬ブック)

●専門誌のレース評価

ガウディシチー(10着)

 「頬当て。太目残り。返し馬で暴走していたし、レースでも口が利かない感じでかなりのハイペースに。4角を待たずして失速したが、スピードはあるのでコントロールができるようになれば走ってきそう。」(競馬ブック)

●今後の展望

 まずはガウディシチーを制御できる馬に矯正できるかですね。タイムオーバーで時間もありますし、陣営にはじっくりと立て直して欲しいですね。

 タイムオーバーと言っても敗因がしっかりとありますし、今回の一戦で私がこの馬を権利放棄することはありません。むしろ、もう1、2戦見たくなりました。

●最後に

 正直、なかなかのスピードが見られたとはいえ、過去には愛馬グレイスシチーがこんな感じで、抜群のスピードでいつもハナに立つも、毎度4角までには失速とスタミナの無さ過ぎる馬を何頭も見てきたことから、ガウディにもスタミナの無さが懸念されます。

 次走、或いは3走目で相変わらず終い4角で垂れてくる馬ならどうしようもないでしょう。


 とにかく、現時点では結論は出せません。温かく見守りたいと思います。

最後までご愛読ありがとうございました

2011年8月30日立ち上げ 31日、9月2日、7日、8日、9日、12日加筆 

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