代替馬クレセントシチー 第4戦


育成に定評のある佐藤哲三騎手が丹念に調教。それだけでも激アツ。

初戦は震災による中山開催の中止で前走5着以内の優先権持ちの既走馬が10頭も集まる中、

デビュー戦としては上出来の10着/13番人気。

走破時計も代替馬としてはそれなりで、スタート後3馬身ほどの致命的な出遅れ。

その時の上位馬は次走でことごとく勝ち上がり。


3戦目の前走は鞍上にほっさん愛馬と非常に相性の良い頼れる騎手・浜中俊を起用。

4着と結果を出す。

走破時計は勝ち負けレベルでしかも出遅れて大外ブン回しのもので評価は高い。

道中向正面でムチが入るなどまだまだレース下手で、これだけのロスがありながらこの内容は成長すればもう1つは勝てそうと思えるほど。


優先出走権を取得したことから、連闘を計画。

5月15日 京都1R 3歳未勝利 ダート1800mに出走!!


3角13番手から一気の大外マクリで突き抜け優勝!!

ほっさん軍団悲願の代替馬による初優勝を実現!!

2008年産愛馬2頭目の勝ち上がり。

まずは保護者の皆様、愛馬の優勝おめでとうございます。

そして、たくさんのお祝いメッセージありがとうございました。


いやぁ、強かった。走破時計も上がりの時計も素晴らしい。

これなら上のクラスでもいずれ出番があるかも。


レース回顧と時計の分析、レース後の佐藤哲三騎手のコメントと専門誌の評価を掲載。

(2011年5月17日完結)

2011年5月11日立ち上げ

●気になる出馬想定表(5月15日 京都1R)

出馬想定表 5月15日 京都1R 3歳未勝利 ダート1800m フルゲート16頭 想定数21頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
アストロボーイ  4/16 未勝利 小倉ダ1700
アドマイヤリボー 川田将雅  4/23 未勝利 京都ダ1800 10
カンシャシテル  2/26 新馬 阪神芝2000 12 14
クレセントシチー 佐藤哲三  5/07 未勝利 京都ダ1800 11 10
シーズガレット 国分恭介  4/30 未勝利 京都ダ1800
シルクアリオン 竹之下智昭  4/30 未勝利 京都ダ1800 10
シルバーチーフ  4/09 未勝利 小倉ダ1700 10 16
スズカキーストン 熊沢重文  4/30 未勝利 京都ダ1800 11
スプリングシーズン 長谷川浩大  3/26 未勝利 小倉ダ1700
ダンスラナキラ 小牧太  4/23 未勝利 京都ダ1800 11 10 10
トウカイカルド 川島信二 初出走
ネバープリンス  4/24 未勝利 新潟ダ1200 13 10
ネバーミスザマーク 太宰啓介  4/30 未勝利 新潟芝1800 10 14
ビヨンドザリーフ  5/01 未勝利 京都ダ1800
ファーマペニー    4/30 未勝利 新潟芝2200 16 15 15 14
ファンタズミック  4/24 未勝利 東京ダ2100
メイショウアサギリ 森一馬  5/08 未勝利 新潟ダ1200 12 12 14 15
モエレベローチェ 柴山雄一  3/21 新馬 阪神ダ1400 10
ランスブレイク 和田竜二  5/01 未勝利 京都ダ1800
レイクキャスケード  5/01 未勝利 京都ダ1800 10
ロングエクセル  4/23 未勝利 新潟ダ1800 11

これ以降は5月13日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 5月15日 京都1R 3歳未勝利 ダート1800m 全14頭 
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
キャピタルチャンス 国分優作 初出走
クレセントシチー 佐藤哲三  5/07 未勝利 京都ダ1800 11 10
シーズガレット 国分恭介  4/30 未勝利 京都ダ1800
シルクアリオン 竹之下智昭  4/30 未勝利 京都ダ1800 10
シルバーチーフ 幸英明  4/09 未勝利 小倉ダ1700 10 16
スプリングシーズン 長谷川浩大  3/26 未勝利 小倉ダ1700
ダンスラナキラ 小牧太  4/23 未勝利 京都ダ1800 11 10 10
テイクミーウェイ 中村将之  5/07 未勝利 京都芝2400 10 12 16
ネバープリンス 田中克典  4/24 未勝利 新潟ダ1200 13 10
ネバーミスザマーク 太宰啓介  4/30 未勝利 新潟芝1800 10 14
ビヨンドザリーフ 川田将雅  5/01 未勝利 京都ダ1800
フィッシャーガール 秋山真一郎   5/01 未勝利 京都芝1200 13 12 15
メイショウアサギリ 森一馬  5/08 未勝利 新潟ダ1200 12 12 14 15
ランスブレイク 和田竜二  5/01 未勝利 京都ダ1800

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり

 結局フルゲート割れの14頭で確定しました。出馬想定になく入ってきた馬3頭もたいしたことはなく、クレセントシチーを含む上位6頭の争いになるのではないでしょうか。

●追い切り情報(5月13日作成)

前走前 5月4日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 56.2
3F 40.7
2F 26.2
1F 13.1
ジャズ(3歳未勝利)一杯を0.2秒追走0.2秒先着
 今回は連闘の為、中間は軽めの調整で、追い切り時計はありません。

●京都ダート1800mコース解説

 スタート地点はスタンド前の直線半ば付近。1コーナーまでの距離は約280m。1コーナーに入るまでの位置取りが非常に重要で、ここで外を回らされると厳しい。1コーナーに入るまでに隊列が落ち着きやすく、縦長にはならないので、外枠を引いた馬(特に逃げ・先行馬)は不利だ。逆に1枠の逃げ・先行馬が最もベスト。単純に1枠の連対率は約20パーセントある。その他の枠は15パーセント以下。
 基本的には逃げ・先行馬が有利だが、展開や馬場状態次第では向正面で激しくレースが動くことも。ペースが速くなれば当然、差し馬にもチャンスが出てくるが、逆に遅すぎると外からマクられる。
 先頭、2番手で最後の直線に入った馬が、そのまま残りやすい。
 1800m好走馬も血統面で特徴があり、ブライアンズタイムやサンデーサイレンス、バブルガムフェローといったヘイルトゥーリーズン系が非常に強い。
有利な枠順 1枠
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 枠順、種牡馬
種牡馬ベスト ブライアンズタイム、サンデーサイレンス、ジェイドロバリー
連対騎手ベスト 武豊、ペリエ、安藤勝己、武幸四郎、藤田伸二
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳未勝利 1分55秒6 1分53秒4
3歳新馬 1分56秒3 1分55秒8 1分54秒5 1分54秒9
3歳未勝利 1分55秒4 1分54秒7 1分53秒7 1分54秒0
3歳500万 1分54秒1 1分53秒4 1分52秒2 1分52秒3
古馬500万 1分53秒6 1分53秒0 1分52秒4 1分52秒0
古馬1000万 1分52秒5 1分52秒1 1分50秒9 1分51秒5
古馬1600万 1分51秒2 1分51秒3 1分50秒2 1分50秒7
古馬オープン 1分51秒1 1分51秒0 1分49秒9 1分49秒1

●騎手は佐藤哲三騎手 ほっさん評価 中央「A+」 地方「B−」

 鞍上は当然今回も主戦の佐藤哲三騎手です。


 1970年9月17日生まれの40歳。1989年に吉岡八郎厩舎所属でデビュー。23年目。同期に田中勝春騎手、角田晃一元騎手現調教師がいる。

 デビュー年は8勝で、2年目に27勝と勝ち星を増やした。1992年に朝日チャレンジカップGVで重賞初制覇(レットイットビー・吉岡八郎厩舎)。1994年12月21日付けでフリーとなる。1996年にマイネルマックスでGT制覇。この年自己最多の70勝を上げた。

 2002年に通算500勝を突破。2003年にはタップダンスシチーでジャパンカップGTを優勝。

 途切れなく重賞を勝っており、目下15年連続記録更新中。この記録は称賛に値する。


 「職人肌のイメージだが、騎乗ぶりはスマートでソツがない。無理に出したり抑えたりせず、馬の気持ちに合わせるというスタイル。馬群の捌きは上々で、追う技術は水準級といったところか。考えながら騎乗し、レースでは余裕を感じさせる。スムーズに流れに乗せられるので、極端な後ろからの競馬がない。」(佐藤祐樹元地方競馬騎手)

 真面目な性格で、インタビューでは細かく長く話してくれる。記者がまとめるのに苦労するほど。

 佐藤哲三といえばなんと言っても佐々木晶三師とのタッグである。2002年以降に挙げたJRA重賞27勝の内、19勝は佐々木晶三厩舎の所属馬で挙げたものである。そして佐々木晶三師と仲の良い安達昭夫師、西園正都師との縁も深い。


 2000年のラガーレグルスのゲート再審査の際、心無い観客がゲート近くの柵を叩く等の悪戯をした為ラガーレグルスは興奮。ゲート審査に不合格となりダービー出走が不可能になる。さらにゲート検査後、野次を飛ばした観客に激怒した佐藤がスタンドに向かって詰め寄り、JRA職員に止められる騒ぎとなる。

 人気馬を自ら潰しにかかる騎乗スタイルは、格上馬が出走すると最初から2着狙いが見られるようになったと言われる最近の騎手の中では珍しく、馬券派のファンから支持されている。

 大の競艇好きであり、ジョッキーの間では「哲三先生」と呼ばれるほど精通している(競艇専門誌「マクール」の「俺もボートファンだ!」でインタビューを受けている)。年末の賞金王決定戦特番に出演するなど、メディア露出は競艇関連が大多数を占めている。

 2004年の宝塚記念を勝利した際、使用していたゴーグル、鞭、更にはヘルメットまでも観客席に投げ入れるパフォーマンスを見せている。2009年にはかしわ記念(エスポワールシチー)を勝利した際も鞭を観客席に投げ入れるパフォーマンスを見せている。


 2011年5月9日現在、中央では860勝(内GT5勝、重賞42勝)、勝率8.7パーセント、連対率18.1パーセントと騎乗馬の質を考えればたいしたもの。。2010年は36勝、勝率8.4パーセントと若干低いが、エスポワールシチーやアーネストリーでGTや重賞を制覇している。それらを育てた手腕は超一流。


 2010月9月19日のスポーツニッポン紙・乗峯栄一氏のコラムでは次のように紹介されている。
雑誌の依頼で、ブリーダーズC挑戦エスポワールの佐藤哲三インタビューをやった。いや、佐藤哲三という騎手は凄い。「歩度を伸ばすことに努めていますが、歩度を伸ばすのはこちらとの信頼関係の中でエスポの自立心を育むことなんです」などと騎手コメントでは滅多に聞かない言葉がバンバン出てくる。個人的には十数年前の「競走馬騎乗はベニヤ板です」「ロンシャンボーイは風船抱えてました」など清山宏明語録以来の感動だ。佐藤哲三は「乗る」というより「馬を作る騎手」だ。だからそこをうまく了解する佐々木厩舎や安達厩舎だといい結果が出るということなんだろう。(以下省略)

 私も全く同意見である。


 海外遠征は2004年タップダンスシチーで凱旋門賞に出走しているがバゴの17着に敗れた。しかし、これはチャーターする予定であった飛行機が故障により離陸できないアクシデントに見舞われ、輸送が不可能となり、佐々木晶三調教師は一度は遠征を断念したものの一口馬主の会員には出走を望む声が多く、出走2日前出発の飛行機で輸送するスケジュールで遠征を敢行した為であり、これは度外視すべき結果である。


 ほっさん愛馬では最多の44戦13勝。オペラシチーの目黒記念GUをはじめ、エスポワールシチーのGT5勝全て彼の騎乗。そのいぶし銀の腕前は衰えるどころか輝きを増している。

 ほっさん愛馬に騎乗していただいた経験としては、調教師の指示に従順で、ペースや出遅れなど構わず言われた通りの騎乗をする。一流と言われる騎手のほとんどは調教師の指示があってもペースやレース感などから突然自分が良かれと思う乗り方を選択し結果を出すが、佐藤哲三騎手はそういった騎乗はほとんどない。そういった面などが世間から一流と分け隔てられるところだろう。
 故に調教師の指示に従い、ペースが遅いのに直線一気になったり、流れが速くなりそうでもハナを主張したりするので批判の矢面に立たされることが多い。
 しかし、それが佐藤哲三騎手であって、私はそういう騎手がいることも大切と思う。


 ひと1倍ファンを大切にする騎手で、2011年の名古屋大賞典JpnV優勝時には、ウィナーズサークルで色紙等を持っていた約50名を超えるファン全てがいなくなるまでサインに応じ、グズグズしていた私さえもサインをいただくことができた。

 普通の騎手なら、4、5枚程度書いてバイバイだが、佐藤哲三騎手の丁寧な対応は要領のいいファンだけでなく、弱者にもきちんと行き渡り非常に好感が持てる。

 また、その日の震災に伴う義援金募金活動では、地元名古屋の騎手に交じり、2着だった和田竜二騎手と最後の最後まで募金活動に参加。本来地元の騎手によるイベントだった為に関東の一部騎手が募金活動もせずに帰路につく中、最後の最後まで求められた握手に応じ(うちの子も握手していただいた)笑顔を絶やさなかった性格は人としても素晴らしいのひと言。

 そういった全てのことを含め、私は人間佐藤哲三の大ファンである。


 クレセントシチーも彼が手がけた馬の1頭。それはおそらくこの馬に多少の素質を感じたからであろうし、実際前走は子供子供しながらもいい走りを見せてくれた。

 当然今回も大きな期待をしたい。


 ほっさん愛馬での成績 44戦13勝

2004年 6月27日 オペラシチー     鶴橋特別 500万下  阪神芝2000m  1着1番人気
2004年 7月25日 オペラシチー     玄海特別 1000万下 小倉芝2000m  1着1番人気
2004年 9月11日 オペラシチー     朝日CC GV      阪神芝2000m  7着/2番人気
2004年10月24日 オペラシチー     菊花賞 GT       京都芝3000m  3着/6番人気
2005年 2月26日 オペラシチー     御堂筋S 1600万下  中山芝2500m  1着1番人気
2005年 3月26日 オペラシチー     日経賞 GU       中山芝2500m  3着2番人気
2005年 4月24日 オペラシチー     メトロポリタンS OP   東京芝2400m  3着1番人気
2005年 5月21日 オペラシチー     目黒記念 GU      東京芝2500m  1着1番人気
2005年 8月21日 オペラシチー     札幌記念 GU      札幌芝2000m  7着/1番人気
2006年 1月22日 オペラシチー     AJCC GU       中山芝2200m  5着/3番人気
2006年 2月12日 オペラシチー     ダイヤモンドS GV   東京芝3400m  10着/4番人気
2006年 7月30日 ダブルダンスシチー 2歳新馬         小倉芝1200m  8着/3番人気
2006年 8月27日 ロンドンシチー    3歳未勝利        新潟ダ1200m  6着/7番人気
2006年10月29日 ダンシングシチー  2歳新馬          東京芝1600m  8着/9番人気
2007年 6月17日 フォレストシチー   3歳未勝利        阪神ダ1800m 13着/10番人気
2007年 6月30日 ダブルダンスシチー 3歳未勝利        阪神ダ1800m  4着/5番人気
2007年 7月28日 マイセンシチー    3歳未勝利        小倉芝2600m 11着/9番人気
2007年 8月19日 チャーミングシチー  2歳新馬         小倉芝1800m 開催中止
2008年 3月 9日 エスポワールシチー 3歳新馬         阪神芝1600m  3着1番人気
2008年 3月29日 エスポワールシチー 3歳未勝利        阪神芝1400m  2着1番人気
2008年 4月12日 ダブルダンスシチー 1000万下        阪神ダ1800m  2着/5番人気
2008年 5月 3日 エスポワールシチー 3歳未勝利        京都芝1600m  6着/2番人気
2008年 5月11日 ダブルダンスシチー 桃山特別 1000万下 京都ダ1800m 11着/1番人気
2008年 6月21日 エスポワールシチー 3歳未勝利        阪神芝1400m  2着/4番人気
2008年 7月20日 エスポワールシチー 3歳未勝利        小倉芝1200m  1着1番人気
2008年 8月10日 エスポワールシチー 秋吉台特別 500万下 小倉芝1200m  7着/3番人気
2008年 9月27日 エスポワールシチー 西脇特別 1000万下 阪神ダ1800m  1着2番人気
2008年10月 4日 ダブルダンスシチー 500万下         阪神ダ1800m  9着/2番人気
2008年11月24日 エスポワールシチー トパーズS OP     京都ダ1800m  1着1番人気
2009年 1月25日 エスポワールシチー 平安S GV       京都ダ1800m  2着1番人気
2009年 2月15日 ダブルダンスシチー 500万下         小倉ダ1700m  3着/3番人気
2009年 2月22日 エスポワールシチー フェブラリーS GT   東京ダ1600m  4着/5番人気
2009年 3月 8日 ダブルダンスシチー 500万下         阪神ダ1400m 11着/6番人気
2009年 5月 5日 エスポワールシチー かしわ記念 JpnT   船橋ダ1600m  1着2番人気
2009年 5月17日 エクストラシチー   湯沢特別 500万下  新潟芝1200m 16着/14番人気
2009年10月12日 エスポワールシチー 南部杯 JpnT     盛岡ダ1600m  1着2番人気
2009年12月 6日 エスポワールシチー JCダート GT     阪神ダ1800m  1着1番人気
2010年 2月21日 エスポワールシチー フェブラリーS GT   東京ダ1600m  1着1番人気
2010年 5月 5日 エスポワールシチー かしわ記念 JpnT   船橋ダ1600m  1着1番人気
2010年10月11日 エスポワールシチー 南部杯 JpnT     盛岡ダ1600m   2着1番人気
2010年11月 6日 エスポワールシチー ブリーダーズカップ クラシック GT 米チャーチルダウンズ ダ2000m 10着/7番人気
2011年 2月12日 セシリアシチー    3歳未勝利        京都ダ1800m  感冒により出走取消
2011年 3月19日 クレセントシチー   3歳未勝利        阪神ダ1400m   10着/13番人気
2011年 3月21日 エスポワールシチー 
名古屋大賞典 JpnV 名古屋ダート1900m 1着1番人気
2011年 4月16日 クレセントシチー   3歳未勝利        阪神ダ1800m   8着/11番人気
2011年 5月 5日 エスポワールシチー かしわ記念 JpnT   船橋ダ1600m   3着
1番人気


3月21日、エスポワールシチーで名古屋大賞典JpnVを制し、優勝騎手インタビューを受ける佐藤哲三騎手(右)。

●ほっさん予想

 クレセントシチーはまだまだ競馬が下手で、出遅れたり追走に一杯だったりと道中のロスが多く持っている力を出し切れない状態で、今回もそういったことが懸念されるが、そんな中で前走の末脚や走破時計は立派。

 今回、優先出走権持ちが計5頭と決して楽なメンバーではないが、逆に前走2着3着馬はおらず、クレセントシチーは前走の着だけ見れば最上位。

 走破時計も上位3頭は脚抜きの良い稍重馬場でのもので、実質クレセントシチーも遜色ない。

 嵌れば勝てると思うものの、逆に前走のように嵌られなけば掲示板も危うい危険性もあり、評価は難しい。スタートはどうか、道中は楽に追走できるか等、とにかく温かく見守りたい。

●当日は仕事で行けません

 不安もあるものの、嵌れば勝てそうなこの熱い一戦を是非現地で観戦したかったのですが(ましてや私は地元京都で口取りを達成したことがありませんし)、残念ながら当日は仕事で行けません。

 結果を事後に携帯で確認するという非常に空しい状態です。やはり愛馬のレースは最低でもラジオでライブで観戦したいですね。


 ということで、現地写真等は取れませんが、2戦目を生で見て来たので、馬体の良さなどは十分わかっています。勝てる可能性のある馬ですし勝って欲しいですね。

これ以降は5月14日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

短評は「平穏」


予想家の印
馬名 長岡利 山田理 西村敬 CPU
ネバーミスザマーク
クレセントシチー
ネバープリンス △△
ランスブレイク
メイショウアサギリ
ビヨンドザリーフ △△ △△ △△
ダンスラナキラ
スプリングシーズン
シーズガレット
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
ランスブレイク 2.6
ネバーミスザマーク 5.1
スプリングシーズン 5.6
ダンスラナキラ 6.2
ビヨンドザリーフ 8.8
シーズガレット 14.0
クレセントシチー 15.5
シルクアリオン 24.1
フィッシャーガール 24.6
以下28倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
クレセントシチー 57 47 42 57


デイリー馬三郎

予想印

◎ スプリングシーズン
○ ランズブレンク
▲ ネバーミスザマーク
× ビヨンドザリーフ
☆ クレセントシチー

以下省略

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

クレセントシチー(4着)

 「集中力がなくて、コーナーでも直線でも逆手前。外に出してからはいい脚を使ったように力はありますが。」(浜中俊騎手・競馬ブック)
 「発馬後、躓き後方。向正面ではステッキが入り追走に汲々とし、4角は最後方の大外。その割に直線は結構伸びていた。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

クレセントシチー

 「逆手前で走っていたけど、ラストの伸びは見どころ十分だった。連闘でさらなる前進を。」(佐々木晶三調教師・デイリー馬三郎)

これ以降は5月16日に作成

●レース 

 クレセントシチーのスタートはやや出負けと言った感じで後手を踏みます。隣の枠のネバープリンスは素晴らしいスタートを切ります。結局11番手の内を追走します。これだけ見ていますといつものシチー代替馬ポジションで、このまま流れ込みブービーだシンガリ負けだと思ってしまいます。何せダートですから。

 案の定3コーナーで外の馬に交わされ13番手(14頭立て)に後退。万事休すかと思いきや、4コーナーで加速の指示を出されると素晴らしい反応で(この反応が愛馬アルマニャックにも欲しい・・・)加速。大外に持ち出すと伸びる伸びる!!

 直線だけで前7頭を抜き去り見事1位入線!!ほっさん軍団悲願の代替馬による1勝をプレゼントしてくれました。

 2戦目の現地観戦レポートで馬体が良い、気配が良いと連呼していただけ(詳細は第2戦レポートをご覧ください)に、面目躍如できて嬉しいです。 

●時計の評価

 今回のクレセントシチーの走破時計1分54秒4良馬場は、京都ダート1800mの3歳未勝利クラスの過去10年間の平均勝ち時計が1分55秒4良馬場で、3歳500万クラスの平均勝ち時計が1分54秒1良馬場ですから、上のクラスでも勝ち負けできる時計と言えそうです。

 これでもまだ力を出し切っていませんし、気性などあらゆる面が成長すれば、あと1つは勝てそうな気がします。それより上は成長次第ですね。

 一戦枚に良くなっていますし、時計も詰めています。まだ底を見せておらず次走も時計を詰めるのなら、あと2勝の期待が高まります。

●悲願の代替愛馬での初優勝

 代替馬と言っても絶対に走らないわけではなく、サンディエゴシチーのように重賞を勝つ馬もいれば、チャレンジシチーやビッグベアシチー、ノワールシチーなどのように4勝する馬もいます。


 しかし、私がいただく代替馬は走ればシンガリそしてタイムオーバーという馬が多く、

サミットシチー、プルートシチー、マドリードシチー、プリムローズシチー、ディゾンシチー、ギムレットシチー、グリフィンシチー、ボニータシチー、アルアインシチー、フローラシチー、エンパイアシチー、マドラスシチー、アイリスシチー

 とここまで述べ13頭をいただくも1つの勝利も挙げることができず、とことん縁がないなぁと思っていました。もっとも、私が安価で良い馬を探そうとするあまり、安価な馬の代替なのでわけのわからない馬が来るのは必然なのですが・・・。


 そんな中いただいたのがこのクレセントシチーで


アリュールシチー → フローラシチー → クレセントシチーと代替の代替馬としていただきました。


 アリュールシチーは1口12000円の馬でしたから、単純にクレセントシチーも12000円(厳密にはアリュールシチーが1000口だったのに対し、クレセントシチーは500口なので6000円)と計算でき、それがこの強さなら、これは大層儲けもんです。

 もちろん、監督官庁からの口数に対する是正の支持などいろいろなことがこの間あったわけですが。



 アリュールシチーの代替馬フローラシチーは5頭の代替馬に分けられたました(当サイトで速報済み)。その5頭の代替馬の中では一番いいと思った馬が、このクレセントシチーでした(各所で記載済み)。

 自分で言うのもなんですが、やはりいい馬でした。

 父チアズブライトリーはともかく、母の若さが魅力(クレセントシチーは母の5歳の時の産駒。初仔。)だったクレセントシチー。

 どこまでいけるかわからないが、未知の魅力に賭けたわけですが、入厩後、育成職人・佐藤哲三騎手がしばらく付きっきりで調教をしてくださったことから、これはもしや?と思っていたら、やはり能力のある馬でした。


 代替馬14頭目にして正真正銘の初勝利。よくこれだけ走らない馬を無料とはいえ貰ったものだ。いくら損してるんだ?


 1勝しただけでもう十分に満足です。しかし、今回の内容から2勝目も望めそうな気がします。

●2008年産2頭目の勝ち上がり

 2008年産愛馬は12頭いましたが、クレセントシチーで2頭目の勝ち上がりです。1頭目はキャロットクラブの愛馬アフロディーテ。こちらは新馬勝ちでした。

 しかし、5月の中旬でまだ2頭。少なすぎますが、2007年産が全滅、2006年産もキャロのクリンゲルベルガーが勝ち上がっただけで友駿ホースクラブでは2006年産も全滅でしたから、友駿愛馬としては実に3世代ぶりの勝ち上がりということになります。

 エスポワールシチーが引退すれば友駿ホースクラブから撤退すると言い続けてきましたが、今回のクレセントシチーの勝利でそれはもう少しお預けになりそうです(笑)。

●気になる賞金は

 気になる今回の賞金ですが、本賞金が500万円。これに出走手当357000円がつきます。ですから、合計5357000円と言うことになります。

 過去私の愛馬アイオロスシチーが未勝利戦を優勝した時の獲得賞金が5394000円で1口配当(全500口)が7148円でしたから、今回のクレセントシチーの1口賞金も7000円程度だと思われます。

 いやいや嬉しい臨時収入です。しかし、正直、単複馬券も購入していましたので、もっと利益はあります(笑)。


 しかし、賞金も嬉しいですが、未勝利を勝ったことで故障でもない限りはしばらく数年は現役を続行できますし、長く楽しめますのでそちらの方がもっと嬉しいですね。

●7番人気に縁

 ところで、今回クレセントシチーは7番人気での勝利でしたが、私は”7番人気”ということに注目しています。

 それは、このサイト周辺では7番人気1着というのを非常に良くみかけるからです。

 愛馬クリンゲルベルガーが2勝目を挙げた時も7番人気、愛馬エクストラシチーの初勝利も7番人気でした。

 先々週の常連様たちの持ち馬ビンテージチャートも7番人気、ルクソール様のオッキオディガットの2勝目も7番人気、(その2鞍の鞍上・北村宏司騎手は今回アフロディーテ騎乗予定。藤沢和雄厩舎所属からフリーになってしばらく藤沢和雄厩舎の馬の騎乗はありませんでしたが、ここに来てヒロシくん登場。彼の騎乗は好きですし、かなり期待しています。アフロが7番人気なら激アツですゾ)

とパッと浮かんでくるものだけでもこれだけあります。

 これからも当サイト関係馬の7番人気というのは気にして行きたいと思います。

●嗚呼、縁がない京都での口取り

 口取り式参加大好きの私ほっさんですが、過去阪神、中京、東京(しかもターフ上で)と口取りを経験しているものの一番の地元京都での口取り参加はありません。

 過去無料提供馬の愛馬ダブルダンスシチーの口取り(無料提供馬は口取り参加の権利なし)を目の前でみたり、愛馬エスポワールシチーのトパーズS(口取りに申し込むも落選)を外から指をくわえて見ていたりというのはありました。

 イベントで京都競馬場のウィナーズサークルに入ったことは2度ありますが、愛馬と写真に納まったことはありません。


 今回も私が当日仕事だった為に悲願を達成することはできず、本当に残念です。しかし、クレセントシチーが京都コースで走ることは確認できましたし、これから何度も得意の京都で出走してくれるでしょう。

 休みが合えば毎回口取りの権利を申し込んで応援に行きたいと思います。

●レース後の騎手・調教師のコメント

クレセントシチー(1着)

 「馬込みの中で遊ばせながら、途中から怒らせながらレースを運んだ。終いは確実だし、気性面で成長してくればもっと良くなると思う。」(佐藤哲三騎手・競馬ブック)

 「どうしても遊ぶ面があるので、メリハリをつけて競馬をした。しまいはいい脚を使ったように力は持っているので、そういう面が改善すれば良くなるよ。」(佐藤哲三騎手・デイリー馬三郎)

●専門誌のレース評価

クレセントシチー(1着)

 「舌を括る。発馬でひと息で後方から。勝負どころで促すとスーッと加速して先団へ接近。勢い良く4角を回って一気に差し切った。意欲の連闘が奏功。」(競馬ブック)

●今後の展望

 今回の内容ならあと1つは勝てそうな気がします。降級が発生する1年以内に最低もう1つ勝って欲しいですね。ただ、気性の強い馬です。これが悪い方向に行くと愛馬エドワーズシチーのように途中から全くダメになる場合もあり、楽観視はできません。

 また、今回の勝利も専門誌的には、展開がズッポシ嵌った的な捉え方ですね。確かに鞍上の佐藤哲三騎手も勝ちに行くというよりは競馬を教えさせる騎乗でした。これなら昇級戦はあまり人気にならないかも知れません。

●最後に

 最後になりましたが、クレセントシチーの保護者の皆様、愛馬の優勝おめでとうございます。それにしてもクレセントを持っている方って少ないですね。当サイト周辺ではお目にかかりません。


 そして、早速の数多くのお祝いメッセージありがとうございました。ここ数週どなかたの愛馬が勝ち上がるいい流れで来ていましたし、その流れに私も乗ることができ嬉しいです。

 私の中ではクレセントシチーは勝って不思議はない馬でしたが、何せ長い代替馬人生で1つの勝ちもなかったですから、半信半疑だったことは否めません。

 しかし、代替馬といっても普通に賞金がいただけますし、口取りも参加できます。この馬の勝ち上がりは本当に嬉しいですね。


 さあ、次走、昇級してどこまでやれるのか。楽しみですね。

 頑張れ、クレセントシチー!!

最後までご愛読ありがとうございました

2011年5月11日立ち上げ 13日、14日、15日、17日加筆

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クレセントシチーの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2011年 5月 7日 第3戦 3歳未勝利 京都ダート1800m (4着/11番人気)

2011年 4月16日 第2戦 3歳未勝利 阪神ダート1800m (8着/11番人気) 写真多数付き現地観戦レポート

2011年 3月19日 デビュー戦 3歳未勝利 阪神ダート1400m (10着/13番人気)