前走後、タイムオーバーによる1か月の出走規制の為、宇治田原優駿ステーブルに放牧に出されていた我らが愛馬プルミエダンスールですが、6月3日に更新されましたクラブ公式HPプルミエダンスールの近況報告によりますと、プルミエダンスールは6月3日に栗東トレセンに帰厩したということです。
当初6月4日に帰厩予定と一瞬クラブ公式HPで発表されましたが、慌てて3日に戻されたということは、10日ルールから考えて、6月13日の出走を念頭に置いていると思われます。この日京都ではいつも走っているダート1800mはなく、ダート1400m戦しかありませんから、そちらに出走するのでしょうか。
ここまでの2戦からはダート1800mが良いとは考えづらく、距離の変更や芝替わりといった工夫が必要でしょうね。それで少しでもメドが立てばと思います。
前走前 5月5日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 53.2
3F 39.5
2F 26.5
1F 13.4
6月9日 栗東ニューポリトラック 良馬場 馬なり余力
助手
5F 72.9
4F 58.4
3F 44.5
1F 15.3[7]
6月9日、軽め調整をされました。明日追い切るようです。
馬名 | 前走騎手 | 前走 | 着 | 人 | 過去着順 | 追い切り | |||||
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アースワーク | |||||||||||
アドマイヤマスター | |||||||||||
アルバマキシマ | |||||||||||
オミヤゲ | |||||||||||
カザンリク | |||||||||||
キャロルロゼ | |||||||||||
キンショーカチドキ | |||||||||||
ケンブリッジシーザ | |||||||||||
シゲカツパワー | |||||||||||
スティーヴイモン | |||||||||||
スマートアーサイト | |||||||||||
ダノンブリリアント | |||||||||||
テイエムキャンドル | |||||||||||
テイケイワイズ | |||||||||||
ディープハント | |||||||||||
トーホウカツトップ | |||||||||||
トウケイウッドマン | |||||||||||
ナリタキョウジン | |||||||||||
ナリタディライト | |||||||||||
ハートフェルト | |||||||||||
バトルトキヒメ | |||||||||||
パープルダイヤ | |||||||||||
ビジュアルショック | |||||||||||
ピッチカートポルカ | |||||||||||
フィールドシャイン | |||||||||||
プルミエダンスール | |||||||||||
マーブルドーン | |||||||||||
マルタカユビキタス | |||||||||||
メタギャラクシー | |||||||||||
メモリーセイバー | |||||||||||
ラフレシアボルト | |||||||||||
ランドゴーカイ | |||||||||||
レマン |
6月13日の京都1Rに小牧太騎手で出走予定だった我らが愛馬プルミエダンスールですが、6月12日のクラブ公式HPで次のように報告されました。
「12日、右トモの飛節に傷腫れが見つかり、獣医に見せたところ、フレグモーネと診断されました。なかなか腫れが引かず、熱もあることから、週明けに一度短期放牧に出して立て直します」
ということで、翌13日にグリーンウッドに放牧に出されました。
競走馬総合研究所によりますと、フレグモーネとは次のようなものをいいます。
皮下結合組織の比較的広範囲にわたってみられる急性・亜急性の炎症を指す。四肢に多発するが、その他、腹部、頭部、頸部、肩部などにも発生することがある。各種細菌の感染によるものだが、創傷の大小に関係なく、細菌はしばしばきわめて微小な刺傷や擦過傷から侵入し、侵入部位は不明であることが多い。炎症は急激に周囲に拡大し、浮腫を伴う。四肢などでは一夜のうちに全体が腫脹し、熱感を帯びる。高熱を発することが多く、時間経過とともに、腫脹部皮膚から漿液を排出するようになり、また一部が軟化して波動を呈するようになる。さらに自潰によって膿汁の排出をみる。長期にわたる症例では皮下結合組織が増生し、皮膚は弾力を失い、被毛粗剛あるいは脱毛し、象皮様肥厚が残る。重症例では患肢での負重が不可能となるため、対側肢に負重性の蹄葉炎を発症することがある。種牡馬サンデーサイレンスはフレグモーネから蹄葉炎を発症して死亡した。
症状によっては死に至る場合もありますが、総じてそうなる可能性は低く、時間の経過とともに治っていきます。
なので、そんなに心配は要らないのですが、もう3歳の6月を過ぎようとしています。未勝利戦終了のタイムリミットはすぐそこです。勝てないまでも、芝を走るとか距離を変えるとか、もう少し走りを見たいものです。期待は少ないものの、早い復帰を望みます。
6月27日に更新されましたクラブHPプルミエダンスールの近況報告は次の通りです。
「木曜から軽く乗り出したそうなのですが、右飛節の腫れがなかなか引いてきません。骨には異常ないとのことですが、打撲のような症状があるのかもしれません。いずれにせよこのままでは大幅な良化が望めないので、施設の整った広いNF空港まで戻してじっくり調整して、札幌開催を目指すのがベストだと思います」(岡田師)今のところ週明けにグリーンウッドから山元トレセンを経由してNF空港へ移動する予定です。
というわけで、ついに北海道に逆戻りするようです。札幌開催といっても2開催8節しかなく、しかも後半はスーパー未勝利ですので、1度しか出走できません。あと2戦で終わらせるつもりでしょうか。
いずれにせよ、ますますもって期待度は低下し続けています。馬は生き物なのでいろんなことがあって仕方ないですが、これがクラブがいうところの”イチオシ特選”というのはクラブの相馬を疑ってしまいます。それともやはり、残口をなくす為なら、会員を騙してでも売り切るという姿勢なのでしょうか。残念ながらプルミエダンスールに”特選”らしさを感じることはできません。
7月2日に更新されましたクラブ公式HPプルミエダンスールの近況報告にて、プルミエダンスールが7月2日にノーザンファーム空港牧場に戻されましたことが発表になりました。トレセン近郊のグリーンウッドから北海道への移動はそれだけ状態が悪いことを証明しており、非常に厳しい状況です。
更に、同7月5日の近況報告では、
ウォーキングマシンでの運動を行っています。「見た感じで右トモ周辺に疲れが感じられますし、グリーンウッドで気になった右飛節の腫れもあるので、治療としてショックウェーブをあてました。今しばらくは楽をさせた上で状態の改善を図っていきます」(空港担当者)
ということで、未勝利戦末期のこの時期にこんな状態ではスーパー未勝利を1度使ってアウト、またはもう走ることなく引導が渡されそうです。
同じキャロットクラブの所属馬で同年齢の3歳未勝利馬、かつ同じ岡田稲男厩舎で同じ父キングカメハメハのフォルトシュリットは7月3日に2戦目を迎えるも、タイムオーバーで即日引退。
年明け入厩といい、故障がちなことといい、レース内容といい、プルミエダンスールとほぼ同じだった僚馬の引退は非常に残念です。プルミエダンスールもいつ引退発表があっても不思議ではありません。
ただ、フォルトシュリットと違うのは、こちらは岡田稲男調教師推薦?の特選!!イチオシ2歳馬だということです(笑)。
以下は7月26日に更新されましたクラブ公式HPプルミエダンスールの近況報告です。
屋内坂路コースでのキャンター調整を開始しましたが、26日の調教中に鼻出血を発症してしまいました。「ショックウェーブの効果もあって右トモの状態が良くなってきたこともあり、この中間から坂路調教を開始しました。久しぶりの乗り運動ということで乗り役からは『動きに重たさを感じ、手ごたえもいまひとつ』と報告を受けました。念のため調教後に馬体チェックをしたところ、鼻出血を発症していることが判明しました。止血等の治療を施しましたが、乗り出しまでには時間がかかります。未勝利戦期間内に万全の仕上げを施すには少々難しいかもしれません」(空港担当者)「普段の調教から乗り味がよく、経験を積めば変わってくると思い、できるだけ実戦を使っていきたかったのですが、フレグモーネなどもあり、思いどおりにはいきませんでした。今夏は施設の整ったNF空港で調教を行うことでこの馬のよさを引き出し、札幌開催で勝負をかけようと思っていました。この1週は坂路での調教を開始できたように状態が良化していましたが、鼻出血を発症したとの連絡を受けました。この時期に鼻出血を起こしてしまうと未勝利戦終了までに満足のいく状態にもっていくのは困難を極めます。十分な素質を感じていただけになんとかモノにしたかったのですが・・・結果を出せずに大変申し訳ありません」(岡田師)鼻出血発症後は十分な加療が必要で乗り運動を休止する期間を設ける必要があります。そうなると未勝利戦終了時までに満足のいく状態に仕上げていくには時間が足りず、仮にレースに使えても苦戦を強いられることが予想されるため、大変残念ではありますが、 現役続行を断念し、近日中に中央競馬登録を抹消することになりました。会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、何とぞご了承賜りますようお願いいたします。なお、本馬に出資されています会員の方へは追って書面をもちましてご案内いたします。
というわけで、我らが愛馬プルミエダンスールは通常未勝利クラスの勝ち負け時計が1分55秒あたりのダート1800mで1度も2分も切れずに、たった2戦で引退することになりました。
飛節にぼんやり腫れがあったり、トモが甘かったり、フレグモーネだったり、鼻出血を発症したりとまともに走れたことはなく、完全に欠陥馬でした。どうりで募集終了間際の2歳夏まで残口表示(残口150以下なら表示)も出ないほど売れ残っていたわけです。この馬を避けてきた会員の皆様の相馬眼にはただただ感服するばかりです。
しかし、私とてこの馬はノーマークでしたし、馬体も良く見えませんでした。人気の関西馬で牡馬でこれだけ残口があるわけですから、だれが見ても良くない馬だったのでしょう。
そんなこの馬をクラブは売り切るべく、イチオシ特選2歳馬ということで調教師や当時調教をつけていた騎手の良い馬だというコメントまで付けて大々的に特集を組みました。
当時私はキャロットクラブのことは全面的に信用していましたので、「素人の私には良く思えない馬だが、専門家から見ると良く見えるのか。現3歳愛馬の成績も奮わないし馬券大勝で資金も余剰分があるのでクラブを信じて購入してみよう」ということで購入しました。
それでもやはりこの馬に良いと思える点が少なく、購入当時から「クラブの言う通り走るもよし、全く走らず笑いのネタになるもよし」と書きました。そのとおりの心境で、いろんな意味でたくさん笑わせていただきましたし、皆様にも笑っていただけたのでそこは大変満足しています。
ただ、それまで絶対的な信用度だったキャロットクラブに対して大幅に信用度が低下したことは、大変遺憾なことで、クラブには会員を騙すような営業活動は厳に慎んで欲しいと強く訴えます。
買うのは会員の自己責任ですが、プラス情報もマイナス情報を正しくリークするのが会費を支払っている会員に対する責任で、我々は騙し騙されの集団ではありません。お互いの信頼で成り立っているクラブなのです。
いくらアンケートをとってクラブの現状を変えようとしても、まず会員との信頼がなければ何も始まりません。よほど自信のある馬以外は安易に”イチオシ特選”などと言うべきではありませんし、私は在庫処分の為のそういった特集は悲劇を生むだけで必要ないと思います。
たくさん募集馬が売れ残ればクラブとしての経営も厳しくなるでしょうが、それは売れ残るような駄馬を募集馬に組み込むから発生することで、そこから見直すべきだと思います。
決してその売れ残り馬を会員を騙してまで売り切るというのは筋が違うと考えます。
私がこういった厳しいことを論じるのも、実際該当馬を購入し身をもって体験しているからです。部外者ならそこまで言わないでしょう。私だけでなく、昨夏のイチオシ特選2歳馬情報を見て、予告通りの夏の早期入厩を期待しプルミエダンスールの活躍を夢見た会員は少なくないはずです。事実、特選情報が出てからは残口表示が出るほどまで売り進みましたから。
それらの方々の中には、私と同じ残念な思いをしている人は少なくないはずです。
私はこれからもこういったクラブの売れ残り馬に対する誇大広告にことごとく噛みついていくでしょう。当時同じくイチオシ特選2歳馬情報第2弾として名前の上がった外国産馬も2010年7月29日現在全くいいところがなく未勝利末期を迎えています。
会員の疑念を払拭する為にも、こういったイチオシ馬で確実に結果を出すか、現状のように良い馬が出ないなら2度とこういった特集は組まないか、真摯な態度でクラブ運営をしていただきたいと思います。
いろいろと書きましたが、当の馬自体は何も悪くありません。プルミエダンスールと出会えたことは私としては良かったですし、素直にお疲れ様と言いたいです。
ありがとうプルミエダンスール。
2010年 5月 8日 第2戦 3歳未勝利 京都ダ1800m (11着/8番人気)
2010年 3月20日 デビュー戦 3歳未勝利 阪神ダ1800m (10着/7番人気)