アメリカU 募集中止!!


友駿愛馬第33号は2009年産第1号。

2009年産友駿ホースクラブ募集馬の中で1番良いと思った馬。

父・母・馬体・預託予定厩舎など素晴らしく、価格も適正価格に近いと思われる。

まだ当歳でこれからの成長次第だが、母同様3勝を目指したい。


アメリカUのほっさん評価を掲載。


しかし、10月5日に腰の疲れで、育成が遅れていることが発表されました。

がっくし。

10月8日に頸椎捻挫による先天性の神経圧迫症を発症しており、競走馬として進めていくことが出来なくなりましたとの報告が。


そして10月18日、クラブから詳細の報告が来ました。

(2010年10月19日完結)

2010年2月2日立ち上げ

●アメリカUを購入!!

 2009年産友駿ホースクラブ募集馬全12頭プラス無料提供馬ヒューストンシチーについて当サイトでいろいろと分析しましたが、一番いいと思ったのがこのアメリカUです。

 人気はこの馬ではなく、3勝馬でクラブでも人気の高かったエレアシチーの肌に最強馬と呼び声の高い名馬ディープインパクトを種付したイタリアUでした。

 しかし、競走馬時代も小柄で、産駒も比較的小柄な馬体の馬の多いディープインパクト産駒はびっしりと調教を積めない不安があり、また関東所属というのも関西在住の私にとっては大きなマイナス要因となり、イタリアUは私の購入候補からは外れました。

 アメリカUは関西所属でしかも友駿ホースクラブ預託厩舎の中では最上級の佐々木晶三厩舎。ほぼ即決まりでした。


 2010年1月8日の時点でイタリアUは満口寸前。2番目に売れていたのがアメリカUで半分程度。3番目に売れていたのがギリシャUで半分以上余っているということでした。

 そこで私は1月11日に購入したのですが、1月15日にクラブ正式HPの更新があり、イタリアUの満口とアメリカU及びギリシャUが残口僅かであることが発表になりました。

 そしてその表示が出てからまもなくの1月26日アメリカUが満口になりました。いやいや、最後は滑り込みでかなり一気に売れました。


 自分の購入馬が売れているということはそれだけ他の皆さんも注目しているということですし、嬉しいですね。逆に自分が自信のある馬でも、全く売れてなかったりすると不安になってしまいます。


 そんなこんなでアメリカUを購入!!。保護者の皆様、よろしくお願いいたします。

●アメリカUのほっさん評価

 では、アメリカUの詳しい分析です。


 父   ハーツクライ アーニングIDX 1.00 評価 B−
 母   フラッパーシチー 3勝           評価 B−
 母父 サンダーガルチ               評価 B−
 兄弟  第2仔                    評価 B−
 生産牧場 幾千世牧場               評価 E
 調教師 佐々木晶三                評価 A−

 馬体                          評価 A−
 募集総額 1800万円
 
 総合評価 2.36 評価 C


 父ハーツクライは最優秀4歳以上牡馬。有馬記念JpnT、ドバイシーマクラシックGT。ディープインパクトに唯一先着した日本調教馬。
 2004年の菊花賞ではダービー馬キングカメハメハ不在の中、1番人気に支持されるも7着に敗れる。この時の勝ち馬はデルタブルース。2着はホウキパウェーブ、3着は私ほっさんの持ち馬で無料提供馬だったオペラシチー。

 現役時代は芝の中距離を得意とした。晩年は喘鳴症を発症し、引退した。

 2008年産が初年度産駒となるため、種牡馬としての成績はない。その為、アーニングIDXは仮の平均値1.00を代入している。

 ハーツクライは初年度(2007年)の種付料が500万円。アメリカUと同じ2年目(2008年)の種付料が400万円と、私の望む安価なサンデー系種牡馬というよりは、高価なサンデー系種牡馬である。

 しかし、私はハーツクライをそれほど強い馬とは思っていない。上記にも書いたが、現地で見ていた2004年菊花賞の印象が個人的に強いのだろう。「なんだ、たいしたことない馬だ」という勝手な印象が今でも忘れられない。事実、その年の菊花賞上位3頭は、その後さほど華々しい活躍はしていない。
 とはいえ、ハーツクライはあのディープインパクトを破ったのだから、種付料の如く、評価しないといけないのだろう。

 もちろん、種付料は高いものの、サンデー系種牡馬として期待は大きい。私が強く望む芝の中距離を走れる産駒が出てくる可能性が高い。サンデー系種牡馬大好きの私としては、是非欲しい産駒である。

 とにかく、産駒の出走はなく、走ってみないとわからないが、種牡馬として成功する可能性が高く期待できる。


 母フラッパーシチーはダート1300mと1400mで計3勝。内訳は未勝利と500万戦2回。1000万クラスで3着の成績がある。(ダート1400m、ちなみにその時の勝ち馬は当サイトでも話題になったスパイキュール。)
 2000年生まれと若く、当アメリカUは母の9歳の時の仔である。繁殖牝馬としては非常に期待の持てる年齢である。
 また、母と同じ3勝してくれれば、価格的にも収支はトントン。まずはそこが目標になる。


 母父のサンダーガルチは2〜3歳時に米で16戦9勝。GTケンタッキーダービー(ダート2000m)、GTベルモントS(ダート2400m)。
 産駒にポイントギヴン(米2冠馬)、イイデケンシン(全日本2歳優駿)。日本での代表産駒イイデケンシンはダートで活躍しており、
やはりサンダーガルチはダートの印象しかない。
 芝の中距離で活躍したアメリカUの父ハーツクライとの配合でどちらに転ぶか。アメリカUの馬体からは芝向きと判断するが。
 ほっさん評価は「B−」でちょうど平均評価。期待できる。


 兄第は上に私の愛馬のヒラリーT(現2歳・父リンカーン)がいる。
 このアメリカUは母の9歳の時の産駒である。母馬は6歳から10歳の時が繁殖黄金期と言われもっとも良い仔を出すと言われているし、私もそう思う。期待していいのではないだろうか。


 生産牧場は幾千世牧場で、エスポワールシチーの活躍は素晴らしいが、出走頭数の割には、活躍馬の数は少ない。
この世代以降は育成はより設備の整ったファンタストクラブに依頼すると言う事だが、この世代までは基本牧場での育成。


 預託厩舎の佐々木晶三調教師は1974年中村武志厩舎所属として騎手デビュー。1979年の桜花賞を師匠の管理馬であるホースメンテスコで制してGT初勝利を挙げた。1982年に騎手を引退し、杉村一馬厩舎の調教助手に転身。騎手成績は1183戦137勝であった。

 1994年に調教師免許を取得し、厩舎を開業。
 1996年のデイリー杯3歳ステークスGVをシーキングザパールで制して重賞初勝利を挙げた。同馬は翌年のシンザン記念GV
も勝ったが、ローテーション等で馬主と対立し、森秀行厩舎へ転厩となったという話は有名。
 2003年のジャパンカップGTをタップダンスシチーで制し、GT初勝利を挙げると、続くようにコスモサンビームが朝日杯フューチュリティステークスGTを勝利した。
 以降は順調に勝利数を伸ばし、栗東の有力厩舎の1つに数えられるようになった。
 レース前のインタビュー等で強気なコメントをすることが多く見られる。

 騎手は師弟関係の佐藤哲三騎手の起用が断トツで多い。それ以外では中舘英二、中村将之、北海道では三浦皇成 各騎手を多く起用する。

 開業3年目からは確実に年間18勝以上をあげており、2007年は30勝だった。ほぼ馬房1つにつき1勝ペースというのは馬主としてありがたい。
 無理に馬を出走させずに、あらかじめ数週間後の出走レースを決めて、そこに向かってじっくりと仕上げるタイプ。腕は確かで私からすると、この馬はどうかな?という馬でも厳しい調教と確実な仕上げで勝ち上げてくる。
 しかし、慎重に仕上げるので、出走回数が極端に少ない馬も。馬主としてはこれは少し寂しい。

 とにかく成績はなんでもいいから数を走らせてくれという人には向かない厩舎。

 ここ2年は友駿ホースクラブに大量預託されて?22勝と23勝と成績を落とす(笑)。それでも20勝超えは誇れる数字で、優良厩舎と私は言い切る。

 掲示板などで佐藤哲三騎手の批判をするような人がいる(エスポの主戦を当時角田晃一騎手だ松岡正海騎手だと言う人がいたことが悲しい。確かに彼らが乗った時の2着馬に対する着差は大きかったがそれはテン乗りだからであって、佐藤哲三騎手は毎回いろんなことをレースで試しておられた。勝ちに着差など関係なく、ハナ差で十分。)が、佐々木晶三厩舎が佐藤哲三騎手を乗せてくるのは当然なので、他の騎手を望む方は、やめておいた方が良い。
 私は佐藤哲三騎手の大ファンだし、佐々木晶三師の調教技術を大きく評価している人間なので、喜んでこの厩舎の馬を購入します。

 ただ、数年前は、この厩舎に預託予定の馬だけが、募集価格を上積みされていたことも事実。タップダンスシチーの活躍で、一次神格化に近い状態だったこの厩舎の預託予定馬は全て早い段階で満口になり、クラブとしては、少々値を上げても売れるという実態があった。
 その時代は私は佐々木晶三厩舎預託予定の募集価格上積馬を1頭も購入していない。しかし、それは価格が気に入らないだけで、厩舎はずっと信用している。


 馬体はとにかくまず目につくのが下半分の素晴らしさである。飛節は大きく迫力があり、管も枯れており脚元も丈夫そう。繋ぎの長さ、角度とも良好で、芝向きの雰囲気
 上半分は首が細く非力な感じは否めないが、適度な筋肉があり、薄い皮膚も健康状態が良好なことを示している。非力であればなおさら力の要るダートは向かないと思う。
 背中のラインも走る馬の背中を感じる。これで1歳時の馬体なら、成長次第ではそこそこの出世も期待できそう。愛馬エスポワールシチーもステップシチーも1歳の時点で群を抜く馬体をしており、そこからデビューまでに更に成長してそれぞれオープンと準オープンまで駆け上がった。本馬もこれからの育成と成長次第だが、化ける素地があると感じる。ちなみに、エスポワールとステップに比べると現時点でも若干見劣る。


 募集総額は1800万円。父の種付料は400万円。母は3勝馬で母父もBMS実績をそこそこ残しているサンダーガルチとくれば、
適正価格に近いのではないだろうか。


 総合評価2.36は、生産牧場が「E」評価という以外は全て水準以上。その幾千世牧場もエスポワールシチーを輩出し、ここにきて評価は急上昇。預託予定厩舎も友駿ホースクラブ預託依頼厩舎の中では最高級。
 4月4日という最近では遅い生まれにもかかわらず素晴らしい体つきをしており今後の成長次第では大きく化けることも考えられる。
 総合評価2.36なら、当然買って悪くない数字。

 私の所有する1つ上の姉ヒラリーTは父が種付料100万円のリンカーンで募集総額1000万円。その値段が適正だと考え購入に至った私としては、アメリカUは種付料400万円のハーツクライで牡馬なので募集総額1800万円という数字は適当だと考える。
 以前のように佐々木晶三厩舎だけに加算された特別上積み額は感じない。

 ただ、無料提供馬としてついてくる馬が、やはり前年のヒラリーTの時のオバマシチーの方がインパクトもあり期待ができた。もっとも、そのオバマシチーも超良血ながら600キロ近い馬体重でまともに走れるかもわからず、あまり無料提供馬に過度の期待をするものでもない。

 総じて悪いと思えるところが少なく、母と同程度の3勝くらいは活躍できそうな雰囲気の馬体をしており、また、エリーズシチーの割引証書4800円もあることから、購入を決定しました。

 目標は母と同じ3勝ですが、これからの1年、上手く成長すればもしかすると!?と期待を抱かせる馬です。

 期待してるぞアメリカU!!

これ以降は10月5日に作成

●腰の疲れで育成が遅れているそうです

 2010年10月5日にクラブ公式HPにて次の発表がありました。


<2009年産募集馬について>
1歳馬の育成が始まり今月より各育成場に移動が始まりましたが、下記の2頭は放牧中に馬体不安を発症したため現在経過観察中です。

アメリカU 腰の疲れ
フランスU 脚元の外傷



 というわけで、見事私の購入馬アメリカUも入っております(涙)。腰の疲れだそうですが、腰が弱い馬といえば愛馬スティングシチーがそうでした。それなりに能力の片鱗は見せるも、腰が弱く、強く調教も出来ずにいいところまで来るものの結果を残せず未勝利で引退しました。非常に歯がゆい思いをしたことを今でも覚えています。

 アメリカUがそこまで腰が酷いかどうかはわかりませんが、すでに屈腱炎(の兆候)が発表されたアメリカUについてきた無料提供馬ヒューストンシチーといい、今回の投資がかなり失敗だったことを匂わせます。

 最近、そういう馬に当たる可能性が高いなぁ。もっとも、それも私の相馬の実力ですが・・・。

 公式HPでも情報が入り次第更新とありますので、気長に待つことにします。

 解約して全額戻ってくるのなら解約したい・・・。

これ以降は10月8日に作成

●クラブ公式HPにて頸椎捻挫による先天性の神経圧迫症を発症しており、競走馬として進めていくことが出来なくなりましたとの報告がありました

 10月8日に更新されましたクラブ公式HPによりますと、経過観察中だったアメリカUは、頸椎捻挫による先天性の神経圧迫症を発症しており、競走馬として進めていくことが出来なくなりました。ということです。

 募集中止ということですが、会員規約によりますと、1歳10月到達時期(10月1日)までの死亡や競走能力喪失については全額返金となりますが、これが発表されたのは10月8日と微妙に超えているんですよね。それでいくと通常のパターンと変わらなくなりますから、保険金プラス代替馬ということになるのでしょうか。

 正直、代替馬は要らないので全額返金して欲しいですが、クラブがどういう決断を下すかですね。

これ以降は10月19日に作成

●友駿ホースクラブから手紙が来ました

 2010年10月18日に友駿ホースクラブからアメリカU号会員各位宛に手紙がきました。以下はその全文です。


皆様の愛馬アメリカU号は、今月から始まる育成に備えて生産牧場の幾千世牧場で調整されていましたが、輸送の直前になり腰に違和感が見られ、獣医に診断してもらいました。その結果、頸椎を骨が圧迫していることがわかり、先天的なものの可能性が高く、治療することができない部位で、このまま休養させたとしても、悪化していき、立てなくなる可能性もあるとのことでした。その後、佐々木調教師も馬体確認を行い、師は「どこの牧場でもまれにこのような症状が出る馬いることは事実ですが、当歳時には何も異状なく、ある程度体が出来てきた段階で症状が判明する厄介な疾病です。しかしながらこの馬には大変期待していただけにとても残念でなりません」と伝えてきました。
愛馬会としても、突然のことで戸惑うばかりですが、どうすることもできず、このような結果となり誠に申し訳ありませんでした。なお、購入された会員様には、12月の賞金発送日にお支払いして頂いた馬代金を返金致しますのでしばらくお待ちください。
 ここに、アメリカU号の廃馬処分のご報告と馬代金の返金のご案内とさせていただきます。  以上

平成22年10月15日



 というわけで、アメリカUは残念ながら廃馬。そして、僅かに10月の全額返金期限は過ぎていましたが、先天的なものであるということで、全額返金措置をとってくれることになりました。

 最近、友駿ホースクラブのこういった会員思いの動きには非常に好感が持てます。

●最後に

 馬は生き物ですので、順調に行かないこともあります。アメリカUは友駿ホースクラブでの投資を手控えてきた私でも欲しいと思うほどの馬で、期待していただけに正直残念ですが、たまたまちょうど愛馬エスポワールシチーのアメリカ遠征費用の1口9万円を請求されたこともあり、こんなことを言うのは不謹慎ですが、今回の全額返金は大いに助かります。


 というわけで、2010年2月2日に立ち上げたアメリカUの特集はここで無念の終了とさせていただきます。

最後までご愛読ありがとうございました

2010年2月2日作成 10月5日、8日、19日加筆

競馬徹底分析ほっさんサイトトップページに戻る