代替馬アルアインシチー 第3戦
初戦の内容から3番人気に支持された前走は中身なしの9着大敗。
初戦も4着と言っても時計の裏付けはなく、イマイチ信用性に欠ける。
しかし、美浦の坂路で見せた4F49秒台の脚力は非凡な能力を示す。
いつ、激走しても不思議はないが、逆に自信は全くもてない。
難しい馬だが、可能性はあるので、しっかりと応援します。
2月28日 中山1R 3歳未勝利 ダート1200mは、
9着/7番人気。
レース回顧と時計の分析を掲載。
過去2戦よりも、私は今回を評価します。
とは言っても、次走も走っても掲示板ギリギリだと思いますが。
(2009年3月10日完結)
2009年2月25作成
前走前 2月4日 美浦南坂路 良馬場 一杯
2回
助手
4F 49.5
3F 36.6
2F 25.1
1F 13.1
ミスニューヨーク(3歳未勝利)一杯に0秒5先着
2月25日 美浦南坂路 稍重馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 53.1
3F 38.6
2F 25.0
1F 12.2
バラディー(3歳新馬)一杯を0.6秒追走0.6秒先着
2月25日、相手は出走未経験馬とはいえ、一杯の馬に0.6秒追走して馬なりで先着したわけですから、やはり動きはいいですね。終いまでしっかりと伸びていますし、時計の裏付けはないとはいえ、次走も期待します。
これ以降は2月27日作成
今回のアルアインシチーは除外濃厚なことからも、出馬想定はされておりませんでした。
向正面2コーナー奥の芝の地点からのスタート。芝コースから発馬の上、緩やかながら下り坂を駆け下りて3コーナーに飛び込むため、テンから加速がつきやすい。
芝の部分を長く通れるため、外枠の方が有利と言われている。確かに実際に7〜8枠の成績は良いのだが、この要因はスタート地点だけの問題ではない。砂を被ったり、揉まれたりしないで先行できる点にもある。内枠の馬でもテンのダッシュ力が速く、すんなりハナを奪うことができれば、そのまま押し切れる。逆に内枠で先行できずに中団以降に置かれると、外から他馬に被せられて苦しくなる。
ゴール前に急坂はあるものの、基本的には逃げ・先行馬が有利。3〜4コーナーを回り直線入り口で逃げ馬が後続馬を大きく突き放してしまうことも珍しくない。
有利な枠順 |
外枠 |
有利な脚質 |
逃げ〜先行 |
ポイント |
テンのダッシュ力、枠順 |
種牡馬ベスト |
サクラバクシンオー、アフリート、アジュディケーティング |
連対騎手ベスト |
ペリエ、横山典弘、武豊、柴田善臣、藤田伸二 |
|
|
|
|
|
推定勝ちタイム |
良馬場 |
稍重馬場 |
重馬場 |
不良馬場 |
2歳新馬 |
1分13秒7 |
1分13秒6 |
1分13秒0 |
1分12秒6 |
2歳未勝利 |
1分13秒6 |
1分13秒3 |
1分12秒5 |
1分13秒0 |
2歳500万 |
1分12秒2 |
1分12秒4 |
1分12秒4 |
|
3歳新馬 |
1分13秒9 |
1分13秒2 |
1分13秒2 |
1分12秒9 |
3歳未出走 |
1分13秒5 |
1分12秒8 |
1分13秒3 |
1分12秒9 |
3歳未勝利 |
1分13秒5 |
1分13秒1 |
1分12秒7 |
1分12秒8 |
3歳500万 |
1分12秒5 |
1分12秒2 |
1分11秒8 |
1分12秒2 |
古馬500万 |
1分12秒4 |
1分12秒2 |
1分12秒0 |
1分12秒1 |
古馬1000万 |
1分11秒8 |
1分11秒4 |
1分11秒1 |
1分11秒1 |
古馬1600万 |
1分10秒9 |
1分11秒0 |
1分10秒7 |
1分10秒0 |
古馬オープン |
1分10秒6 |
1分10秒0 |
|
1分09秒1 |
出馬確定表 2月28日 中山1R 3歳未勝利 ダート1200m 全16頭
|
馬名 |
騎手 |
前走 |
着 |
人 |
過去着順 |
追い切り |
|
アイファーラスカル |
江田照男 |
1/31 未勝利 |
東京ダ1600 |
8 |
13 |
9 |
9 |
|
|
|
|
アルアインシチー |
鷹野宏史 |
2/07 未勝利 |
東京ダ1400 |
9 |
3 |
4 |
|
|
|
C |
|
イガノサッカオー |
草野太郎 |
1/10 未勝利 |
中山ダ1800 |
13 |
14 |
12 |
|
|
|
|
|
エドノゴールド |
吉田豊 |
2/15 未勝利 |
東京ダ1400 |
4 |
6 |
3 |
4 |
5 |
10 |
|
|
グローリアスクイン |
村田一誠 |
1/25 未勝利 |
中山ダ1200 |
8 |
11 |
6 |
5 |
13 |
13 |
|
|
ケージーコガネ |
後藤浩輝 |
2/10 未勝利 |
東京ダ1300 |
2 |
1 |
2 |
3 |
2 |
|
|
|
スプラッシュエンド |
北村宏司 |
2/08 未勝利 |
東京ダ1300 |
3 |
1 |
2 |
4 |
|
|
|
|
トップワンダー |
南田雅昭 |
2/01 未勝利 |
東京ダ1400 |
13 |
10 |
15 |
14 |
16 |
6 |
|
|
ニーナ |
丹内祐次 |
2/10 未勝利 |
東京ダ1300 |
13 |
14 |
12 |
8 |
10 |
12 |
|
|
ブルーハート |
松岡正海 |
2/10 未勝利 |
東京ダ1300 |
6 |
3 |
3 |
2 |
4 |
11 |
|
|
ヘヴンリースパーク |
伊藤工真 |
1/25 未勝利 |
中山ダ1800 |
14 |
13 |
10 |
9 |
|
|
|
|
ミヤコノモノガタリ |
郷原洋司 |
1/31 新馬 |
東京ダ1400 |
12 |
14 |
|
|
|
|
|
|
モリノマーケット |
大野拓弥 |
1/31 新馬 |
東京ダ1400 |
7 |
9 |
|
|
|
|
|
|
ヤマノカントリー |
武士沢友治 |
1/25 新馬 |
中山ダ1800 |
6 |
7 |
|
|
|
|
|
|
リュウキュウサンバ |
田中勝春 |
1/31 未勝利 |
東京ダ1400 |
6 |
6 |
7 |
2 |
|
|
|
|
ワスラフ |
戸崎圭太 |
12/20 未勝利 |
阪神ダ1200 |
13 |
8 |
10 |
6 |
8 |
4 |
|
騎手の太字は乗り替わり。
競馬ブック
短評は「実力五分」
予想家の印
馬名 |
吉田幹 |
林茂徳 |
吉岡哲 |
アルアインシチー |
|
△ |
△ |
エドノゴールド |
◎ |
△ |
△ |
ケージーコガネ |
○ |
◎ |
◎ |
モリノマーケット |
△ |
△ |
▲ |
スプラッシュエンド |
▲ |
○ |
○ |
リュウキュウサンバ |
△△ |
▲ |
△ |
ブルーハート |
△ |
△△ |
△△ |
ヤマノカントリー |
|
△ |
|
二重△は△△で処理
あとは無印
予想オッズ
馬名 |
予想オッズ |
ケージーコガネ |
2.6 |
スプラッシュエンド |
3.7 |
ブルーハート |
6.8 |
リュウキュウサンバ |
8.8 |
エドノゴールド |
10.3 |
モリノマーケット |
11.1 |
ワスラフ |
16.0 |
アルアインシチー |
20.5 |
以下30倍以上省略
スピード指数
馬名 |
最高値 |
3走前 |
2走前 |
前走 |
評価 |
アルアインシチー |
|
|
34 |
33 |
|
スプラッシュエンド |
|
70 |
68 |
60 |
|
ケージーコガネ |
|
53 |
56 |
61 |
|
デイリー馬三郎
予想印
◎ ケージーコガネ
○ スプラッシュエンド
▲ ブルーハート
△ アルアインシチー
以下省略
アルアインシチー(9着)
「位置取りとしては文句なかったと思うし、これで伸びなかったのだから仕方ないね。今日は少し元気がなかったみたいだね。」(蛯名正義騎手・競馬ブック)
「攻め強化。先行争いの直後で理想的な形も、手応えほど反応せず。レース慣れが必要。」(競馬ブック)
アルアインシチー
「直前のケイコが強過ぎたのか、馬に覇気がなかった。立て直しての出走なので改めて。」(谷原義明調教師・デイリー馬三郎)
アイファーラスカル
父はレオリュウホウ、成績は3戦して9、9、8着と地味。
アルアインシチー
初戦は12番人気も4着と大健闘。攻めを強化し、美浦の坂路で4F49.5秒の好時計を出して臨んだ前走は9着大敗。
なんとも信用し難いが、前走の追い切りがオーバーワークだったとすれば、説明がつく。
過度な期待はできないが、激走することがあってもなんら不思議ではない。
イガノサッカオー
無視していい存在。
エドノゴールド
ここ4戦は5、4、3、4着と堅実駆け。しかし、それ以上もない。
グローリアスクイン
いつもツーパンチ足りない。
ケージーコガネ
デビューから2、3、2、2着と堅実。いわゆる”そろそろ順番”。しかし、勝ち馬とはいつもそれなりに離されている。
スプラッシュエンド
父は私の評価するプリサイスエンド。前走、前々走と1番人気。
トップワンダー
デビュー戦はやたらと評価が高く、私の愛馬クリンゲルベルガーに次ぐ2番人気。記念すべき我が愛馬の新馬勝ちに華を添えてくれたのは嬉しいが、それ以降大きく低迷。これを見るとクリンゲルベルガーの勝った新馬戦はやたらと相手が弱かったのだと悲観してしまう。
ニーナ
実にパッとしない成績。
ブルーハート
芝の新馬戦は大敗も、ダートは堅実。
ヘヴンリースパーク
初戦から9、10、14着と悪くなるばかり。
ミヤコノモノガタリ
初戦の前走は12着大敗。一変は・・・。
モリノマーケット
前走の新馬戦は9番人気7着。叩き二走目だが。
ヤマノカントリー
前走の新馬戦は7番人気6着とまあまあ。
リュウキュウサンバ
新馬戦は2着、といっても芝の話。前走のダートでは6着と一息。ここは相手が強くて。
ワスラフ
父はラムタラ。まだいたのという感じだが、いつも5着前後とそれなり。ただ、ワンパンチ足りない。
ケージーコガネ
スプラッシュエンド
エドノゴールド
アルアインシチー
一応、上記のように予想しましたが、アルアインシチーの初戦の4着は、レベル的に非常に低レベルで、アルアインシチー自体の走破時計も未勝利勝ちレベルに達していません。
逆に上位2頭は余裕で未勝利優勝レベルに達しており、その差は歴然です。まず、勝ち負けはないと思われます。前走の敗因は、坂路で強くやり過ぎたことだと、ずっと言い続けてきた私ですが、谷原義明師も同じようなことをおっしゃっています。今回は軽め調整での巻き返しですが、逆に除外濃厚ということで、軽すぎます。友駿ホースクラブHPにも、水曜日の出馬想定にも載っていなかったように、除外覚悟で出馬投票に参戦したら、なんとなんと出走に至ってしまったというところではないでしょうか。
そんな状態では、正直掲示板すら厳しいと思いますが、今回は上位の馬以外は、とんでもない弱面。相手に恵まれてのギリギリ掲示板くらいはあるかも知れません。
これ以降は2月28日に作成
スタートは全体的に外枠の馬が良く、最内枠のアルアインシチーは両隣とともに、遅れ気味のスタートとなります。結局気合をつけたものの、いい位置は確保され、9番手につけます。
その後コーナーも距離ロスの少ない内側を回って来ますが、そのまま流れ込んで9着。映像でも後ろ過ぎて、ほとんど確認できませんでした。
今回のアルアインシチーの走破時計1分12秒6不良馬場は、中山ダート1200mの3歳未勝利クラスの過去10年の平均勝ち時計が1分12秒8不良馬場ですから、着こそ9着ですが、私は今回、初めてそれなりに走ったと安堵しています。
初戦は4着でしたが、時計的には全くダメで、単にレベルの低いメンバーで4着だったに過ぎません。しかし、今回は走破時計を見てもそこそこですし、上位の馬を褒めるべきです。
これでいて、今回は除外濃厚でクラブHPにも出馬想定にも載っていなかったくらいの軽い仕上げでしたから、もう1週少し強めに追うことが出来ていれば、もう少し上の着は行けたのではないでしょうか。
私は今回の時計は評価します。
これ以降は3月10日に作成
アルアインシチー(9着)
「中団の内。反応ひと息で追走も余裕なし。直線も伸びを欠く。」(競馬ブック)
左回りの東京よりも、現実中山の方が好走していますから、しつこく中山ダート1200mを使って欲しいですね。今日のレースで、速い時計で走れたことが、必ずいずれ生きてくるはずです。その内、勝ち負けとは言いませんが、掲示板への出番くらいはあるでしょう。
初戦後に専門誌に高く評価され舞い上がっていましたが、初戦のメンバーや走破時計を見ると、やはりたいしたことはありません。競馬ブックのスピード指数も初戦が”34”、2戦目が”33”とすこぶる低い(未勝利勝ちは”70”あたりが平均)ことからも、それが言えると思います。おそらく、スピード指数は今回が一番高いでしょう。とは言っても、たいした数字ではないと思います。
結局、いつも通りの友駿ホースクラブの代替馬といったところで、本当に能力があるのなら、代替馬にならず、募集に出されているはずです。
ただ、それでも牝馬の代替に牡馬を貰えたことは嬉しいですし、今回は9着と言っても徐々に内容は良くなっている気がしますし、なにより、オーバーワークだったとはいえ、坂路4F49.5は非凡ですし、まだまだ興味を持って追いかけたいと思います。
勝てればラッキー!!、その程度に考えています。
最後までご愛読ありがとうございました
2009年2月25日作成 27日、28日、3月10日加筆
アルアインシチーの過去の特集をご覧になりたい方はこちら
第2戦 2009年 2月 7日 3歳未勝利 東京ダ1400m (9着/3番人気)
初出走 2009年 1月25日 3歳新馬 中山ダ1200m (4着/12番人気)