2007年度 夢コース馬2頭を検証する!!
2頭とも同じ値段だが、差がある気がするゾ!
貴方はどちらを買いますか?!
2007年 9月26日作成
私ほっさんが、友駿ホースクラブに入会してからのGTクイズ馬というのは、スティングシチーから始まって、パノラマ、ディヴァイン、アリュールときて、今回で5回目ですが、2頭出てきたのは初めてです。
私のところには、18日に会報が届いたのですが、夢コースが2頭であることは、すでに知っていました。しかし、普通に考えると、毎回20万の賞金を当選者で分け分けするこの企画。馬が増えれば当選金が減るから大損ですよね。
ましてや、ディヴァインやアリュールを買った人を馬鹿にしている!!
細かい話はあとにしますが、まぁディヴァインやアリュールを買った人は損をしたことになります。
今までのGTクイズ馬というのは、必ず1口しか買えませんでした。以前ディヴァインが複数口欲しくて、友駿ホースクラブに電話したことは、ディヴァインシチーの特集ですでに書きましたので、ここでは省略しますが、クイズ馬というのは、購入金額以上にお得な募集馬です。これも、あとで詳しくお話いたします。少し難しい話になりますが、よかったら最後までお付き合いください。
しかし、今回何口も買えるというのも、友駿ホースクラブの厳しい経営状態が見え隠れして嫌ですよね。
アミダラTの評価
父 フジキセキ アーニングIDX 1.73 評価 A−
母 アミダラ JRA4勝 評価 B+
母父 キンググローリアス 評価 B+
姉 メヌエットシチー 未勝利(新馬戦3着) 評価 E
生産牧場 出羽牧場 評価 E
馬体 評価 B+
調教師 奥平雅士 評価 D
総合評価 1.48 評価 E
父はフジキセキはカネヒキリ、ドリームパスポート、ダイタクリーヴァを輩出している名門で、友駿ホースクラブでも5勝を上げ現役で活躍しているウイングシチーがいます。芝、ダートを問わず活躍馬を出していてまた、アーニングIDXも良く、いうことありません。
私ほっさんの大好きな種牡馬の1頭です。
母アミダラは自身も4勝ですが、2005年産駒のメヌエットシチーは新馬戦3着と好走し、産駒にも確実に力が伝えられているようです。これも言うことなしです。
母父キンググローリアスは、地味ながらBMS(ブルードメアサイアー 母父の意)としての成績は悪くなく、問題ないでしょう。
姉メヌエットシチーは新馬戦3着で、どこまで伸びるか未知数ですが、活躍が期待されます。
生産牧場である出羽牧場は、友駿ホースクラブに馴染みの深い牧場ですが、残念ながら全体的なレベルで見ると辛いものがあります。
馬体ははっきりと言って、いまいちカタログの写真が不鮮明なので、はっきりとしたことは申し上げられませんが、首や背中の感じは大好きです。
調教師である奥平雅士師は、4年目ながら、今年すでに26勝(2007年9月19日現在)を上げ、全国調教師ランキングの10位と抜群の成績で、将来は間違いなく日本を牽引する調教師になる人物です。なにせまだ35歳と調教師にしては抜群に若いですから、パワーもあり、私ほっさんの超お勧めです。騎手も横山典弘騎手などを多用し、不満はありません。
私ほっさん評価では「D」とめちゃめちゃランクが低いですが、これは前年までの成績で、今年の26勝を加えると、勝率、連対率など全て大幅に向上することから、今年の年末に成績を更新したときには、「B」ランクにあがることはほぼ間違いないでしょう。
総合評価は1.48の「D」ですが、上記に書きましたように、調教師と兄弟が実際よりも過小評価されていますので(おそらく姉メヌエットシチーは未勝利は勝つでしょう。そうすると兄弟のランクは1つ上の「D」に上がります。)、もっとポイントが高いと見ていいのではないでしょうか。
というわけで、私ほっさんお勧めの1頭です。
続いて、もう1頭のジェニーTの評価をご覧ください。
ジェニーTの評価
父 フジキセキ アーニングIDX 1.73 評価 A−
母 ジェニーソング 未勝利 評価 E
母父 Rahy 評価 D
兄弟 初仔 評価 B−
生産牧場 アイオイファーム 評価 E
馬体 評価 C
調教師 田中章博 評価 D
総合評価 1.44 評価 E
父はフジキセキはカネヒキリ、ドリームパスポート、ダイタクリーヴァを輩出している名門で、友駿ホースクラブでも5勝を上げ現役で活躍しているウイングシチーがいます。芝、ダートを問わず活躍馬を出していてまた、アーニングIDXも良く、いうことありません。
私ほっさんの大好きな種牡馬の1頭です。(ここまで上記のコピー)
母ジェニーソングは未勝利です。これは正直寂しい。評価も最低評価です。
母父Rahyは、現役馬フライングアップルの父などとしても有名ですが、母父としては、全くというわけではありませんが、活躍は限られており、BMS(ブルードメアサイアー 母父の意)評価でも「D」です。
初仔はかなりの可能性を秘めているというのが、私ほっさんがいつも言っていることですが、やはり魅力はあります。厳密には、現役引退からどのくらいの期間を経て繁殖入りしたとかいうことも大切なんですけどね。
生産者アイオイファームは友駿ホースクラブ馴染みの牧場ですが、世間全体を見回すと、低迷している感は否めません。
馬体は写真が鮮明でないので、はっきりとは言えませんが、どう見てもアミダラTよりは劣るように見えます。私ほっさんの好きな馬体からは程遠いですね。
調教師田中章博調教師は16年間調教師をされていますが、まだGTの勝利はありません。また、所属の柴原央明騎手を多用しますので、柴原央明騎手に不満のある方は避けた方がいいでしょう。ただ、プライムシチーでは、勝負所で安藤勝己騎手を起用するなどの面もあります。
総合評価は1.44の「E」で、ほとんど期待できないということになります。正直母系が弱い気がします。仮に大活躍したとしても2、3勝までではないでしょうか。
まず、ジェニーTですが、常識的に見ると未勝利脱出できるか否か程度の力だと思われます。まさに、”ザ・友駿”。しかし、入厩前は同じような評価だったディヴァインシチーが好走しましたので、競馬は走ってみないとわかりません。
ただ、同じ金額、同じ性別ならアミダラTの方がかなり良く見えますが。実際子供も新馬戦3着と走っていますし。売れ行きや評判もアミダラTの方がはるかにいいようですし。
ですから、私ほっさんは、購入されるのであればアミダラTをお勧めします。
私ほっさんは、GTクイズ馬は必ず購入しているのですが(GTクイズを楽しみたいため)、今回もまだ会報が来てないうちにフライングして電話で申し込みました。
火曜日(18日)にクラブのHPに夢コースの募集が掲載されていたので(そうだろうなと思ってまめに見ていましたが)、その日のうちにクラブに電話して申し込みました。
今回は、ディヴァインシチーの好走で倍率高そうですし、GTクイズはなにがなんでもやりたいし。
で、申し込んだ時点では、職場でしたので、家に会報は届いていたかも知れませんが、まだ詳細は分からない状態で、わかっている情報は、夢コースが今年は2頭であること。それぞれが1000口で1口12000円であること。牝馬であること。父がフジキセキであること。そのうちの1頭は母がメヌエットシチーと同じアミダラであること(名前から)。これくらいでした。
そんな馬の良し悪しもわからない状態で申し込むわけですから、とにかく、走る走らないはそっちのけで、GTクイズがしたいという一心でした。
こんな状態でしたので、とんちんかんな電話の内容だったのを覚えています。
私「アミダラとジェニーを申し込みたいのですが。」
友駿「??」
どうやら、事務のところまで詳しく今日から受け付けるなどといった打ち合わせはなかったみたいで、最初は「えっ?なんのこと?」みたいな感じでした。しかし、夢コースであることを告げると理解されたようで、
友駿「何口申し込まれますか?」
私「夢コースは1口限定ですよね。」
友駿「あっそっか(しばし沈黙)・・・、少しお待ちください。」チャラチャランチャランチャラー チャラララララランラララー
友駿「お待たせしました。何口でもいけるそうです。何口申し込まれますか?」
私「・・・」
今度は私の方が面食らいました。夢コースは必ず1口しか買えないと思っていましたから。ディヴァインシチーのコラムにも書きましたが、ディヴァインシチーは募集期日が来てもまだ口数が余っていた馬で、募集の最終日に「もう1口買えませんか?」と電話して、断られた経緯があるからです。
正直、従来の1頭だけの募集でしたら、もう1頭買っていたでしょう。
以下は「GTクイズほっさんの意見」からの引用です。
GTクイズ1年間での1人当たりの平均収入額は1903円(秋華賞までが2000口で13レース。すなわち1レース辺り総額20万円割ることの2000口で100円は貴方の権利。また、菊花賞からは3000口で9レース。すなわち、1レース辺りの総額20万円割ることの3000口で66.6円。四捨五入して67円。これの総額。)です。まる2年間と1年目の菊花賞から有馬記念まで603円を合計すると、勝ち負け平均して、4409円は馬1口に対してついてきます。すなわち、馬の1口価格が12000円としても、実質は12000−4409で7591円で購入していることになります。
ということで、GTクイズ馬を購入し、毎回コンスタントにGTクイズに投票。平均的に勝ち負けすれば、4409円はもらえる計算になります。もちろん、実際は権利は持っていても投票されなかったり、退会されている方などもいらっしゃるので、普通に当たっていれば平均値よりはもらえるでしょう。
上記のように、クイズ馬価格が12000円の場合7591円で購入していることになりますので、3勝すれば、預託料(飼葉料)を含めても収支がプラスになるわけです。通常の40000円あたりの募集馬ですと、少なくともオープンは勝たなければ投資したお金は元には戻りませんから、収支を気にする私ほっさんなどには、もってこいの馬なわけです。1番黒字になる確率がある募集馬です。
ところが、ここまでは去年までの話で、今年GTクイズ馬が2頭募集されるということは、これらの馬のGTクイズの権利が発生する天皇賞秋からは、全部で4000口の投票総数があるということになりますから、1口あたりの平均分配額は200000円割ることの4000口で1口あたり、50円ということになります。
これで計算しますと、有馬記念まで年内が8レースで400円。
年が明けますと、ディヴァインシチーの方がいなくなりますので、次の菊花賞までの14レースは1口平均分配額が200000円割ることの3000口で1口あたり66.6円の分配金×14レースで932.4円。残り8レースは400円。2008年度は1332.4円。2009年度も1332.4円。合計3064.8円が平均的にもらえる金額になります。ただし、これは、来年以降のGTクイズ馬が1頭1000口だった場合で、来年以降も今年と同じように2頭で2000口になりますと、さらに金額は減ることになります。
ですから、2頭募集馬が出るということだけでも、GTクイズの価値に非常に下がったといわざるを得ません。
これは苦しい友駿ホースクラブの台所事情が見え隠れしてなりません。
@アメリカ進出の失敗
アメリカンドリームと銘打ち、3頭の募集馬(しかも代替馬なし)を擁立しましたが、売れ行きは悪く、また、こくごとく走らずに、権利放棄者が出る始末。
しかも、預託飼葉料は日本と同等なのに、もらえる金額が全く違うという悲劇的な内容。いまだ募集をかけているが、これはもはや詐欺的行為。会員をだますような募集を打ち切って、早く撤退すべき。また、こんなつまらない企画はせずに、GTクイズの賞金を上げるとか、もっと強力な繁殖牝馬を購入するとか、本業で頑張って欲しいものです。
A健康食品事業の失敗
数年ほど前に、健康食品事業を創めたとの案内がありましたが、今では音沙汰ありません。撤退したと思うのですが、想像するに、事業失敗で赤字を抱えたのではないでしょうか。
B2006年産募集馬の売れ行きの低迷
例年に比べて募集頭数が少ないにもかかわらず、満口になる馬が1頭もでない。ましてや、友駿ホースクラブの残口わずかというのは、全500口としますと、残200口程度で発せられているようですので、全くアテにはなりません。
その2006年産募集馬は優良の佐々木晶三厩舎に多く入厩させることによって、多少の高価格でも売れるだろうという思惑があって例年になく高い金額設定になっていましたが、これが裏目。2003年産募集馬、2004年産募集馬の不振と相まって、一向に売れていません。
その象徴が、サマーセールで同じ馬を再募集かけたことで、一昔前のタップダンスシチーの好走で、会員も増え、売れ行きもそこそこだった年には、サマーセールで新しい馬を数頭だし、また、クリスマスセールでまた数頭出しと活気付いていたものでした。
ところが、2006年産第一次募集馬の低迷で、サマーセールに新しい馬も出せずに、得意の外国産を早く目に出す始末。その他の内国産の募集馬はここ数年で最も少ない数です。
C外国産馬のセット販売
これも失敗でしたね。結局セゾンシチーに価値を付けすぎた気がします。私ほっさんもそうですが、関東馬をバラ売りにしていてくれれば、セゾンシチーも欲しかったですから、マル外の関東馬を1頭購入していたところですが、はっきりいって2頭ともは要りません。
なぜ、2頭をセット販売にしなければならなかったのかということも、突き詰めれば苦しい台所状態が見えてきます。どうせセゾンも余っているのですから、惜しまずバラ売りにすべきでした。そうすれば、もう少し売れていたと思います。私ほっさんは、この余りまくっている関東所属の外国馬2頭がクリスマスセールかなにかで、再募集にかけられ、そのときセゾンがつけば、購入します。もちろん、どちらか1頭のみ。
これらの厳しい情勢から、なんとしてもある程度の利益を得る必要があり、GTクイズ馬ということになれば、完売近い状態まで売れるので経費を稼ごうという魂胆でしょう。1200万円の募集馬2頭を売り切れば、相当な利益になると思われます。
ジェニーTなどは、どう考えても代替専用馬です。募集でかけても満口になるはずがありません。これを1200万で完売すれば、経営的には随分と助かるでしょう。
今回のGTクイズ馬2頭立ては、会員の感情を無視した営利目的みえみえの暴挙で、腹立たしいできごとです。
少なくとも、私はアリュールシチーを購入した時点では、上記のように、GTクイズでもらえる平均額4409円分の付加価値を計算して購入していましたから、今回2頭募集することにより、投票総数が増え、1口当たりの配当金が減るのは、契約違反の気さえします。もちろん、来年もGTクイズ馬は1頭だけだよとは、どこにも明記されてはいませんでしたが・・・。
今回のように、投票総数を増やすのであれば、分配金を1レース20万円ではなく、30万円にするなど、上乗せすべきです。
私は今まで友駿ホースクラブのGTクイズは素晴らしいと各所で言い続けて来ましたが、この素晴らしい企画の価値を下げてしまったのは、もったいないの一言です。
このようなクラブの考え方を続けると、ますます脱会や他のクラブへの流出を防ぐことはできないでしょう。特に、1口の募集価格が同価格帯のキャロットクラブに流れている会員さんは、私の知るところだけでも何人もいらっしゃいますし、あくまでも会員重視の会員の意見を尊重したクラブであって欲しいです。
皆さんから要望があるような、中京や札幌、小倉などでも口取り式を実施し(例えばキャロットクラブはそれらはもちろんのこと、地方交流でも基本的に口取りを実施している。)、人数も法令一杯の通常10名、重賞20名に改善して欲しいです。そのあたりは、1口馬主クラブにおいて生命線であると考えます。
いろいろと書きましたが、あくまでも私見ですので、あまり深く参考にはなさらないでください。結局2頭の夢コース馬ですが、ずはりアミダラTの方が走る確率は高いと思われますし、実際売れ行きもかなり違います。
アミダラTが関西の厩舎所属であれば、間違いなくジェニーTは買わずに、アミダラTを2、3口行っていたでしょう。厩舎も私の評価では同じ「D」評価ですが、勢いや将来性からも、奥平雅士師の方が上だと見ます。
ただ、比較的安価で、関西所属の馬が買え、GTクイズの投票総数も増え、仮に未勝利で引退しても代替馬もあり、口取りの権利もあるということで、アミダラTほど魅力は感じないものの、ジェニーTも購入しました。
2頭とも活躍して、大きく黒字になってくれることを期待します。
2007年9月26日作成