地方の”武豊”
私は地方競馬は15年ほど前に船橋競馬場に1度連れて行ってもらってきりである。地方競馬場には、予想屋というものが公認でいて、100円を渡すと次のレースの予想の書いたメモを渡してくれる。正直柱ごとに予想家がいて、いったいだれが信頼できるのかよくわからなかったが、とりあえず人だかりのできている予想家がなにやらあーだこーだと次のレース展開について語っているのを聞いていた。私は1度だけ興味本位で予想を購入したが、中には馬連予想が2点書いてあった記憶がある。次から買わなかったから、記憶には残っていないが、多分当たっていなかったか、だれが見ても予想できる本命予想であったかである。
その予想家達の飛び交う声の中で「石崎」という名前を毎レースのように聞いた。「次は石崎で堅い」とか「石崎の騎乗馬は不安」などである。購入した新聞を見ると確かにこの「石崎」という騎手は毎レースのように本命馬に乗っており、グリグリに二重丸が並んでいた。中央でいうところの「武豊」状態である。このとき私はこの「石崎」という人物がどのくらいの人物か全く知らなかったが、当時船橋のトップジョッキーであることは容易に理解できた。
人望があるから期待馬を任されるのか、はたまた腕があるのでたいしたことない馬でも有力馬になるのか、詳しいことはわからなかったが、馬券を当てる上でこの「石崎」の取捨選択が大変重要であることはわかった。
余談だが、穴党の私ほっさんとしては基本的に武豊は”消し”なのだが(ぶっちゃけかなり無謀・・・)、取捨選択にはいつもアタマを悩ませる。
さて、話が長くなったが、この「石崎」なる人物は今も現役で1線級で活躍している「石崎隆之」騎手で当サイトの地方騎手ランクでも堂々の「S」ランクで主役を張っている。確かに年平均勝数等すごい。現在は内田博幸騎手の台頭などで、当時ほど独壇場ではないようだが、その手腕に陰りはない(その地方のトップジョッキーに乗ってもらって友駿ホースクラブの無料提供馬マイセンシチーは交流戦10着だった。・・・絶望)。
このように私は船橋競馬場しか行ったことはないが、地方それぞれの場所に「武豊」クラスがいると思われる。当サイトの評価表から言うと、佐賀には鮫島克也騎手。金沢には渡辺壮騎手(今は引退)。岩手には菅原勲騎手などなどである。地方の名物騎手
騎乗は見たことないが、地方にもいろんな意味で有名な騎手が数々いる。最近売り出し中なのが、内田博幸騎手で、彼は中央でも十分通用する力を持っている、いわゆる”追える騎手”だ。また、小倉では無視でない鮫島克也騎手(息子も相当な腕前だと私は思う)、桜花賞でシーザリオを任された吉田稔騎手(でも中央の試験は受からないのよね)、コスモバルクで一躍有名になった五十嵐冬樹騎手など、中央競馬騎乗で有名になった騎手もいれば、内田利雄騎手(ミスターピンク)などのように雑誌などでかなり人気の騎手もいる。
また、中央には女性騎手は現在2名でどちらもほとんど騎乗機会のない状態が続いているが、地方では現役バリバリで有力馬に騎乗している騎手もいる。宮下瞳騎手は勝数も450を越え今なお激戦の愛知地区で奮戦している。また、全国10名ほどいる女性騎手のみを集めたレディース戦なども時々行なわれている。地方所属騎手地方通算成績表を見て
私もあまり地方騎手に詳しいほうではないのでとやかく言えないが、表を見て思うことは、上位の騎手はほとんど見たことある名前だなということである。ぱっと見て全く知らなかったのは福山の岡崎準騎手くらいで、やはりほとんどの有力騎手は中央遠征しているので知っているのだなと思う。
内田博幸騎手は騎手年数や勝利数が少なく「S」ランクにならなかったが、将来必ず安藤勝己騎手の関東版になるであろう。
昨年末の時点の全地方騎手を網羅しているので、気になった騎手がいれば検索してみてください。
みなさんの発見や意見をお聞かせくださいよく観たらこれは追える騎手だぞ、この法則で並べたらどうかなどという発見などございましたら私も知りたいですし、どんどん掲示板にアップしてくださいませませ。
みんなで大発見をしましょう。